2026年ワールドカップ、ブラジル対日本は、ブラジルが2-1で逆転勝利を収めた。
日本は前半29分、佐野海舟のミドルシュートで先制。前半は鈴木彩艶の好守と守備陣の粘りでブラジルの猛攻を耐え、1点リードで折り返した。
しかし後半、ブラジルが圧力をさらに強める。後半11分にカゼミーロのヘディング弾で同点に追いつくと、後半アディショナルタイムには途中出場のガブリエウ マルティネッリが決勝ゴール。日本は最後まで粘ったが、世界屈指の攻撃力を誇るブラジルに押し切られた。
試合結果
ブラジル 2-1 日本
| 時間 | チーム | 得点者 |
|---|---|---|
| 前半29分 | 日本 | 佐野 海舟 |
| 後半11分 | ブラジル | カゼミーロ |
| 後半51分 | ブラジル | ガブリエウ マルティネッリ |
試合スタッツ
| 項目 | ブラジル | 日本 |
|---|---|---|
| ボール保持率 | 64% | 36% |
| ゴール期待値 | 1.80 | 0.28 |
| シュート | 20本 | 5本 |
| 枠内シュート | 6本 | 2本 |
| パス成功数・成功率 | 702本・88.2% | 320本・82.5% |
| オフサイド | 1 | 0 |
| FK | 11 | 5 |
| CK | 6 | 2 |
| PK | 0 | 0 |
| 警告 | イエローカード2枚 | イエローカード3枚 |
| 退場 | 0 | 0 |
試合の振り返り
立ち上がりからブラジルがボールを握り、日本を押し込む展開となった。
ブラジルはヴィニシウス ジュニオールを左サイドの起点にしながら、ブルーノ ギマランイス、ルーカス パケタ、カゼミーロが中盤でテンポを作る。前半2分にはギマランイスが高い位置でボールを奪い、いきなりシュートまで持ち込んだ。
日本は序盤から堂安律、伊東純也、前田大然が前線から積極的にプレスを掛け、守備時にはコンパクトなブロックを形成。ブラジルに主導権を握られながらも、谷口彰悟、冨安健洋、伊藤洋輝を中心に粘り強く対応した。
前半29分、日本がワンチャンスを生かす。佐野海舟が中盤でボールを奪うと、そのまま相手陣中央を持ち上がり、ペナルティアーク手前から右足を一閃。グラウンダーのシュートがゴール左隅に決まり、日本が先制に成功した。
その後もブラジルは攻勢を強めたが、鈴木彩艶がヴィニシウスやクーニャのシュートを防ぎ、日本が1-0で前半を終えた。
後半に入ると、ブラジルはルーカス パケタに代えてエンドリッキを投入。さらに前への圧力を強めると、後半11分に同点ゴールが生まれる。ヴィニシウスが左サイドで起点となり、ガブリエウ マガリャンイスが対角への浮き球を供給。右ポスト付近に走り込んだカゼミーロがヘディングで合わせ、ブラジルが1-1に追いついた。
日本も後半19分、上田綺世が左サイドから鋭いシュートを放つが、アリソンに阻まれる。追加点のチャンスを決め切れなかったことが、結果的に重くのしかかった。
終盤はブラジルがさらに日本陣内へ押し込む。日本は菅原由勢、鈴木淳、田中碧、町野修斗を投入して対応したが、ブラジルの攻撃を完全には止め切れない。
そして後半51分、ついに試合が決まる。エンドリッキのパスを受けたギマランイスがキックフェイントを交えながら縦パスを差し込むと、ガブリエウ マルティネッリがペナルティエリア内で受けて素早くターン。右足で流し込み、ブラジルが土壇場で逆転に成功した。
日本は前半の戦いぶりこそ素晴らしかったが、後半はブラジルの個の力と厚みのある攻撃に耐え切れず。善戦しながらも、悔しい逆転負けとなった。
ブラジル採点|試合終了後
| Pos. | 背番号 | 選手名 | 採点 | 寸評 |
|---|---|---|---|---|
