FC町田ゼルビアにとって、シーズン序盤からいきなり大きなニュースが飛び込んできました。
2026年8月26日、町田はDF中山雄太が「移籍を前提とした手続きと準備」のため、チームを離脱すると正式発表しました。
移籍先として決定的と報じられているのが、セルビア1部の超名門**レッドスター・ベオグラード(ツルヴェナ・ズヴェズダ)**です。現地報道では移籍金110万ユーロ、日本円で約2億円規模とも伝えられています。
ゼルビアサポーターとして気になるのは、やはりここでしょう。
「中山が抜けるのは相当痛くないか?」
「レッドスターってどれくらい凄いクラブなの?」
「そして、中山の左CBを誰が埋めるの?」
実際、中山は単なるセンターバックではありません。
左足から攻撃を組み立てられ、3バックの左だけでなく左サイドにも出られる。さらに今季は開幕3試合すべてに先発し、1得点2アシスト。守備者でありながら攻撃のスタート地点にもなっていました。
そんな中山の後釜として、早くも海外から3人の左利きDFが候補に挙がっています。
本記事では、中山雄太の移籍状況、レッドスター・ベオグラードというクラブの凄さ、そして町田が獲得候補としてリストアップしている選手たちを詳しく見ていきます。
1. はじめに:中山雄太が海外移籍へ向け町田を離脱
町田が公式発表したのは2026年8月26日。
クラブは中山雄太について、移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離脱すると発表しました。
ただし、この段階では移籍そのものが正式決定したわけではありません。
町田も「正式に決定次第、改めてお伝えする」としています。
その一方、複数の報道では新天地としてセルビア1部のレッドスター・ベオグラードがほぼ一本化されています。
中山は2019年に柏レイソルからPECズヴォレへ移籍し、その後イングランドのハダースフィールドでプレー。2024年夏に町田へ加入してJリーグへ戻ってきました。
そして再び欧州へ。
日刊スポーツは、中山には以前から海外志向があり、日本代表復帰を目指して欧州再挑戦を希望していたと報じています。
中山自身も2026年8月のインタビューで、日本代表への復帰に改めて意欲を示していました。
29歳という年齢を考えれば、今回が欧州のトップレベルへ再挑戦する大きなチャンスになる可能性もあります。
町田サポーターからすれば寂しい。
しかし中山自身のキャリアを考えれば、応援したくなる移籍でもあります。
2. 中山雄太の移籍先「レッドスター・ベオグラード」とは?
「セルビアのクラブ」と聞くと、欧州5大リーグほど馴染みがない人もいるでしょう。
しかし、レッドスターは普通のセルビアクラブではありません。
正式名称はFKツルヴェナ・ズヴェズダ。
日本では「レッドスター・ベオグラード」の名前で知られています。
クラブ創設は1945年。
最大の勲章は1990-91シーズンです。
当時の欧州最高峰大会であるヨーロピアン・カップ(現在のUEFAチャンピオンズリーグ)を制覇。決勝ではフランスのマルセイユをPK戦の末に破り、欧州王者に輝きました。
さらに1991年には欧州王者としてインターコンチネンタルカップも制しています。UEFAも同クラブを1991年の欧州王者・世界王者として記録しています。
つまり、
「セルビアの強豪」ではなく「欧州制覇経験のある歴史的名門」
なのです。
国内では圧倒的な存在
現在のセルビア国内における支配力も凄まじいものがあります。
2025-26シーズンにはリーグ優勝を達成。
これがなんと9シーズン連続、通算37度目のリーグタイトルでした。さらに国内カップも制し、6年連続となるリーグ&カップの2冠を達成しています。
日本で例えるなら「毎年のように優勝争いをするクラブ」というレベルを超えています。
国内では、
優勝して当然。
そのうえで欧州大会でどこまで勝てるか。
そこが評価基準になるクラブです。
中山にとっても、毎試合のように勝利を要求される環境になります。
ホームは有名な「マラカナ」
本拠地はベオグラードにあるライコ・ミティッチ・スタジアム。
通称「マラカナ」と呼ばれ、熱狂的なサポーターと圧倒的なホームの雰囲気で知られるスタジアムです。
町田GIONスタジアムとは全く違った意味で、相手にとって非常に戦いづらい場所になるでしょう。
3. なぜ中山雄太は再び欧州へ向かうのか?
