W杯本番への最終テスト。アイスランド戦で試すべき「3バック」と「新10番」の共存

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W杯本番への最終テスト。アイスランド戦で試すべき「3バック」と「新10番」の共存

2026年5月31日のアイスランド戦は、森保ジャパンにとって戦術的な完成度を極限まで高めるための「最終実験場」となります。特に注目されるのが、昨年来チームが継続して取り組んできた「攻撃的3バック」の昇華と、才能溢れるアタッカー陣、とりわけ「背番号10」を巡る共存の形です

「モダンな3バック」:攻撃こそ最大の防御

森保一監督が導入している $[3-4-2-1]$ システムは、従来の守備的な3バックとは根本的に思想が異なります。指揮官自ら「意図的に攻撃的」と表現し、現10番の堂安律が「モダン」と称するこの布陣の最大の特徴は、ウイングバック(WB)の人選にあります

通常のチームであればサイドバック(SB)が務めるWBのポジションに、三笘薫、伊東純也、堂安律、中村敬斗といった「本職のアタッカー」を配置する。これが森保流の回答です 。攻撃時には、1トップ、2シャドーに両WBを加えた「5人」が相手の最終ラインを強襲し、圧倒的な個の力で局面を打開します

専門家は、このシステムが日本の積年の課題を解決すると分析しています。

  1. ピッチの横幅 $68m$ の攻略: 4バックの場合、守備時に4人で横幅をカバーしなければなりませんが、5枚のラインを形成できる3バック(5バック)であれば、より効率的にスペースを埋めることが可能です 。
  2. ビルドアップの改善: 4バック時にSBの位置が低くなりすぎて攻撃が停滞する「SB低すぎ問題」を、最初から高い位置にWBを置くことで解消。後ろ3枚で安定してボールを保持し、WBへ高い位置でパスを通すことが可能になります 。
  3. 選手の特性の最適化: 内側でのプレーが得意な選手(堂安、鎌田ら)と、外側での突破を得意とする選手(三笘、伊東ら)を自動的に組み合わせることができ、レーンの被りを防げます 。

「新10番」候補たちの共存という難題

この高度な戦術において、ファンが最も期待するのが「10番」堂安律と、次世代の10番候補である久保建英、中村敬斗らの共存です 。

現在、背番号10を背負う堂安は、所属するフライブルクでも右WBを志願して結果を出しており、「守備的な要員ではない」と自負しています 。一方、レアル・ソシエダで圧倒的な市場価値(4,000万ユーロ)を誇る久保建英や、ドルトムント移籍も噂される中村敬斗も、トップ下やシャドーで決定的な仕事をこなす才能を持っています

アイスランド戦で試されるべきは、堂安が右WBとして幅を取りつつ、久保が右シャドーとして内側でリンクマンとなり、カウンター発動時には堂安がフィニッシャーとして中央へ飛び込むような可変的な連携です。シリア戦では、久保のパスから堂安がゴールを決めるという理想的な共存の形が既に示されています 。この「三角形の連動」を、アイスランドのようなフィジカルの強い相手に対しても再現できるかどうかが、W杯本番の命運を握ります。

免責事項:本記事における戦術分析や選手起用に関する記述は、過去の試合データおよび専門家の見解に基づく推測であり、実際の試合での采配を保証するものではありません。対戦相手の出方や選手のコンディションにより、システムは柔軟に変更される可能性があります。

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