2026年9月13日、川崎フロンターレ麻生グラウンドで行われた2026/27 U-21 Jリーグ 東西リーグラウンド EAST第2節、U-21川崎フロンターレvsU-21清水エスパルス。
開幕節をともに白星でスタートしたチーム同士の一戦は、予想以上の大差がついた。
川崎は開始9分、カイキ・ケイロスが先制点。前半は1-0で折り返したものの、後半に入ると攻撃陣が一気に爆発する。
50分に川村求が追加点。61分に清水の大畑凜生に1点を返されたが、69分に林駿佑、78分に木村風斗、80分には途中出場の廣瀬寧生がゴールを奪った。
終わってみればU-21川崎フロンターレ 5-1 U-21清水エスパルス。
5得点を5人の異なる選手が記録する、川崎の攻撃力と選手層の厚さが際立つ一戦となった。
試合結果
U-21川崎フロンターレ 5-1 U-21清水エスパルス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 2026/27 U-21 Jリーグ |
| ラウンド | 東西リーグラウンド EAST 第2節 |
| 開催日 | 2026年9月13日 |
| 会場 | 川崎フロンターレ麻生グラウンド |
| スコア | U-21川崎フロンターレ 5-1 U-21清水エスパルス |
| 前半 | 1-0 |
| 後半 | 4-1 |
| 川崎得点 | 9分 カイキ・ケイロス、50分 川村求、69分 林駿佑、78分 木村風斗、80分 廣瀬寧生 |
| 清水得点 | 61分 大畑凜生 |
| 入場者数 | 347人 |
| 天候 | 曇 |
| 気温 | 25.5℃ |
| 湿度 | 86% |
川崎は開幕のU-21ジュビロ磐田戦に続いて勝利し、これで2連勝。清水は開幕戦勝利から連勝とはならなかった。
試合スタッツ
川崎がシュート18本、清水を攻撃回数で圧倒
| スタッツ | U-21川崎F | U-21清水 |
|---|---|---|
| シュート | 18 | 6 |
| オフサイド | 2 | 1 |
| コーナーキック | 7 | 4 |
| フリーキック | 8 | 12 |
| 警告 | 0 | 2 |
| 退場 | 0 | 0 |
数字で最も大きな差が出たのはシュート数だ。
川崎は18本。
清水は6本。
3倍の差がついた。
もちろんシュート数だけで試合内容のすべてを説明することはできないが、川崎がより多くフィニッシュまで持ち込んだことは明らかだ。
さらに5得点をすべて異なる選手が記録していることも重要だろう。
FWだけに得点を依存するのではなく、MF、DF、途中出場選手まで得点源になったことが、5-1という大差につながった。
試合展開
9分:カイキ・ケイロスが川崎に先制点
試合を動かしたのはカイキ・ケイロスだった。
開始わずか9分。
川崎が早い時間帯に先制し、試合の主導権を握る。
清水にとって痛かったのは、その直前の8分にGK佐々木智太郎が警告を受けていたことだ。
立ち上がりから川崎の圧力を受ける中で先制点まで許し、清水は追いかける展開を余儀なくされた。
前半は1-0、清水も踏みとどまる
川崎は先制後も攻撃を続けたが、前半に追加点は生まれなかった。
清水としては開始9分に失点しながらも、それ以上の失点を防いでハーフタイムへ。
1点差であれば、後半に十分試合をひっくり返せる状況だった。
しかし、その希望を大きく遠ざけたのが後半開始直後の失点だった。
50分:川村求が貴重な追加点
「1-0」から「2-0」にした価値
後半5分、川村求がゴール。
川崎がリードを2点に広げた。
この得点は非常に大きかった。
1-0のままであれば、清水が一度追いつくだけで試合の空気は完全に変わる。
しかし後半早々に川崎が2点目を奪ったことで、清水は最低でも2得点が必要な状況になった。
川村の一発は、単なる追加点以上に試合全体の流れを川崎へ引き寄せるゴールだった。
61分:大畑凜生が清水に希望をもたらす
2-1、再び1点差へ
清水も簡単には終わらない。
61分、大畑凜生がゴールを奪い、2-1。
再び1点差となった。
ここから同点まで持ち込めれば、試合は分からなくなる。
川崎にとっても、この時間帯は最も難しい局面だったはずだ。
大量得点の試合ではあるものの、実際にはこの61分から次の1点が入るまでが勝敗を分ける重要な時間帯だった。
