ブラジルのU-20(20歳以下)サッカー大会で、前代未聞の大乱闘が発生した。
ミナスジェライス州U-20選手権2部の準決勝、ウベルランジア対マモレの一戦で、両チームの選手とスタッフが入り乱れる大規模な暴力事件が発生。選手43人、スタッフ8人の計51人が退場処分を受けるという異常事態となった。
さらに、一部報道ではクラブ幹部2人を含めた計53人が処分対象になったと伝えられている。
試合はマモレが3-1でリードしていた終盤に大乱闘が起こり、審判は通常の形で試合を終了させることができなかった。
そして11月4日、ウベルランジアは準決勝第2戦を辞退。マモレの決勝進出が決まった。
今回の事件は、ギネス世界記録に掲載されている1試合最多退場者数の36人を上回る規模として、世界中のサッカーメディアで大きな話題となっている。Ge+2
なぜ、育成年代の重要な準決勝でこれほど大規模な乱闘が発生したのか。
今回は事件の発端、51人の退場処分の内訳、審判への脅迫、準決勝第2戦の放棄、そしてブラジルサッカー界に与える影響について詳しく解説する。
ブラジルU20準決勝で何が起こったのか?
ウベルランジア対マモレで異例の大乱闘
事件が発生したのは、ブラジル・ミナスジェライス州で行われたU-20選手権2部の準決勝第1戦だ。
対戦したのは、ウベルランジアとマモレ。会場はウベルランジアのパルケ・ド・サビア・スタジアムだった。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | ミナスジェライス州U-20選手権2部 |
| ラウンド | 準決勝第1戦 |
| 対戦カード | ウベルランジア vs マモレ |
| 会場 | パルケ・ド・サビア |
| スコア | ウベルランジア 1-3 マモレ |
| 退場者 | 選手43人、スタッフ8人 |
| その他 | クラブ幹部2人も処分対象とする報道 |
| 事件発生 | 後半アディショナルタイム |
| その後 | ウベルランジアが第2戦を辞退 |
マモレが3-1とリードする展開で、試合終了間際に事件が起こった。
本来ならば、マモレにとって決勝進出へ向けた大きな勝利になるはずだった。
しかし、ゴールをきっかけに選手同士の衝突が始まり、ベンチのスタッフまで巻き込む乱闘に発展した。
結果として、試合内容よりも暴力行為と大量退場が世界的なニュースになってしまった。Ge+1
きっかけはマモレ選手による挑発行為
現地メディアや主審の公式報告によると、乱闘のきっかけとなったのはマモレの3点目だった。
マモレのジョアン・ヴィトル(JV)がゴールを決め、スコアを3-1とした直後、同チームのダヴィ・フェルナンデス・ビッテンコートが相手ベンチに向けて挑発的なジェスチャーや言葉を発したとされる。
これにウベルランジアのGKコーチ、パウロ・セルジオ・ジアス・ドス・サントス氏が反応。
ピッチに入ってダヴィを突き飛ばしたことから、両チームの選手とスタッフが次々に衝突へ加わった。
衝突は瞬く間に拡大し、殴打や蹴り合いを伴う大乱闘となった。
主審の報告書によれば、ベンチ周辺でも暴力行為が発生し、椅子や担架などの物品が投げられる事態に発展したという。
最初は一部の選手とスタッフの間で起こったトラブルだったが、周囲の関係者が加わったことで、審判団だけでは収拾できない状況となった。フットボールチャンネル+1
退場者51人の異常事態!選手43人とスタッフ8人が処分
両チームのほぼ全選手が退場対象に
今回、最も衝撃的なのが退場者の人数だ。
ブラジルメディア『ge.globo』の報道によると、公式記録上の退場者は51人。内訳は以下のとおりとなっている。
| 区分 | 退場者数 |
|---|---|
| ウベルランジアの選手 | 22人 |
| マモレの選手 | 21人 |
| 両チームのスタッフ | 8人 |
| 合計 | 51人 |
両チーム合わせて43人の選手が退場処分を受けた。
さらに、両クラブの監督やGKコーチ、その他のスタッフも処分対象となっている。
驚くべきことに、退場処分を受けなかった選手は両チーム合わせてわずか2人だったと報じられている。
なお、51人全員が乱闘によって退場したわけではない。
試合中に発生した通常の退場処分が3件あり、残る48件が大乱闘に関係する処分として記録された。
