ついに京都サンガF.C.のアジア挑戦が始まる。
2026年9月15日、AFCチャンピオンズリーグElite(ACLE)2026/27のリーグステージ第1節で、京都サンガF.C.は韓国の大田ハナ・シチズンと対戦する。
キックオフは本日19時(日本時間)。
会場は韓国・大田ワールドカップスタジアムだ。
京都にとってはクラブ史上初となるACLEの舞台。一方、大田はアジア最高峰のクラブ大会に2003年以来となる復帰を果たす。両クラブにとって、歴史的な意味を持つ一戦となる。
京都は直近のJ1・柏レイソル戦で前半2-0とリードしながら後半に3失点を喫し、2-3で逆転負け。
対する大田はKリーグ1で直近3試合に10得点。最新の浦項スティーラーズ戦でも0-2から終盤に2点を奪い、2-2まで追いついた。
勢い、ホームアドバンテージ、直近の試合内容まで考えれば、大田は間違いなく難敵だ。
今回は大田ハナ・シチズンを徹底的に深掘りし、両チームの予想スタメン、注目選手、勝敗を分けるポイント、そして忖度なしのスコア予想まで紹介する。
ACLE京都サンガvs大田ハナ・シチズン 試合概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | AFCチャンピオンズリーグElite 2026/27 |
| ラウンド | リーグステージ EAST 第1節 |
| 開催日 | 2026年9月15日 |
| キックオフ | 19:00(日本時間) |
| 対戦 | 大田ハナ・シチズン vs 京都サンガF.C. |
| 会場 | 大田ワールドカップスタジアム |
| 開催地 | 韓国・大田 |
| 放送・配信 | DAZN |
京都はリーグステージでホーム4試合、アウェー4試合を戦い、東地区の上位8チームがノックアウトステージへ進出する。
初戦から韓国アウェー。
簡単なスタートではない。
しかしリーグステージ突破を目指すのであれば、敵地でも最低限勝点を持ち帰りたい一戦だ。
京都サンガはクラブ史上初のACLEへ
2025年J1・3位からアジア最高峰の舞台へ
京都は2025シーズンのJ1でクラブ史上最高となる3位。
その後の出場枠調整によってACLE出場権を獲得し、ついにアジア最高峰のクラブ大会へ足を踏み入れる。
京都のクラブ公式も今回の大会を、
「京都から、日本を代表してアジアへ」
というメッセージで打ち出している。
国内リーグとは違う相手。
違うスタジアム。
違う審判。
違う試合テンポ。
すべてが京都にとって新しい経験になる。
現在のJ1では17位
一方、今季の国内リーグでは苦しんでいる。
第7節終了時点で、
1勝2分4敗
勝点5
9得点14失点
の17位。
ACLE出場クラブという肩書きだけを見れば京都が有利に感じるかもしれない。
しかし現在のチーム状態まで含めて考えると、今回の大田戦は決して京都優勢とは言えない。
京都の直近の試合内容
柏戦は2-0から痛恨の逆転負け
京都の最新試合は9月11日の柏レイソル戦。
開始3分にラファエル・エリアスが先制。
さらに33分にもエリアスが決め、前半だけで2-0とリードした。
ここまでは理想的だった。
しかし後半59分に久保藤次郎。
67分、71分に瀬川祐輔。
わずか12分間で3失点し、最終的に2-3で逆転負けを喫した。
攻撃力より「試合を締める力」が課題
京都は柏戦で15本のシュートを放った。
攻撃そのものが全く機能していないわけではない。
むしろ問題は守備とゲームコントロールだ。
今季7試合で14失点。
特に柏戦では2点のリードを守れなかった。
大田は後半終盤にもゴールを奪えるチームだけに、京都にとってこの弱点は今回の試合で最も警戒すべきポイントとなる。
対戦相手「大田ハナ・シチズン」とは?
