フランス代表とイングランド代表は、欧州を代表する強豪同士として長い対戦史を持っています。両国はこれまで国際Aマッチで32回対戦しており、通算成績はイングランドの17勝、引き分け5回、フランスの10勝。総合成績ではイングランドが大きく勝ち越しています。一方で、近年はフランスが存在感を強めており、2022年ワールドカップ準々決勝ではフランスが2-1でイングランドを下しています。2026年ワールドカップでは、準決勝で敗れた両国が3位決定戦で対戦予定となっており、再び注目カードとなります。
フランス代表vsイングランド代表 通算対戦成績
| 対戦数 | フランス勝利 | 引き分け | イングランド勝利 | フランス得点 | イングランド得点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 32 | 10 | 5 | 17 | 41 | 72 |
通算ではイングランドが17勝で優勢です。特に1920年代から1950年代にかけてはイングランドが大きく勝ち越しており、1927年には6-0、1928年には5-1、1957年には4-0といった大差の試合もありました。ただし、1980年代以降はフランスが徐々に力をつけ、近年はほぼ互角、あるいはフランスがやや優勢と見られる時期もあります。
ワールドカップ本大会での対戦
| 年 | 大会 | ラウンド | 結果 | 勝者 |
|---|---|---|---|---|
| 1966年 | イングランド大会 | グループステージ | イングランド 2-0 フランス | イングランド |
| 1982年 | スペイン大会 | 1次リーグ | イングランド 3-1 フランス | イングランド |
| 2022年 | カタール大会 | 準々決勝 | イングランド 1-2 フランス | フランス |
ワールドカップ本大会では、2026年大会の3位決定戦前の時点で3回対戦しています。成績はイングランドの2勝、フランスの1勝です。1966年大会ではイングランドがロジャー・ハントの2得点で2-0勝利。1982年大会ではブライアン・ロブソンの2得点とポール・マリナーのゴールで、イングランドが3-1で勝利しました。2022年大会では、オーレリアン・チュアメニ、オリヴィエ・ジルーの得点でフランスが2-1と勝利。ハリー・ケインがPKを決めた一方、終盤のPK失敗も大きなポイントとなりました。
ワールドカップでの対戦成績
| 試合数 | フランス勝利 | 引き分け | イングランド勝利 | フランス得点 | イングランド得点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 6 |
ワールドカップに限ればイングランドが2勝1敗でリードしています。ただし、最も直近の2022年大会ではフランスが勝利しており、近年の大舞台ではフランスがイングランドを上回った形です。2026年大会の3位決定戦で対戦すれば、ワールドカップ本大会では4度目の対戦となります。
大会別対戦成績
| 大会区分 | 試合数 | フランス勝利 | 引き分け | イングランド勝利 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ワールドカップ本大会 | 3 | 1 | 0 | 2 | 1966年・1982年はイングランド、2022年はフランス |
| EURO本大会 | 3 | 1 | 2 | 0 | 2004年はフランス、1992年・2012年は引き分け |
| EURO予選 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1964年大会予選ではフランスが勝ち上がり |
| 国際親善試合 | 23 | 7 | 2 | 14 | 初期はイングランドが大きく勝ち越し |
| その他国際大会 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1997年トゥルノワ・ド・フランスでイングランド勝利 |
全体ではイングランドが勝ち越していますが、公式大会に限ると差は縮まります。ワールドカップではイングランドが勝ち越し、EURO関連ではフランスが負けていません。特に2004年EUROでは、ジネディーヌ・ジダンの終盤2ゴールでフランスがイングランドを逆転した試合が有名です。
全対戦履歴
| 年月日 | 大会 | 結果 | 勝者 |
|---|---|---|---|
| 1923年5月10日 | 国際親善試合 | フランス 1-4 イングランド | イングランド |
