【日本人審判が欧州で高評価】荒木友輔主審がベルギー1部デビュー!VARでPK判定を修正、現地審判責任者も評価

【日本人審判が欧州で高評価】荒木友輔主審がベルギー1部デビュー!VARでPK判定を修正、現地審判責任者も評価
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日本人選手が欧州リーグで活躍するニュースは、今では決して珍しくなくなりました。

では、「日本人の審判員が欧州1部リーグで笛を吹く」と聞いたらどうでしょうか。

2026年9月6日、ベルギー1部ジュピラー・プロ・リーグ第5節、セルクル・ブルージュ対KAAヘントの主審を担当したのは、日本の国際審判員・荒木友輔主審でした。

試合はヘントが3-0で勝利。

その中で最も注目されたジャッジが、後半に発生したハンドをめぐるPK判定です。荒木主審は当初プレーを続行させましたが、VARからレビューを勧められるとオンフィールドレビューを実施。映像を確認したうえで判定を変更し、ヘントにPKを与えました。ベルギーの審判部門責任者ジョナサン・ラルド氏も、この最終判断を「正しい判定」と評価し、荒木主審の試合全体についても満足しているとコメントしています。

普段、審判がニュースになるのは「誤審ではないか」「なぜVARを使わなかったのか」といったネガティブな場面がほとんどです。

しかし今回の荒木主審のベルギー挑戦は、日本の審判員が世界へ進んでいく可能性を考えるうえで、ぜひ良い部分にも目を向けたい出来事でした。

目次

1. 荒木友輔主審がベルギー1部で主審を担当

セルクル・ブルージュ対ヘントを裁く

荒木主審が担当したのは、2026年9月6日にヤン・ブレイデルスタディオンで行われたジュピラー・プロ・リーグ第5節。

セルクル・ブルージュ 0-3 KAAヘント

という一戦でした。

ヘントは21分にエマニュエル・カクーのオウンゴールで先制。後半にはティベ・デ・フリーガーがPKを決め、アディショナルタイムにはエル・ハジ・セックが3点目を奪っています。

そして、この試合で笛を吹いたのが荒木主審でした。

40歳の荒木主審は2017年から国際審判員として登録され、2018年からJFAとプロフェッショナルレフェリー契約を締結。アジアで数多くの国際試合を経験し、2026年にはFIFAワールドカップの担当審判員にも選出されています。

厳密には「欧州初挑戦」ではない

ここは記事を書くうえで整理しておきたいポイントです。

今回を「荒木主審の欧州審判デビュー」と表現したくなるところですが、厳密には欧州で初めて主審を務めた試合ではありません。

荒木主審は2022年にイングランドのPremier League 2などを経験し、さらに2025年4月には審判交流プログラムでポーランドへ派遣され、1部エクストラクラサでも主審を務めています。

そのため今回のニュースは、

「ベルギー1部リーグでの主審デビュー」

と表現するのが最も正確でしょう。

それでも、日本人主審が欧州のトップディビジョンを任されること自体が非常に価値のある出来事であることに変わりありません。

2. なぜ日本人の荒木主審がベルギー1部で笛を吹いたのか?

