2026年にアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共同開催される「2026年FIFAワールドカップ(W杯2026)」。出場チームが48カ国に拡大され、これまで以上に熾烈な戦いが繰り広げられる本大会において、試合の公平性を担保する「審判(レフェリー)」の存在は極めて重要です。
主審の熱いジャッジが注目されがちですが、現代サッカーにおける「オフサイド判定」や「タッチライン際の死角のカバー」など、試合を影で支配しているのは優秀な副審(アシスタントレフェリー)たちです。
今回は、ブラジル国内リーグや世界的大会で実績を積み重ね、W杯2026での活躍も強く期待されるブラジル出身のトップ副審、ブルーノ・ピレス(Bruno Raphael Pires)氏にスポットを当て、彼の経歴やプレースタイル、本大会選出への「予想」をプロの視点で徹底解説します!
2026年W杯に向けたブルーノ・ピレスへの期待
サッカー大国ブラジルが生んだブルーノ・ピレス氏は、すでに世界最高峰の舞台を経験している実力派の国際副審です。
2022年のカタールW杯でも非常に重要なビッグマッチの副審を務め、その卓越したポジショニングと冷静な判断力は世界中のメディアから高く評価されました。W杯2026は出場国が大きく増えるため、レフェリー陣にもこれまで以上の「経験値」と「タフさ」が求められます。
すでに世界のトップシーンで場数を踏んでいるブルーノ・ピレス氏が、南米を代表する審判団(レフェリートリオ)の一角として、本大会で再び世界基準のジャッジを見せてくれるのではないかと、審判マニアやサッカーファンの間で大きな注目が集まっています。
ブルーノ・ピレスのプロフィールと主な経歴
ブルーノ・ピレス氏(本名:ブルーノ・ハファエウ・ピレス / Bruno Raphael Pires)は、どのような人物なのでおり、どのようにして国際審判員としての地位を確立したのでしょうか。基本的なプロフィールを以下にまとめました。
- 本名:ブルーノ・ハファエウ・ピレス(Bruno Raphael Pires)
- 生年月日:1985年9月20日(W杯2026開催時:40歳)
- 出身地:ブラジル・ゴイアス州ベラ・ヴィスタ・デ・ゴイアス
- 主な所属:ゴイアス州サッカー連盟(FGF)、ブラジルサッカー連盟(CBF)
- FIFA(国際審判員)登録年:2016年(発表は2015年末)
- その他の職業:ゴイアニア市の公立学校で活躍する現役の体育教師でもある
ブルーノ・ピレス氏は、2009年に地元ゴイアス州のサッカー連盟(FGF)で審判としてのキャリアをスタート。着実に実績を積み、2012年にはブラジル全国選手権(セリエAなど)を統括するブラジルサッカー連盟(CBF)の公認審判に昇格しました。
そして2016年、審判としての一つの頂点であるFIFA国際審判員(副審部門)への登録を果たします。プロ選手に負けない強靭なフィジカルを誇る彼の背景には、体育教師として日常的に身体を動かし、アスリートとしてのコンディションを保ち続けている自己管理能力の高さがあります。
これまでの主な実績と担当したビッグマッチ
国際審判員となってからのブルーノ・ピレス氏は、南米だけでなく世界の主要大会で数々の重要なゲームを担当してきました。以下は彼がこれまで残してきた主な実績と、担当した主なビッグマッチの一覧です。
主な担当大会・実績
- ブラジル国内リーグ(セリエAなど):長年にわたりトップカテゴリーで活躍。カップ戦の決勝など重要局面でのアサイン多数。
- コパ・リベルタドーレス / コパ・スダメリカーナ:南米クラブ王者を決める非常に激しい国際大会で、毎年のように重要なゲームを担当。
- コパ・アメリカ 2021:南米のナショナルチーム王者決定戦で副審として参加。
- FIFA アラブカップ 2021:FIFA主催の国際大会で審判団に選出。
- FIFA カタールワールドカップ 2022:ブラジルを代表するウィルトン・サンパイオ主審、同じく副審のブルーノ・ボスキリア氏とトリオを組み、以下の重要な4試合を担当。
