2026年9月9日に行われたJリーグヤマザキビスケットルヴァンカップ1回戦、カマタマーレ讃岐対ジェフユナイテッド千葉。
J3讃岐がホームでJ1千葉を迎え、「ジャイアントキリング」が期待された一戦でしたが、結果は0-2で千葉が勝利しました。
前半18分、エリソンが加入後公式戦初ゴールを記録。さらに後半67分には、ハーフタイムから投入された品田愛斗が左CKを直接ゴールへねじ込むスーパーゴールを決めました。千葉にとってリーグカップでの白星は、前回J1に所属していた2009年以来、実に17年ぶりです。
ただ、スコアだけを見て「J1の千葉が順当に勝った」で終わらせるには惜しい試合でした。
讃岐にも同点に追いつく決定機があり、前半37分の上野輝人のシュートがクロスバーではなく数センチ下へ飛んでいれば、ゲームの景色は大きく変わっていた可能性があります。
今回は試合の流れ、両チームのスタメン・途中出場選手の採点、勝敗を分けたポイント、今後の課題、そしてリーグ戦の順位予想まで詳しく振り返ります。
1. 讃岐vs千葉|試合結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1回戦 |
| 開催日 | 2026年9月9日 |
| 会場 | 四国化成MEGLIOスタジアム |
| 結果 | 讃岐 0-2 千葉 |
| 前半 | 0-1 |
| 後半 | 0-1 |
| 得点 | 18分 エリソン、67分 品田愛斗 |
| 入場者数 | 1,134人 |
| 天候 | 雨のち曇り |
| 気温 | 24.6℃ |
Jリーグ公式記録では、19時03分キックオフ。千葉が18分と67分に得点し、無失点で2回戦進出を決めています。
2. 前半|エリソンがついに千葉加入後初ゴール
18分、久保庭→米倉→エリソンの縦に速い攻撃
先制点は、千葉の狙いが非常によく表れたゴールでした。
18分。
最終ラインの久保庭良太が右サイドへロングフィード。
これを米倉恒貴が頭で前方へそらします。
そのボールへ反応したのがエリソン。
讃岐DF林田魁斗との競り合いを制しながらペナルティーエリアへ入り、最後はGK青木心との1対1で冷静に左足を振り抜きました。
シュートはGKの股下を抜いてゴール。
0-1。
千葉が先制します。
待ちに待ったエリソンの一発
このゴールはエリソン本人にとっても非常に大きな意味がありました。
川崎フロンターレから加入後、J1では開幕5試合連続で先発しながら得点なし。前節のG大阪戦では出場機会もありませんでした。
ストライカーですから、内容が悪くなくてもゴールがなければ本人にはプレッシャーが掛かります。
そんな状況で巡ってきたカップ戦。
そして18分で結果を出しました。
華麗なパスワークからではありません。
ロングボールを競る。
DFに勝つ。
GKとの1対1を決める。
非常にストライカーらしい得点でした。
3. 讃岐にも最大のチャンス|37分、上野輝人がクロスバー
ここが試合最大の分岐点だった
千葉が一方的に押し込んでいたわけではありません。
37分。
中盤で禹相皓が競り合いに勝利すると左へ展開。
後藤優介が絶妙なスルーパスを送ります。
そこへ一気に抜け出したのが上野輝人。
スピードを生かしてペナルティーエリアへ進入し、左足を振り抜きました。
GK鈴木椋大がわずかに触ったボールは――
クロスバー直撃。
入らない。
讃岐にとって、この試合で最も悔やまれる場面でしょう。
もしここで1-1になっていたら。
後半はまったく違うゲームになっていた可能性があります。
だからこそ千葉にとって、鈴木椋大のわずかなタッチは「1セーブ」以上の価値がありました。
4. 後半|千葉がハーフタイムに品田愛斗を投入
田口泰士に代えて品田
千葉・小林慶行監督は後半開始から動きます。
田口泰士を下げ、品田愛斗を投入。
すると、この交代が結果的に大当たりとなりました。
試合を落ち着かせながらプレーすると、67分にこの日のハイライトが訪れます。