背景にある「審判交流プログラム」

今回の派遣は、突然ベルギー側から電話がかかってきて荒木主審が選ばれたわけではありません。

背景にあるのが、日本とベルギーの審判交流プログラムです。

JFAは2008年から、海外のサッカー協会・リーグとの審判交流を実施しています。

サッカー選手のように審判員には一般的な「国際移籍制度」がありません。

そこで日本の審判員を海外リーグへ派遣し、異なるサッカー文化や判定基準を経験させる。一方で海外審判員をJリーグへ招き、日本の試合を担当してもらう。

こうしてお互いの審判レベル向上につなげることが目的です。

2025年にはベルギー審判がJリーグへ

今回の荒木主審のベルギー派遣には“前編”があります。

2025年、日本はベルギーから国際審判員のネイサン・フェルボーメン主審を招聘しました。

フェルボーメン主審はJ1リーグで町田対東京Vなどを担当し、日本滞在中に複数のJリーグ戦で笛を吹いています。

ベルギー側の報道によれば、フェルボーメン主審は日本で4試合を担当。

特に印象に残ったものとして、日本では選手が審判を大人数で囲む場面が少なく、審判へのリスペクトが強かったことを挙げています。

今回は、その逆です。

ベルギーの審判がJリーグを経験した。

今度は日本のトップレフェリーがベルギーへ行く。

単純な“助っ人審判”ではなく、お互いのリーグから学ぶための交換留学に近い取り組みなのです。

3. ベルギーデビューで最も印象的だった「PK判定」

荒木主審は当初ハンドを取らなかった

最大の注目シーンは後半でした。

ヘントの攻撃からペナルティーエリア内でボールがセルクル・ブルージュの選手の腕に当たります。

荒木主審の最初の判断は、

ノーペナルティー。

そのままプレーを続行させました。

しかしVARがチェック。

荒木主審はピッチ脇のモニターへ向かい、オンフィールドレビューを行います。

映像を見直した結果、判断を変更。

ヘントへPKを与えました。

ティベ・デ・フリーガーがこれを決め、0-2。試合の流れをほぼ決定付ける得点となりました。

「最初に間違えた」だけで片付けてはいけない

ここは、審判を見るうえで非常に面白いポイントです。

結果だけ見れば、

「主審が見逃してVARに助けられた」

と言うこともできます。

しかし現代サッカーのレフェリングは、主審一人だけで完結するものではありません。

副審。

第4審。

VAR。

AVAR。

全員を含めた審判チームで、最終的に正しい判定へたどり着く仕組みです。

重要なのは、VARから映像確認を勧められた後、

自分の最初の判断に固執せず、映像を確認して正しい方向へ修正したこと。

荒木主審は映像を見たうえで、自らPKを宣告しました。

審判にとって「自分の判定を変える」のは、実は簡単なことではありません。

だからこそ、この場面は単純なミスではなく、VAR時代に求められるレフェリングの一例として見ることもできるでしょう。

4. ベルギー側は荒木主審をどう評価した?

ベルギー審判責任者は「満足」

今回、興味深いのは試合後のベルギー側の評価です。

ベルギーで審判部門を統括するジョナサン・ラルド氏は、荒木主審について、ベルギーリーグを経験の浅い審判の“実験場”として使ったわけではないと強調しました。

荒木主審は豊富な国際経験を持つFIFA審判員であり、経験者同士による交流プログラムの一環だったという説明です。

そして試合についても、

全体として荒木主審のパフォーマンスに満足している

という趣旨の評価をしています。

これはかなり大きいと思います。

海外から来た審判だから特別扱いされたわけでもない。

ベルギー1部というプロリーグの試合を任され、そのパフォーマンスが現地の審判責任者から肯定的に評価された。

日本の審判界にとってはポジティブな材料です。

PKについても「正しい判定」

ラルド氏はVAR介入によるPKについても、最終的な判断は正しかったと評価しています。

ベルギー側の分析では、該当選手の左腕が身体から離れており、さらに腕の動きによってボールを内側へ運ぶような形になったことが判断材料になったと説明されています。

もちろん最初から荒木主審自身がPKを宣告できれば、それに越したことはありません。

しかし最終的には正しい結論へ到達した。

そのプロセスまで含めて評価されていることは重要です。

5. 荒木主審の試合運びにも注目したい

27のファウルで警告はわずか1枚

試合公式データでは、両チーム合わせて27のファウルが記録されています。

セルクル・ブルージュが15。

ヘントが12。

一方でイエローカードはラザール・アマニへの1枚のみでした。

もちろん、

「カードが少ない=良い審判」

ではありません。

試合によって必要なカード枚数は違います。

ただ、27回のファウルがあった試合で必要以上にカードを連発することなく90分を終えた点は、荒木主審が選手とのコミュニケーションやファウルの基準を使いながらゲームを管理した一つの材料として見ることができます。

