【J1第4節】東京ヴェルディvs鹿島アントラーズ0-2|レオ・セアラ2発!試合結果・スタメン・全選手採点と勝敗を分けた3つのポイント

【J1第4節】東京ヴェルディvs鹿島アントラーズ0-2|レオ・セアラ2発!試合結果・スタメン・全選手採点と勝敗を分けた3つのポイント
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2026年8月29日、味の素スタジアムで行われた2026/27明治安田J1リーグ第4節「東京ヴェルディvs鹿島アントラーズ」。

開幕からまだ勝利のない東京ヴェルディと、開幕3連勝で勢いに乗る鹿島アントラーズ。対照的なスタートを切った両者の一戦は、鹿島が2-0で勝利しました。

主役となったのは、やはりレオ・セアラ。

42分にエウベルのスルーパスから先制点を決めると、後半開始早々の50分にはコーナーキックの流れから2点目。開幕から4試合連続ゴールとなる圧巻の決定力で、鹿島を開幕4連勝へ導きました。Jリーグ公式記録では東京Vのシュート4本に対し鹿島は25本。ボール支配率も東京V39%、鹿島61%となり、数字からも鹿島が試合を支配したことが分かります。

ただ、単純に「鹿島が強かった」で終わらせるには惜しい試合でもありました。

東京Vはどこで試合を失ったのか。鹿島はなぜこれほど多くのシュートを打てたのか。そして0-2というスコア以上に両チームの差が表れた部分はどこだったのでしょうか。

本記事では、東京ヴェルディvs鹿島アントラーズの試合を、スタメン、全選手採点、試合経過、勝敗を分けた3つのポイントとともに詳しく振り返ります。

目次

東京ヴェルディvs鹿島アントラーズの試合結果

まずは試合結果を整理しておきましょう。

項目内容
大会2026/27 明治安田J1リーグ 第4節
開催日2026年8月29日
キックオフ19:00
会場味の素スタジアム
結果東京ヴェルディ 0-2 鹿島アントラーズ
前半0-1
後半0-1
得点者42分 レオ・セアラ
得点者50分 レオ・セアラ
観客数21,966人
天候
気温24℃
湿度90%

鹿島はこの勝利で開幕4連勝。鬼木達監督も試合後、選手たちが試合開始から終了まで集中を切らさず、全員でハードワークした内容を高く評価しています。

一方、東京Vは2分2敗となり、開幕4試合を終えて今季初勝利がお預けとなりました。

東京ヴェルディのスタメンと選手採点

※採点は当サイトによる独自評価です。10点満点、6.0を標準としています。公式採点ではありません。

Pos.選手採点評価
GKマテウス6.52失点も責任は限定的。鹿島の決定機を何度も阻止し、大量失点を防いだ
DF林尚輝5.5押し込まれる展開で粘ったが、鹿島の波状攻撃を完全には止められず
DF井上竜太5.5ゴール前で身体を張る場面もあったが、相手FWへの対応に追われた
DF鈴木海音5.01失点目につながる局面で前に出た裏を使われた。本人も試合後に反省
MF森田晃樹5.5中盤の重要な起点だったが41分に負傷交代。離脱後にチームが苦しくなった
MF平川怜5.0ボールを落ち着かせたい場面で鹿島の圧力を受け、18分には警告
MF内田陽介5.5守備では粘りを見せたが、攻撃で前進する回数は限られた
MF新井悠太5.5左サイドから積極的に仕掛ける姿勢を見せた。東京Vでは数少ない前向きな材料
FW松橋優安5.0前線から走ったものの、ボールを受ける位置が低くなり決定機を作れず
FW染野唯月5.0古巣戦で期待されたが、植田・関川を中心とした守備に封じられた
FW熊取谷一星5.522分には左から仕掛けてクロス。前半で交代となった

東京Vは森田晃樹、平川怜らを中盤に置き、染野唯月を最前線に配置。森田は負傷から復帰しての先発でしたが、41分に山本丈偉との交代を余儀なくされました。スターティングメンバーはJリーグ公式記録でも確認されています。

