レイラック滋賀FCに、かなり気になる18歳がやってきました。
2026年8月27日、セレッソ大阪からMF**久保瑛史(くぼ・えいじ)**が育成型期限付き移籍で加入することが正式に発表されました。
移籍期間は2027年6月30日まで。滋賀では背番号「7」を背負います。
久保という名字を見て、すぐにピンと来た人もいるでしょう。
兄はレアル・ソシエダなどでプレーしてきた日本代表MF久保建英。
どうしても最初は「久保建英の弟」という紹介になってしまいます。
ただ、経歴を調べていくと、瑛史は兄とはかなりタイプが違います。
180cmのサイズがあり、主戦場はボランチ。右利きで、ドリブルから相手を抜き去るアタッカーというより、中盤の低い位置から試合を組み立てる司令塔タイプです。
横浜F・マリノスの育成組織で育ち、高校年代にはスペインへ渡ってレアル・ソシエダのアカデミーでプレー。2025年夏にC大阪とプロ契約を結び、そして今回、実戦経験を求めてJ3のレイラック滋賀へやってきました。
「久保瑛史って実際どんな選手?」
「なぜC大阪を離れて滋賀へ?」
「レイラックではどこで使われる?」
「即戦力なのか、それとも将来への投資なのか?」
今回はそんな疑問を、経歴とプレースタイル、現在のレイラック滋賀のチーム事情から詳しく見ていきます。
1. はじめに:久保瑛史がレイラック滋賀FCへ加入
2026年8月27日、C大阪は久保瑛史がレイラック滋賀FCへ育成型期限付き移籍すると発表しました。
移籍期間は2027年6月30日まで。
久保本人もC大阪を通じて「頑張って成長したい」とコメントし、レイラック側では「チームの勝利に貢献できるよう全力を尽くす」という趣旨の決意を示しています。
ここでポイントになるのが、**「育成型期限付き移籍」**という言葉です。
つまりC大阪が久保の将来性を見切ったわけではありません。
むしろ逆。
18歳という重要な年代でトップチームのベンチ外が続くより、実際の公式戦で90分を戦い、プロの強度を経験することを優先した移籍と見るほうが自然でしょう。
実際、久保はC大阪加入後、公式戦でのトップチーム出場がありませんでした。2026年7月の国際親善試合では出場機会を得たものの、2026/27シーズンのJ1開幕3試合でもメンバー入りできていませんでした。
18歳に必要なのは、練習だけではありません。
勝点3が懸かった試合でミスをする。
そのミスを次のプレーで取り返す。
相手のベテランMFに身体を当てられる。
残り10分、1点差を守る中でボールを失わない。
そういう経験です。
その舞台として選ばれたのがレイラック滋賀でした。
2. 久保瑛史とは何者?プロフィールと経歴
久保瑛史は2007年9月2日生まれ。
神奈川県出身で、身長180cm・体重73kg。
ポジションはMFです。
久保瑛史の主な経歴
FCパーシモン
↓
横浜F・マリノス プライマリー
↓
横浜F・マリノス ジュニアユース
↓
レアル・ソシエダ アカデミー
↓
レアル・ソシエダ フベニール
↓
セレッソ大阪
↓
レイラック滋賀FC
というキャリアを歩んできました。
幼少期には兄・建英のスペイン生活に伴ってバルセロナで暮らした経験もあります。
本人によれば、小学生になる頃には現地のCEエウロパでプレー。その後日本へ戻り、FCパーシモンを経て横浜F・マリノスのアカデミーへ入りました。
ここで面白いのが、ずっと攻撃的な選手だったわけではないことです。
小学生の頃にはウイングも経験していますが、5年生頃からボランチやインサイドハーフへ。
本人も中盤でプレーすることを希望していたと振り返っています。
つまり今のプレースタイルは、後から無理やり守備的MFへ転向したものではありません。
育成年代から長い時間をかけて「中盤から試合を見る」感覚を磨いてきた選手です。
3. 横浜F・マリノスからレアル・ソシエダへ渡った育成年代
大きな転機は2022年。
中学3年生だった久保は再びスペインへ渡り、レアル・ソシエダのアカデミーのテストを受けて合格します。
カデーテAからスタートし、その後フベニールへステップアップ。
ボランチやインサイドハーフとして経験を積みました。
スペイン時代に本人が特に意識していたのが、
「中盤でボールを奪われないこと」
だったといいます。
これは久保瑛史という選手を理解するうえで非常に重要です。
派手なドリブルを何度も仕掛けるわけではない。
ゴール前へ飛び込んで二桁得点を狙うタイプでもない。
その代わり、
味方からパスを受ける。
相手の位置を見る。
身体の向きを作る。
次の場所へボールを届ける。
また受け直す。
この繰り返しで試合のリズムを作ります。
スペインでは守備への意識や、フィジカルで勝てない場面での駆け引きも学んだと本人が振り返っています。
バルセロナの国王杯年代別チームやレアル・マドリードの育成年代とも対戦。
単純な技術だけではなく、「どこに立つか」「いつボールを離すか」という判断力を鍛えられた3年間だったと言えそうです。
4. 【徹底分析】久保瑛史のプレースタイル
では、一番気になる部分です。
久保瑛史はどんな選手なのか?