69分:林駿佑が流れを引き戻す
清水の反撃からわずか8分で3点目
清水が1点を返してから8分後。
川崎の林駿佑がゴールを奪った。
これで3-1。
清水へ傾きかけた試合の流れを、再び川崎へ引き戻す得点だった。
このゴールの価値は非常に高い。
2-1になった直後は、追う側が勢いに乗りやすい。
そこで守備的になり過ぎるのではなく、次の得点を奪ったことが川崎の強さだった。
しかも得点者はDF登録の林。
前線の選手だけではなく、後方の選手まで得点へ関与できた点も、この試合における川崎の大きな特徴だった。
78分:途中出場の木村風斗が4点目
選手交代がさらに攻撃力を高める
66分、川崎は川村求に代えて木村風斗を投入。
その木村が78分にゴールを記録する。
投入から約12分で結果を残し、スコアは4-1。
スタメンだけではなく、ベンチから入った選手がすぐ結果を出せることは育成年代のチームにとって非常に大きい。
誰が出ても試合の強度を維持できる。
むしろ終盤にもう一段ギアを上げられる。
川崎の選手層が表れた場面だった。
80分:廣瀬寧生がダメ押しの5点目
開幕戦2得点に続き、またも途中出場からゴール
さらに2分後。
今度は廣瀬寧生がゴール。
5-1となった。
廣瀬は66分にカイキ・ケイロスとの交代でピッチへ入っており、こちらも途中出場から得点を記録した。
そして廣瀬の存在は今大会の川崎にとって非常に興味深い。
開幕節のU-21磐田戦では途中出場から2得点を奪い、川崎を3-2の逆転勝利へ導いている。
今回も途中出場から1得点。
つまり開幕2試合だけで3ゴールを記録していることになる。
U-21 Jリーグで一気に評価を高める可能性を持つ選手の一人として、今後も注目したい。
U-21川崎フロンターレ スタメン・選手採点
WSP独自採点
| 選手 | 採点 | 寸評 |
|---|---|---|
| GK イ・クンヒョン | 6.5 | 1失点は喫したものの、チームが押し込む展開の中で後方を支えた |
| DF 野田裕人 | 6.5 | 終盤までプレー。大量得点につながる攻撃を後方から支えた |
| DF 林駿佑 | 8.0 | 清水が2-1と迫った直後に重要な3点目。試合を再び川崎へ引き戻した |
| DF 髙橋哲也 | 6.0 | 前半45分をプレー。1-0のリードを保ってハーフタイムへ |
| DF 松長根悠仁 | 7.0 | 守備だけでなく攻撃の土台としても安定感を発揮 |
| MF 由井航太 | 6.5 | 中盤でバランスを取りながら試合をコントロール |
| MF 山市秀翔 | 7.0 | 川崎が18本のシュートを放つ攻撃の流れを中盤から支えた |
| MF 川村求 | 8.0 | 後半開始直後に貴重な追加点。試合の流れを大きく川崎へ傾けた |
| MF 河原創 | 7.0 | 経験を生かして中盤を整理。若い選手たちを支える役割を果たした |
| MF 長璃喜 | 6.5 | 中盤から攻撃へ関与し、チームの高い攻撃強度を維持 |
| FW カイキ・ケイロス | 7.5 | 開始9分に先制点。川崎へ理想的な試合展開をもたらした |
スターティングメンバーはJリーグ公式記録に基づく。
U-21川崎フロンターレ 途中出場選手・採点
木村&廣瀬が途中出場から得点
| 選手 | 投入 | 採点 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| 藤田明日翔 | 46分 | 6.5 | 後半開始から最終ラインへ入り、リードを維持 |
| 木村風斗 | 66分 | 7.5 | 投入約12分後に4点目。途中出場で明確な結果 |
| 廣瀬寧生 | 66分 | 7.5 | 80分に5点目。開幕戦に続き得点力を示した |
| 家長昭博 | 75分 | 6.5 | 河原に代わって出場。終盤のゲームを落ち着かせた |
| 對馬羽琉 | 86分 | ― | 出場時間が短いため採点なし |
| 加藤昊 | 86分 | ― | 出場時間が短いため採点なし |
特に木村と廣瀬の2人が交代出場から得点したことは大きい。
U-21カテゴリーでは単にスタメン11人を育成するだけではない。
途中出場から試合を変える力、限られた時間で結果を出す力もトップチーム昇格には重要になる。
その意味でも、川崎にとって収穫の多い90分だった。
U-21清水エスパルス スタメン・選手採点
