森保ジャパンの代名詞となりつつある「前線からのハイプレス」。3月のイングランド戦では、世界トップクラスのビルドアップを誇る相手に対しても機能し、歴史的勝利の呼び水となりました 。しかし、フィジカルに勝り、リスク回避の徹底したアイスランド代表に対し、この戦術は同様の効果を発揮するのでしょうか。直近5試合のデータから、その可能性を探ります。
アイスランド代表の直近5試合(2025年後半〜2026年)の戦績
- vs アゼルバイジャン(W 5-0): 圧倒的な攻撃力を見せつけ、セットプレーとミドルシュートで完勝 。
- vs フランス(L 1-2): 強豪に対し $5-4-1$ のブロックで対抗。敗れたものの、カウンターから一時同点に追いつく粘りを見せた 。
- vs ウクライナ(L 3-5): 打ち合いの末に敗戦。守備の脆さを露呈したものの、攻撃の破壊力は健在であることを示した 。
- vs フランス(D 2-2): 再戦でドロー。フランスの波状攻撃を組織的守備で凌ぎ切り、世界を驚かせた 。
- vs アゼルバイジャン(W 2-0): リスクを最小限に抑えた試合運びで着実に勝利 。
日本のハイプレスが直面する「壁」
アイスランドは、日本のハイプレスを無力化するための「回答」をいくつか持っています。
- リスクを冒さないビルドアップ: 相手が前から来ると判断すれば、無理に繋がず、前線のターゲットマン(オスカルソンら)へロングボールを供給します 。これにより、日本のプレス隊が空転させられるリスクがあります 。
- 屈強な中盤のキープ力: セリエAで活躍するグズムンドソンなどは、囲まれてもボールを失わない高い技術とフィジカルを持っています 。一人でプレスを剥がされると、一気に広大なスペースを使われる危険があります。
ハイプレス完遂への3つの鍵
一方で、アイスランドには「サイドからのテクニカルな揺さぶりに脆い」という明確な弱点も指摘されています 。日本のハイプレスを成功させるためには、以下のポイントが重要になります。
- 「ハメ所」の限定: 全員でがむしゃらに追うのではなく、特定のサイドへ追い込み、数人で挟み込む日本の得意な形を作ることです 。
- セカンドボールの回収: アイスランドがロングボールを逃げ道にした際、ボランチの佐野海舟や鎌田大地がどれだけセカンドボールを拾えるかが、二次攻撃の鍵となります 。
- WBの守備意識: 三笘薫や堂安律といった攻撃的なウイングバックが、守備時にどれだけ早く切り替え、高い位置で蓋をできるかが問われます 。
直近のフランス戦(2-2)で見せたように、現在のアイスランドは「プレスをいなす」能力も向上しています 。日本にとっては、W杯本番の第2戦・第3戦で対戦するであろう「守備の堅い相手」をいかにしてプレスでハメ殺すか、その完成度を測る真剣勝負となるでしょう。
免責事項:戦術分析は過去の試合データおよび一般的なサッカートレンドに基づくものであり、特定の試合結果を保証するものではありません。当日の選手のコンディション、気候、主審の判定基準などにより、実際の試合展開は大きく異なる可能性があります。
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