| 1924年5月17日 | 国際親善試合 | フランス 1-3 イングランド | イングランド |
| 1925年5月21日 | 国際親善試合 | フランス 2-3 イングランド | イングランド |
| 1927年5月26日 | 国際親善試合 | フランス 0-6 イングランド | イングランド |
| 1928年5月17日 | 国際親善試合 | フランス 1-5 イングランド | イングランド |
| 1929年5月9日 | 国際親善試合 | フランス 1-4 イングランド | イングランド |
| 1931年5月14日 | 国際親善試合 | フランス 5-2 イングランド | フランス |
| 1933年12月6日 | 国際親善試合 | イングランド 4-1 フランス | イングランド |
| 1938年5月26日 | 国際親善試合 | フランス 2-4 イングランド | イングランド |
| 1947年5月3日 | 国際親善試合 | イングランド 3-0 フランス | イングランド |
| 1949年5月22日 | 国際親善試合 | フランス 1-3 イングランド | イングランド |
| 1951年10月3日 | 国際親善試合 | イングランド 2-2 フランス | 引き分け |
| 1955年5月15日 | 国際親善試合 | フランス 1-0 イングランド | フランス |
| 1957年11月27日 | 国際親善試合 | イングランド 4-0 フランス | イングランド |
| 1962年10月3日 | EURO予選 | イングランド 1-1 フランス | 引き分け |
| 1963年2月27日 | EURO予選 | フランス 5-2 イングランド | フランス |
| 1966年7月20日 | ワールドカップ | イングランド 2-0 フランス | イングランド |
| 1969年3月12日 | 国際親善試合 | イングランド 5-0 フランス | イングランド |
| 1982年6月16日 | ワールドカップ | イングランド 3-1 フランス | イングランド |
| 1984年2月29日 | 国際親善試合 | フランス 2-0 イングランド | フランス |
| 1992年2月19日 | 国際親善試合 | イングランド 2-0 フランス | イングランド |
| 1992年6月14日 | EURO1992 | フランス 0-0 イングランド | 引き分け |
| 1997年6月7日 | トゥルノワ・ド・フランス | フランス 0-1 イングランド | イングランド |
| 1999年2月10日 | 国際親善試合 | イングランド 0-2 フランス | フランス |
| 2000年9月2日 | 国際親善試合 | フランス 1-1 イングランド | 引き分け |
| 2004年6月13日 | EURO2004 | フランス 2-1 イングランド | フランス |
| 2008年3月26日 | 国際親善試合 | フランス 1-0 イングランド | フランス |
| 2010年11月17日 | 国際親善試合 | イングランド 1-2 フランス | フランス |
| 2012年6月11日 | EURO2012 | フランス 1-1 イングランド | 引き分け |
| 2015年11月17日 | 国際親善試合 | イングランド 2-0 フランス | イングランド |
| 2017年6月13日 | 国際親善試合 | フランス 3-2 イングランド | フランス |
| 2022年12月10日 | ワールドカップ | イングランド 1-2 フランス | フランス |
1966年W杯:イングランドがフランスを下し優勝へ前進
1966年ワールドカップでは、グループステージでイングランドとフランスが対戦しました。イングランドはロジャー・ハントの2得点で2-0と勝利。この大会でイングランドは最終的に自国開催で初優勝を果たしており、フランス戦の勝利はグループ突破へ向けた重要な一戦となりました。
この時期のイングランドは、世界屈指の強豪として安定した力を持っていました。対するフランスは、まだ現在ほど国際大会で安定した成績を残すチームではなく、イングランドとの差が出た試合だったと言えます。
1982年W杯:ロブソンの開始早々ゴールでイングランド勝利
1982年スペイン大会では、1次リーグで両国が対戦しました。試合は開始早々にブライアン・ロブソンが先制し、イングランドが主導権を握ります。フランスはジェラール・ソレールのゴールで追いつきましたが、後半に再びロブソンが得点し、さらにポール・マリナーが加点。イングランドが3-1で勝利しました。
