【J1第4節】名古屋グランパスvsファジアーノ岡山2-1|中山克広が後半AT劇的弾!試合結果・スタメン・全選手採点と勝敗を分けた3つのポイント

【J1第4節】名古屋グランパスvsファジアーノ岡山2-1|中山克広が後半AT劇的弾!試合結果・スタメン・全選手採点と勝敗を分けた3つのポイント
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2026年8月29日、豊田スタジアムで行われた2026/27明治安田J1リーグ第4節「名古屋グランパスvsファジアーノ岡山」。

最後の最後まで、どちらに転ぶか分からない試合でした。

38分にファジアーノ岡山の鈴木喜丈が先制。ところが名古屋グランパスはわずか5分後、稲垣祥がPKを決めて同点に追いつきます。その後は1-1のまま時間が進み、「このまま勝点1を分け合うか」と思われた後半アディショナルタイム。90+1分、中山克広がゴール前で冷静に仕留め、名古屋が2-1で劇的な逆転勝利を飾りました。

岡山にとっては、あと数分耐えればアウェーで勝点1を持ち帰れただけに、非常に悔しい敗戦。一方の名古屋にとっては、先制されても崩れず、最後まで攻め続けた姿勢が勝点3につながった一戦でした。

なぜ名古屋は土壇場で勝ち切ることができたのでしょうか。

本記事では、8月29日に行われた名古屋グランパスvsファジアーノ岡山について、スタメン、独自選手採点、試合の流れ、勝敗を分けた3つのポイント、さらに両チームが次戦へ改善したい部分まで詳しく振り返ります。

目次

名古屋グランパスvsファジアーノ岡山の試合結果

項目内容
大会2026/27 明治安田J1リーグ 第4節
開催日2026年8月29日
会場豊田スタジアム
結果名古屋グランパス 2-1 ファジアーノ岡山
前半1-1
後半1-0
得点38分 鈴木喜丈(岡山)
得点43分 稲垣祥(名古屋/PK)
得点90+1分 中山克広(名古屋)
入場者数38,671人
天候曇り
気温28.5℃
湿度85%

Jリーグ公式記録では名古屋が2-1で勝利。試合後の順位では名古屋が2勝2敗の勝点6で8位、岡山は1勝1分2敗の勝点4で13位となっています。

名古屋グランパスのスタメンと選手採点

※採点は当サイトによる独自評価です。10点満点、6.0を標準としています。Jリーグやクラブによる公式採点ではありません。スタメンはJリーグ公式記録に基づきます。

Pos.選手採点評価
GKピサノ アレックス幸冬堀尾6.01失点も大崩れせず。終盤まで集中を保った
DF野上結貴6.0ルカオとの難しい対応をこなし、70分まで守備を支えた
DF藤井陽也6.5最終ラインから前向きにボールを運び、岡山の前線にも粘り強く対応
DF徳元悠平6.5左サイドで攻守に関与。高い位置を取って名古屋の攻撃に厚みを加えた
MF浅野雄也6.5積極的な仕掛けで岡山守備を揺さぶった。警告はあったが運動量も十分
MF稲垣祥7.5PKを冷静に決めて即座に同点。デュエルでも圧倒的な存在感
MF中山克広8.5後半ATの劇的決勝点。走力と仕掛けでも脅威となりMOM級の働き
MF高嶺朋樹7.0中盤と最終ラインをつなぎ、セカンドボール回収でも貢献
FW和泉竜司6.5スペースを見つけながら攻撃を循環させた
FW山岸祐也6.0ゴールはなかったが前線で身体を張り、相手DFを押し下げた
FW木村勇大6.5前線で精力的に動き、攻守両面で岡山に圧力を掛けた

特に目を引くのが稲垣です。Jリーグのデータでは、この試合のデュエル勝利数で稲垣が16回とトップ。単にPKを決めただけでなく、名古屋が試合の主導権を渡さなかった大きな要因になりました。