ここからは今回の相手、大田ハナ・シチズンを詳しく見ていきたい。
2025年Kリーグ1で2位
大田は2025年のKリーグ1で、
18勝11分9敗
勝点65
の2位。
クラブ史上初となるACLE出場権を獲得した。Kリーグの公式発表でも、2025年2位の成績によって2026/27 ACLE本大会へのストレートインが決定している。
2024年は8位だった。
そこから一気に2位まで上昇。
決して偶然ACLEへ出てきたチームではない。
アジア最高峰の舞台は2003年以来
AFCによれば、大田がアジア最高峰のクラブ大会へ出場するのは2003年以来。
実に23年ぶりとなる。
今回のホーム開幕戦に懸けるモチベーションは非常に高いと考えるべきだろう。
京都が「初出場」で歴史を作ろうとしている一方、大田も「23年ぶりのアジア復帰」を勝利で飾りたい。
熱量の高いゲームになる可能性が高い。
現在の大田はKリーグ1で6位
29試合で45得点
9月12日終了時点のKリーグ1で大田は、
10勝9分10敗
勝点39
45得点36失点
で6位。
昨季2位だったことを考えれば国内リーグではやや苦しんでいる。
しかし45得点は十分に警戒すべき数字だ。
京都の現在の守備状態を考えれば、「順位が6位だから大丈夫」と考えるのは危険だ。
大田は直近3試合で10得点
5-0→3-2→2-2
直近のリーグ戦3試合を見る。
| 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 9月5日 | 富川FC | ○5-0 |
| 9月9日 | FC安養 | ○3-2 |
| 9月12日 | 浦項スティーラーズ | △2-2 |
3試合10得点。
攻撃陣は明らかに好調だ。
京都は同じ期間のJ1で、
横浜FM戦1-1。
FC東京戦0-2。
柏戦2-3。
1分2敗。
結果だけを比較すれば、現在の勢いは大田にある。
最新の浦項戦が示した大田の怖さ
0-2から残り6分で追いつく
9月12日の浦項戦。
大田は48分、51分と立て続けに失点し0-2。
普通なら非常に苦しい展開だ。
しかし84分にビクトル・ボブシン。
88分にはイ・ミョンジェ。
試合終盤のわずか4分間で2ゴールを奪い、2-2へ持ち込んだ。
これは京都にとって嫌なデータだ。
京都は柏戦で後半に3失点。
大田は浦項戦で終盤に2得点。
今回の最大の勝負どころは、70分以降になるかもしれない。
シュート18本、枠内7本
大田公式の浦項戦データでは、
シュート18本。
枠内7本。
ボール支配率56.26%。
浦項のシュートは6本だった。
つまり2-2というスコア以上に、大田が攻撃した試合だった。
京都は相手の攻撃回数そのものを減らさなければならない。
大田の基本戦術を分析
基本は4-2-3-1
最新の浦項戦では大田は4-2-3-1を採用。
GKイ・チャングン。
最終ライン4枚。
ボランチ2枚。
トップ下にマサ。
ワイドにチョン・ジェヒ、ソ・ジンス。
最前線にジオゴという配置だった。
今季は4-4-2や4-3-3も使用しており、相手に応じて配置を変えられる点も特徴だ。
サイド攻撃が非常に危険
大田で特に警戒したいのがサイド。
左サイドバックのイ・ミョンジェは今季リーグ戦で6アシスト。
チーム最多のアシスト数を記録している。
さらにチョン・ジェヒもサイドからゴール前へ入る能力が高い。
京都のウイングバック、センターバックがどこまでサイドを封鎖できるかが重要になる。
攻撃の選択肢が多い
大田は特定のストライカーだけに依存していない。
今季リーグ戦では、
チョン・ジェヒ 8得点。
チュ・ミンギュ 7得点。
ソ・ジンス 5得点。
ルドヴィグソン 4得点。
マサ 4得点。
ジオゴ 4得点。
複数の選手からゴールが生まれている。
京都としては「チュ・ミンギュだけを止めればいい」という相手ではない。
大田を率いるファン・ソンホン監督
日本でもプレーした韓国のレジェンド
大田を率いるのはファン・ソンホン監督。
現役時代は韓国代表のストライカーとして活躍し、日本ではセレッソ大阪、柏レイソルでもプレーした経験を持つ。
韓国代表では100試合以上に出場した名ストライカーだ。
監督としても浦項、FCソウル、韓国U-23代表などを率いてきた経験豊富な指揮官。
2024年途中に大田へ復帰すると、2025年にはチームをKリーグ1・2位へ導いた。
京都のランコ・ポポヴィッチ監督とファン・ソンホン監督。
経験豊富な指揮官同士の采配も注目ポイントになる。
京都サンガ予想スタメン
直近の柏戦を基本線に予想する。
