2026年北中米ワールドカップでベスト8以上、「最高の景色」を目指す日本代表。5月31日に国立競技場で開催されるアイスランド代表との一戦は、決戦の地へ赴く前の最終テストマッチです。 W杯本大会のグループリーグ(F組)でオランダ、チュニジア、スウェーデンと同組になった日本にとって、北欧の強豪・アイスランドとの試合はどのような意味を持つのでしょうか。戦術的な見どころや、遅れて合流する久保建英ら主力メンバーの起用法を詳しく解説します。
「仮想スウェーデン」としてのアイスランド戦
今回対戦するアイスランド代表は、FIFAランキング75位で今回のW杯には出場しません。しかし、決して侮れない相手です。 森保ジャパンの視線はすでに、W杯グループリーグ第3戦で当たるスウェーデン戦に向いています。フィジカルに優れ、組織的な守備ブロックを形成する北欧スタイルの国との対戦は、引いた相手をどう崩すかという課題を日本に突きつけます。 今回来日するアイスランド代表メンバーには、オーリ・オスカールソン(レアル・ソシエダ)こそ不在ですが、国内組はGKのみで、オランダやドイツなど欧州で揉まれる実力派揃いです。特に小川航基や佐野航大(今回は不在)とNECでチームメイトのウィルム・ソル・ウィルムソンなどは、日本の戦術を知り尽くしている可能性があり、要注意人物と言えます。
激戦区「2シャドー」の最適解を探る
日本代表の生命線とも言える「3-4-2-1」の2シャドー(トップ下)は、タレントが最も密集する激戦区です。 アイスランド戦のスタメンとしては、早めに合流している堂安律と中村敬斗のコンビが予想されますが、ファンの最大の関心は、29日に合流した久保建英や伊東純也、南野拓実らがどのタイミングでピッチに立つかでしょう。 森保監督は、相手の足が止まり始める後半の20分以降に、久保や伊東を投入して一気に試合を決定づけるプランをテストするはずです。特にブロックを固める相手に対し、久保の狭いスペースでのテクニックや、伊東の縦への推進力は不可欠です。この試合で誰と誰の組み合わせが最もスムーズなパスワークを生み出すか、アタッカー陣の連携が最大の見どころとなります。
遠藤航のコンディションと中盤の構成
もう一つの戦術的ポイントは、ボランチの構成です。2月に大怪我を負った遠藤航が、どこまで実戦の強度に耐えられるかは、日本代表のW杯での命運を左右します。 遠藤は「100%でやる気持ち」と合流初日から意欲を見せていますが、無理をさせるわけにはいきません。遠藤と佐野海舟がコンビを組む時間帯で中盤の制圧力を確認しつつ、状況によってはDF瀬古歩夢をボランチに上げてテストするなど、緊急時のオプションも試されるでしょう。中盤でのボール奪取から素早く縦にボールを入れるトランジション(切り替え)の速さが、アイスランドの強固な守備を崩す鍵になります。
ベテランが後進に託すもの
そして、忘れてはならないのが吉田麻也と長友佑都の存在です。特に今大会限定で招集された吉田は、ピッチ上でのコーチングを通じて、DF陣全体のラインコントロールを最終調整する役割を担います。強靭なフィジカルを持つアイスランドのFWに対して、いかにチャレンジ&カバーを徹底できるか。 W杯直前の壮行試合は、戦術の確認と同時に「怪我人を出さない」ことも重要です。高い集中力を保ちながら、攻守の完成度を高める90分間。日本の現在地を測る重要なゲームの幕が上がります。
免責事項 本記事で言及している戦術や試合展開の予想、対戦相手の評価は、執筆時点でのデータや過去の試合傾向に基づく独自の見解です。実際の試合結果や選手のパフォーマンスを保証するものではありません。スポーツエンターテインメントの一部としてお楽しみください。






