V・ファーレン長崎が、新たなストライカーを迎え入れた。
2026年9月15日、長崎はポーランド2部スタル・ジェシュフからブラジル人FWジョナタン・ジュニオールが完全移籍で加入することを正式発表した。
27歳。
178cmの右利きセンターフォワード。
ブラジル国内だけでなくポーランドでも経験を積み、2023/24シーズンにはKotwica Kołobrzegでリーグ23得点をマーク。得点王となり、チームの昇格に大きく貢献した。
さらに2025/26シーズンもスタル・ジェシュフで二桁得点。
今季もポーランド2部で4試合1得点1アシストを記録している。
現在の長崎にはチアゴ・サンタナというJ1得点王経験者がいる。
それでもクラブは登録期間終了直前に新たなブラジル人CFを獲得した。
なぜ今、長崎はジョナタン・ジュニオールを必要としたのか。
今回は新加入FWのキャリア、特徴、予想される起用法まで徹底分析する。
ジョナタン・ジュニオールがV・ファーレン長崎へ完全移籍
9月15日にクラブが正式発表
V・ファーレン長崎は9月15日、ジョナタン・ジュニオールの完全移籍加入を正式発表した。
クラブ公式サイトを通じてジョナタンは、長崎の一員になれたことへの喜びを示し、チームの目標達成へ向けて全力を尽くす決意を表明している。
Jリーグへの挑戦は今回が初めて。
欧州でゴールを積み重ねてきた27歳FWが、日本で新たなキャリアをスタートさせる。
ジョナタン・ジュニオールとは?
ブラジル生まれの27歳センターフォワード
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | ジョナタン・ジュニオール |
| フルネーム | Jonathan Luiz Moreira Rosa Junior |
| 生年月日 | 1999年4月28日 |
| 年齢 | 27歳 |
| 出身 | ブラジル |
| 身長 | 178cm前後 |
| ポジション | FW |
| 主戦場 | センターフォワード |
| 利き足 | 右 |
| 前所属 | スタル・ジェシュフ |
| 移籍形態 | 完全移籍 |
スタル・ジェシュフではFW登録。
センターフォワードを主戦場としながら、セカンドトップでもプレー可能とされている。
インテルナシオナル育成組織出身
ブラジル国内の複数クラブを経験
ジョナタンはブラジルのインテルナシオナルU-20やアヴァイU-20などで育成された。
その後、
アヴァイ。
アトレチコ・パラナエンセ。
シャペコエンセ。
アスレティック・クラブ。
ポウゾ・アレグレ。
など複数のブラジルクラブでプレー。
2023年夏からポーランドへ舞台を移した。
ポーランドで一気に評価を高める
2023/24シーズンに23得点
ジョナタンのキャリアを語る上で外せないのが、Kotwica Kołobrzeg時代だ。
2023/24シーズン。
ポーランド3部相当のリーグで、
30試合23得点。
リーグ得点王となり、クラブの昇格にも大きく貢献した。
約1試合0.77得点。
ストライカーとして非常に高い数字だ。
単なる外国籍選手ではなく、
「欧州で実際にゴールという結果を残したFW」
という点が今回の補強の大きなポイントになる。
スタル・ジェシュフでも二桁得点
2025/26シーズンも得点源として活躍
2025年夏にはスタル・ジェシュフへ加入。
加入直後からチームの中心選手となった。
クラブは2026年4月、27節終了時点でジョナタンが11得点3アシストを記録していたことを明らかにし、契約延長オプションを行使している。
シーズンを通じても二桁得点を記録。
今季もポーランド2部で4試合1得点1アシストを残していた。
長崎が獲得したのは、
「かつて点を取っていた選手」
ではない。
直近数シーズンで継続的にゴールを奪っているFWだ。
ジョナタン・ジュニオールのプレースタイル
最大の魅力はゴールへ一直線に向かう力
特徴的なのは、ゴールへ向かうプレーの速さだ。
2025年のポロニア・ビトム戦では、中盤から出されたパスを受けると数十メートルを持ち運び、最後はGKとの1対1を強烈なシュートで仕留めている。
これはジョナタンの特徴をよく表している。
裏へ抜ける。
前を向けば運ぶ。
ゴールへ迷わず進む。
そして最後は自分でシュートを打つ。
長崎の前線へ新たな縦方向の怖さを加えられる。
得点だけでなくチャンスメークにも関与
本人もスタル・ジェシュフ時代、自身はゴールやアシストだけでなく、攻撃の組み立てにも関与してチームを助けられると語っている。
典型的な「ゴール前で待つだけの9番」ではなく、
ボールを引き出す。
味方と連係する。
自ら前進する。
最後はボックスへ入る。
といった複数の仕事をこなせる可能性がある。
なぜ長崎はジョナタンを獲得したのか?