予想フォーメーション:3-4-2-1
| Pos. | 選手 |
|---|---|
| GK | ハウス |
| DF | 永田倖大 |
| DF | 加藤蓮 |
| DF | 鈴木義宜 |
| RWB | 佐藤響 |
| MF | 福岡慎平 |
| MF | ジョアン・ペドロ |
| LWB | 中野瑠馬 |
| AM | 松田天馬 |
| AM | アレックス・ソウザ |
| FW | ラファエル・エリアス |
柏戦ではこの11人が先発している。
今回はクラブ史上初のACLEということもあり、大幅なターンオーバーよりもまずは主力中心で入ると予想する。
ただし、9月11日の柏戦から中3日で韓国への移動もある。
アピアタウィア久、新井晴樹、山本楓大、エベルトン・マセイオらが先発へ入る可能性も十分考えられる。
大田ハナ・シチズン予想スタメン
大田は京都より1日遅い9月12日に浦項と対戦しているため、中2日。
京都以上にターンオーバーの可能性がある。
予想フォーメーション:4-2-3-1
| Pos. | 選手 |
|---|---|
| GK | イ・チャングン |
| RB | カン・ユンソン |
| CB | ハ・チャンレ |
| CB | アントン・クリボツユク |
| LB | イ・ミョンジェ |
| MF | イ・スンミン |
| MF | ビクトル・ボブシン |
| RW | チョン・ジェヒ |
| AM | マサ(石田雅俊) |
| LW | グスタフ・ルドヴィグソン |
| FW | チュ・ミンギュ |
直近の浦項戦では、イ・チャングン、カン・ユンソン、ハ・チャンレ、アントン、イ・スンミン、チョン・ジェヒ、マサらが先発。
チュ・ミンギュ、ルドヴィグソン、ボブシン、イ・ミョンジェは途中出場だった。
そのためACLEではフレッシュなチュ・ミンギュ、ルドヴィグソン、ボブシン、イ・ミョンジェを先発へ戻すと予想した。
※実際の先発はコンディションやACLE登録状況によって変更される可能性があります。
京都サンガの注目選手
ラファエル・エリアス
何と言ってもこの選手。
柏戦では3分、33分と2得点。
今季J1ではここまでゴールを重ね、京都攻撃陣の中心となっている。
182cmのサイズを生かしたフィニッシュだけでなく、ペナルティーエリア内でボールを受けた時の怖さがある。
京都が大田を倒すためには、エリアスへいかに良い状態でボールを届けるかが重要になる。
大田のCBハ・チャンレ、アントンとのフィジカル勝負は、この試合最大の見どころの一つだ。
ジョアン・ペドロ
もう一人挙げたいのがジョアン・ペドロ。
大田は中央でボールを奪った後、非常に速く前へ出てくる。
その攻撃を止めるためには、中盤で相手の前進を遅らせる必要がある。
攻撃だけではなく、大田のカウンターの芽を摘む役割が重要になる。
京都が敵地で主導権を握れるかどうかは、中盤のデュエルにかかっている。
大田ハナ・シチズンの注目選手
チュ・ミンギュ
36歳になっても得点力は健在。
2025年にはリーグ14得点を記録し、大田の2位躍進を支えた。
今季もリーグ7得点。
ゴール前でのポジショニング、身体の使い方、ワンタッチで仕留める技術は要警戒だ。
京都の3バックは、ボールだけではなくチュ・ミンギュ自身の動きを90分追い続けなければならない。
チョン・ジェヒ
今季大田のチーム得点王。
リーグ8得点を記録している。
サイドからスタートしながら中央へ入り込み、得点へ絡めるのが特徴。
京都が大田のセンターFWに意識を向け過ぎると、外から一気にゴール前へ入ってくる。
今回、京都が最も注意すべきアタッカーの一人だ。
イ・ミョンジェ
得点者だけを見るなら目立ちにくいが、実は非常に危険な存在。
今季チーム最多の6アシスト。
浦項戦でも途中出場から88分に同点ゴールを奪った。
左サイドからのクロスやセットプレーの質が高く、大田の攻撃を後方から支える。
京都の右サイドは簡単にクロスを上げさせたくない。
京都が勝つための3つのポイント
① 先制しても下がり過ぎない
柏戦の反省を最も生かしたい部分だ。
2点をリードした後、京都は受けに回った。
大田相手に同じ展開になれば危険だ。
大田は直近浦項戦で84分、88分にゴール。
最後まで攻撃を止めない。
京都が先制しても、守備ブロックを下げ過ぎず、追加点を狙う姿勢が必要になる。
② 大田の両サイドを自由にさせない
大田の攻撃ではイ・ミョンジェ、チョン・ジェヒなどサイドの選手が重要。
京都のウイングバックが押し込まれ続ければ、試合の主導権を奪われる。