ファジアーノ岡山のスタメンと選手採点

Pos.選手採点評価
GKレナート・モーザー6.52失点したものの、名古屋の攻撃に対して落ち着いた対応を続けた
DF大森博6.0押し込まれる時間帯でも粘り強く対応
DF鈴木喜丈7.5先制ゴールを記録。攻撃参加の判断が光った
DF立田悠悟6.0山岸らとのフィジカル勝負で奮闘。終盤まで身体を張った
MF宮本英治6.5豊富な運動量で中盤をカバー。デュエルでも存在感
MF白井康介6.5サイドを上下動し、岡山の前進を支えた
MFオベルダン6.5中盤で強度を出し、終盤には自ら前へ運ぶ場面も
MF山根永遠6.0攻守の切り替えを繰り返したが、名古屋に押し込まれる時間も長かった
FW江坂任6.5先制点の起点となり、ルカオを生かすプレーを見せた
FWナ・サンホ6.5個人で前進できる数少ない選手。チャンス創出でもチームトップクラス
FWルカオ7.0圧倒的なフィジカルで前線の基準点となり、鈴木のゴールをアシスト

岡山ではナ・サンホの存在感も見逃せません。Jリーグのデータではチャンスクリエイト数15で両チーム最多。岡山が一方的に守るだけの展開にならなかった背景には、ナ・サンホやルカオが前線でボールを前進させていたことがあります。

MOMは劇的決勝ゴールの中山克広

この試合のマン・オブ・ザ・マッチには中山克広を選びます。

理由はもちろん、90+1分に生まれた決勝ゴールです。

試合終了が目前に迫った時間帯、途中出場した甲田英將がゴール前へ折り返すと、中山はボールが来る場所を予測して中央へ侵入。混戦の中でも慌てず、右足でゴール右下へ流し込みました。

中山本人も試合後、甲田が折り返す場所を予測してポジションを取っていたと振り返っています。ペトロヴィッチ監督も、中山についてボールを受けるタイミングや抜け出すタイミングを理解している「インテリジェンスの高い選手」と評価しました。

さらに中山は走力でも際立ち、Jリーグの公開データでは総スプリント数で両チームトップ。最後の最後まで走り切った選手が決勝点を奪ったという意味でも、この日の象徴的な存在でした。

名古屋グランパスvsファジアーノ岡山の試合の流れ

前半序盤:名古屋が積極的に主導権を握る

立ち上がりから前に出たのはホームの名古屋でした。

天皇杯ではJ3のガイナーレ鳥取に敗れるショッキングな結果を経験した直後。それだけに、この岡山戦は「悪い流れを引きずらない」という意味でも重要な試合でした。

ペトロヴィッチ監督も試合後、「開始1秒から勝ちたいという思いを持っていた」と選手たちの姿勢を評価しています。名古屋はボールを持つと、サイドを広く使いながら中山、浅野らが積極的に前へ出て岡山を押し込みました。

ただし岡山も簡単には崩れません。

コンパクトな守備からボールを奪い、前線ではルカオをターゲットにして攻撃。名古屋が押し込んでいても、ひとたびルカオにボールが入れば一気にゴール前まで運べる怖さがありました。

38分:鈴木喜丈が岡山に先制点

試合が動いたのは38分。

江坂任からルカオへボールが入ると、ルカオがゴール前でボールを落とします。

そこへ走り込んできたのが鈴木喜丈でした。

ペナルティーエリア手前から右足を振り抜き、ゴール左下へ。岡山がアウェーで1-0と先制します。Jリーグ公式記録でもルカオにアシストが付いています。

このゴールは岡山らしさが詰まった一撃でした。

江坂がボールを引き出す。

ルカオが身体を張って収める。

その周囲を別の選手が追い越す。

鈴木自身も試合後、「3人目の動き」を意識してゴール前へ入ったと説明しています。

43分:わずか5分で稲垣祥が同点PK

岡山にとって残念だったのは、リードしている時間があまりにも短かったことです。

先制からわずか5分後の43分、名古屋がPKを獲得。

キッカーを務めたのはキャプテンの稲垣祥です。

プレッシャーの掛かる場面でしたが、稲垣は右足でゴール右下へ冷静に流し込み、1-1。

岡山からすれば「先制した勢いを持ってハーフタイムへ」というプランが崩れ、名古屋からすれば嫌な流れを前半のうちにリセットできる非常に大きな得点でした。

後半:名古屋が攻めるも岡山が粘る

1-1で迎えた後半は、次第にオープンな展開となりました。

名古屋は中山や浅野の推進力を使ってゴールへ迫り、岡山もボールを奪えばナ・サンホ、江坂、ルカオを中心に一気に前へ出ます。

ペトロヴィッチ監督自身も「後半はオープンな展開になった」と振り返っています。名古屋としてはチャンスを作りながら、なかなか2点目が入らない。岡山としては苦しい時間を耐えながら、カウンターで一発を狙うという展開でした。