鹿島アントラーズのスタメンと選手採点

Pos.選手採点評価
GK早川友基6.5大きなピンチは少なかったが、最後まで集中を切らさず完封
DF関川郁万6.5染野への対応で優位に立ち、中央を安定させた
DF小川諒也6.5左サイドを支配。2点目につながるCKも供給
DF広瀬陸斗7.0積極的な攻撃参加で右サイドから何度もチャンスを演出
DF植田直通7.5守備の安定感に加え2点目をアシスト。攻守で存在感
MFマテウス・ブエノ7.0東京Vのカウンターを中央で消し、攻撃の再スタート役にもなった
MF柴崎岳7.0ボールの出口を作り続け、鹿島が押し込み続ける土台を形成
MFエウベル7.5今季リーグ初先発で先制点をアシスト。個人技で東京V守備を揺さぶった
MF松村優太7.0右サイドからクロスを供給し続け、鹿島の攻撃に幅を作った
FW鈴木優磨7.5得点こそなかったものの、ボールを収めて周囲を生かすプレーで攻撃をけん引
FWレオ・セアラ9.02得点。開幕4戦連発。文句なしのMOM

MOMは2ゴールのレオ・セアラ

この試合のMOMは迷う必要がないでしょう。

レオ・セアラです。

42分、エウベルが中央から送ったスルーパスに反応すると、東京V最終ラインの背後へ抜け出し、左足を振り抜いて先制。

難しい体勢でしたが、ボールはニア上部へ突き刺さりました。

さらに50分。

小川諒也の左CKから植田直通がゴール前で合わせ、その流れからレオ・セアラが右足で押し込んで2点目。

東京Vがハーフタイムで立て直し、これから反撃しようとしていた時間帯でのゴールでした。

レオ・セアラはこれで開幕から4試合連続得点。鹿島のエースが、今季も圧倒的な決定力を見せています。

東京ヴェルディvs鹿島アントラーズの試合の流れ

前半序盤:東京Vも前から出るが鹿島が徐々に主導権

東京Vは試合開始から自陣に引きこもったわけではありません。

むしろ前線から鹿島のビルドアップへプレッシャーをかけ、できるだけ高い位置でボールを奪おうという姿勢を見せました。

22分には熊取谷が左サイドからドリブルで前進してクロス。29分には森田がペナルティーエリア手前からシュートを放っています。

しかし時間が経つにつれて、鹿島が東京Vのプレスを一枚ずつ外せるようになります。

19分には松村のクロスから鹿島がゴール前へ侵入。20分には広瀬のクロスにエウベルが合わせ、シュートが枠を叩きました。

「前から行きたい東京V」と「そのプレスを外して前進できる鹿島」。

この構図が徐々に鮮明になっていきます。

41分:東京Vに痛いアクシデント

東京Vにとって痛かったのが、森田晃樹の負傷です。

41分に山本丈偉との交代を余儀なくされました。

城福浩監督は試合後、森田が攻撃時の一つの重要な起点だったと説明。森田の離脱によって前線への「収まり所」に影響があったと振り返っています。

そして、その直後に試合が動きました。

42分:エウベル→レオ・セアラで鹿島先制

前半42分。

エウベルがペナルティーエリア手前からスルーパス。

レオ・セアラが東京V最終ラインを抜け出すと、ペナルティーエリア左から左足で豪快にシュートを放ち、鹿島が先制しました。

この得点で見逃せないのは、レオ・セアラの決定力だけではありません。

東京Vは前から鹿島を捕まえに行ったものの、一つ一つの局面で相手を止め切れず、最終的に背後のスペースを使われました。

城福監督は試合後、この失点について複数の局面で相手を遅らせたり潰したりする機会があったとの認識を示しています。

前から奪いに行くこと自体が悪かったわけではありません。

問題は「行くなら全員で行く」「行けないなら一度遅らせる」という判断をチーム全体でそろえ切れなかったことです。

前半終了:マテウスが東京Vを救う

先制後の鹿島は一気に畳み掛けます。

45分には広瀬のクロスをレオ・セアラがヘディング。

これはGKマテウスがセーブ。

さらにアディショナルタイムにもレオ・セアラがシュートを放ちますが、東京Vが身体を張って防ぎました。

前半終了時点で東京Vのシュートは2本、鹿島は8本。ボール保持も東京V38%に対して鹿島62%でした。

東京Vからすれば、苦しいながらも0-1。

まだゲームを壊さず後半へ持ち込めた――はずでした。

50分:後半開始5分でレオ・セアラが2点目

しかし、東京Vにとって最も避けたかったことが起きます。

後半開始からわずか5分。

鹿島が左CKを獲得。

小川諒也が蹴り込んだボールに植田直通が反応し、最後はレオ・セアラが押し込んで2-0としました。

東京Vは後半から熊取谷に代えて白井亮丞を投入していました。

ハーフタイムで修正し、これから同点を狙おうというタイミング。

そこで2点差にされたことは、精神的にも戦術的にも非常に大きなダメージでした。

2点目以降:鹿島が完全に試合をコントロール

2-0となってからも鹿島の勢いは落ちません。

54分にはエウベル、松村が立て続けにシュートチャンス。

61分にはレオ・セアラが再びゴール前からシュート。

65分時点で鹿島はすでに14本のシュートを放ち、東京Vは2本。公式ライブデータ上のゴール期待値も鹿島1.86に対して東京V0.06と、大きな開きが生まれていました。