逆に京都が佐藤響、中野瑠馬を高い位置へ押し出せれば、大田のサイドバックを自陣へ押し込むことができる。
「どちらのウイングが高い位置を取れるか」は注目ポイントだ。
③ 最後の20分を耐える
今回、一番重要かもしれない。
大田は浦項戦で残り6分から2ゴール。
京都は柏戦で後半に3失点。
データだけを見れば、終盤の流れは大田に分がある。
70分以降、京都がフレッシュな選手を投入し、運動量と守備強度を維持できるか。
ポポヴィッチ監督の交代策が非常に重要になる。
大田が狙ってくる京都の弱点
京都の最終ライン裏
京都は前から強くプレスへ出るチーム。
ハマれば相手を自陣へ押し込める。
しかし最初のプレスを外されれば、最終ラインの背後にスペースが生まれる。
大田には速いサイドアタッカーがいる。
チョン・ジェヒ、ソ・ジンス、ルドヴィグソンらにスペースを与えると、一気にゴールまで運ばれる危険がある。
後半の運動量低下
柏戦で京都は前半2-0。
後半0-3。
当然、このデータを大田側も分析しているはずだ。
前半は京都の強度を受け止め、後半に選手交代でギアを上げる。
ファン・ソンホン監督がそうしたゲームプランを選択しても不思議ではない。
忖度なしの結果予想
World Soccer Portal予想:大田ハナ・シチズン 2-1 京都サンガ
京都を応援したい。
日本勢には勝ってほしい。
それでも現在の状態だけを比較するなら、大田をわずかに上と予想する。
予想スコアは2-1で大田。
理由は3つ。
第一にホームアドバンテージ。
第二に直近3試合10得点という大田の攻撃力。
第三に、京都の直近の守備状態だ。
京都は7試合で14失点。
直近の柏戦でも2点リードから逆転を許した。
一方の大田は最新の浦項戦で0-2から2-2に追いついている。
試合終盤の強さまで含めれば、現時点では大田に少し分がある。
ただし京都にも十分勝機はある
今回、大田は9月12日に試合を行ったばかり。
中2日でのACLEになる。
京都は9月11日に柏戦を終えているため、休養面では1日多い。
さらにラファエル・エリアスが柏戦で2得点。
京都が前半から高い強度で入り、先制点を奪い、大田に疲労が出る時間帯までリードを維持できれば勝利の可能性は十分ある。
理想は、
前半に先制。
後半開始直後に追加点。
そして最後の20分を全員で耐える形だ。
この試合で京都に期待したいこと
クラブ史上初のACLE。
初めての韓国アウェー。
相手は昨季Kリーグ2位。
簡単な相手ではない。
むしろ初戦からアジアの厳しさを突きつけられる可能性もある。
それでも京都には、2025年J1で3位まで登り詰めた経験がある。
ラファエル・エリアスの決定力。
福岡慎平の運動量。
鈴木義宜の経験。
そして京都が長年磨いてきた前線からの強度。
国内リーグとは違う舞台だからこそ、自分たちのサッカーを恐れずに出してほしい。
日本を代表してアジアへ――京都サンガの挑戦を応援したい
京都サンガF.C.にとって、2026年9月15日はクラブ史に残る日になる。
初めてACLEのピッチに立つ。
その相手は韓国の大田ハナ・シチズン。
しかもアウェー。
最高に難しい舞台だ。
だからこそ勝った時の価値は大きい。
京都だけではない。
今季ACLEには、日本から鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、京都サンガF.C.、柏レイソル、ヴィッセル神戸がアジアへ挑む。
Jリーグを代表して戦うクラブには、国内でどのチームを応援しているかに関係なく、一つでも多く勝ってほしい。
京都からアジアへ。
まずは大田の地で、クラブ史上初となるACLEの一歩を力強く踏み出してほしい。
頑張れ、京都サンガ。
そして頑張れ、ACLE日本勢。
アジアの頂点を、日本へ。
免責事項
本記事は2026年9月15日試合前時点で、AFC、Jリーグ、京都サンガF.C.、大田ハナ・シチズン、Kリーグなどが公開している情報をもとに作成しています。
予想スタメンについては両チームの直近公式戦の先発・交代状況、試合間隔、過去の起用傾向をもとにWorld Soccer Portal編集部が独自に予想したもので、正式発表ではありません。
また、試合結果予想、戦術分析、注目選手の評価についてもWorld Soccer Portal編集部による独自の見解です。
キックオフ時刻、メンバー、選手のコンディション、放送予定などは変更される場合があります。最新かつ正式な情報についてはAFC、JFA、Jリーグ、各クラブおよび放送事業者の公式発表をご確認ください。