WSP独自採点
| 選手 | 採点 | 寸評 |
|---|---|---|
| GK 佐々木智太郎 | 5.0 | 5失点。8分の警告もあり苦しい試合となった |
| DF 日髙華杜 | 5.5 | 川崎の継続的な攻撃に対応する時間が長かった |
| DF オム・ジュヨン | 5.0 | 63分に警告。後半の川崎の攻勢を止め切れず |
| DF 大垣徹平 | 5.5 | 大量失点となったが最後まで対応を続けた |
| DF 針生涼太 | 5.5 | 守備に追われる展開が続き、前へ出る機会を増やせず |
| MF 鈴木奎吾 | 5.5 | 中盤で川崎の攻撃を抑えようとしたが、主導権を奪えなかった |
| MF 杉山琥二郎 | 5.5 | 79分までプレー。攻守の切り替えで苦しい時間が続いた |
| MF 鈴木晴智 | 5.5 | 中盤で奮闘したものの、川崎の攻撃回数を減らせず |
| FW 土居佑至 | 5.5 | 前線でプレーしたがチャンスの数は限定的 |
| FW 舘美駿 | 5.5 | 川崎最終ラインを押し下げる場面を十分には作れなかった |
| FW 大畑凜生 | 6.5 | 61分に反撃のゴール。清水に一時は同点への可能性をもたらした |
清水は6本のシュートにとどまり、川崎の18本に対して攻撃回数で大きな差をつけられた。
U-21清水エスパルス 途中出場選手・採点
交代カードは小澤煌志のみ
| 選手 | 投入 | 採点 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| 小澤煌志 | 79分 | ― | 杉山に代わって投入。出場時間が短く採点なし |
川崎が6人を交代させたのに対し、清水の交代は79分の小澤煌志のみだった。
メンバー構成や当日の事情もあるため単純比較はできないものの、終盤にフレッシュな選手を次々と投入できた川崎との差は、試合終盤の勢いにも表れたと考えられる。
MOM
林駿佑【8.0】
WSP選出のマン・オブ・ザ・マッチは林駿佑。
5得点を5人が分け合った試合だけに、一人を選ぶのは難しい。
その中で林を選んだ理由は、ゴールを奪った時間帯だ。
川崎は50分に2-0としたものの、61分に大畑凜生のゴールを許して2-1。
清水が勢いに乗れば、そのまま2-2まで追いつかれてもおかしくない状況だった。
そこで69分に決めたのが林。
再び2点差へ広げる3-1のゴールは、試合の流れという意味で非常に大きかった。
DFとして先発しながら、勝敗を大きく左右する得点まで記録。
この一戦におけるMOMに選びたい。
U-21川崎フロンターレはなぜ5得点できたのか?
勝因① フィニッシュまで持ち込む回数が多かった
まず単純にシュート数が違った。
川崎18本。
清水6本。
ゴール前まで進入する回数、あるいはシュートを選択できる状況を川崎の方が多く作れていた。
育成年代の試合ではボール保持やビルドアップそのものに注目が集まりやすいが、最終的にはゴールを奪わなければ勝てない。
川崎は「良い攻撃」で終わらず、積極的にフィニッシュまで持っていった。
勝因② 得点者が5人という攻撃の多様性
カイキ・ケイロス。
川村求。
林駿佑。
木村風斗。
廣瀬寧生。
得点者は全員違う。
これは相手にとって非常に守りにくい。
一人のエースだけを封じれば攻撃が止まるわけではないからだ。
FWを抑えても中盤が入ってくる。
中盤を警戒すればDFも得点する。
そして終盤には途中出場選手までゴールを奪う。
5-1という結果以上に、川崎にとって価値がある部分だろう。
勝因③ 2-1にされた後のリアクション
この試合最大のポイントは61分以降だ。
2-0から2-1。
普通なら少しチームが不安定になる。
しかし川崎は守りに入らず、わずか8分後に3点目。
さらに78分、80分と追加点を重ねた。
失点した後に攻撃姿勢を失わなかったことが、大勝につながった。
勝因④ 途中出場選手の質
木村風斗と廣瀬寧生は、ともに66分から出場。
そして木村が78分、廣瀬が80分にゴール。
交代した選手がそのままスコアを動かした。
さらに75分にはトップチームで長く実績を残している家長昭博も投入されている。
若手だけで戦うのではなく、経験豊富な選手と同じピッチでプレーすることもU-21 Jリーグの価値の一つだ。
U-21清水エスパルスはなぜ大量失点したのか?
