アルビレックス新潟が、J1のV・ファーレン長崎に所属するDF関口正大の獲得へ動いている。
実現すれば、新潟にとって非常に意味の大きな補強となりそうだ。
関口は1998年4月21日生まれの28歳。
最大の注目ポイントは、単なる即戦力サイドバックの補強ではないこと。
関口は新潟県出身で、新潟明訓高校を卒業している。
つまり今回の移籍が成立すれば、プロ入り後初めて地元・新潟のクラブでプレーすることになる。Jリーグ公式プロフィールでも、関口の出身地は新潟県、経歴にはFC五十嵐ジュニアユース、新潟明訓高、法政大、ヴァンフォーレ甲府が記載されている。
しかも新潟では、9月15日に長年右サイドを支えてきた藤原奏哉のガンバ大阪への完全移籍が正式決定したばかり。
その直後に浮上した関口獲得。
ポジション、経験、年齢、そして地元出身という背景まで考えれば、非常に意図の分かりやすい補強と言える。
J1復帰を狙う現在2位の新潟に、どのような変化をもたらすのか。
関口の特徴、キャリア、新潟で予想される起用法、長崎への影響まで詳しく見ていく。
アルビレックス新潟が関口正大を獲得へ
現時点では正式発表前
まず注意しておきたいのは、記事作成時点で移籍がクラブから正式発表されたわけではないということだ。
Jリーグ公式の選手ページでは、現在も関口の所属クラブはV・ファーレン長崎となっている。
そのため、本記事では移籍決定ではなく、
「アルビレックス新潟が獲得へ」
という段階として扱う。
今後、新潟・長崎双方から正式リリースが出るか注目したい。
関口正大のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | 関口 正大 |
| 読み | せきぐち まさひろ |
| 生年月日 | 1998年4月21日 |
| 年齢 | 28歳 |
| 出身地 | 新潟県 |
| 身長/体重 | 172cm/66kg |
| ポジション | DF |
| 利き足 | 右 |
| 現所属 | V・ファーレン長崎 |
| 背番号 | 3 |
関口は新潟県でサッカーを始め、クラブF3、FC五十嵐ジュニアユース、新潟明訓高校を経て法政大学へ進学。
大学卒業後はヴァンフォーレ甲府でプロキャリアをスタートさせ、2025年からV・ファーレン長崎でプレーしている。
関口正大はどんな選手?
本職は右サイドバック
関口の主戦場は右サイドバック。
甲府時代には右SBだけでなく、右のインサイドハーフでもプレーしていた。
甲府在籍時の紹介でも、関口は高い守備力と運動量を持ち、スピードを生かしたオーバーラップが特徴とされている。
172cmと大型のDFではない。
その代わり、
運動量
スピード
対人守備
上下動
を武器に90分間サイドを動き続けられる。
現代型サイドバックとして非常に使いやすいタイプだ。
守備だけではなく攻撃参加も魅力
関口の特徴は守備専任ではないこと。
相手ウイングへ強く寄せながら、ボールを奪えばそのまま前へ出る。
サイドで味方を追い越し、クロスまで持ち込む。
Jリーグ公式スタッツでも、過去には1試合平均タックル数が高い数字を示しながら、クロスも継続的に記録している。
新潟のように後方からボールをつなぎ、サイドバックにもビルドアップ参加を求めるチームでは、この攻守両面への関与が重要になる。
甲府では5シーズンにわたって主力
リーグ戦143試合に出場
関口がプロ選手として評価を高めたのはヴァンフォーレ甲府だ。
特別指定期間を含めて2020年から2024年まで在籍。
リーグ戦では143試合に出場した。
2023年にはキャプテンも務めている。
単なる若手サイドバックではなく、20代半ばの段階でチームを引っ張る役割まで経験してきた。
天皇杯優勝とACLも経験
甲府時代には2022年の天皇杯優勝も経験。
翌シーズンにはAFCチャンピオンズリーグの舞台にも立った。
J2だけでなく、大きなトーナメントや国際大会まで経験していることは、新潟にとっても大きな価値になる。
現在の新潟はJ1昇格を目指す立場。
昇格争いが佳境に入るほど、プレッシャーのかかるゲームが増えていく。
そうした状況を知っている28歳の即戦力が加入する意味は小さくない。
2025年にV・ファーレン長崎へ完全移籍
関口は2024年シーズン終了後、甲府から長崎へ完全移籍した。
長崎ではJ2を戦い、クラブのJ1昇格後も残留。
今年6月には2026/27シーズンの契約更新も発表されていた。
そのため今回の移籍が成立すれば、シーズン開幕からわずか約1カ月で環境を変えることになる。
今季は長崎でJ1リーグ6試合に出場
開幕戦からスタメン
2026/27シーズン、関口は決して完全な構想外だったわけではない。
J1開幕戦の京都戦では先発し88分までプレー。
その後も岡山戦、G大阪戦、神戸戦でスタメンに入っている。
Jリーグ公式記録では、第6節終了時点でリーグ戦6試合に出場している。
