2026年FIFAワールドカップ北中米大会グループJ第1節、ラルフ・ラングニック監督のゲーゲンプレッシング(欧州予選PPDA 7.14!)を武器に28年ぶりのW杯へ帰還したオーストリアと、国家の歴史上初のW杯出場を果たしたヨルダンが激突します。日本時間2026年6月17日(水)13:00、サンタクララ・リーバイス・スタジアムでのキックオフです。
この記事では、両チームの戦術・陣容、歴史的背景、注目選手、見どころ、結果予想を整理します。
グループJ / グループリーグ 会場Levi's Stadium / Santa Clara
まず結論:オーストリアが素早い組織プレスで2-0完封
現時点の予想スコアはオーストリア 2-0 ヨルダンです。ラングニックのゲーゲンプレッシングがヨルダンのビルドアップを破壊し、バウムガルトナー・ザビッツァー・アルナウトヴィッチが複数得点を奪うと見ます。
- オーストリアは欧州予選8試合6勝1分1敗(22得点4失点)という圧倒的な成績。PPDA(守備アクション当たりのパス数)7.14は欧州最高水準のハイプレス
- EURO 2024でフランスとオランダを抑えてグループ首位通過というサプライズを起こした自信がある
- ヨルダンは国家の歴史上初のW杯出場。ジャマル・セラミ監督(モロッコ人)が2022年アジアカップ準優勝の実績を持つチームを率いる
- ヨルダンの最大の武器:ムーサ・アル=ターマリ(スタッド・レンヌ)のサイド突破とアリ・オルワン(予選9ゴール)
- ヨルダンの守備陣:ヤズン・アル=アラブ(79キャップ)を中心に300以上の国際試合経験を持つ守備陣が強固なブロックを形成
試合情報
| 対戦カード | オーストリア vs ヨルダン |
|---|---|
| キックオフ | 2026年6月17日(水)13:00(日本時間)/現地時間6月16日 21:00 PDT |
| 会場 | リーバイス・スタジアム(サンタクララ、カリフォルニア州) |
| 大会 | FIFAワールドカップ26 北中米大会 グループJ 第1節 |
| 放送(日本) | DAZN(全試合配信) |
グループJの力学と本試合の位置づけ
グループJはアルゼンチン(首位通過最有力)、アルジェリア、オーストリア、ヨルダンの4カ国構成。オーストリアにとってはヨルダンから確実に勝ち点3を取ることが、アルゼンチンと並ぶグループ突破の絶対条件です。ヨルダンにとっては格上を相手に番狂わせを起こす試合です。
過去の対戦成績
オーストリアとヨルダンは史上初の対戦です。異なる大陸連盟(UEFA・AFC)のため、親善試合を含めてこれまで対戦したことがありません。
両チームの歴史と大会での立ち位置
オーストリア
1998年フランス大会以来28年ぶりのW杯。ラルフ・ラングニック監督(ゲーゲンプレッシングの教父)の下でEURO 2024でフランスとオランダを抑えてグループ首位通過。W杯予選も22得点4失点という圧倒的な内容で通過しました。バウムガルトナー(ライプツィヒ)、ザビッツァー(ドルトムント)、アラバ(レアル・マドリード)が主力。FIFAランキング24位。
ヨルダン
国家の歴史上初のW杯出場。2023年アジアカップ準優勝という実績から、現在の「黄金世代」が悲願を達成しました。ジャマル・セラミ監督(2018年W杯にモロッコ代表として出場経験)が2022年アジアカップ優勝のモロッコの成功をロールモデルとしてチームに示しています。ムーサ・アル=ターマリ(スタッド・レンヌ)が唯一の欧州5大リーグ選手で最大の武器です。FIFAランキング63位。
予想フォーメーションと戦術の軸
| オーストリア | 予想フォーメーション: 4-2-3-1 / 4-3-3可変 / 監督: ラルフ・ラングニック / 戦術の軸: 4秒ルールのカウンタープレス、ハイプレスによるビルドアップ破壊、バウムガルトナーの創造性 |
|---|---|
| ヨルダン | 予想フォーメーション: 3-4-3 / 5-4-1 / 監督: ジャマル・セラミ / 戦術の軸: 5バックのローブロック、アル=ターマリのサイド突破でのカウンター、セットプレー |
ラングニックのゲーゲンプレッシングは、ヨルダンがビルドアップを試みようとした瞬間に猛烈なプレスをかけ、ボールを奪って即シュートという形を量産します。ヨルダンはポゼッションへの誘惑を断ち切り、ローブロックからアル=ターマリの速攻を待ちます。
オーストリア 登録26名(主要選手)
| Pos. | 選手名(所属クラブ) | 特記事項 |
|---|---|---|
| GK | パトリック・ペンツ(ブレンビーIF) | 正GK候補 |
| DF | ダヴィド・アラバ(レアル・マドリード) | 主将。最終ラインの統率者とセットプレーキッカー |
| DF | ケヴィン・ダンソ(トッテナム) | フィジカルに優れるCB |
| MF | マルセル・ザビッツァー(ボルシア・ドルトムント) | 中盤の心臓。FK直接弾のスペシャリスト |
| MF | クリストフ・バウムガルトナー(RBライプツィヒ) | 攻撃のタクトを振るう最大のキーマン |
| MF | コンラート・ライマー(バイエルン・ミュンヘン) | 無尽蔵のスタミナでゲーゲンプレスを体現 |
| MF | カーニー・チュクエメカ(ボルシア・ドルトムント) | イングランドから国籍変更。若さと推進力 |
