水戸ホーリーホックが、モンテディオ山形に所属するDF岡本一真の獲得へ動いている。
水戸が岡本を獲得することが決定的となり、夏の登録期限最終日に合意へ達したという。
実現すれば、岡本にとってキャリア初となるJ1挑戦だ。
今回の補強には、水戸の現在のチーム事情が色濃く反映されている。
7月31日には右サイドバックを主戦場とする飯田貴敬がジェフユナイテッド千葉へ完全移籍。
さらに9月16日には、今季J1開幕から7試合連続フル出場していた左サイドバック大森渚生が鹿島アントラーズへ完全移籍した。
つまり水戸は短期間で、
右SBの飯田。
左SBの大森。
という経験豊富なサイドバックを相次いで失ったことになる。
そこへ浮上したのが、山形の22歳DF岡本一真だ。
2025年にはJ2リーグ17試合4得点。
今季2026/27シーズンも開幕から右サイドで先発を重ねている。
水戸にとっては、単なる人数補充ではなく、J1で戦い続けるための明確な補強ポイントを埋める移籍と言えそうだ。
水戸ホーリーホックが岡本一真を獲得へ
現時点では正式発表前
9月17日午前時点で、水戸ホーリーホック、モンテディオ山形の両クラブから岡本の移籍は正式発表されていない。
現時点で確認できるのは、
「水戸が獲得することが決定的」
「移籍期限最終日に合意へ達した」
という報道だ。
したがって、本記事では、
「加入決定」
「完全移籍」
などとは断定しない。
正式な移籍形態、契約期間、背番号については両クラブからのリリースを待ちたい。
岡本一真とは?
22歳の右利きDF
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | 岡本 一真 |
| 読み | おかもと かずま |
| 生年月日 | 2003年9月19日 |
| 年齢 | 22歳 |
| 出身地 | 神奈川県 |
| 身長/体重 | 174cm/70kg |
| ポジション | DF |
| 利き足 | 右 |
| 現所属 | モンテディオ山形 |
| 背番号 | 19 |
| 前所属 | ザスパクサツ群馬 |
| 主な経歴 | バディーSC→横浜FM Jrユース→前橋育英高→群馬→山形 |
山形公式プロフィールでは174cm・70kg。Jリーグ公式では現在175cm・70kgと掲載されているため、媒体によって身長表記に1cmの差がある。
横浜F・マリノスジュニアユースから前橋育英へ
高校卒業後に群馬でプロ入り
岡本は横浜F・マリノスのジュニアユースで育った後、前橋育英高校へ進学。
卒業後の2022年にザスパクサツ群馬へ加入した。
プロ1年目からJ2で17試合に出場。
そして2年目の2023年に一気に存在感を高める。
2023年、群馬でJ2・30試合4得点
20歳で主力クラスへ成長
2023年シーズンの岡本は、
J2・30試合4得点。
サイドバックながら得点にも絡み、若手DFとして評価を高めた。
この活躍を受け、シーズン終了後にモンテディオ山形への完全移籍が決定。
2024年から山形でプレーしている。
2024年にモンテディオ山形へ完全移籍
初年度はJ2・13試合
山形は2023年12月29日、群馬から岡本を完全移籍で獲得した。
加入初年度となった2024年は、
J2・13試合0得点。
十分な出場数を確保したとは言えなかった。
しかしクラブはシーズン終了後に契約を更新。
そして翌2025年、岡本は大きく数字を伸ばす。
2025年に再びブレイク
17試合4得点
2025年の岡本は、
J2・17試合4得点。
山形公式の契約更新発表でも、この成績が記録されている。
出場数以上に目を引くのが4得点という数字だ。
サイドバックでありながらゴール前へ入り、自らフィニッシュまで持ち込める。