東京Vは60分に染野唯月から神田奏真、73分には平川怜から柴戸海、松橋優安から仲山獅恩を投入。

しかし鹿島の守備ブロックを大きく崩すまでには至りません。

むしろ鹿島はチャヴリッチ、三竿健斗、林晴己らを投入しながら試合の強度を維持。

終了間際にはチャヴリッチのシュートがポストを叩くなど、最後まで3点目を狙い続けました。

試合は0-2のまま終了。

鹿島が開幕4連勝を達成しました。

東京ヴェルディvs鹿島アントラーズの勝敗を分けた3つのポイント

ポイント1:鹿島は東京Vの「前から行く守備」を一枚ずつ外した

最も大きかったのはここでしょう。

東京Vは前からボールを奪おうとしました。

しかし鹿島には柴崎岳、マテウス・ブエノ、鈴木優磨、エウベルなど、プレッシャーを受けても簡単にはボールを失わない選手がいます。

東京Vが一人目、二人目と前に出れば、その背後には当然スペースが生まれます。

42分の先制点もまさにその形でした。

城福監督も、前からつかみに行った中で複数の局面で後手に回った点を課題として挙げています。

プレスに行く意識は間違っていません。

ただし鹿島クラスを相手にする場合、「勢い」だけではボールは奪えない。

この差が如実に表れました。

ポイント2:レオ・セアラを止めることができなかった

鹿島には多くの優れた選手がいますが、この試合では結局ここに行き着きます。

レオ・セアラです。

前半は最終ラインの背後へ抜け出して得点。

後半はセットプレーのこぼれに素早く反応して得点。

まったく異なる形から2ゴールを奪いました。

ストライカーにとって重要なのは、「90分間ずっと目立つこと」ではありません。

勝敗を左右する一瞬でゴールを決めること。

レオ・セアラはその仕事を完璧に遂行しました。

ポイント3:前半終了間際と後半開始直後の「時間帯」

得点時間にも注目です。

42分。

そして50分。

東京Vにとって最も嫌な時間帯に鹿島はゴールを奪っています。

0-0でハーフタイムを迎えるのと0-1では、後半の戦略が大きく変わります。

それでも1点差ならまだ試合は分かりません。

しかし東京Vがハーフタイムを挟んで反撃へ出ようとした直後、2点目。

城福監督は後半開始時について、鹿島がゲームを決めに来ること自体は予想していたものの、守備陣へより具体的に伝える必要があったと振り返っています。

「決めるべき時間に決める」。

鹿島の勝負強さが最もよく表れた部分でしょう。

なぜ東京ヴェルディは鹿島に0-2で敗れたのか?