大きな乱闘や試合崩壊もなく、最も議論になった場面もVARを通じて最終的に正しい判定へ修正されました。

派手ではありません。

でも審判にとっては、

「試合終了後に主役になりすぎない」

ことも立派な仕事です。

6. なぜ審判は「悪い判定」ばかり注目されるのか

正しい判定はニュースになりにくい

サッカーを見る側として、少し考えたいことがあります。

FWが10本シュートを外しても、最後に決勝点を決めればヒーローになることがあります。

GKが90分間素晴らしいセーブを続けても、最後に一度ミスをすれば批判されます。

そして審判は、それ以上に厳しい立場です。

90分間で何十、何百という判断をしています。

ファウルか。

ノーファウルか。

スローインはどちらか。

アドバンテージを取るか。

警告か。

退場か。

PKか。

それらのほとんどが正しくても、一つ大きな判定を間違えれば、

「今日の審判は酷かった」

と評価されてしまう。

もちろん重大な誤審は検証されるべきです。

審判だから批判してはいけない、という話でもありません。

ただ、

正しい判定や良いゲームコントロールにも、もう少し目を向けてもいいのではないでしょうか。

VARによる変更も「失敗」とは限らない

今回の荒木主審もそうです。

最初はPKを取らなかった。

VARで見直した。

PKへ変更した。

この一連だけを切り取れば、

「荒木主審は見逃した」

で記事を終えることもできます。

でも、それでは現在のVAR制度の意味を半分しか見ていません。

映像という補助がある。

それを利用して判定を確認する。

そして必要なら変える。

審判チームとして正解へ近づく。

その姿勢も評価すべきだと思います。

7. 荒木友輔という審判が世界で積み重ねてきたもの

高校時代から始まった審判人生

荒木主審は1986年5月2日生まれ、東京都青梅市出身。

高校時代に4級審判資格を取得し、その後3級、2級とステップアップ。

2011年に1級審判員となり、2017年から国際主審、2018年にはプロフェッショナルレフェリーとなりました。

AFC U-23アジアカップ。

FIFA U-20ワールドカップ。

AFCアジアカップ。

ACL。

ワールドカップ予選。

そして2026年FIFAワールドカップ。

一気にここまで来たわけではありません。

国内外で一試合ずつ経験を重ね、その延長線上に今回のベルギー1部があります。

8. 日本人審判員が欧州へ行く意味

欧州とJリーグでは「基準」が違う

審判交流の価値は、単に海外旅行ができることではありません。

リーグが変わればサッカーが変わります。

球際の強度。

身体の使い方。

選手が要求するファウルの基準。

観客のプレッシャー。

ベンチからの反応。

VAR運用。

すべてが違います。

ベルギーで実際に90分間笛を吹くことで、

「この接触は欧州では流すのか」

「選手との距離をどう取るのか」

「どう説明すれば納得してもらえるのか」

といった経験を身体で覚えることができます。

そして荒木主審が日本へ戻れば、その経験はJリーグにも還元されるはずです。

9. 日本の審判員にも「海外で活躍する時代」が来てほしい

日本サッカーではこれまで、

三笘薫

遠藤航

久保建英

堂安律

多くの日本人選手が欧州へ進みました。

監督やコーチも少しずつ海外へ出ています。

次は、

審判員が世界へ出ていく時代

になっても面白いと思います。

JFAの審判交流プログラムは、海外で経験する機会を作ることを目的の一つとして2008年から続けられています。

ポーランド。

イングランド。

ドイツ。

ベルギー。

さまざまな国で日本人審判が経験を積む。

そしてその中から、

チャンピオンズリーグ。

欧州のトップリーグ。

クラブワールドカップ。

ワールドカップ。

そうした世界最高峰の舞台を任される日本人レフェリーが増えていけば、日本サッカー全体にとって大きな財産になります。

10. まとめ|「誤審したか」だけではなく、日本人主審の挑戦そのものにも注目したい

2026年9月6日。

ベルギー1部ジュピラー・プロ・リーグ。

セルクル・ブルージュ対KAAヘント。

そこで笛を吹いたのは、日本の荒木友輔主審でした。

結果は0-3。

最大の判定ポイントとなったのは後半のハンド。

荒木主審は当初プレーを続行させましたが、VARからレビューを勧められ、映像確認後にPKへ変更。

ベルギーの審判責任者からも最終判断は正しかったと評価され、試合全体についても肯定的なコメントが出ています。

審判の記事を書くと、

どうしても、

「誤審」

「炎上」

「疑惑の判定」

という言葉の方が目立ちます。

それもサッカーの一部です。

しかしそれだけではなく、

良いジャッジをした時。
難しい試合をコントロールした時。
日本人審判が海外で評価された時。

そんなニュースも、もっと伝えられていいと思います。

選手だけではありません。

審判も日本サッカーを代表して世界へ出ていく存在です。

ベルギーのピッチで日本人主審が笛を吹いた。

現地で一定の評価を受けた。

その事実を、一つの前向きなニュースとして受け止めたい。

そしていつか、

「欧州の大一番の主審が日本人」

という光景が当たり前になる日を期待したいところです。

11. 免責事項

本記事は、日本サッカー協会、ベルギー・プロリーグ、セルクル・ブルージュ、KAAヘントなどの公式情報、および2026年9月8日時点で確認できるベルギー国内報道・公開情報をもとに、ワールドサッカーポータル編集部およびAIライティングサポートツールを活用して作成・編集しています。

荒木友輔主審のベルギー1部での担当、試合結果、VAR介入によるPK判定、現地審判部門による評価については記事公開時点の情報に基づきます。なお、荒木主審は2025年にポーランド1部エクストラクラサなど欧州での主審経験があるため、本記事では今回を厳密な意味での「欧州初主審」とはせず、「ベルギー1部デビュー」として扱っています。

また、記事内の試合運び、カード枚数、VAR利用、日本人審判員の将来性などに関する評価・考察には、当サイト独自の見解を含みます。判定に関する最終的な見解や競技規則の解釈については、FIFA、IFAB、各国サッカー協会などの公式発表をご確認ください。

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