この試合は、ワールドカップにおけるイングランド対フランスの中でも、イングランドの攻撃力が強く印象に残る一戦です。フランスにはミシェル・プラティニらがいましたが、初戦ではイングランドが勝ち切りました。
2022年W杯:フランスが準々決勝でイングランドを撃破
2022年カタール大会では、準々決勝でイングランドとフランスが対戦しました。フランスは前半にオーレリアン・チュアメニのゴールで先制。イングランドはハリー・ケインのPKで追いつきましたが、後半にオリヴィエ・ジルーが勝ち越しゴールを決め、フランスが2-1で勝利しました。
この試合で大きなポイントとなったのが、ケインの2本目のPK失敗です。イングランドは同点のチャンスを得ましたが、ケインのキックは枠を外れ、フランスがリードを守り切りました。フランスはその後、決勝まで進出。イングランドにとっては、内容面で互角以上の時間もありながら敗れた悔しい試合となりました。
EUROでの対戦
フランスとイングランドはEURO本大会でも3回対戦しています。1992年大会は0-0、2004年大会はフランスが2-1で勝利、2012年大会は1-1でした。EURO本大会では、イングランドはフランスに勝利できていません。
特に印象的なのは2004年大会です。イングランドはフランク・ランパードのゴールでリードし、試合終盤まで1-0で進めていました。しかし、後半アディショナルタイムにジダンがFKを決めて同点。さらに直後にPKを決め、フランスが2-1で劇的な逆転勝利を収めました。この試合は、フランス代表の勝負強さを象徴する一戦として語られています。
近年の対戦傾向
近年の対戦では、フランスがやや優勢です。1999年以降を見ると、フランスは1999年、2004年、2008年、2010年、2017年、2022年に勝利しています。一方、イングランドの勝利は2015年の親善試合が直近です。
ただし、両国の対戦は毎年のように行われているわけではなく、2022年以降は2026年ワールドカップ3位決定戦まで対戦がありません。直近の公式戦である2022年ワールドカップではフランスが勝利しているため、イングランドにとっては再戦でリベンジを狙う構図になります。
フランスにとってのイングランド戦
フランスにとってイングランド戦は、歴史的には苦戦してきた相手です。通算では10勝17敗5分と負け越しており、特に初期の対戦では大差で敗れる試合も少なくありませんでした。
しかし、近年のフランスは状況を大きく変えています。1998年のワールドカップ優勝以降、フランスは世界トップクラスの選手層を持つチームとなり、イングランドとの対戦でも互角以上に戦えるようになりました。2022年ワールドカップ準々決勝の勝利は、近年のフランスの強さを象徴する結果です。
イングランドにとってのフランス戦
イングランドにとってフランス戦は、通算では相性の良い相手です。32試合で17勝しており、ワールドカップでも1966年、1982年に勝利しています。特に1966年大会ではフランスを下した後に優勝しており、歴史的には好印象のあるカードと言えます。
一方で、近年はフランスに勝ち切れない試合も増えています。2004年EUROでは終盤に逆転負け、2022年ワールドカップではPK失敗もあり準々決勝で敗退。現在のイングランドにとってフランスは、過去の通算成績以上に難しい相手になっています。
2026年3位決定戦への見どころ
2026年ワールドカップでは、準決勝でフランスがスペインに敗れ、イングランドがアルゼンチンに敗れたため、3位決定戦でフランス対イングランドが実現します。ワールドカップ本大会での対戦としては、1966年、1982年、2022年に続く4度目の対戦となります。
フランスは2022年大会でイングランドを下しており、直近のW杯対戦では優勢です。一方のイングランドは、ワールドカップでの通算対戦成績では2勝1敗と勝ち越しています。3位決定戦は、どちらが今大会を勝利で締めくくるかだけでなく、ワールドカップでの直接対決の流れにも関わる一戦になります。
まとめ
フランス代表とイングランド代表は、これまで国際Aマッチで32回対戦し、フランス10勝、引き分け5回、イングランド17勝という成績です。通算ではイングランドが優勢ですが、近年はフランスが勝利する試合も増えています。
ワールドカップ本大会では3回対戦しており、1966年と1982年はイングランドが勝利、2022年はフランスが勝利しました。2026年大会の3位決定戦で両国が再び対戦すれば、ワールドカップ本大会では4度目の対戦となります。
歴史ではイングランド、近年の大舞台ではフランスという構図の中で、2026年ワールドカップ3位決定戦は、両国にとって大会を締めくくる重要な一戦になります。