岡山は62分にナ・サンホからレオ・ガウショ、76分には江坂から神谷優太、ルカオから河野孝汰を投入。

名古屋も70分に佐藤瑶大、82分に永井謙佑と甲田英將を送り込み、勝点3を狙います。

90+1分:中山克広の一撃で豊田スタジアムが沸く

そして迎えた後半アディショナルタイム。

1-1。

岡山からすれば、アウェーでの勝点1は決して悪い結果ではありません。

しかし名古屋は最後まで勝点3を諦めませんでした。

82分からピッチに入った甲田が攻撃に絡み、その折り返しを読んでいた中山がゴール中央へ。

右足で落ち着いて仕留め、2-1。

38,671人が入った豊田スタジアムが、この日最も大きく沸いた瞬間でした。

岡山はその後も攻めます。

90+5分以降にもクロス、CK、ブラウン・ノア賢信のシュートなどで名古屋ゴールへ迫りましたが、佐藤瑶大や永井らが身体を張って対応。

結局2-1のまま試合終了となりました。

名古屋グランパスvsファジアーノ岡山の勝敗を分けた3つのポイント

ポイント1:岡山先制後、名古屋が「5分」で追いついた

最大のポイントの一つが、38分から43分までの5分間です。

岡山が鈴木のゴールで先制した直後、名古屋は慌てませんでした。

稲垣も試合後、「先制されてもチームが崩れなかった」と振り返っています。

サッカーでは先制された直後に無理やり攻め返し、逆に2失点目を喫するケースも少なくありません。

この日の名古屋はそうならなかった。

ボールを動かし続け、相手を押し込み、PKという形ではあるものの前半のうちに1-1へ戻しました。

この「失点後の落ち着き」が最終的な逆転への第一歩でした。

ポイント2:ルカオを完全には止められなくても「使わせ続けなかった」

試合前から注目されたのが、名古屋守備陣とルカオの対決でした。

実際、38分の先制点ではルカオがボールを収め、鈴木の得点をアシストしています。

それでも90分を通して見ると、名古屋は「ルカオ一人に完全に支配された」わけではありません。

藤井、野上、高嶺、稲垣らが周囲と連係し、ルカオへ入った瞬間に次の選択肢を消していく。

一度は破られましたが、その後に修正できたことが大きかったと言えます。

岡山の木山隆之監督も、名古屋に良い攻撃をされた時間があった一方、自分たちにも前でプレーする時間やチャンスがあったと振り返っており、決して一方的な試合ではありませんでした。

ポイント3:勝点1で終わらず「最後まで勝点3を狙った」名古屋

最終的に最も大きかったのは、この姿勢でしょう。

80分を過ぎても1-1。

ここで名古屋が「負けないこと」を優先していたら、おそらく試合はそのまま引き分けで終わったでしょう。

しかしペトロヴィッチ監督は永井、甲田を投入。

前へ出る力を落としませんでした。

そして甲田が決勝点に関与し、中山が仕留める。

交代策まで含め、「引き分けを受け入れなかったチーム」が最後に勝点3をつかんだ試合でした。

逆に岡山の鈴木喜丈は試合後、「アウェーで勝点1を拾うことも大切な試合だった」と語っています。

まさに、この終盤のゲームマネジメントが両チームの明暗を分けました。

なぜ名古屋グランパスが2-1で勝利できたのか?

