「スーパーサブ」が得点ランキング上位にいる――。
2026/27シーズンのJ1で、そんな異例とも言える活躍を見せているのが柏レイソルのMF瀬川祐輔だ。
9月20日に行われた明治安田J1リーグ第8節・FC町田ゼルビア戦。瀬川はベンチスタートとなったが、1点を追う後半開始からピッチへ投入されると、53分に同点ゴール、88分にも追加点を記録した。
柏は前半を0-1で折り返しながら、後半だけで4ゴール。町田を4-2で下す逆転勝利を収めた。
そして瀬川は、この2得点によって今季リーグ戦のゴール数を「7」まで伸ばした。
しかも驚くべきことに、7得点すべてが途中出場から生まれている。
柏・瀬川祐輔、町田戦で途中出場から2ゴール
前半は町田が相馬勇紀のゴールで先制
9月20日に町田GIONスタジアムで行われたJ1第8節。
試合は38分、町田の相馬勇紀が先制ゴールを奪い、ホームの町田が1-0とリードして前半を終えた。
柏は前半だけでシュート11本を放ちながらゴールを奪えず、ビハインドで後半を迎えることになった。
そこで柏が切ったカードの一つが瀬川だった。
後半開始から瀬川祐輔を投入
柏はハーフタイムに選手交代を実施。
藤尾翔太に代わって瀬川祐輔、山内日向汰に代わって渡井理己を投入した。
公式記録上、瀬川は45分から出場。つまり、試合の残り45分で流れを変える役割を託されたことになる。
そして、その采配はわずか8分後に結果として表れた。
53分、投入8分で同点ゴール
小泉佳穂のパスから左足で仕留める
53分。
小泉佳穂のパスをペナルティーエリア右で受けた瀬川が、左足でシュートを放ちゴール。
柏が1-1の同点に追いついた。
後半開始から投入されて、わずか8分。
リカルド・ロドリゲス監督の交代策に、瀬川がゴールという最高の形で応えた。
スポーツ報知の試合後記事によると、この場面では瀬川がDFラインの背後へ抜け出す際、町田DF岡村大八との接触を工夫しながら相手のバランスを崩したという。
単純なスピード勝負ではなく、動き出すタイミングと身体の使い方によってフリーになる技術が光った得点だった。
瀬川だけじゃない!柏が後半に一気に逆転
58分、遠藤渓太が逆転弾
瀬川の同点ゴールからわずか5分後。
58分には渡井理己のパスを受けた遠藤渓太がペナルティーエリア手前から右足を振り抜き、ゴール右上へ突き刺した。
これで柏が2-1と逆転する。
62分、町田に退場者
さらに62分、町田の下田北斗がVARによるオンフィールドレビューの結果、レッドカード。
町田は残り約30分を10人で戦うことになった。
65分、瀬川がアシストまで記録
65分には瀬川がペナルティーエリア内でボールを受けてパス。
そのボールを受けた小泉佳穂が左足でゴール左上へ決め、柏が3-1とリードを広げた。
瀬川はこの試合、得点だけではなくアシストでも勝利に貢献している。
88分、瀬川祐輔がこの日2点目
ゴール中央から右足で突き刺す
そして88分。
渡井理己のパスを受けた瀬川がペナルティーエリア内へ進入。
ゴール前で右足を振り抜き、ゴール右上へこの日2点目となるシュートを突き刺した。
スコアは4-1。
町田は後半アディショナルタイムに小川航基が1点を返したものの、試合は町田2-4柏で終了した。
| 時間 | 得点者 | スコア |
|---|---|---|
| 38分 | 相馬勇紀(町田) | 1-0 |
| 53分 | 瀬川祐輔(柏) | 1-1 |
| 58分 | 遠藤渓太(柏) | 1-2 |
| 65分 | 小泉佳穂(柏) | 1-3 |
| 88分 | 瀬川祐輔(柏) | 1-4 |
| 90+2分 | 小川航基(町田) | 2-4 |
なんと7得点すべて途中出場
今季8試合、一度も先発していない
瀬川の数字をさらに興味深くしているのが、その出場方法だ。
Jリーグ公式の出場記録によると、2026/27シーズンは第8節終了時点で8試合すべてが途中出場。
それにもかかわらず、
8試合・7得点・2アシスト
を記録している。
今季のリーグ戦でゴールを記録した試合を見ると、その異常なペースがよく分かる。
| 日付 | 対戦相手 | 出場 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 8月14日 | 東京V | 途中出場 | 1 |
| 8月21日 | 長崎 | 途中出場 | 1 |
| 8月29日 | 清水 | 途中出場 | 1 |
| 9月11日 | 京都 | 途中出場 | 2 |
| 9月20日 | 町田 | 途中出場 | 2 |
特に直近では、京都戦、町田戦と2試合連続で途中出場から2ゴールを記録している。
もはや「途中から出てきた選手」というだけでは説明できない得点力だ。
7得点で日本人選手トップへ
得点ランキング全体でも2位
町田戦の2得点によって瀬川は今季7ゴール。
9月21日更新のJリーグ公式得点ランキングでは、
1位:レオ・セアラ(鹿島)10得点
2位:瀬川祐輔(柏)7得点
となっている。
6得点には横浜F・マリノスの谷村海那、サンフレッチェ広島の鈴木章斗らが並んでおり、瀬川は日本人選手では単独最多となった。
しかも他の得点ランキング上位選手と大きく異なるのは、瀬川が先発出場ではなく、すべて途中出場からこの数字を積み上げているという点だ。
なぜ瀬川祐輔は途中出場からこれほど点を取れるのか?