| MF | パウル・ヴァナー(PSVアイントホーフェン) | ドイツから国籍変更の若き天才プレーメーカー |
| FW | マルコ・アルナウトヴィッチ(ツルヴェナ・ズヴェズダ) | 予選8ゴール。PKキッカー。大黒柱 |
| FW | ミヒャエル・グレゴリッチ(アウクスブルク) | 高さを活かしたポストプレー |
ヨルダン 登録26名(主要選手)
| Pos. | 選手名(所属クラブ) | 特記事項 |
|---|---|---|
| GK | ヤジード・アブライラ(アル・フセイン) | 75キャップの正GK |
| DF | ヤザン・アル=アラブ(FCソウル) | 79キャップ・最終ラインの中央リーダー |
| DF | イフサン・ハダッド(アル・フセイン) | 主将・91キャップ |
| DF | アブダッラー・ナシーブ(アル・ザウラー) | CBの主力・64キャップ |
| MF | ニザール・アル=ラシュダン(カタールSC) | 中盤の「潰し屋」。強烈なタックル |
| MF | マフムード・アル=マルディ(アル・フセイン) | 88キャップ・高精度FK・プレーメーカー |
| FW | ムーサ・アル=ターマリ(スタッド・レンヌ) | スカッド内唯一の欧州5大リーグ選手。右サイドのスター |
| FW | アリ・オルワン(アル・サイリヤ) | 予選9ゴール・代表29ゴールのストライカー |
| FW | イブラヒム・サブラ(ロコモティヴァ・ザグレブ) | 19歳の天才ストライカー。ジョーカーとしての起用が濃厚 |
注目選手
オーストリア
- クリストフ・バウムガルトナー(ライプツィヒ): オーストリアの攻撃の全権を握るキーマン。ハーフスペースへの侵入とラストパスでアルナウトヴィッチの得点機を作ります。
- マルコ・アルナウトヴィッチ(ツルヴェナ・ズヴェズダ): 予選16本のシュートで8ゴールという高い決定力。ヨルダンの守備陣に対して前線の基準点として機能します。
ヨルダン
- ムーサ・アル=ターマリ(スタッド・レンヌ): チーム最大のスター。欧州5大リーグで磨いた右サイドからの突破がオーストリアの左サイドを脅かします。後半に疲労が出たオーストリアを狙います。
- アリ・オルワン(アル・サイリヤ): 予選9ゴールの得点源。ワンチャンスをゴールに結びつける決定力があります。
気になるポイント
- サンタクララ(リーバイス・スタジアム)の6月の暑熱。ラングニックのハイプレスは体力を消耗するため、北米特有の暑さが後半のプレス強度に影響します。
- ヨルダンがポゼッションへの誘惑に打ち勝てるか。オランダ式ポゼッションのDNAを持つヨルダンの選手が、ローブロック戦術を90分維持できるかが鍵です。
- アルナウトヴィッチのコンディション。北米の気候でフル出場できるかどうか。
勝敗を分けるマッチアップ
| オーストリアのゲーゲンプレス vs ヨルダンのビルドアップ | 試合の核心。ヨルダンが低い位置でショートパスを繋ごうとした瞬間にプレスがかかり、ボールを奪われます。ロングボールとGKからの配球で回避できるかが鍵です。 |
|---|---|
| アル=ターマリ vs オーストリアの左サイド守備 | ヨルダン唯一の得点の可能性。アル=ターマリが1対1でアラバ(またはヴィドマー)を破れれば歴史的番狂わせが近づきます。 |
| セットプレーの攻防 | ヨルダンはアル=ターマリとアル=マルディのキック精度からゴールを狙えます。オーストリアはアラバのCKと長身選手のヘッドが武器です。 |
試合予想
| 勝敗予想 | オーストリア勝利 |
|---|---|
| 予想スコア | 2-0 |
| 確信度 | やや高 |
| 得点候補 | オーストリア: アルナウトヴィッチ(PK含む)、バウムガルトナーまたはザビッツァー |
オーストリアが前半のうちにゲーゲンプレスからの奪取を活かして先制し、後半に追加点を奪って2-0の完封勝利を予想します。ヨルダンがローブロックを維持できれば0-1の接戦になるシナリオもあります。
事前材料を踏まえた試合展開予想
序盤の入り方
オーストリアは立ち上がりからハイプレスを仕掛け、ヨルダンのビルドアップを破壊しようとします。ヨルダンはGKのアブライラから直接アル=ターマリやオルワンへのロングボールで脱出を試みます。
前半の勝負どころ
オーストリアがプレスからのショートカウンターで先制するシナリオが最有力。最初の20分間でヨルダンが無失点を保てれば、試合が引き締まる可能性があります。
後半の流れ
オーストリアが先制した場合、ヨルダンは前がかりになり中盤にスペースが生まれます。そこをバウムガルトナーが突いて追加点を奪う展開が予想されます。
結果予想
予想スコアはオーストリア 2-0 ヨルダンです。個の質とプレッシングの強度でオーストリアが勝ちますが、ヨルダンの組織守備が機能すれば1-0の接戦になる可能性もあります。
よくある質問
オーストリア対ヨルダンはいつ開催されますか?
日本時間2026年6月17日(水)13:00キックオフです。会場はカリフォルニア州サンタクララのリーバイス・スタジアムです。
ヨルダンはW杯初出場ですか?
はい、ヨルダン代表にとって今大会が国家の歴史上初のW杯出場です。2023年アジアカップ準優勝という実績を持つ現在の「黄金世代」が長年の悲願を達成しました。



