天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会が、2026年8月19日に開幕します。大会にはJ1・J2の40クラブ、47都道府県代表、アマチュアシードの筑波大学を合わせた88チームが出場。都道府県代表と筑波大学が1回戦から、J1・J2クラブが8月26日の2回戦から登場します。
前回王者のFC町田ゼルビア、2026年のJ1百年構想リーグを制したヴィッセル神戸などが優勝候補となる一方、大学、JFL、地域リーグのクラブにもJリーグ勢を倒せる戦力を持つチームがそろいました。
2026年天皇杯・注目チーム一覧
| 区分 | チーム | 注目ポイント |
|---|---|---|
| J1 | FC町田ゼルビア | 前回王者として大会連覇を狙う |
| J1 | ヴィッセル神戸 | 2024年優勝、2025年準優勝、2026年特別大会1位 |
| J1 | 鹿島アントラーズ | Jリーグ発足後最多の天皇杯5回優勝 |
| J1 | 川崎フロンターレ | 2020年と2023年に優勝したカップ戦巧者 |
| J2 | ヴァンフォーレ甲府 | 2022年にJ2所属で天皇杯を制覇 |
| 青森県代表 | ラインメール青森 | 2026年JFLカップ準優勝 |
| 茨城県代表 | 流通経済大学 | 多くのプロ選手を輩出する大学サッカーの強豪 |
| 東京都代表 | クリアソン新宿 | JFL所属で流通経済大学と1回戦で対戦 |
| 高知県代表 | 高知ユナイテッドSC | 過去にJ1クラブを連破した実績 |
| 宮崎県代表 | ヴェロスクロノス都農 | 九州リーグ開幕14連勝の地域リーグ最有力候補 |
| 兵庫県代表 | FC BASARA HYOGO | 2年連続出場の地域クラブ |
| アマチュアシード | 筑波大学 | 5年連続36回目出場の大学サッカー名門 |
FC町田ゼルビア|前回王者が大会連覇へ
最大の注目チームは、2025年大会を制したFC町田ゼルビアです。決勝ではヴィッセル神戸に3-1で勝利し、クラブ創設後初となる国内主要タイトルを獲得しました。
町田は球際の強さ、セットプレー、試合終盤まで落ちない運動量を武器とし、一発勝負との相性が良いチームです。2026年J1百年構想リーグでも最終5位に入り、引き続き国内上位の戦力を維持しています。
2回戦では、いわてグルージャ盛岡対札幌大学の勝者と対戦します。前回王者として研究される立場となる中で、Jリーグ発足後では浦和レッズ、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸など限られたクラブしか達成していない連覇を狙います。
ヴィッセル神戸|3大会連続の決勝進出なるか
ヴィッセル神戸は2024年大会の優勝クラブで、2025年大会でも決勝へ進出しました。町田に敗れて連覇は逃したものの、近年の天皇杯で最も安定した結果を残しているチームの一つです。
2026年J1百年構想リーグでは最終1位となり、鹿島アントラーズとの順位決定戦も制しました。強固な守備と決定力を備え、リーグ戦だけでなく短期決戦でも大崩れしにくいことが強みです。
2回戦ではヴェロスクロノス都農対カマタマーレ讃岐の勝者と対戦します。2024年以来となる王座奪還と、3大会連続の決勝進出を狙います。
鹿島アントラーズ|最多5回優勝の伝統クラブ
鹿島アントラーズは、Jリーグが始まった1993年以降で最多となる5回の天皇杯優勝を記録しています。最後の優勝は2016年ですが、一発勝負で勝ち切る伝統と豊富なタイトル経験は無視できません。
2026年J1百年構想リーグではヴィッセル神戸に次ぐ最終2位。今大会でも優勝候補の一角です。
2回戦の相手はアトレチコ鈴鹿対FC BASARA HYOGOの勝者です。下位カテゴリーのチームを相手に受け身にならず、早い時間帯に先制できるかが序盤戦のポイントになります。
川崎フロンターレ|近年2度優勝のカップ戦巧者
川崎フロンターレは2020年大会で初優勝し、2023年大会でも柏レイソルとの決勝をPK戦の末に制しました。ボールを保持して相手を押し込み、人数をかけて守るチームを崩せる点は、天皇杯で大きな強みとなります。