理由① チアゴ・サンタナへの依存を減らしたい
現在の長崎で1トップの第一候補はチアゴ・サンタナだ。
2022年J1得点王。
今季もJ1第7節終了時点で7試合3得点。
直近の名古屋戦でもゴールを決め、2-0勝利へ貢献している。
ただしチアゴは33歳。
リーグ。
ルヴァンカップ。
天皇杯。
今後続く長いシーズンを一人へ依存するのはリスクが大きい。
そこで27歳のジョナタンを追加。
J1レベルで計算できるCFを複数持つ。
これが第一の狙いだろう。
理由② FWのタイプを増やしたい
チアゴ・サンタナとは少し違う武器
チアゴは184cm・80kg。
中央で身体を張りながら、強烈なシュートと空中戦でゴールを狙えるストライカーだ。
ジョナタンは約178cm。
サイズではチアゴを下回る。
一方、
スペースへ出る。
ボールを運ぶ。
DF背後を狙う。
機動力を生かす。
といった特徴を加えられる。
同じCFでもタイプが違う。
相手によってFWを変えられるのは高木琢也監督にとって大きい。
理由③ J1残留へ攻撃力をさらに上げたい
現在14位、安心できる順位ではない
長崎はJ1第7節終了時点で、
2勝1分4敗。
14位。
昇格組としては十分戦えている一方、残留争いから完全に抜け出したわけではない。
京都戦2-1。
柏戦2-4。
FC東京戦0-3。
G大阪戦2-2。
神戸戦1-3。
名古屋戦2-0。
点を取れている試合も多い。
それでも勝点を安定して積み上げるには、もう一段得点力を上げたい。
残留争いでは、
0-0を1-0へ。
1-1を2-1へ。
変えるFWの存在が非常に大きい。
直近名古屋戦では2-0勝利
チアゴとマテウス・ジェズスがゴール
9月12日の名古屋戦では、
36分 マテウス・ジェズス。
57分 チアゴ・サンタナ。
長崎が2-0で勝利した。
攻撃の中心は明確だ。
チアゴ。
マテウス・ジェズス。
長谷川元希。
ここへジョナタンが入る。
前線の選択肢は一気に厚くなる。
現在の長崎FW陣
チアゴ・サンタナを中心に競争激化
クラブ公式の登録では、FWには現在、
チアゴ・サンタナ。
ノーマン・キャンベル。
山﨑凌吾。
洪怜鎭。
らが所属している。
ここにジョナタンが加わる。
当然、前線の序列にも変化が生まれる。
特にCFを主戦場とする選手にとっては大きな競争になる。
加入後の想定ポジション
パターン① 4-2-3-1の1トップ
最も分かりやすい起用法。
直近の名古屋戦でも長崎はチアゴ・サンタナを最前線へ配置した。
そのポジションへジョナタンを入れる。
チアゴを休ませたい試合。
相手DFの背後にスペースがある試合。
カウンターを狙いたい試合。
こうした状況ではジョナタンが適任になる可能性がある。
パターン② チアゴとの2トップ
パワー+機動力の組み合わせ
試合終盤にゴールが必要な場面なら、
チアゴ・サンタナ+ジョナタン・ジュニオール
の2トップも考えられる。
チアゴが中央でCBを引きつける。
その周囲をジョナタンが動く。
マテウス・ジェズスや長谷川元希が後方からボールを供給する。
相手DFにとってはかなり厄介な組み合わせになりそうだ。
パターン③ 後半の切り札
疲れたDFラインへスピードをぶつける
現実的には、加入直後は途中出場からスタートする可能性もある。
60分。
70分。
相手DFが疲れている。
そこへジョナタン。
前線からプレス。
背後へのランニング。
ボールを持てば一気にゴールへ。
長崎にはこれまでと少し違う終盤のカードが加わる。
チアゴ・サンタナにとっても良い競争
「絶対的1トップ」から競争へ
ジョナタン加入はチアゴを外すための補強ではない。
むしろチアゴのパフォーマンスを維持するためにも重要だ。
全試合先発。
毎試合70〜90分。
では長いシーズンで疲労が蓄積する。
ジョナタンと出場時間を分けることができれば、
チアゴを重要な試合へより良い状態で送り出せる。
そしてジョナタンが得点を重ねれば、先発争いそのものも激しくなる。
チーム全体にとってプラスだ。
3度目のオファーで獲得合意との海外報道も
移籍金は公式非公表
今回の移籍を巡っては、成立前からポーランドで大きく報じられていた。
Football Tribe Japanがポーランドメディアを引用した報道では、長崎は複数回にわたって獲得オファーを提示。
最終的には約25万ユーロに加え、将来の移籍金に関する条項を含む条件で合意したと伝えられていた。
ただし、V・ファーレン長崎の公式発表では移籍金や契約条件の詳細は公表されていない。
そのため具体的な金額については、あくまで海外報道ベースの情報として扱う必要がある。
長崎の獲得本気度は高かった?