理由① 相手が疲れ始める後半に特徴を発揮できる
瀬川の強みと現在の起用法が非常に噛み合っている。
試合終盤になれば、相手DFは90分間の守備によって運動量が落ち、集中力も低下する。
そこへフレッシュな状態の瀬川が投入される。
町田戦の1点目でも、後方からのパスに合わせてDFラインの裏へ走り込み、岡村との駆け引きを制してゴールにつなげた。
単純に「速い選手を途中から出す」というだけではない。
相手の状態を見ながら、どこへ走れば最も危険な存在になれるのかを判断できる経験値もスーパーサブとして機能している理由の一つと考えられる。
理由② ゴール前で迷いが少ない
今季の瀬川は、チャンスを得た際の思い切りの良さも目立つ。
町田戦では1点目を左足、2点目を右足で記録。
左右どちらでもフィニッシュできるため、DF側からすればシュートコースを限定しにくい。
特に2点目はペナルティーエリア中央へ持ち込み、右足でゴール右上へ。
ゴール前で余計なタッチを増やさず、シュートまで持ち込んだ。
理由③ 得点だけで終わらない
瀬川が厄介なのは、自らシュートを狙うだけではない点だ。
町田戦の65分には、小泉のゴールをアシスト。
公式記録でも今季2アシストを記録している。
守備側からすれば、
「瀬川のシュートを止めればいい」
とはならない。
自らゴールへ向かうこともできれば、味方を使うこともできる。
この選択肢の多さが、相手DFに迷いを生じさせている。
理由④ 複数クラブ・複数ポジションで積んだ経験
瀬川は1994年2月7日生まれ。
明治大学からザスパクサツ群馬、大宮アルディージャ、柏レイソル、湘南ベルマーレ、川崎フロンターレなどでプレーしてきた。
本人も町田戦後、「色々なポジションやチームでやってきて、毎年アップデートできている」と自身のキャリアについて語っている。
様々な役割を経験してきたからこそ、限られた出場時間でも試合の状況を把握し、自分が何を求められているのかを理解できる。
32歳という経験豊富な年齢で、キャリアの新たな武器として「スーパーサブ」という役割が完成しつつある。
「先発したい」それでもチームの勝利を最優先
スーパーサブを受け入れているわけではない
興味深いのは、瀬川自身が先発への意欲を失っているわけではないことだ。
町田戦後には、先発で出たい気持ちはあり、そのために結果を残したいという思いがある一方、チームが結果を出している中で自分のエゴを優先する必要はないという趣旨のコメントを残している。
つまり、
「スーパーサブだから満足している」のではない。
スタメンへの意欲を持ちながらも、その試合で与えられた役割を受け入れ、チームの勝利につなげている。
その姿勢も現在の好調につながっているのかもしれない。
柏にとって強烈すぎる「後半の切り札」
2026/27シーズン第8節終了時点で、
8試合すべて途中出場。
それでも7得点2アシスト。
日本人選手最多得点。
J1得点ランキング全体2位。
瀬川祐輔が残している数字は、一般的なスーパーサブのイメージを超え始めている。
特に直近2試合は、京都戦で2得点、町田戦でも2得点。
後半になって背番号20がタッチライン際に姿を見せた瞬間、相手チームにとっては警戒レベルを一段階上げなければならない存在になっている。
先発ではない。
それでも、日本人で誰よりもゴールを決めている。
「途中出場なのに得点ランキング上位」
今季のJ1で最もユニークな得点王争いの一人として、柏のスーパーサブ・瀬川祐輔から目が離せない。
免責事項
本記事は、Jリーグ公式サイト、クラブ公式情報、報道機関など、公開されている情報をもとに2026年9月22日時点で作成しています。試合記録、選手成績、得点ランキング、所属情報などは今後変更・更新される場合があります。最新情報については、Jリーグおよび各クラブの公式発表をご確認ください。
また、本記事の文章作成・構成・校正の一部にはAIライティングツールを使用しています。AIによる出力内容については公開情報との照合・確認を行ったうえで編集していますが、内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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