今回の移籍を考えるうえで重要なのが、中山の日本代表復帰への思いです。
中山はこれまで日本代表として22試合に出場。町田でも3バックの左を中心にプレーし、守備だけではなく左足を使った攻撃参加で存在感を示してきました。
2026-27シーズンのJ1でも開幕から好調。
第1節FC東京戦では2アシスト。
第2節ジェフユナイテッド千葉戦では直接FKからゴールを決めています。
それでも、再び代表の中心へ戻るためには何かを変えたい。
そこで欧州復帰という選択肢が浮上したと考えれば、今回の移籍は理解しやすいでしょう。
さらにレッドスターなら、国内リーグだけではなく毎年のようにUEFA主催大会を戦います。
ここは今回の移籍で非常に大きなポイントです。
ただし最新状況には注意が必要です。
レッドスターは2026-27シーズンのヨーロッパリーグ・プレーオフでヴィクトリア・プルゼニと対戦。ホーム第1戦を3-0で勝利しましたが、8月27日の第2戦を延長戦の末に1-5で落とし、2戦合計4-5で敗退しました。
そのため、現在はヨーロッパリーグ本戦ではなく、UEFAカンファレンスリーグのリーグフェーズへ回ることになります。
それでも欧州カップ戦を戦えることに変わりはありません。
日本代表復帰を狙う中山にとって、欧州で定期的に国際試合を経験できる環境は大きな魅力でしょう。
4. 【重要】町田にとって中山雄太の離脱は何が痛い?
一番大きいのは、
「左利きのCBが一人抜ける」だけでは済まないことです。
中山の特徴はその万能性にあります。
本職のセンターバックに加えて左サイドバック、左ウイングバックにも対応。
そして何より、左足で後方から攻撃を始められます。
黒田剛監督の町田はロングボールやセットプレーの強さが注目されがちですが、現在はボール保持時の選択肢も増えています。
そこで中山が担っているのが、左後方からの出口です。
相手が寄せてこなければ自分で運ぶ。
相手が食いつけば縦へパスを入れる。
外が空けば左サイドへ展開する。
そしてセットプレーではキッカーにもなれる。
第2節千葉戦では、その左足から直接FKまで決めました。
つまり中山の穴を埋めるなら、
単純に「守備が強いCB」を取ってくればいいわけではありません。
町田が探しているのは、
左利き
CBができる
左サイドにも出られる
ボールを前進させられる
という選手です。
そして実際、報道されている3人を見ると、この条件が見事なほど共通しています。
5. 後釜候補① トーマス・ウーワイアン
最も注目したいのが、NECナイメヘン所属のオランダ人DFトーマス・ウーワイアンです。
スポニチによれば、町田は中山の後釜としてウーワイアンを補強候補に挙げています。
さらに面白いのが、町田へ加入したばかりの日本代表FW小川航基とNECでチームメートだったことです。
1996年9月30日生まれの29歳。
身長183cmで左利き。
現在はセンターバックとして登録されていますが、左SBや左サイドの中盤までプレーできます。
経歴がかなり豪華
育成年代からAZアルクマールで育ち、トップチームへ昇格。
その後はイタリアのウディネーゼ、ドイツのシャルケ04を経て、2024年からNECナイメヘンでプレーしています。NECとは2027年夏までの契約を結んでいます。
エールディビジだけでなく、
セリエA、
ブンデスリーガ、
ヨーロッパリーグ、
ドイツ2部。
さまざまな環境を経験しているのは大きな魅力です。
最大の武器は「左足」
そしてウーワイアンについて絶対に触れておきたいのが、キック精度です。
シャルケ時代にはセットプレーのキッカーとして活躍。
2021-22シーズンにはシーズン途中の段階ですでに8アシストを記録し、クラブ公式からもセットプレーの危険度を高く評価されていました。
左CBからの配球。
左WBとしてのクロス。
FKやCK。
この特徴を見ると、
「中山の代わり」として最もイメージしやすい選手
なのはウーワイアンかもしれません。
6. 後釜候補② イ・ギヒョク
2人目が、韓国Kリーグ1の江原FCに所属するイ・ギヒョクです。
2000年7月7日生まれの26歳。
184cm、72kgの左利きDFで、センターバックを中心に左SBや中盤でもプレーできる非常にユーティリティー性の高い選手です。
こちらも中山の特徴にかなり近いです。
もともとは中盤の選手
イ・ギヒョクの面白いところは、最初から純粋なCBだったわけではないことです。
中盤やサイドバックを経験し、そこからセンターバックへポジションを下げた選手。
だからこそ、CBでありながらボールを持ったときに慌てません。
左足で前線へ差し込むパスを出せる。
相手のプレスを見ながら運ぶこともできる。
まさに現代型のビルドアップ型センターバックです。
2025年にCBへ本格転向して急成長したと韓国メディアでも紹介されています。
韓国代表クラスまで成長
そして評価は国内だけにとどまりません。
2026年5月にはKリーグの月間MVPを受賞。
さらに2026年北中米ワールドカップの韓国代表最終メンバーにも選出され、江原FC史上初のW杯代表選手となりました。
Kリーグ1ではすでに通算141試合に出場。
26歳という年齢を考えても、今回の候補3人の中では今後の成長まで期待できる存在です。
町田が「即戦力+今後数年の主力」を探しているのであれば、非常に魅力的な選択肢でしょう。
7. 後釜候補③ トーマス・オウデ・コッテ
そしてもう一人、候補として報じられているのが韓国の蔚山HDに所属するオランダ人DFトーマス・オウデ・コッテです。
1996年3月20日生まれの30歳。
左利きで、本職はセンターバック。
さらに左SBや守備的MFにも対応できる万能型です。
今夏、FC安養から蔚山HDへ加入したばかりの選手で、蔚山側も獲得時に「マルチプレーヤー」として紹介しています。
3人の中では最も「守備者」寄り?
