ゴールではなく、まさかの**「関西弁」**で注目を集めた。
京都サンガF.C.のブラジル人FWラファエル・エリアスが、2026年9月19日に行われたJ1第8節・ファジアーノ岡山戦の終了間際、判定に納得できず副審へ抗議。
その際に口から飛び出したと報じられたのが、
「なんでやねん!触ってへん!」
だった。
ブラジル出身のストライカーが、標準語の「なんで」「触ってない」ではなく、かなり自然な関西弁で訴えたことでSNSでも大きな反響を呼んだ。
京都加入から3年目。
ゴールだけでなく、言葉の面でもすっかり“京都の選手”になりつつあるのかもしれない。
何が起きた?岡山戦終了間際の珍場面
京都が90+2分に劇的勝ち越し
まずは試合状況を整理したい。
9月19日にJFE晴れの国スタジアムで行われたファジアーノ岡山対京都サンガF.C.。
京都は10分にジョアン・ペドロのゴールで先制したが、前半アディショナルタイムにナ・サンホの得点で追いつかれる。
1-1のまま迎えた90+2分、途中出場のアレックス・ソウザが勝ち越しゴール。
京都が土壇場で2-1とした。
そして今回話題になった場面は、そのさらに後だ。
96分、京都はコーナー付近で時間を使う
ABEMA TIMESによると、96分に京都がコーナーキックを獲得。
ラファエル・エリアスは長沢駿とのショートコーナーから、コーナーフラッグ付近でボールをキープした。
当然、1点を追う岡山は奪いにいく。
複数の選手に囲まれながら、エリアスは身体を使ってボールを守り、少しでも時計を進めようとしていた。
判定に納得できず「なんでやねん!」
エリアスのファウル判定に
激しいボールの奪い合いの末、ボールがタッチラインを割った。
ところが判定は京都ボールではなく、エリアスのファウルによる岡山ボール。
これにエリアスが反応する。
目の前にいた道山悟至副審に対し、
「なんでやねん!触ってへん!」
と抗議したと報じられた。
ちなみに同試合の審判団は、主審が山下良美氏、副審が道山悟至氏と森川浩次氏だったことが京都公式記録でも確認できる。
なぜそこまで話題になったのか
「なんでですか?」ではない
面白いのは、単純に日本語を使ったことだけではない。
外国籍選手が判定について、
「ノー!」
「マイボール!」
「なんで?」
などと叫ぶこと自体は、それほど珍しい光景ではない。
ところが今回のエリアスは、
「なんでやねん」
「触ってへん」
だった。
どちらも関西圏では非常に日常的な表現だ。
「なぜですか」ではなく「なんでやねん」。
「触ってない」ではなく「触ってへん」。
京都で生活し、京都のチームでプレーする中で耳にしてきた言葉が、試合中の感情的な瞬間に自然と出てきたように見えることが、ファンのツボにはまった。
SNSでも「本当に言ってる?」と反響
ABEMA TIMESによると、SNS上では発音の自然さを驚く反応や、聞き間違いではないかと映像を見返したという声などが相次いだ。
特に興味深いのは、考えてから使った日本語というより、判定に納得できない瞬間に思わず飛び出した言葉だったことだ。
語学というのは、感情が動いた瞬間にどの言葉が出るかにも、その人の日常が表れる。
そう考えると、「なんでやねん」が瞬間的に出てくるのはなかなか面白い。
そもそもラファエル・エリアスとは?
2024年夏に京都へ加入
ラファエル・エリアスは1999年4月12日生まれのブラジル出身FW。
身長182cm、体重76kgで、パルメイラスやクルゼイロなどブラジル国内クラブを経て、2024年に京都へ加入した。
京都加入後はすぐに得点力を発揮。
2024年はJ1で15試合11得点。
さらに2025年には27試合18得点を記録し、J1ベストイレブンにも選出された。
つまり、本来は「関西弁」でニュースになるような選手ではない。
Jリーグを代表するストライカーの一人だ。
今季はなんと京都のキャプテン
外国籍FWがチームの顔に
さらに2026/27シーズン、エリアスは京都サンガF.C.のキャプテンに就任した。
クラブを通じて発表したコメントでは、チームメイトやサポーターだけでなく、「京都の街」の代表としてキャプテンを務めることへの思いも語っている。
2024年にやってきた外国籍選手が、約2年後にはキャプテン。
その事実だけでも、エリアスがクラブにどれだけ溶け込んでいるかが分かる。
そこへ今回の、
「なんでやねん!触ってへん!」
である。
出来すぎた“京都適応エピソード”と言ってもいいかもしれない。
プレーでも今季5得点
関西弁だけではなくエースとして健在
もちろん、本職でも結果を残している。
Jリーグ公式によると、2026/27シーズンの岡山戦終了時点でエリアスはリーグ8試合5得点。
岡山戦では得点こそなかったものの、90分間プレーしてシュート7本を記録している。
特に9月11日の柏レイソル戦では2ゴール。
今季も京都の攻撃を担う中心選手であることに変わりはない。
「関西弁を完全習得」はさすがに言いすぎ?
確認できるのは今回の発言まで
タイトルでは「関西弁を完全習得?」としたが、もちろん今回の一場面だけで、エリアスが日常会話をすべて関西弁でこなしているとまでは判断できない。
今回確認できるのは、試合中に
「なんでやねん」「触ってへん」
という関西弁を使って抗議したということだ。
ただ、それでも十分面白い。
日本語を勉強するとき、普通は「触っていません」「どうしてですか」といった標準語から覚えることが多い。
それが京都で生活しているエリアスの場合、日常的に耳にする言葉から「触ってへん」がインストールされている可能性がある。
外国籍選手の「日本適応」が見える瞬間
サッカー以外の適応もクラブへの愛着につながる
外国籍選手がJリーグで成功するうえでは、プレー能力だけでなく生活環境への適応も重要になる。
食事、文化、コミュニケーション、チームメイトとの関係。
そして言葉。
エリアスの場合、2024年の加入から2026年で来日3年目。
J1ベストイレブンに選ばれ、クラブのキャプテンを任され、そして試合中には関西弁が飛び出すようになった。
これらは別々の出来事ではあるものの、少なくとも京都というクラブと街に深く入り込んでいることを感じさせる材料にはなる。
「ブラジル人ストライカー」から「京都のエリアス」へ
京都加入当初、ラファエル・エリアスを説明するときには、
「ブラジル人FW」
「クルゼイロから加入したストライカー」
という肩書きが中心だった。
しかし今では違う。
2025年J1ベストイレブン。
京都のエース。
そして2026/27シーズンのキャプテン。
そこへ新たに、
「関西弁で副審に抗議するブラジル人FW」
という強烈なキャラクターまで加わった。
まとめ|ゴールより話題になった「なんでやねん」
9月19日の岡山戦。
京都は90+2分のアレックス・ソウザのゴールで2-1と劇的勝利を収めた。
普通なら、この決勝ゴールが最大の話題になってもおかしくない。
しかし試合終了直前、エリアスが残したインパクトも相当なものだった。
判定に納得できず、副審に向かって飛び出したと報じられた、
「なんでやねん!触ってへん!」
という言葉。
ブラジルからやってきたストライカーが京都でプレーして3年目。
得点を量産し、ベストイレブンに入り、キャプテンになり、ついには関西弁まで飛び出した。
ラファエル・エリアスの“京都適応”は、かなり順調そうだ。