登録期限直前まで交渉
海外報道を見る限り、今回の補強で長崎がかなり粘り強く交渉を続けていたことがうかがえる。
最初のオファーで成立しない。
条件を変更。
それでも成立しない。
さらにオファーを改善。
そして移籍期間終了直前に合意。
この流れが事実であれば、
長崎側がジョナタンを明確な補強ターゲットとして高く評価していた
と見ることができる。
単なる駆け込みの人数合わせではなさそうだ。
ジョナタンにとってJリーグは新たな挑戦
ブラジル、ポーランドに続いて日本へ
ジョナタンはブラジルでキャリアを開始。
2023年からポーランド。
そして2026年、日本へ。
27歳という年齢を考えれば、選手として最も充実する時期にJ1へ挑戦することになる。
ポーランドで二桁得点を記録しても、
J1で同じように点を取れる保証はない。
スピード。
守備強度。
戦術的な要求。
日本特有の環境へ適応する必要がある。
ただし、欧州で結果を残してきた実績は大きな期待材料だ。
WSP補強相性評価
★★★★☆ 4.5/5
今回の補強は非常に面白い。
現在の長崎にはチアゴ・サンタナがいる。
つまり、
「CFがいないから緊急補強した」
わけではない。
すでに実績十分のFWがいる中で、
27歳。
欧州で二桁得点。
2023/24シーズン23得点。
機動力を持つCF。
をさらに加えた。
これは、
J1残留だけでなく、さらに上の順位を目指すための補強
とも考えられる。
唯一の不安材料はJリーグ初挑戦ということ。
日本への適応に時間がかかる可能性はある。
それでも戦力的な上積みは大きいと評価したい。
今後の注目ポイント
Jリーグデビューはいつ?
まず最大の注目はデビュー時期。
長崎の次戦は9月19日、アビスパ福岡戦。
登録やコンディションが整えば、早い段階でメンバー入りする可能性もある。
加入直後から起用されるのか注目したい。
背番号は?
新ストライカーが選ぶ番号にも注目
クラブ公式の加入発表時点では、ニュース本文上で背番号の詳細は確認できない。
どの番号を背負うのか。
そして既存FWとの序列がどうなるのか。
チーム登録情報の更新もチェックしたい。
チアゴとの共存はあるか
高木監督の前線起用に注目
一番興味深いのはここだ。
チアゴのバックアップなのか。
試合ごとに使い分けるのか。
2トップを作るのか。
ジョナタンが日本へ適応した後、高木監督がどんな答えを出すかによって長崎の攻撃は大きく変わる。
まとめ
長崎が獲得したのは「欧州でゴールを積み重ねてきた即戦力CF」
V・ファーレン長崎が、ジョナタン・ジュニオールを完全移籍で獲得した。
27歳。
ブラジル出身。
右利き。
センターフォワード。
2023/24シーズンにはポーランドで23得点。
その後スタル・ジェシュフでも二桁得点。
今季も4試合1得点1アシスト。
実績は十分だ。
そして現在の長崎にはチアゴ・サンタナがいる。
J1得点王経験者。
今季も7試合3得点。
そこへ、もう一人の得点できるブラジル人CFが加わる。
現在の長崎は2勝1分4敗の14位。
昇格組としてJ1で戦えている一方、残留へ安心できる状況ではない。
だからこそ攻撃力をさらに上げる。
チアゴを休ませられる。
タイプを変えられる。
2トップにもできる。
後半の切り札にもなる。
選択肢が一気に増えた。
ジョナタン・ジュニオールは、ポーランドで見せた得点力をJ1でも再現できるのか。
そして、
チアゴ・サンタナ+ジョナタン・ジュニオール
という強力なブラジル人ストライカー陣は、長崎をJ1残留だけでなく、さらに上の順位へ押し上げられるのか。
新たな得点源のJリーグ挑戦に注目したい。
免責事項
本記事について
本記事は2026年9月16日時点でV・ファーレン長崎、Jリーグ、スタル・ジェシュフなどが公開している公式情報および国内外の公開報道をもとに作成しています。
ジョナタン・ジュニオール選手のV・ファーレン長崎への加入は、完全移籍として正式発表されています。
一方、報道されている移籍金やセルオン条項などの具体的な契約条件についてはクラブから公式発表されておらず、確定情報ではありません。
加入後の起用ポジション、チアゴ・サンタナ選手との共存、先発序列、予想される戦術的役割などは「ワールドサッカーポータル」独自の分析・予想を含みます。
最新の登録情報、背番号、試合出場状況についてはV・ファーレン長崎およびJリーグの公式発表をご確認ください。