一言で表現するなら、
「中盤の後ろからゲームを整理する右利きの司令塔」
です。
2025年にC大阪が獲得した際にも、練習参加を通じてゲームメーク能力を評価されたと報じられています。また、元日本代表MF遠藤保仁のような司令塔タイプとも評されました。
① 視野を確保してゲームを作る
最大の魅力はゲームメークでしょう。
ボールを受けてから「何かをする」だけではなく、受ける前から周囲を確認して次のプレーを準備するタイプです。
例えばCBがボールを持った際、そのまま相手のボランチの背後へ隠れていてはパスを受けられません。
久保は少し横へずれたり、相手FWの脇へ顔を出したりしながらパスコースを作る。
そこから前を向けば縦パス。
相手が締めていればサイドチェンジ。
危険なら一度CBへ戻す。
「必ず前へ出す」のではなく、チームが次にプレーしやすい場所へボールを動かすところに良さがあります。
② 180cmのサイズがある
兄・建英との最大の違いの一つが体格です。
久保瑛史は180cm・73kg。
18歳のボランチとしては十分なサイズがあります。
だからこそ将来的には、技術系の司令塔だけではなく、球際でも戦える中盤になる可能性があります。
J3ではスペイン育成年代とは違い、
ロングボール。
セカンドボール。
空中戦。
身体をぶつけるデュエル。
が増えます。
この環境でフィジカル面を鍛えられれば、かなり面白いです。
③ ボランチだけではない可能性
2025年8月のC大阪での練習試合では、慣れない左センターバックを任されたこともありました。本人は苦戦を認めていますが、180cmの体格とゲームメーク能力があるからこそ後方で試されたとも考えられます。
将来的には、
アンカー。
ダブルボランチ。
インサイドハーフ。
場合によってはビルドアップ型CB。
と、中央で複数の役割を担える選手へ成長する可能性があります。
ただ現時点では、最も自然なのはやはりボランチでしょう。
5. なぜC大阪から「育成型期限付き移籍」になったのか?
理由はかなり分かりやすいです。
試合に出るためです。
久保は2025年8月にC大阪へ加入。
しかしトップチームで公式戦出場はまだありません。
18歳の選手にとって、これは珍しいことではありません。
J1には経験豊富な外国籍選手、日本代表経験者、20代半ばの完成された選手がいます。
ましてボランチは、ミスが即失点につながるポジション。
監督としても若手を簡単には使いづらい。
ただし、ベンチ外のまま半年、1年と過ごすことが選手にとって正解とも限りません。
そこでJ3です。
カテゴリーは下がりますが、完全なプロリーグ。
毎週勝敗が付き、観客が入り、結果によって順位が変わります。
久保にとっては、
「プロ選手になるための最後の育成年代」から「勝つ責任を負うプロ選手」へ移るための場所
と言えるかもしれません。
6. なぜレイラック滋賀FCは久保瑛史を獲得した?
ここはクラブから「この能力を評価して獲得した」という詳細な強化部コメントが現時点では公表されていません。
そのため、ここからはチーム状況と久保の特徴を照らし合わせた分析になります。
まずレイラックは、2026/27シーズンから角田誠監督が指揮。
角田監督は就任時に、**「強度高く戦い続ける組織」**を作り、J3でダークホース的な存在になりたいという方針を示しています。
そしてリーグ開幕後は、
FC岐阜に0-3で敗戦。
松本山雅FCに3-2で勝利。
ザスパ群馬にも3-2で勝利。
3試合で6得点、7失点という、かなり動きのあるスタートになっています。
つまり攻撃力は出ている。
一方で、試合をどう落ち着かせるかという部分には伸びしろがあります。
そこで久保のようなタイプが効いてきます。
「試合を落ち着かせられる中盤」という価値
点の取り合いになった試合で必要なのは、もう一人FWを入れることだけではありません。
2-1でリードした。
相手が前から猛烈に来る。
そこで無理に縦へ蹴ってすぐ相手ボールになるのではなく、
一度ボランチへ預ける。
逆サイドへ展開する。
味方を押し上げる。
ファウルをもらう。
時計を進める。
こうした試合の温度を調節するプレーができる選手は非常に重要です。
久保のゲームメーク能力は、まさにそこにハマる可能性があります。
7. レイラックではどんな役割が求められる?