- グループステージ:セネガル vs オランダ、ポーランド vs サウジアラビア
- ラウンド16:オランダ vs アメリカ
- 準々決勝:イングランド vs フランス(世界が注目した歴史的一戦)
特に2022年カタール大会の準々決勝「イングランド対フランス」という世界中が固唾をのんで見守った大一番において、副審として緊迫したオフサイドラインを完全にコントロールしきった実績は、彼のキャリアにおける最大の勲章の一つと言えます。
レフェリングの特徴と傾向
副審という役割において、ブルーノ・ピレス氏が世界から信頼される理由には、以下のような特徴とレフェリング傾向があります。
1. 驚異的な位置取り(ポジショニング)
副審において最も重要なのは、オフサイドラインを正確に見極めるための「横方向へのスライドスピード」と「ポジショニング」です。ピレス氏は抜群の走力と予測能力を活かし、ディフェンスラインの最後尾と常に完全にフラットな位置をキープします。これにより、ミリ単位のきわどいオフサイドラインも見逃しません。
2. VAR時代における「インテリジェントな旗上げ」
現代サッカーでは、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入に伴い、「プレーが切れるまで副審は旗を上げるのを待つ(ディレイ・フラッグ)」というルールが定着しています。ピレス氏はこのルールを完璧に体現し、主審の判断を惑わせることなく、かつ正確なタイミングで主審とコミュニケーションを図りながらアシストを行います。
3. 主審ウィルトン・サンパイオとの阿吽(あうん)の呼吸
彼は同じブラジル出身の有名主審であるウィルトン・サンパイオ氏と長年固定された「トリオ」として活動することが多く、お互いの信頼関係は抜群です。主審が判定に迷う一瞬の隙に、死角から正確なシグナルを送り、ジャッジのブレを最小限に防ぐ連携は世界屈指のレベルを誇ります。
2026年ワールドカップで審判団に選出される可能性
W杯2026の審判団メンバーについて、ブルーノ・ピレス氏がブラジルを代表する副審として本大会行きの切符を掴む可能性は「極めて高い」と予想されます。その根拠は以下の通りです。
- 実績の安定性:2022年大会で準々決勝(イングランドvsフランス)を担当した実績は、FIFA審判委員会からの信頼の証。
- 南米枠の競争力:南米(CONMEBOL)からは複数の審判団が選出されますが、ブラジル国内においてウィルトン・サンパイオ主審を中心とするユニットは、名実ともにトップクラスです。
- コンディション維持:40歳を迎えるW杯2026年シーズンでも、ブラジル国内リーグでキレのあるジャッジを見せており、肉体的な衰えを感じさせません。
同地域のライバル審判団との兼ね合いもありますが、過去の実績と信頼度を考慮すると、ブルーノ・ピレス氏が再び副審としてW杯のタッチライン際に立つ姿を見る可能性は十二分にあるでしょう。
まとめ
ブラジル出身のトップ副審、ブルーノ・ピレス氏について詳しく解説しました。
- カタールW杯での実績を持ち、世界のビッグステージを多数経験している点
- 体育教師の経歴に裏打ちされた抜群のフィジカルとポジショニング精度
- W杯2026選出の可能性が非常に高いと予想される、ブラジルが誇るジャッジの職人
「審判のジャッジを見れば、サッカーがより深く理解できる」と言われます。W杯2026を観戦する際は、ぜひ主審だけでなく、ピッチの脇で完璧なラインコントロールを行うブルーノ・ピレス氏の美しい「旗上げ」と「世界基準のサポート」に注目してみてください!
免責事項
この記事に掲載されている情報は執筆時点での独自の予想や分析に基づくものであり、2026年FIFAワールドカップにおける審判団への実際の選出結果、あるいはFIFAや関連組織からの公式発表を保証するものではありません。最新の公式情報は、FIFA公式サイト等をご確認ください。