課題① 開始9分の失点
まず改善したいのは試合の入りだ。
開始8分にGK佐々木が警告。
その1分後にカイキ・ケイロスに先制点を許した。
アウェイでの試合で序盤から追いかける展開になると、ゲームプランを変更せざるを得ない。
特に川崎のようにボールを扱える選手が多い相手に対し、早い時間帯でリードを与えたことは苦しい展開につながった。
課題② 2-1にした直後の8分間
清水にとって最大のチャンスは61分だった。
大畑凜生のゴールで2-1。
あと1点で同点。
しかし69分に林駿佑へゴールを許した。
ここで3-1となり、試合の流れが再び大きく川崎へ傾いた。
得点した直後の5~10分間をどう戦うか。
若いチームだからこそ、こうした「試合の流れを読む力」を今後身につけたい。
課題③ シュート6本からどう攻撃回数を増やすか
清水のシュートは6本。
川崎は18本だった。
決定力以前に、シュートを打てる状況そのものをもっと増やしたい。
ボールを奪った後に一度落ち着かせるのか。
一気に背後へ出るのか。
どのエリアで前線へボールを入れるのか。
攻撃の出口を整理できれば、大畑のような得点力を持つ選手へボールが届く回数も増えるはずだ。
川崎の育成で注目したい「若手×経験」
河原創が先発、家長昭博も途中出場
今回の川崎では河原創がスタメンに入り、75分から家長昭博もピッチへ立った。
U-21 Jリーグは、19~21歳を中心とした年代に適切な公式戦環境を確保する目的で創設された大会だ。
だからこそ、単に同年代同士で試合をするだけではなく、トップレベルを知る選手と同じピッチでプレーする経験にも価値がある。
若手にとっては、
どこでボールを受けるのか。
プレーする前に何を見るのか。
試合のスピードをいつ上げ、いつ落とすのか。
そうした細かな判断を実戦の中で学ぶ機会になる。
5-1という結果だけでなく、育成という観点でも興味深いメンバー構成だった。
廣瀬寧生が早くも大会3ゴール
「スーパーサブ」からスタメン争いへ
今後注目したいのが廣瀬寧生だ。
開幕節の磐田戦では62分から途中出場し、63分と79分に2ゴール。
川崎を3-2の逆転勝利へ導いた。
そして清水戦でも66分から出場し、80分にゴール。
2試合で3得点。
しかもすべて途中出場から記録している。
限られたプレー時間で結果を残し続ければ、次に待っているのは当然スタメン争いだ。
U-21 Jリーグから一気に評価を高める選手として、廣瀬の今後には注目したい。
両チームの次戦
川崎は首位FC東京との直接対決
第2節終了時点で川崎は2勝0敗、勝点6。
得点8、失点3、得失点差+5でEAST2位につけている。
首位は同じく2連勝のU-21 FC東京。得失点差+6で川崎をわずかに上回っている。
そして次節は9月20日。
U-21 FC東京 vs U-21川崎フロンターレ。
開幕2連勝同士による首位直接対決となる。
ここで川崎が勝てれば、序盤戦の主導権を握る大きな勝利になる。
清水は東京V戦で立て直しへ
清水は第2節終了時点で1勝1敗、勝点3。
順位はEAST4位となった。
次節は9月20日、U-21東京ヴェルディとのアウェイゲーム。
東京Vも1勝1敗。
勝点3で並ぶチーム同士だけに、上位へ食らいつくためにも重要な一戦になる。
川崎戦の5失点をどう修正するのか。
清水のリアクションにも注目したい。
まとめ
川崎が示したのは「5得点」以上の選手層
最終スコアは、
U-21川崎フロンターレ 5-1 U-21清水エスパルス。
9分、カイキ・ケイロス。
50分、川村求。
61分、大畑凜生。
69分、林駿佑。
78分、木村風斗。
80分、廣瀬寧生。
川崎は5人の異なる選手がゴールを奪い、開幕2連勝を飾った。
この試合で最も印象的だったのは、単純な攻撃力だけではない。
先発選手が試合を作り、途中出場選手がさらにスコアを広げた。
清水に2-1と迫られても崩れず、その8分後には再び突き放した。
そして経験豊富な選手と、トップチームを目指す若い選手が同じピッチに立った。
まさにU-21 Jリーグだからこそ見られる90分だった。
川崎は開幕2試合で8得点。
次節は同じく2連勝のFC東京との直接対決。
今回の5-1が本当の強さを示した結果なのか、それを確かめる絶好の試合になる。
一方の清水も、まだ1勝1敗。
この大敗を失敗だけで終わらせる必要はない。
2-1まで追い上げた時間帯に何ができ、そこからなぜ4失点目、5失点目へつながったのか。
公式戦だからこそ得られた課題を次戦へつなげられるか。
U-21世代の成長という意味でも、両チームの今後から目が離せない。
免責事項
本記事について
本記事の試合結果、得点者、出場選手、交代時間、スタッツなどの基本情報は、Jリーグ公式サイトおよび各クラブが公開している情報を参考に作成しています。
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