| GK | 1 | アリソン | 6.0 | 佐野の先制弾は止め切れなかったが、後半の上田のシュートを阻止。勝利に必要な仕事を果たした。 |
| DF | 3 | ガブリエウ マガリャンイス | 7.5 | 同点弾につながる対角の浮き球を供給。守備でも日本のクロス対応に強さを見せた。 |
| DF | 4 | マルキーニョス | 6.5 | 最終ラインを統率しつつ、攻撃時にも前線へパスを差し込んだ。安定感は高かった。 |
| DF | 13 | ダニーロ | 6.5 | 右サイドから何度も攻撃参加。後半に警告は受けたが、推進力は十分だった。 |
| DF | 16 | ドウグラス サントス | 6.5 | 左サイドで高い位置を取り、ヴィニシウスをサポート。クロス供給でも存在感。 |
| MF | 5 | カゼミーロ | 7.0 | 前半は警告を受けたが、後半に貴重な同点ゴール。負傷交代まで中盤の強度を保った。 |
| MF | 8 | ブルーノ ギマランイス | 7.5 | 高い位置での奪取、配球、決勝点の起点となる縦パスと、攻撃の中心として機能した。 |
| MF | 20 | ルーカス パケタ | 6.5 | 前半からスルーパスやミドルで日本の守備を揺さぶった。後半開始時に交代。 |
| FW | 7 | ヴィニシウス ジュニオール | 8.0 | 左サイドで圧倒的な脅威に。ドリブル、チャンスメイク、シュートで日本を最後まで苦しめた。 |
| FW | 9 | マテウス クーニャ | 6.0 | シュートチャンスはあったが決め切れず。後半途中で交代となった。 |
| FW | 26 | ハイアン | 6.0 | 右サイドでクロスや連係に関与。決定的な仕事は少なかったが、攻撃の幅を作った。 |
| FW | 19 | エンドリッキ | 6.5 | 後半開始から出場。決勝点の場面で起点となるパスを送り、流れを変えた。 |
| FW | 22 | ガブリエウ マルティネッリ | 7.5 | 後半途中出場から決勝ゴール。限られた時間で最大の結果を残した。 |
| MF | 17 | ファビーニョ | 5.5 | 終盤に投入され、CKからヘディングのチャンスもあったが枠外。出場時間は短め。 |
ブラジル平均採点
6.79
日本採点|試合終了後
| Pos. | 背番号 | 選手名 | 採点 | 寸評 |
|---|---|---|---|---|
| GK | 1 | 鈴木 彩艶 | 7.0 | 2失点も、ヴィニシウス、ギマランイス、クーニャのシュートに好反応。敗戦の中でも高評価。 |
| DF | 3 | 谷口 彰悟 | 6.0 | 前半はクロス対応で安定。終盤は押し込まれ続けたが、最後まで粘った。 |
| DF | 21 | 伊藤 洋輝 | 6.0 | 後半9分にクリアでピンチを救う場面。守備対応は堅実だった。 |
| DF | 22 | 冨安 健洋 | 6.5 | ヴィニシウス対応やクロスブロックで奮闘。ブラジルの個の力に対して粘り強く戦った。 |
| MF | 10 | 堂安 律 | 5.5 | 前線からの守備とクロスブロックで貢献。攻撃面では決定的な場面を作れず、後半途中で交代。 |
| MF | 11 | 前田 大然 | 6.0 | 守備での献身性とカウンターの推進力を見せた。終盤も前線で起点を作ろうとした。 |
| MF | 13 | 中村 敬斗 | 5.5 | 前半にクロスでチャンスを作ったが、守備に回る時間が長く、攻撃での関与は限定的。 |
| MF | 14 | 伊東 純也 | 6.0 | 前半から守備で大きく貢献。ヴィニシウスのクロスを複数回ブロックし、CKのキッカーも務めた。 |
| MF | 15 | 鎌田 大地 | 5.5 | FKで狙う場面はあったが、攻撃の組み立てで存在感を出し切れず。前半の警告も響いた。 |