5. 67分、品田愛斗が“直接CK弾”
左CKからそのままゴールへ
千葉が左CKを獲得。
キッカーは品田。
右足で蹴り込んだボールは高い軌道を描きながらゴール前を横切ります。
誰かが触るか。
GKが出るか。
そのまま抜けるか。
一瞬判断が難しくなったボールは、そのままファーサイドへ。
ネットが揺れました。
0-2。
Jリーグ公式速報でも品田の得点として記録され、「左CKから右足で蹴り込んだボールがゴールに吸い込まれた」とされています。
途中出場。
しかもリーグ戦では今季ここまで出場機会がなかった選手。
その品田が、わずか22分ほどで強烈なアピールを見せました。
6. 千葉は交代策を使いながら試合をクローズ
2点差になる前後から、千葉は選手を入れ替えます。
59分にはエリソンから呉屋大翔、飯田貴敬から石尾陸登へ。
84分には椿直起から松村拓実。
アディショナルタイムには安井拓也に代えて津久井匠海を投入しました。
中2日という厳しい日程を考えれば、
「勝つこと」と「主力の消耗を抑えること」
を両立できたのは大きいでしょう。
そのまま0-2で試合終了。
千葉が2回戦へ進みました。
7. カマタマーレ讃岐|スタメン&選手採点
※採点は10点満点。ワールドサッカーポータル独自評価です。
| Pos | 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|---|
| GK | 青木心 | 6.0 | 2失点も決定的なミスとは言いにくい |
| DF | 宮﨑慎 | 6.0 | サイドで粘り強く対応 |
| DF | イ・ギサン | 5.5 | 対人で奮闘も後半に警告 |
| DF | 林田魁斗 | 5.5 | エリソンとの競り合いから先制を許した |
| MF | 國分将 | 6.0 | 中盤でバランスを取った |
| MF | 佐野竜眞 | 6.0 | 積極的に前へ関わろうとした |
| MF | 宇都木峻 | 5.5 | 千葉の中盤に自由を与える時間も |
| MF | 上野輝人 | 6.5 | 37分の決定機。スピードはJ1相手にも通用 |
| MF | 禹相皓 | 6.5 | 中盤で競り勝ち、最大の決定機の起点 |
| FW | 後藤優介 | 6.5 | 上野へのスルーパスは非常に質が高かった |
| FW | 村上悠緋 | 5.5 | 前線で狙うも決定的仕事までは至らず |
途中出場
| 選手 | IN | 採点 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 河上将平 | 61分 | 6.0 | 中盤へエネルギーを追加 |
| 淺田彗潤 | 71分 | 6.0 | サイドから前進を狙った |
| 有田朱里 | 84分 | 6.0 | 短い時間でも積極性を見せた |
| 米澤令衣 | 87分 | 5.5 | 得点が必要な終盤で投入 |
| 牧山晃政 | 90+1分 | ― | 出場時間が短く採点対象外 |
スタメンおよび交代選手はJリーグ公式記録に基づきます。
8. ジェフユナイテッド千葉|スタメン&選手採点
| Pos | 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|---|
| GK | 鈴木椋大 | 7.0 | 上野のシュートに触れてクロスバーへ。無失点の立役者 |
| DF | 久保庭良太 | 7.5 | 先制点につながるロングフィード。守備も安定 |
| DF | 飯田貴敬 | 6.5 | 大崩れせず59分までプレー |
| DF | 鳥海晃司 | 7.0 | 最終ラインを落ち着かせクリーンシート |
| MF | 米倉恒貴 | 7.0 | ヘディングでエリソンの先制点を演出 |
| MF | 田口泰士 | 6.5 | 前半の中盤を安定させた |
| MF | エドゥアルド | 6.5 | 球際とセカンドボールで貢献 |