先制されても攻撃のリズムを変えなかった

この試合の名古屋で評価したいのは、「失点したからサッカーを変える」ということをしなかった点です。

失点後もボールを動かす。

前向きな選手を走らせる。

サイドから幅を取る。

そしてペナルティーエリアへ人数を掛ける。

こうした基本方針を変えませんでした。

稲垣も、同点になった後に攻め急がず「このまま進めていけばどこかで点を取れる」という感覚がチームにあったと語っています。

結果的にそれが91分の決勝ゴールにつながっています。

稲垣祥が攻守両面でチームの基準になった

中山の決勝点が最も派手ですが、試合全体を支えたのは稲垣でした。

PKを決めるだけでなく、デュエル勝利16回で両チームトップ。

岡山がルカオを使って前へ出ようとする場面でも、中盤と最終ラインの間で身体を張り続けました。

「流れを変えるゴール」と「流れを渡さない守備」。

両方をこなしたキャプテンの働きは非常に大きかったと言えます。

中山克広が最後まで走ることをやめなかった

後半アディショナルタイムに決勝点を取るためには、その時間までゴール前へ走り込む力が残っていなければなりません。

中山はまさにそれを体現しました。

試合後のデータでもスプリント回数が目立っており、最後まで攻撃参加をやめなかったからこそ、甲田の折り返しに合わせることができました。

技術だけではなく「90分を超えても走る」。

勝負を決めたのは非常にシンプルな部分だったとも言えます。

名古屋グランパスが次戦へ改善したい3つのポイント

決定機をもっと早い時間に仕留める

勝利した名古屋ですが、ペトロヴィッチ監督自身が課題として触れているのが決定力です。

多くのチャンスを作りながら、2点目は91分まで待たなければなりませんでした。指揮官も、もう少し早くチャンスを決め切れていればという趣旨のコメントを残しています。

毎試合アディショナルタイムに決勝点を取れるわけではありません。

次節は9月2日、アウェーでサンフレッチェ広島戦。

広島のような守備強度の高い相手には、一つの決定機を確実にゴールへつなげる力がさらに重要になります。

ルカオのようなターゲットへの対応をさらに安定させる

38分の失点ではルカオに起点を作られました。

大型FWを相手にした際、最初の競り合いですべて勝つ必要はありません。

重要なのは、収められた後のセカンドプレーをどう消すか。

鈴木のような3人目の動きまでケアできれば、失点リスクはさらに減らせるでしょう。

試合をもっと早く終わらせる

91分まで1-1だったということは、一つのカウンターで名古屋が敗れていた可能性もあります。

内容で優位に立った試合ほど、早めに2点目を取ってゲームを落ち着かせたいところ。

今後上位へ食い込むためには、「いい試合をする」だけでなく「試合を終わらせる」力が必要です。

ファジアーノ岡山が次戦へ改善したい3つのポイント

先制直後の5分を耐える

岡山にとって最も悔やまれるのはここです。

38分に先制。

そのわずか5分後に1-1。

試合の流れを考えれば、最低でも1-0で前半を終えたかったところです。

ゴール後は気持ちが前向きになりやすいですが、むしろ得点直後こそ守備ブロックを整え、相手の勢いを一度止める必要があります。

勝点1を持ち帰るゲームマネジメント

鈴木が試合後に語ったように、アウェーでの勝点1は決して悪くありません。

まして相手は豊田スタジアムの名古屋。

残り時間が10分を切れば、勝点3を狙いつつも「絶対に勝点0にはしない」という判断も必要です。

90+1分の失点は、岡山にとって今後のリーグ戦を戦う上で非常に重要な教材になりそうです。

ルカオ交代後の攻撃ルートを増やす

ルカオがピッチにいる間は、前線にボールを当てれば何かが起こる怖さがあります。

しかし76分に河野孝汰へ交代した後は、攻撃の形も変化しました。

河野、神谷、ブラウン・ノア賢信など違う特徴を持つ選手をどう生かすのか。

終盤に追いかける展開でも、ルカオ頼みにならない攻撃パターンを作っておくことが重要でしょう。

まとめ:90+1分に表れた名古屋の「勝点3への執念」

2026年8月29日のJ1第4節、名古屋グランパスvsファジアーノ岡山は、名古屋が2-1で勝利しました。

38分、鈴木喜丈。

43分、稲垣祥。

そして90+1分、中山克広。

わずか3つのゴールですが、その中にこの試合の流れが凝縮されています。

岡山は狙いどおりルカオを起点に先制。

それでも名古屋は崩れず、5分後に追いつきました。

そして後半、何度チャンスを逃しても攻めることをやめず、最後は中山が決める。

派手な大量得点ではありません。

しかし、こうした接戦を勝点3に変えられるかどうかは、長いリーグ戦で非常に大きな意味を持ちます。

一方の岡山も悲観する内容ではありませんでした。

ルカオ、江坂、ナ・サンホを中心とした攻撃は名古屋を苦しめ、鈴木の先制点も見事な連係から生まれています。

ただし鈴木自身が語ったように、「勝負の肝」を外してしまった。

先制直後。

そして試合終了直前。

この二つの時間帯で失点したことが、勝点1、あるいは勝点3を失う結果につながりました。

名古屋にとっては劇的勝利。

岡山にとってはあまりにも残酷な敗戦。

90分を通じた内容だけでは説明できない、サッカーの「最後の数分の怖さ」が詰まった一戦だったと言えるでしょう。

「ワールドサッカーポータル」では、今後もJリーグの注目カードについて、試合結果だけでは分からない勝敗のポイント、スタメン、選手採点、戦術面まで詳しく分析していきます。

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