| MF | 24 | 佐野 海舟 | 7.0 | 前半29分に見事な先制ゴール。守備でも体を張ったが、後半は押し込まれる時間が長かった。 |
| FW | 18 | 上田 綺世 | 6.0 | 後半19分に鋭いシュートを放つもアリソンに阻まれた。前線での競り合いでは奮闘。 |
| DF | 2 | 菅原 由勢 | 5.5 | 後半途中から右ウイングバックで出場。終盤にクロスを供給したが、決定機にはつながらず。 |
| MF | 25 | 鈴木 淳 | 5.0 | 左ウイングバックで投入。守備で体を張ったが、後半39分に警告を受けた。 |
| MF | 7 | 田中 碧 | 5.5 | 終盤に投入され中盤の立て直しを担ったが、ブラジルの圧力を押し返すには至らず。 |
| FW | 6 | 町野 修斗 | 5.5 | 右シャドーで出場。クロス供給などで前に出る姿勢は見せたが、決定的な仕事はできなかった。 |
日本平均採点
5.97
MOM|ヴィニシウス ジュニオール
この試合のMOMは、ブラジルのヴィニシウス ジュニオールを選出する。
得点こそなかったものの、左サイドで常に日本の脅威となり続けた。前半から冨安健洋、伊東純也、菅原由勢らと対峙しながら、ドリブル突破、クロス、シュート、チャンスメイクを連発。後半13分にはペナルティエリア内へ切り込み、シュートが鈴木彩艶のセーブとポストに阻まれる決定的な場面も作った。
また、同点ゴールの場面でも左サイドで起点となり、斜め後方へのパスからガブリエウ マガリャンイスの浮き球、カゼミーロのヘディング弾へとつながった。
日本の守備陣に最も大きな負荷を与え続けた存在であり、ブラジル逆転勝利の流れを作った選手として、MOMにふさわしいパフォーマンスだった。
日本の評価
日本は敗れたものの、前半の戦いぶりは非常に評価できる内容だった。
強豪ブラジルを相手に、前線からのプレスと自陣でのコンパクトな守備を使い分け、前半29分には佐野海舟が見事な先制ゴール。ブラジルに主導権を握られながらも、先に試合を動かした点は大きな収穫だった。
特に鈴木彩艶は、2失点を喫しながらも複数の好セーブを披露。ゴール期待値1.80、シュート20本を浴びた試合で、最後まで日本を試合にとどめた。
一方で、後半はブラジルの圧力を受け続け、ボールを保持して落ち着かせる時間を作れなかった。カウンターで追加点を狙う形はあったが、決定機の数は限られ、最終的には押し切られる展開となった。
ブラジルの評価
ブラジルは内容面で大きく上回りながら、前半は日本の守備と鈴木彩艶に苦しめられた。
それでも後半に入ると、エンドリッキ、ガブリエウ マルティネッリらを投入し、攻撃の圧力をさらに強化。カゼミーロの同点弾で流れを引き戻すと、最後はマルティネッリが決勝点を奪った。
20本のシュート、64%の保持率、ゴール期待値1.80という数字が示す通り、試合全体ではブラジルが主導権を握った。苦しい時間を耐え、最後に逆転まで持ち込んだ勝負強さはさすがだった。
総評
日本にとっては、非常に悔しい逆転負けとなった。
前半は理想的な守備と佐野海舟のスーパーゴールでリードを奪い、強豪ブラジルを相手に勝利の可能性を感じさせる内容だった。しかし、後半はブラジルの攻撃の厚み、個の突破力、途中出場選手の質に押し込まれ、最後の最後で決勝点を許した。
ブラジルは前半のビハインドにも慌てず、後半にしっかりと試合をひっくり返した。ヴィニシウス ジュニオールの左サイド突破、ギマランイスの中盤支配、途中出場のマルティネッリの決定力が、逆転勝利を呼び込んだ。
日本は敗戦となったが、前半の守備強度、佐野の得点、鈴木彩艶の好守は十分にポジティブな材料。課題は、リード後にどれだけボールを保持し、相手の流れを断ち切れるか。世界トップレベルの相手に勝ち切るためには、後半の試合運びが大きなテーマとなる。