| MF | 椿直起 | 6.5 | 前線との距離を保ちながら攻撃参加 |
| MF | イサカ・ゼイン | 6.5 | 推進力で讃岐守備陣へ圧力 |
| MF | 安井拓也 | 6.0 | 派手さはないが中盤を支えた |
| FW | エリソン | 7.5 | 待望の加入後初得点。フィジカルを生かした先制弾 |
途中出場
| 選手 | IN | 採点 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 品田愛斗 | HT | 8.0 MOM | 直接CKで試合を決定づける。最高のアピール |
| 石尾陸登 | 59分 | 6.5 | 無失点維持に貢献 |
| 呉屋大翔 | 59分 | 6.0 | 前線で身体を張った |
| 松村拓実 | 84分 | 6.0 | 終盤の推進力を担当 |
| 津久井匠海 | 90+1分 | ― | 出場時間が短く採点対象外 |
登録メンバーと交代時間は公式試合記録に基づきます。
9. MOMは品田愛斗|リーグ戦出場ゼロから一発回答
この試合のワールドサッカーポータル選出MOMは、品田愛斗です。
エリソンの先制点も大きかった。
鈴木椋大のセーブも大きかった。
それでも品田を選びたい理由は、
「与えられた45分で明確な結果を出した」
ことです。
後半から投入され、22分後には直接CK。
リーグ戦で出場機会が限られている選手にとって、カップ戦は単なるターンオーバーの場ではありません。
序列を変えるチャンスです。
このゴールが今後、小林監督の選手起用をどう変えるのか。
そこにも注目したくなります。
10. なぜ千葉が勝てたのか?
勝敗を分けたのは「決定機をものにする力」
一番大きかったのはここでしょう。
讃岐にもチャンスはありました。
特に37分の上野のシュートは、ほぼゴールと言っていい場面。
しかし入らなかった。
一方の千葉は、
18分にエリソン。
67分に品田。
重要な場面で得点しました。
カップ戦では、この差がそのまま勝敗になります。
エリソンがフィジカルの差を結果につなげた
先制点ではロングフィード一本から、米倉がそらし、エリソンが林田との競り合いを制しました。
技術的な崩しというより、
前線の強さで相手守備を壊した得点。
J1クラブとしての個の強さが出たシーンでした。
鈴木椋大のセーブも隠れた勝因
37分。
あそこで1-1になっていたら分かりませんでした。
鈴木が触る。
クロスバー。
そのまま前半を0-1で終える。
ゴールではありませんが、試合を決めたプレーの一つです。
11. 讃岐の課題|「良い攻撃」を得点へ変えたい
決定機を逃すとJ1相手には苦しい
讃岐として悲観する内容ばかりではありません。
禹相皓が競り勝つ。
後藤が前を向く。
上野が背後へ走る。
この流れから千葉の守備を完全に破った場面はありました。
問題は最後です。
ネットを揺らせなかった。
現在、讃岐はJ3で5試合1勝1分3敗、6得点10失点の17位。直近のリーグ戦でも複数失点が続いています。
攻撃を作るだけでなく、
「先に1点取る」
「相手が苦しい時間に仕留める」
という部分が必要です。
守備では一発のボールへの対応改善を
エリソンの得点は、久保庭の長いボールがスタートでした。
ロングボール。
ヘディング。
競り合い。
フィニッシュ。
非常にシンプルです。
こうした攻撃に対して、最終ラインがどこで勝負するのか。
競るのか。
カバーするのか。
GKまで戻すのか。
その整理は次節に向けた課題でしょう。
12. 千葉の課題|勝ったからこそリーグ戦へつなげたい
公式戦2試合連続2-0
千葉にとっては明るい材料が増えています。
J1開幕から5連敗。
しかし9月6日のG大阪戦を2-0で勝利。
そして中2日の讃岐戦も2-0。
公式戦2連勝、2試合連続クリーンシートです。
開幕5試合で守備が崩れ続けたチームが、ここへ来て2試合連続無失点。
これはかなり大きい。