さらに9月9日のルヴァンカップ・高知戦では90分フル出場。
つまり、
「長く公式戦から離れている選手」ではない。
シーズン途中の補強でも比較的早く戦力として使える可能性がある。
なぜ新潟はこのタイミングで関口なのか
藤原奏哉がガンバ大阪へ完全移籍
最大の理由として考えられるのが、藤原奏哉の移籍だ。
新潟は9月15日、藤原がガンバ大阪へ完全移籍することを正式発表した。
藤原は2021年から新潟でプレー。
J2優勝、J1昇格後も右サイドの主力として戦ってきた選手だ。
その藤原がシーズン途中で退団。
当然、新潟としては右サイドの戦力を補う必要性が高くなる。
そこで関口という名前が浮上したのであれば、非常に納得感がある。
関口は「藤原奏哉の後釜」になれるのか
共通するのは豊富な運動量
藤原と関口には共通点がある。
どちらも172cm前後の機動力型。
そして最大の強みの一つが運動量だ。
右サイドを何度も上下できる。
守備で戻れる。
攻撃では追い越せる。
現在の新潟のスタイルを大幅に変更せず、右SBへ入れられる選手として関口は有力候補になる。
同じポジションで過去に何度も対戦
興味深いことに、関口と藤原はJ2時代、甲府と新潟の右サイドバックとして何度も同じ試合に出場している。
2021年6月の甲府vs新潟では、甲府の右SBが関口、新潟の右SBが藤原。
2022年3月、9月の対戦でも両者がそれぞれ右SBでスタメンに入った。
当時は対戦相手だった2人。
藤原の退団後、そのポジションを関口が引き継ぐことになれば非常に興味深いストーリーになる。
新潟の現在の右サイドバック事情
ジェイソン・ゲリアもいる
もちろん関口が加入しても、即座に右SBのポジションが保証されるわけではない。
新潟にはオーストラリア代表経験を持つジェイソン・ゲリアがいる。
直近9月13日の山形戦ではゲリアが右SBで先発し、新潟は1-0でクリーンシート勝利を収めた。
つまり関口加入後は、
ゲリア vs 関口
というポジション争いが生まれる可能性が高い。
右SBをタイプで使い分けられる
これは船越優蔵監督にとってプラスだ。
フィジカルとサイズを重視するならゲリア。
機動力と上下動を求めるなら関口。
試合展開や対戦相手によって使い分けることができる。
さらに関口は右インサイドハーフでの経験もあるため、試合途中に配置を変えられるメリットもある。
「新潟県出身」という意味は大きい
新潟明訓高校からプロへ
今回の移籍で最もストーリー性があるのはここだ。
関口は新潟県出身。
新潟明訓高校でプレーした。
しかしプロ入りしたクラブは甲府だった。
これまでアルビレックス新潟への所属経験はない。
28歳になって初めて、地元クラブのユニフォームを着る可能性が出てきた。
Jリーグ公式でも関口の出身地は新潟県と記載されている。
地元選手がJ1昇格を目指すクラブへ
現在の新潟にとって最大の目標はJ1復帰だ。
その重要なシーズンに、
新潟県で育った選手が帰ってくる。
戦力面だけでなく、サポーターにとっても注目度の高い補強になる。
新潟明訓高出身選手がデンカビッグスワンで新潟のために戦う。
実現すれば大きな物語性を持つ移籍だ。
現在のアルビレックス新潟はJ2・2位
6試合で4勝2敗
新潟は第6節終了時点で、
4勝0分2敗
勝点12
7得点9失点
でJ2・2位につけている。
首位RB大宮アルディージャとは同じ勝点12。得失点差によって2位となっている。
開幕戦こそ大宮に0-1で敗れたものの、
札幌に2-1。
藤枝に1-0。
いわきに3-2。
と3連勝。
横浜FC戦では0-5と大敗したが、直近の山形戦を1-0で制して再び勝利を取り戻した。
昇格争いの真っただ中だからこそ、シーズン途中の戦力流出をそのままにしないことは重要だ。
関口加入で新潟が得る3つのメリット
① 藤原退団後の右SBを補える
まずはこれだ。
藤原が抜けたことで右サイドの枚数が減った。
そこへ関口を加えれば、ゲリアとの競争を維持しながらシーズンを戦える。
長いリーグ戦では、
負傷。
累積警告。
コンディション低下。
必ず何かが起こる。
サイドバックが一人しかいない状態は避けたい。
② J2昇格争いを知っている
関口はJ2通算で豊富な出場経験を持つ。
甲府ではリーグ戦143試合を経験。
昇格争いでは、一つのミス、一つの勝点が最終順位を大きく左右する。
J2の特徴や各クラブのスタイルを理解している即戦力を加えられることは大きい。
③ リーダーシップ
関口は甲府でキャプテン経験がある。
28歳という年齢も、若手とベテランの中間に位置する。
ピッチ上だけでなく、
練習。
ロッカールーム。
試合中の声掛け。
といった部分にも期待できる。
J1昇格を目指すチームに必要なのは、技術だけではない。
プレッシャーのかかる終盤戦でチームを落ち着かせる選手の存在も重要になる。
長崎にとって関口流出は痛い?