これが岡本の大きな特徴の一つとなった。
2025年終盤は4試合で3ゴール
攻撃参加が一気に開花
特に強烈だったのが2025年9月。
8月30日の鳥栖戦でゴール。
9月14日の富山戦でも得点。
さらに9月27日の山口戦では後半開始直後にミドルシュートを突き刺した。
Jリーグ公式は山口戦の得点について、岡本が**「ここ4試合で3ゴール目」**だったと記録している。
守備者でありながら、
サイドを駆け上がる。
ゴール前へ入る。
ミドルを狙う。
こうした攻撃性能を持っている。
2026/27シーズンは4試合出場
開幕3試合は先発
今季のJ2ではここまで、
4試合出場。
290分。
0得点0アシスト。
内訳は、
8月9日 栃木C戦:先発90分。
8月15日 湘南戦:先発90分。
8月22日 横浜FC戦:先発82分。
9月13日 新潟戦:途中出場28分。
開幕から3試合続けて先発。
直近の新潟戦ではベンチスタートだったものの、62分から投入されている。
「山形で完全に構想外となった選手を獲得する」という補強ではない。
今季も実際に公式戦へ出場している22歳を、J1クラブが引き上げる形になる。
岡本一真のプレースタイル
最大の魅力は右サイドの推進力
岡本は右サイドバックを主戦場とする選手だ。
2025年鳥栖戦後のコメントでも、自身で「右サイド」がゲームのポイントだったと振り返っている。
特徴は、
縦への上下動。
積極的な攻撃参加。
ゴール前への進入。
そして自らシュートまで打ち切れること。
いわゆる「守って終わるSB」ではない。
得点できるサイドバック
右サイドから直接ゴールも
2025年の秋田戦では、右サイドから岡本が放った右足シュートがそのままゴール左上へ決まっている。
さらに富山戦では中村亮太朗のスルーパスへ抜け出し、ペナルティーエリア中央から右足で得点。
山口戦ではこぼれ球へ反応し、ミドルシュート。
得点パターンが一つではない。
サイドバックながら、
シュートまで行けること
は大きな武器だ。
スピードだけではなく状況判断も
相手ウインガーへの対応経験
2025年鳥栖戦では、相手のスピードあるウインガーをどう抑えるかが試合のポイントとなった。
岡本自身も相手の特徴を事前に想定し、試合中に対応を修正できたと振り返っている。
22歳ではあるものの、すでにJ2リーグで多くの対人経験を積んでいる。
なぜ水戸は岡本を必要とするのか?
理由① 右SB・飯田貴敬が千葉へ移籍
水戸の右SBを担っていた飯田貴敬は、7月31日にジェフユナイテッド千葉へ完全移籍した。
水戸公式は飯田について、
「スピードとテクニックを駆使して右サイドからチャンスを作り出す右サイドバック」
と紹介していた。
つまり岡本が加入すれば、
飯田が担っていた右サイドの攻守を補う候補として非常に分かりやすい。
理由② 左SB大森渚生も鹿島へ完全移籍
9月16日に主力が流出
そしてさらに大きかったのが、大森渚生の移籍だ。
大森は9月16日、鹿島アントラーズへ完全移籍。
今季J1では開幕から7試合すべてにフル出場していた。
飯田。
大森。
水戸の左右サイドを担ってきたDFが短期間に相次いでチームを離れた。
岡本獲得について、
「左右のSBが相次いで引き抜かれ、補強が急務」
と報じられている背景はここにある。
理由③ J1残留争いを見据えた即戦力補強
水戸は現在11位
現在の水戸は、
2勝3分2敗。
勝点9。
11位。
11得点9失点。
昇格初年度ながら中位につけている。
これは十分評価できるスタートだ。
しかしJ1は長い。
これから負傷。
出場停止。
連戦。
コンディション低下。
さまざまな要素が出てくる。
しかも主力SBが移籍した直後。
戦力の層を戻すためにも、シーズン途中で即戦力DFを加える必要性は高い。
岡本は水戸に合う?