2回戦では栃木SC対ブリオベッカ浦安・市川の勝者と対戦します。どちらが勝ち上がっても守備を固めてくる可能性があり、川崎が早い時間帯に得点を奪えるかが注目されます。
ヴァンフォーレ甲府|J2から再び頂点を狙う
J2勢で最も注目したいのがヴァンフォーレ甲府です。2022年大会ではJ1クラブを次々と破り、決勝でもサンフレッチェ広島をPK戦の末に下して初優勝しました。
クラブ規模やリーグカテゴリーに関係なく、組織的な守備とセットプレーで勝ち上がれることを証明した存在です。今大会は2回戦で北海道コンサドーレ札幌と対戦。J2同士のため、どちらか一方は確実に3回戦へ進みます。
ラインメール青森|JFL勢の最有力候補
青森県代表のラインメール青森は、2026年JFLカップで東グループを首位通過し、優勝決定戦へ進出しました。決勝では沖縄SVに敗れたものの、大会準優勝という結果を残しています。
1回戦では初出場の秋田大学と対戦し、勝者は2回戦で湘南ベルマーレと戦います。JFLレベルの守備強度と試合経験を生かせれば、J2クラブ撃破も十分に狙えます。
流通経済大学対クリアソン新宿|1回戦屈指の好カード
1回戦で特に注目されるのが、茨城県代表の流通経済大学と東京都代表のクリアソン新宿の対戦です。
流通経済大学は5年ぶり12回目の出場。多くのJリーガーを輩出してきた大学サッカーの強豪で、走力と積極的な攻撃が特徴です。
クリアソン新宿はJFLに所属し、社会人選手としての経験とフィジカルを備えています。大学勢の勢いとJFL勢の試合運びがぶつかる一戦となり、勝者は2回戦で柏レイソルと対戦します。
高知ユナイテッドSC|再びジャイアントキリングへ
高知県代表の高知ユナイテッドSCは、天皇杯で実績を残してきたチームです。2023年大会ではガンバ大阪と横浜FCを破り、ラウンド16まで進出しました。
今大会の1回戦ではヴェルスパ大分と対戦します。ここを突破すると、2回戦ではアビスパ福岡が待っています。Jリーグクラブとの戦い方を知る高知は、都道府県代表の中でも特に警戒される存在です。
ヴェロスクロノス都農|開幕14連勝の地域リーグ勢
地域リーグ勢で最大の注目チームが、宮崎県代表のヴェロスクロノス都農です。2026年の九州サッカーリーグでは開幕から14連勝し、勝ち点42、得失点差プラス49で首位を独走しています。
1回戦ではJ3のカマタマーレ讃岐と対戦。勝利すれば2回戦でヴィッセル神戸に挑戦できます。地域リーグ所属ながら攻撃力は高く、今大会のジャイアントキリング候補です。
FC BASARA HYOGO|鹿島への挑戦権を懸ける
兵庫県代表のFC BASARA HYOGOは、2年連続2回目の本大会出場です。1回戦ではアトレチコ鈴鹿と対戦し、勝者は2回戦で鹿島アントラーズに挑みます。
下位カテゴリーのクラブにとって、国内最多タイトルを誇る鹿島との対戦は大きな目標です。まずはアトレチコ鈴鹿の強度を上回り、クラブ史上初の2回戦進出を果たせるかが注目されます。
筑波大学|大学勢を代表するアマチュアシード
アマチュアシードの筑波大学は、5年連続36回目の出場となります。天皇杯では過去にもJリーグクラブを破っており、プロ内定選手や年代別代表経験者を擁することも多い大学サッカーの名門です。
1回戦では神奈川県代表の専修大学と対戦。大学同士の一戦を制したチームは、2回戦でFC今治と対戦します。
まとめ
2026年天皇杯の優勝争いは、前回王者のFC町田ゼルビア、2026年J1百年構想リーグ1位のヴィッセル神戸、最多5回優勝の鹿島アントラーズが中心です。川崎フロンターレや、2022年にJ2から優勝したヴァンフォーレ甲府にも上位進出の可能性があります。
都道府県代表では、JFLカップ準優勝のラインメール青森、過去にJ1勢を連破した高知ユナイテッドSC、九州リーグ開幕14連勝のヴェロスクロノス都農が有力です。流通経済大学対クリアソン新宿、専修大学対筑波大学など、1回戦から見逃せないカードが組まれています。









