日本代表が聖地ウェンブリーでイングランド代表に完勝した4月1日の歴史的快挙。この試合内容に、世界で最も「サッカーの美しさ」と「戦術的な知性」を重んじる国の一つであるオランダが、惜しみない賛辞を送っています。
しかし、オランダにとって日本は2026年ワールドカップ本大会のグループリーグで同組となった最大のライバルでもあります。オレンジ軍団(オランダ代表の愛称)を率いる母国のメディアやサポーターたちは、日本の流麗なパスワークに感銘を受けつつも、本番での激突に向けて強烈な警戒感を募らせています。戦術大国オランダのリアルな反応をまとめました。
オランダメディアの絶賛:「現代版のトータルフットボールを見た」
戦術にうるさいことで知られるオランダの主要サッカーメディア「Voetbal International(VI)」や大手紙「デ・テレフラーフ」は、日本のイングランド戦におけるパフォーマンスを極めて高く評価しました。
オランダサッカーの代名詞といえば、全員が攻撃と守備を連動して行う「トータルフットボール」です。現地メディアは、日本の戦いぶりにその哲学の系譜を見出したようです。
「日本代表が見せた流動的なポジショニングと、狭いスペースを苦にしないテクニックは、まさに我々オランダが理想とするサッカーの体現だった。彼らはイングランドのプレスを無効化するために、常にパスコースを3つ以上作り、ワンタッチでボールを動かし続けた。遠藤と守田がコントロールする中盤は、まるで全盛期のアヤックスのような機能美に溢れていた」
また、記事ではワールドカップでの対戦を見据え、「ファン・ダイクを中心とする我々のディフェンス陣は世界最高峰だが、日本の予測不能なポジションチェンジを捕まえきれるだろうか。中盤の制圧権を握れなければ、オランダといえども日本に飲み込まれる危険性が十分にある」と警鐘を鳴らしています。
オランダファンのSNS:「我々より美しいサッカーをしている」
オランダのサッカーファンは目が肥えており、自国の代表チームに対しても「勝利」だけでなく「魅力的な内容」を求める傾向があります。SNS上では、日本のハイライト動画を見たオランダファンから、驚きとリスペクトの声が殺到しました。
- 「ウェンブリーの試合を見たが、正直に言って今のオランダ代表よりも日本代表の方が美しいフットボールをしている。グループリーグでの対戦が本当に恐ろしい」
- 「日本のウインガー(三笘や久保)は、ボールを持った瞬間に何をしてくるか全く読めない。ダンフリースやアケは彼らとの1対1でファウルなしに止められるのか?」
- 「イングランドがあれほどチンチンにされるなんて信じられない。日本の中盤の構成力は本物だ。フレンキー・デ・ヨングが100%の状態じゃなければ、中盤は完全に支配されてしまうぞ」
- 「ワールドカップのグループリーグで日本と同じ組になった時、『楽な相手ではないが勝てるだろう』と思っていた自分を殴りたい。彼らは優勝候補を倒せるチームだ」
- 「日本戦は間違いなくグループリーグ最大の山場になる。彼らの戦術美には敬意を表するが、本番ではオレンジの誇りを見せなければならない」
理想主義者たちが恐れる「サムライの刃」
オランダにとって、戦術的な完成度が高く、かつ勤勉に走ることができる日本代表は、最も戦いにくいタイプのアプローチを持つ相手と言えます。彼らが愛する「ボールを支配するサッカー」を日本に奪われた時、オランダはどのようなプランBを見せてくるのでしょうか。
ウェンブリーでの日本の圧勝劇は、オランダ国内に「日本は絶対に侮れない格上の相手」という強烈な印象を植え付けました。ワールドカップ本番での両チームの激突は、世界のサッカーファンを魅了する高度な戦術戦(チェス・マッチ)になることが約束されています。

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