若さとJ2経験のバランス
岡本は22歳。
まだ伸びしろが大きい。
それでいてJ2ではすでに通算77試合8得点を記録している。
若手ながら、
プロ経験が少ないわけではない。
J2の強度を知っている。
対人経験がある。
サイドバックとして攻撃にも関われる。
J1初挑戦でも比較的入りやすいプロフィールだ。
水戸の右サイドで期待される役割
パターン① 4バックの右SB
最も自然なのはこちら。
水戸は4バックを採用する試合が多く、2025年にも飯田を右SB、大森を左SBとして起用していた。
岡本が加入すれば、
右サイドからの攻撃参加。
クロス。
裏への走り。
ゴール前への進入。
を期待できる。
飯田とはタイプが完全に同じではないが、右SBの穴を埋めるという点では最も分かりやすい。
パターン② 高い位置まで押し上げる攻撃的SB
岡本の得点力を使いたい
守備に専念させるだけでは、岡本の魅力を十分に使えない。
2025年に17試合4得点。
特に終盤はゴールを量産した。
チームが押し込んだ時には、
ペナルティーエリアまで入る。
逆サイドからのクロスへ飛び込む。
こぼれ球を狙う。
こうした仕事もさせたい。
パターン③ 5バック時の右WB
試合終盤のシステム変更にも対応可能か
水戸は試合終盤に5バックへ変更して逃げ切る試合もある。
2025年の山形戦でも終盤に5バックへ移行している。
岡本の運動量を考えれば、
4バックの右SBだけでなく、
右ウイングバック的な役割へ移行することも考えられる。
これはあくまで加入後の起用予想になるが、戦術的な幅を広げられる選手ではある。
山形にとっては痛い流出
開幕3試合先発の22歳DF
一方、山形側から見ると簡単な移籍ではない。
今季開幕から、
栃木C戦。
湘南戦。
横浜FC戦。
と3試合連続で先発していた。
直近こそベンチスタートだったものの、まだ22歳。
J2で経験を積んだ右SB。
さらに2025年には17試合4得点。
今後数年間を考えても戦力価値のある選手だ。
山形は現在J2・10位
3勝3敗、得失点差+4
第6節終了時点の山形は、
3勝0分3敗。
勝点9。
J2・10位。
8得点4失点。
得失点差+4。
直近では新潟に0-1で敗戦。
連敗となっている。
ここで岡本が抜ければ、右サイドの選手層を再調整する必要が出てくる。
山形の右サイドは誰が埋める?
川井歩、野嶽寛也らDFはいるが単純な代替ではない
山形には現在、
川井歩。
野嶽寛也。
山田拓巳。
坂本稀吏也。
杉井颯。
イ・ドンヒ。
など複数のDFが登録されている。
ただしそれぞれ特徴や主戦場が異なる。
そのため岡本が移籍した場合、
「誰か一人がそのまま岡本の役割へ入る」
と単純には言い切れない。
横内昭展監督が右サイドをどう再編するのかにも注目したい。
岡本にとってはキャリア初のJ1挑戦
22歳でカテゴリーアップへ
岡本はこれまで、
J2のみでプレー。
J1出場経験はない。
もし水戸移籍が正式に成立すれば、初めてのJ1挑戦となる。
2022年。
群馬で17試合。
2023年。
30試合4得点。
2024年。
山形で13試合。
2025年。
17試合4得点。
少しずつキャリアを積み上げてきた。
そして22歳でJ1。
非常に自然なステップアップにも見える。
J1で岡本が直面する課題
対峙するアタッカーのレベルはさらに上がる
J1へ上がれば当然、対戦相手の質も変わる。
スピード。
技術。
フィジカル。
判断速度。
J2以上の対応を求められる。
特に右SBなら、
三笘タイプのドリブラー。
カットインする左利きWG。
攻撃参加するSB。
複数の脅威を同時に管理しなければならない。
22歳の岡本にとって、守備面は大きな挑戦になる。
それでも攻撃性能はJ1でも面白い
「4得点できるSB」は貴重
逆に大きな期待材料となるのが攻撃力。
2023年群馬で4得点。
2025年山形でも4得点。
サイドバックが年間3~4点を取れるのは大きい。