シュート4本対25本が示す「攻撃を終わらせる力」の差

最終的なシュート数は、

東京V 4本

鹿島 25本

でした。

単純に21本の差があります。

ボール支配率だけでサッカーの優劣は判断できませんが、シュート数がここまで離れると話は別です。

東京Vはある程度敵陣までボールを運んでも、最後のクロスやラストパス、シュートまで持っていけませんでした。

新井悠太も試合後、ボールを奪った後にフィニッシュまでつなげる部分に上位チームとの差があったとの認識を示しています。

鹿島には「ボールの収まり所」が複数あった

東京Vが苦しんだもう一つの理由が、鹿島の前線です。

鈴木優磨に預ける。

レオ・セアラを裏へ走らせる。

エウベルに1対1を仕掛けさせる。

柴崎がゲームを作る。

松村が幅を取る。

攻撃の出口が一つではありません。

一つ消しても別の場所から攻められる。

これが鹿島の強さです。

鬼木監督が試合後に好調の理由として「総合力」を挙げたのも納得できる内容でした。

東京Vは負傷者の影響も無視できない

東京Vは森田が前半途中に負傷交代。

さらに城福監督によれば、染野も脳振盪の疑いがあり交代しています。また、宮原和也と福田湧矢も練習中のアクシデントでベンチ外でした。

もちろん負傷者だけを敗因にすることはできません。

ただし、城福監督自身が認めているように、現在の東京Vにとって攻撃の起点となれる選手が一人抜ける影響は決して小さくありません。

チーム全体の選手層を厚くしていくことも、今後の重要なテーマになりそうです。

東京ヴェルディが次戦へ改善したい3つのポイント

1.プレスの「行く・行かない」をチームでそろえる

最優先はここです。

東京Vの特徴である前向きな守備は捨てる必要がありません。

ただし、

「CBまで出て潰すのか」

「遅らせるのか」

「後ろの選手がカバーするのか」

という判断を全員でそろえる必要があります。

先制点のように一人ずつ前へ出て、その背後を使われる形は減らしたいところです。

2.奪った後にシュートまで行く

東京Vは守備で頑張ってボールを奪っても、その労力がシュートにつながらない場面が目立ちました。

4本というシュート数では、2失点した試合をひっくり返すのは難しいでしょう。

染野や神田をどうゴール前で使うのか。

新井や松橋の突破をどうフィニッシュへつなげるのか。

攻撃の「最後の20メートル」を改善する必要があります。

3.後半の立ち上がりをより慎重に

東京V側から見れば、最ももったいなかったのは2失点目でしょう。

0-1なら十分に追いつけます。

後半最初の10分は無理に前へ出過ぎず、まず鹿島の勢いを受け止める選択肢もありました。

鈴木海音も試合後、後半の入りで失点して自分たちから苦しい展開を作る形を繰り返していることを課題として挙げています。

鹿島アントラーズが次戦へ改善したいポイント

1.25本のシュートをさらに得点へつなげたい

2-0の快勝。

内容でも圧倒。

文句のない試合に見えます。

ただ一つ挙げるなら、25本打って2得点という部分でしょう。

マテウスの好セーブもありましたが、決定機の数を考えれば3点目、4点目まで奪える試合でした。

鬼木監督も試合後、「3点、4点と欲しかった」という趣旨のコメントを残しています。

タイトルを争うチームとして、得失点差まで考えればさらに決定力を高めたいところです。

2.レオ・セアラ依存を避ける

贅沢な課題ですが、ここも今後は重要です。

レオ・セアラは圧倒的なペースで得点しています。

しかし長いシーズン、エースだけに得点を任せることはできません。

鈴木優磨、チャヴリッチ、エウベル、松村らが安定して数字を残せるようになれば、鹿島の攻撃はさらに手が付けられなくなります。

3.過密日程でも現在の強度を維持する

鹿島は8月26日に天皇杯を戦い、中2日でこの東京V戦に臨みました。

それでも最後まで高い強度を保った点は大きな収穫です。

次節は9月2日に水戸ホーリーホックとのアウェーゲームが控えています。東京Vも同日にヴィッセル神戸と対戦します。

選手を入れ替えながら同じサッカーを続けられるか。

鬼木監督が強調する「総合力」が、本格的に問われていきそうです。

まとめ:鹿島の「完成度」と東京Vの「成長途中」が表れた90分

2026年8月29日に行われたJ1第4節、東京ヴェルディvs鹿島アントラーズは、鹿島が2-0で勝利しました。

得点は、

42分 レオ・セアラ

50分 レオ・セアラ

の2ゴール。

結果以上に印象的だったのは、試合全体の完成度の差でした。

鹿島は東京Vのプレスを外し、ボールを保持し、両サイドから攻撃し、鈴木優磨を使いながらレオ・セアラをゴールへ向かわせました。

守備でも東京Vにほとんど決定機を与えず、シュート数は25対4。

まさに攻守両面で主導権を握った試合でした。

一方の東京Vにも前向きな材料はあります。

新井悠太の積極的な仕掛け、柴戸海のリーグ戦デビュー、負傷者がいる中でも最後まで前へ出ようとした姿勢。

ただ、「頑張った」だけでは勝点を取れないのもJ1です。

城福監督が試合後に語ったように、局面での駆け引き、相手を遅らせる守備、フィニッシュまで持っていく攻撃など、細かい部分を一つずつ積み上げる必要があります。

鹿島は開幕4連勝。

東京Vは開幕4試合未勝利。

シーズン序盤ながら、両チームの現在地がはっきりと表れた一戦となりました。

ただしリーグ戦はまだ始まったばかりです。

東京Vがここからどのように初勝利をつかむのか。

そして鹿島がこの勢いをどこまで続けるのか。

次節以降の戦いにも注目です。

「ワールドサッカーポータル」では、今後もJリーグの注目カードについて、試合結果だけでは分からない戦術、勝敗のポイント、スタメン、選手採点を詳しく分析していきます。

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