ただしJ1ではまだ20位
一方で現実も見なければなりません。
第6節終了時点の千葉は、
1勝0分5敗。
勝点3。
得点5。
失点15。
得失点差-10。
J1最下位の20位です。
カップ戦で勝ったこと以上に重要なのは、この勢いをリーグへ持ち込むことです。
13. 次節|讃岐は琉球、千葉は東京Vとの“残留直接対決”
讃岐は9月13日にFC琉球戦
讃岐の次戦は9月13日。
J3第6節でFC琉球とアウェーで対戦します。
カップ戦敗退から気持ちを切り替え、
まずはリーグ戦の連敗を止めたいところです。
千葉相手に作った決定機を、今度は得点へ変えられるかがポイントになります。
千葉は東京Vとの19位vs20位
千葉は同じ9月13日、味の素スタジアムで東京ヴェルディと対戦します。
第6節終了時点で、
東京Vが19位。
千葉が20位。
文字通りの下位直接対決です。
G大阪戦。
讃岐戦。
2連勝。
そして東京V戦。
ここまで3連勝できれば、一気にシーズンの空気が変わります。
14. 両チームの今季最終順位を予想
カマタマーレ讃岐|14~17位予想
現時点では14~17位と予想します。
攻撃には可能性があります。
特に上野、佐野、後藤、村上らが噛み合えば得点力は上がるでしょう。
しかし最大の問題は失点。
5試合で10失点している守備を改善できなければ、上位浮上は難しいと見ます。
逆に守備が安定すれば、中位までは十分狙えるチームです。
ジェフユナイテッド千葉|15~18位予想
千葉は15~18位と予想します。
開幕5連敗のダメージは大きい。
しかし直近2試合を見る限り、全く戦えないチームではありません。
G大阪を2-0。
讃岐を2-0。
エリソンにもゴールが生まれ、品田という新たな選択肢も出てきた。
何より守備が2試合連続でゼロに抑えています。
ここから東京V、清水と続く下位争いの試合で勝点を積めるなら、残留圏へ浮上する可能性は十分あります。
15. まとめ|千葉にとって「ただの1回戦突破」ではない
2026年9月9日。
ルヴァンカップ1回戦。
讃岐0-2千葉。
エリソンが18分に移籍後公式戦初ゴール。
品田愛斗が67分に直接CK。
鈴木椋大が讃岐最大の決定機を防ぎ、クリーンシート。
千葉が17年ぶりとなるリーグカップでの勝利を手にしました。
数字だけなら、
「J1がJ3に2-0で勝った」。
それだけです。
でも今の千葉にとっては違います。
開幕5連敗。
ようやくG大阪に勝った。
中2日。
メンバーを入れ替えた。
エリソンが初ゴール。
出場機会のなかった品田もゴール。
そしてまた無失点。
勝ちながら、これまで結果の出ていなかった選手にも結果が出た。
そこに、この一勝の意味があります。
一方の讃岐も、0-2というスコア以上に可能性を見せました。
上野のクロスバー。
禹のボール奪取。
後藤のスルーパス。
J1相手にも通用する場面はあった。
あとはそれを90分続け、ゴールへ変えられるか。
カップ戦はここで終了。
しかし両チームにとって本当に重要なリーグ戦はすぐにやってきます。
千葉はこの2連勝を“復活の始まり”にできるのか。
讃岐は敗戦から立ち上がれるのか。
9月13日の次節が、両者にとって非常に重要な一戦になりそうです。
16. 免責事項
本記事は2026年9月10日時点で確認できるJリーグ公式試合記録・順位表・日程情報、および国内スポーツメディアの試合報道をもとに、ワールドサッカーポータル編集部およびAIライティングサポートツールを活用して作成・編集しています。
試合結果、得点時間、スターティングメンバー、交代時間などはJリーグ公式記録を優先しています。なお、一部の二次媒体では67分の得点をオウンゴールとして表示しているケースがありますが、Jリーグ公式記録では品田愛斗選手のゴールとなっているため、本記事も公式記録に準拠しています。
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