オウデ・コッテの魅力は、CBとして計算しやすいところです。
中山やウーワイアンのような攻撃的左SBタイプというより、
センターバックを軸に、必要に応じて中盤や左SBまでできる
というイメージが近いでしょう。
オランダではフィテッセの育成組織を経て、エクセルシオール、テルスター、ローダJCなどで経験を積み、オランダ国内でリーグ戦150試合以上を経験しています。
そして何より、すでにKリーグでプレーしている。
東アジアのサッカーや生活環境への適応という意味では、欧州から初めて来日する選手よりリスクを抑えられる可能性があります。
一方で、蔚山へ加入したばかり。
実際に町田が獲得するとなれば、クラブ間交渉の難易度は他候補とは異なるかもしれません。
8. 誰が一番「中山雄太の後釜」に近いのか?
3人を見比べると、町田の狙いがかなり分かりやすく見えてきます。
全員に共通するのが、
左利き。
センターバックができる。
複数ポジションに対応できる。
ここです。
偶然とは考えにくいでしょう。
町田は「優秀なCB」を探しているのではなく、
中山雄太が担っていた役割そのものを代替できる選手
を探しているように見えます。
その意味で最も“中山型”に近いのは、個人的にはウーワイアンです。
左足のキック。
CBと左SBへの対応。
セットプレー。
欧州トップリーグ経験。
そして小川航基との関係性。
加入直後からチームへ溶け込むことを考えても、小川という元同僚がいるのは小さくありません。
一方で、将来性まで考えるならイ・ギヒョクも非常に魅力的です。
26歳の韓国代表クラス。
中盤経験があるためビルドアップにも強く、黒田監督の要求する強度へ適応できれば、一気にJ1屈指の左CBになる可能性もあります。
そして即戦力の守備力とアジア適応を重視するならオウデ・コッテ。
3人それぞれ違った魅力があります。
現時点ではスポニチが「近日中に一本化される見通し」と報じている段階であり、誰か一人の獲得が決まったわけではありません。
だからこそ、この数日の動きから目が離せません。
9. まとめ:町田の補強から本気度が見えてくる
中山雄太の海外移籍は、町田にとって間違いなく大きな痛手です。
今季は開幕3試合すべてに先発。
1得点2アシスト。
左CBとして守備を支えるだけではなく、左足から町田の攻撃をスタートさせる重要な存在でした。
その中山が向かうとみられるのがレッドスター・ベオグラード。
欧州王者経験を持ち、国内リーグ9連覇中というセルビア最大級の名門です。
中山にとっては日本代表復帰、そして再び欧州で自分の価値を証明するための大きなチャレンジになるでしょう。
一方の町田も黙ってはいません。
後釜候補として報じられたのは、
トーマス・ウーワイアン。
イ・ギヒョク。
トーマス・オウデ・コッテ。
全員が左利きで、CBだけではなく複数のポジションをこなせる選手です。
ここから見えてくるのは明確です。
町田は、
「中山が抜けたから、とりあえずCBを一人補充する」
とは考えていない。
中山雄太という特殊なピースを、できる限り同じ機能を持つ選手で埋めようとしている。
そこに今の町田の本気度があります。
FWでは日本代表の小川航基を獲得。
そして最終ラインでも欧州・韓国から実力者を探す。
J1優勝を本気で狙うクラブだからこそ、主力が海外へ出ても立ち止まっている暇はありません。
中山が欧州で再び輝くのか。
そして野津田にやって来る“新たな左足”は誰になるのか。
ゼルビアサポーターにとって、今夏の移籍市場はまだまだ目が離せそうにありません。
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本記事は2026年8月28日時点で確認できる情報に基づいています。同日時点でFC町田ゼルビアは中山雄太選手について「移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離脱」と発表していますが、移籍先クラブとの契約完了については正式発表前です。そのため、レッドスター・ベオグラードへの移籍については国内外の報道に基づき「移籍決定的」「移籍へ」と記載しています。
また、トーマス・ウーワイアン選手、イ・ギヒョク選手、トーマス・オウデ・コッテ選手についても「FC町田ゼルビアが補強候補として挙げている」との報道に基づいて紹介しており、加入が決定したものではありません。今後のクラブ間交渉、契約条件、メディカルチェック等によって状況が変更される可能性があります。
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