FWやMFだけに得点を依存しなくて済む。
水戸のように組織全体で戦うクラブでは、このプラスアルファが勝点へつながる可能性がある。
水戸は「守備補強」というよりサイド再構築へ
飯田+大森流出後の重要な一手
今回の補強を整理すると非常に分かりやすい。
7月31日。
右SB飯田貴敬が千葉へ。
9月16日。
左SB大森渚生が鹿島へ。
9月17日。
右SB岡本一真獲得報道。
つまり水戸は、
単純に「DFを一人獲得する」のではない。
シーズン途中で崩れたサイドバック陣を再構築する補強
として岡本を狙っていると見る方が自然だ。
今後の注目ポイント
正式発表と移籍形態
まず確認したいのは正式発表。
スポニチは加入が決定的と報じているが、現時点では両クラブ公式リリース前だ。
完全移籍なのか。
期限付きなのか。
契約期間。
背番号。
正式発表を待ちたい。
水戸ですぐ先発するのか
右SBの補強が急務であることを考えれば、加入後早い段階から出場機会を得る可能性はある。
ただしJ1は初挑戦。
いきなりレギュラー固定ではなく、チームへの適応を見ながら起用される可能性もある。
山形は後釜をどうする?
登録ウインドーは9月16日で終了している。山形公式も今季の登録ウインドー期間を同日までと案内していた。
そのため岡本が移籍するなら、基本的には現在の登録戦力を軸に右サイドを再構成することになる。
横内監督の次戦のメンバー選択にも注目だ。
まとめ
水戸が狙うのは「22歳・J2通算77試合8得点」の攻撃型右SB
水戸ホーリーホックが、モンテディオ山形DF岡本一真を獲得へ。
スポニチは9月17日、登録期限最終日に合意へ達し、加入が決定的となったと報じた。
岡本は22歳。
174cm・70kg。
右利き。
右サイドバックを主戦場とするDF。
プロキャリアでは、
2022年 群馬:17試合0得点。
2023年 群馬:30試合4得点。
2024年 山形:13試合0得点。
2025年 山形:17試合4得点。
今季はJ2・4試合に出場している。
一方の水戸は現在J1・11位。
昇格初年度ながら2勝3分2敗と健闘している。
ただし、
右SB飯田貴敬が千葉へ。
左SB大森渚生が鹿島へ。
サイドバック陣には大きな変化が起きた。
だからこその岡本だ。
22歳。
J2経験十分。
攻撃参加できる。
得点も取れる。
J1初挑戦。
水戸の補強方針とも非常に噛み合っている。
一方の山形にとっては、今季開幕3試合で先発した若い右SBを失うことになる。
現在J2・10位。
ここから上位浮上を狙う中で、右サイドをどう再構築するかも重要になる。
正式発表前ではある。
それでも移籍が実現すれば、
岡本一真にとってはJ1へのステップアップ。
水戸にとっては左右SB流出後の重要な補強。
山形にとっては若手主力候補の流出。
三者それぞれに大きな意味を持つ移籍になる。
免責事項
本記事について
本記事は2026年9月17日時点で、報道、モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、Jリーグが公開している公式情報・試合記録を確認したうえで作成しています。
岡本一真選手の水戸ホーリーホック移籍については、情報誌から**「獲得が決定的」「移籍期限最終日に合意」**と報じていますが、本記事執筆時点では水戸ホーリーホックおよびモンテディオ山形から正式発表は確認できていません。
そのため、移籍形態、契約期間、背番号については断定していません。
岡本選手の身長についてはモンテディオ山形公式が174cm、Jリーグ公式が175cmと表記しているため、本稿では所属クラブ公式の174cmを採用しています。
加入後の起用ポジション、先発序列、戦術的効果、山形の後釜起用などについては、過去の公式戦記録を踏まえた「ワールドサッカーポータル」独自の分析・予想を含みます。
最新情報については水戸ホーリーホック、モンテディオ山形およびJリーグの公式発表をご確認ください。








