2026年にアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共同開催される「W杯2026(2026年ワールドカップ)」。出場チーム数が48に拡大される本大会では、試合数の増加に伴い、これまで以上に高品質で安定したレフェリングが求められています。
そんな中、ピッチ上の主審だけでなく、現代サッカーの勝敗を大きく左右する「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」の分野で大きな注目を集めているのが、スペイン出身のベテラン、カルロス・デル・セロ・グランデ(Carlos del Cerro Grande)氏です。
本記事では、長年にわたりスペイン・ラ・リーガやヨーロッパの舞台で活躍し、圧倒的なVARの経験値を持つ彼のプロフィールから、W杯2026の審判団に選出される可能性(予想)まで、プロの視点で徹底解説します。
2026年W杯に向けたカルロス・デル・セロ・グランデへの期待
W杯2026は、サッカー界の歴史において最も規模の大きい大会となります。試合数の増加は、判定の正確性を担保する審判団、特にVAR部門の重要性がこれまで以上に増すことを意味しています。
ここで注目されるのが、スペインのカルロス・デル・セロ・グランデ氏です。彼はすでにピッチ上の国際主審としての第一線は退いているものの、その「試合を読む眼」と「テクノロジーを使いこなす技術」は世界トップクラス。VAR(ビデオマッチオフィシャル:VMO)としての彼の存在は、緊迫したW杯の舞台で「判定の公平性」を担保するための最後の砦として、非常に高い期待が寄せられています。
カルロス・デル・セロ・グランデのプロフィールと主な経歴
カルロス・デル・セロ・グランデ氏は、スペイン国内だけでなく、国際的にも広く知られた名レフェリーです。彼の基本的なプロフィールは以下の通りです。
- 氏名:カルロス・デル・セロ・グランデ(Carlos del Cerro Grande)
- 生年月日:1976年3月13日
- 国籍:スペイン(マドリード・アルカラ・デ・エナーレス出身)
- 国際審判員登録:2013年〜2023年
- 本職:国家警察官
彼は非常にユニークなキャリアの持ち主で、本職は「国家警察官」です。警察官として培った冷静沈着な判断力と、高圧的な状況下でもブレないメンタリティが、審判員としての彼の大きな武器となっています。
スペインの国内リーグである「ラ・リーガ」では2011年にデビューを果たし、長年にわたりレアル・マドリードやバルセロナといったメガクラブが激突するビッグマッチを裁き続けてきました。2013年にはFIFA国際審判員に登録され、ヨーロッパでも一際目立つ存在へと成長していきました。
これまでの主な実績と担当したビッグマッチ
カルロス・デル・セロ・グランデ氏がこれまでに担当してきた実績は、まさに「超一流」と呼ぶにふさわしいものです。
主な担当大会・実績
- ユーロ2020(UEFA欧州選手権):主審としてグループステージ2試合(フランス対ドイツ、クロアチア対チェコ)を担当。決勝(イタリア対イングランド)では第4審判を務める。
- UEFAチャンピオンズリーグ(CL):長年にわたり決勝トーナメントの重要な大一番を担当。
- 2022-23 UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)決勝:フィオレンティーナ対ウェストハムの主審を担当し、自身の主審キャリアの有終の美を飾る。
- 2019年 FIFA女子ワールドカップ決勝:VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)として参加。
ラ・リーガでも、コパ・デル・レイ(国王杯)決勝やスーペルコパなど、国内最高のタイトルが懸かった大一番を何度もコントロールしてきました。こうした緊迫した状況を数多く経験してきたからこそ、彼の判断には絶対的な安定感があります。
レフェリングの特徴と傾向
カルロス・デル・セロ・グランデ氏のレフェリングスタイルは、「対話重視」と「ブレない一貫性」にあります。
1. 選手とのコミュニケーション能力
警察官としてのキャリアを反映してか、選手とのコミュニケーションが非常に巧みです。感情的になりがちな選手たちに対し、威圧するのではなく、冷静かつ説得力のある態度でゲームを落ち着かせます。カードを乱発することなく、まずは口頭での警告や対話によってゲームのインテンシティをコントロールする傾向があります。
2. VARとしての「圧倒的な判断力と経験値」
彼を語る上で最も重要なのが、VAR(ビデオ判定)での並外れた実績です。
現代サッカーにおいて、VARは「ミリ単位のオフサイド」や「見落とされたラフプレー」を暴き出す重要な役割を持っていますが、その一方で試合の流れを止める「遅さ」が批判の対象になることも少なくありません。
しかし、デル・セロ・グランデ氏は違います。彼は映像を瞬時に分析し、主審へ正確かつ的確な情報をスムーズに伝えるスキルに優れており、「試合のリズムを壊さない迅速なVAR介入」を実現できる数少ないスペシャリストです。
2026年ワールドカップで審判団に選出される可能性
では、W杯2026においてカルロス・デル・セロ・グランデ氏が審判団に選出される可能性はどのくらいあるのでしょうか。プロの視点から「審判予想」を行います。
結論から言うと、「VAR専用の審判員(ビデオマッチオフィシャル)として、本大会に選出される可能性は極めて高い」と予想されます。
その理由は以下の3点です。
- 圧倒的な経験値不足の解消:W杯2026では出場枠が大幅に拡大するため、試合数が「104試合」へと急増します。これにより、VARを任せられる確かな実力を持った経験豊富な審判が圧倒的に不足します。彼の持つこれまでの国際大会でのVAR実績は、FIFAにとっても喉から手が出るほど欲しいものです。
- FIFAからの絶大な信頼:過去のFIFA女子W杯決勝でのVAR担当実績や、UEFAのコンペティションで長年培った実績から、FIFAの審判委員会からの評価は非常に安定しています。
- 若手審判のサポート役としての価値:本大会では、世界各国から若い審判員も多く招集されることが予想されます。VARルームからベテランの彼が的確なサポートを行うことで、ピッチ上の若い主審が安心して試合をコントロールできるようになります。
主審としての年齢的な一線は退いたものの、「VARのスペシャリスト」という現代サッカーならではの役割において、カルロス・デル・セロ・グランデ氏はW杯2026に欠かせない最有力候補の一人です。
まとめ
スペインのベテランであり、警察官としての顔も持つカルロス・デル・セロ・グランデ氏。
激しい闘いが繰り広げられるラ・リーガやUEFAチャンピオンズリーグで培われた彼のゲームコントロール技術と、VARとしての圧倒的な経験値は、W杯2026という巨大な舞台で必ず大きな価値を発揮するはずです。
「審判」という、もう一つの主役たちにスポットライトが当たるW杯2026。カルロス・デル・セロ・グランデ氏がビデオ判定のコントロールルームから、どのように大会の公平性を守り、スムーズな試合進行を支えるのか、今からその活躍に大きな期待が膨らみます。
免責事項
この記事に記載されている情報は、執筆時点での公開情報および独自の分析・予想に基づくものです。国際サッカー連盟(FIFA)による公式なW杯2026の審判団選出結果や発表を保証するものではありません。最新の公式情報は、FIFA公式サイト等をご確認ください。