今季6試合に出場している戦力
長崎にとっても、全く影響がない移籍ではない。
関口は今季J1で6試合に出場。
開幕戦から複数試合でスタメンを任されている。
さらにカップ戦では90分出場もしており、戦力として計算されていた。
その選手をシーズン途中で失うことになれば、DF陣の選択肢は確実に減る。
ただし直近名古屋戦では出場なし
一方、9月12日の名古屋戦では関口は出場しておらず、長崎は2-0で今季初のクリーンシート勝利を収めた。
長崎には翁長聖、米田隼也、江川湧清、新井一耀ら複数の守備選手がいる。
そのため「絶対的レギュラーの流出」とまでは言えない。
関口本人にとっても、
現在の長崎でポジション争いを続けるのか。
地元新潟でJ1昇格を目指すのか。
キャリアを考える上で大きな選択になりそうだ。
新潟の補強としてどう評価する?
World Soccer Portal補強評価:A-
※移籍が正式成立した場合の評価。
今回の補強はかなり合理的だ。
藤原奏哉が抜けた。
右SBが必要。
そこへJ1・J2経験豊富な28歳が加わる。
しかも新潟県出身。
シーズン途中でも試合に出ており、実戦感覚もある。
補強の緊急性と選手の特徴が非常によく一致している。
そのためWorld Soccer Portalでは、現時点での補強評価を**A-**としたい。
懸念は攻撃面の再現性
一方で、関口は藤原と全く同じ選手ではない。
藤原は新潟で長年プレーし、チームのビルドアップやポジショニングを熟知していた。
関口には加入直後から、
新潟独特のボール保持。
サイドバックの立ち位置。
中盤との距離感。
を覚える必要がある。
藤原の穴を即座に100%埋められるとは限らない。
この適応速度が最大のポイントになりそうだ。
新潟で予想される起用法
基本は4-2-3-1の右SB
直近の山形戦で新潟は4-2-3-1を採用。
ジェイソン・ゲリアが右SBに入った。
関口が加入すれば、まずこのポジションが本命だろう。
右ウイングの選手を追い越す。
幅を取る。
クロスを送る。
守備では素早く帰陣する。
これまで甲府、長崎で培ってきた能力をそのまま生かせる。
試合途中の右MF起用も可能
さらに関口は甲府時代、右インサイドハーフでもプレー経験がある。
例えば試合終盤に1点を守りたい時。
右MFに関口。
右SBにゲリア。
という守備力重視の並びも作れる。
反対に攻撃へ人数を掛けたい場合、関口を高い位置へ押し出す方法もある。
単純なSB補充以上の価値を持つ可能性がある。
今後の注目ポイント
正式発表はいつになるか
まずは両クラブからの発表だ。
移籍形態。
背番号。
合流日。
登録状況。
次節出場の可否。
正式リリースで確認したい。
9月19日の磐田戦に間に合うか
新潟の次節は9月19日。
ホームでジュビロ磐田と対戦する。
もし移籍が早期に成立し、登録やコンディションに問題がなければ、いきなりベンチ入りする可能性にも注目したい。
ただし加入直後であることを考えれば、まずチームの戦術理解を深める期間を置く可能性もある。
まとめ|藤原奏哉流出直後に「地元出身の即戦力SB」
アルビレックス新潟がV・ファーレン長崎DF関口正大を獲得へ。
今回のニュースには、複数の意味がある。
まず戦力面。
藤原奏哉がガンバ大阪へ完全移籍した直後、新潟には右サイドバックの補強が必要になった。
そして関口は右SBが本職。
J2で豊富な経験を持つ。
J1でも今季6試合に出場している。
即戦力として非常に分かりやすい。
そしてもう一つ。
関口正大は新潟県出身だ。
新潟明訓高校から法政大学へ進み、甲府、長崎でプロキャリアを築いてきた。
28歳になった今、初めて地元クラブのユニフォームを着る可能性が生まれた。
現在の新潟はJ2・2位。
目標は明確。
1年でJ1へ戻ること。
藤原という長年チームを支えた選手が去った直後、新たにやって来る可能性があるのは、新潟で育った右サイドバック。
もしこの移籍が正式成立すれば、
単なる「穴埋め補強」ではない。
地元出身選手が故郷へ戻り、J1昇格を目指す。
非常にストーリー性のある移籍になる。
関口正大はデンカビッグスワンでオレンジのユニフォームを着るのか。
正式発表を待ちたい。
免責事項
本記事は2026年9月16日時点の移籍報道およびJリーグ、アルビレックス新潟、V・ファーレン長崎などが公開している情報をもとに作成しています。
記事作成時点で、関口正大選手のアルビレックス新潟加入について両クラブからの正式発表は確認できていません。そのため、移籍形態、契約期間、背番号、登録状況などは正式発表によって変更・判明する可能性があります。
また、新潟での起用法、藤原奏哉選手の後釜としての適性、補強評価などはWorld Soccer Portal編集部による独自の分析・予想です。
最新かつ正式な情報については、アルビレックス新潟、V・ファーレン長崎およびJリーグの公式発表をご確認ください。