レイラックは開幕3試合で、ロメロ・フランク、中村健人、田部井悠らを中央で起用しています。特にロメロ・フランクは経験豊富な選手です。
その中に18歳の久保が入っていきます。
いきなり「絶対的レギュラー」と考えるより、
まずは既存の中盤から学びながら出場機会を増やす形が現実的でしょう。
ただし、背番号は7。
期待の大きさを感じる番号でもあります。
求められる役割① 後方からボールを引き出す
最も期待したいのはこれです。
CBの前でボールを受けて、攻撃の一手目を作る。
相手のプレスを外し、前線へボールを届ける。
久保が安定してこの仕事をこなせれば、レイラックの攻撃はかなり整理されるはずです。
求められる役割② セカンドボールを回収する
J3では避けて通れません。
前線へロングボールが入ったあと、
「次のボールを誰が拾うのか」
が非常に重要です。
180cmのサイズを生かしつつ、こぼれ球を回収してもう一度攻撃につなげる。
スペインで磨いたポジショニング能力が試される部分です。
求められる役割③ プロの強度を身につける
そして本人にとって最大のテーマ。
技術だけでJ3を支配できるほど簡単ではありません。
30歳前後のMFが身体を当ててくる。
90分間走る。
夏場の連戦を戦う。
アウェーで相手サポーターに囲まれる。
リードしている残り5分にボールを失えば、本気で怒られる。
そういった経験を積むための期限付き移籍でもあります。
レイラック側からすれば若い才能を戦力として使える。
C大阪側からすれば、将来性の高い選手に実戦経験を積ませられる。
久保本人はプロとして成長できる。
三者にメリットがある補強と言えるでしょう。
8. まとめ:まずは「久保建英の弟」ではなく一人のボランチとして見たい
久保瑛史について検索すれば、どうしても最初に出てくるのは、
「久保建英の弟」
という言葉です。
それは避けられません。
兄は日本代表の中心選手で、世界トップクラスの舞台を経験してきた選手なのですから。
ただ、プレースタイルはかなり違います。
建英が前線で違いを作るアタッカーなら、瑛史は中盤の低い位置でチーム全体を動かすタイプ。
180cmの右利き。
ボランチ。
ゲームメーク。
スペイン育成年代で磨いたポジショニング。
そしてプロとしては、まだ公式戦出場のない18歳です。
だからこそ面白い。
完成されたスターを獲得したわけではありません。
「これからプロ選手として形になっていく素材」をレイラックが預かった。
そう考えたほうが、この移籍は楽しめます。
そしてレイラック滋賀にとっても、新しい可能性があります。
角田監督が掲げる強度の高いサッカーの中に、久保のゲームメーク能力が加わればどうなるのか。
J3の激しい球際に順応したとき、スペイン仕込みの技術がどこまで通用するのか。
ロメロ・フランクら経験豊富な選手から何を吸収するのか。
半年後には、今とはまったく違う選手になっているかもしれません。
「兄が久保建英だから見る」。
最初はそれでもいいでしょう。
ただ数試合後、
「レイラックの7番、久保瑛史が面白い」
と言われるようになれば、この育成型期限付き移籍は大成功です。
8月30日にはホームでガイナーレ鳥取戦が予定されています。久保がいつ新天地のピッチに立つのか、レイラックサポーターにとって新たな楽しみが一つ増えました。
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本記事は2026年8月28日時点で確認できる情報を基に作成しています。久保瑛史選手のレイラック滋賀FCへの育成型期限付き移籍については正式発表済みで、移籍期間は2027年6月30日までとされています。
一方、レイラック滋賀FCが久保選手を獲得した具体的な理由や今後の起用ポジション、期待される戦術的役割について、クラブから詳細な説明が発表されていない部分については、選手の過去の経歴・プレースタイル、現在のチーム編成や試合内容などを基にした当サイト独自の分析・考察を含みます。
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