また、クラブ幹部2人を加えて「53人退場」と表現する報道もある。これは集計対象の違いによるもので、選手43人とスタッフ8人の計51人という数字が、主要な公式試合記録に基づく人数となっている。Ge+1
レッドカードを提示できないほどの混乱
通常のサッカーでは、危険なプレーや暴力行為があった場合、主審が当該選手にレッドカードを提示する。
しかし、今回の事件では、その基本的な手続きすら困難だった。
主審のフェルナンド・パトリック・ドロスギク・モデスト氏は、乱闘の規模が大きすぎたため、ピッチ上で全員にレッドカードを示すことができなかった。
そのため、試合を打ち切った後、暴力行為に関与した選手やスタッフを公式記録に記載する形で退場処分を報告した。
つまり、51人全員が同時にレッドカードを突きつけられたわけではない。
現場での対応が不可能なほど混乱した結果、公式記録上で大量の退場が処理されたのだ。Ge+1
試合中には審判への脅迫も発生
ウベルランジア幹部らがピッチに侵入
今回の試合では、大乱闘が起こる前から異常な状況が続いていた。
後半8分、ウベルランジアのルイケが2枚目のイエローカードで退場となった際、クラブ幹部らがピッチに侵入。
判定に不満を示し、審判団に対して激しい抗議を行った。
主審の報告書によると、一部の関係者からは試合会場から帰れないようにすることを示唆する脅迫的な発言もあったという。
さらに、ウベルランジアの関係者の一人が主審に対して暴力をほのめかし、生命を脅かすような発言をしたとも記録されている。
主審は、この脅迫行為について警察に被害を届け出た。
この一連の混乱によって試合は約40分間中断したと報じられている。
その後、試合は再開されたものの、後半アディショナルタイムの大乱闘によって最終的に打ち切られることとなった。Ge+1
スタジアム設備にも深刻な被害
被害はピッチ内だけにとどまらなかった。
現地報道によると、スタジアム内の設備にも大きな損傷が発生したという。
更衣室の扉や洗面設備、シャワー、トイレ、ロッカー、ベンチなどが破損し、複数の担架やその他の備品にも被害が出たと報じられている。
さらに、乱闘にはボールボーイまで関与したとする主審の報告もあり、競技関係者だけでは収まらない深刻な事件となった。
こうした設備被害については、関係者から警察への届け出が進められている。
サッカーの試合である以上、激しい接触や感情の高ぶりが生じることはある。
しかし、選手やスタッフが暴力を振るい、試合運営に必要な設備まで破損するような状況は、スポーツ競技として到底容認できるものではない。la Repubblica+2
51人退場は世界記録超え!過去の最多退場記録は?
2011年アルゼンチンの36人退場を上回る
今回の事件が世界的に注目を集めた理由の一つが、退場者数の異常な多さだ。
これまでギネス世界記録に掲載されていた1試合最多退場記録は、2011年2月27日にアルゼンチンで行われた試合の36人だった。
対戦したのは、アルゼンチン5部リーグのアトレティコ・クライポレとビクトリアーノ・アレナス。
この試合でも乱闘が発生し、両チームの選手合計36人が退場処分を受けていた。
今回のブラジルU-20準決勝では、選手だけで43人が退場している。
過去の最多記録を7人上回り、スタッフを加えると51人という数字になる。
| 項目 | 2011年アルゼンチン | 2026年ブラジル |
|---|---|---|
| 大会 | アルゼンチン5部 | ミナスジェライス州U-20選手権2部 |
| 対戦 | クライポレ vs ビクトリアーノ・アレナス | ウベルランジア vs マモレ |
| 選手の退場 | 36人 | 43人 |
| スタッフを含む退場 | 36人 | 51人 |
| 主な原因 | 大乱闘 | 大乱闘 |
ただし、今回の51人退場について、2026年11月5日時点でギネス世界記録による新記録の正式認定は確認できていない。
そのため、現段階では「従来のギネス記録を数字上で上回った」と表現するのが正確だ。Ge+1
大乱闘の影響で準決勝第2戦は放棄!マモレが決勝進出
ウベルランジアが第2戦の辞退を表明
事件は試合終了後も大会運営に大きな影響を与えた。
2026年11月4日、ウベルランジアはマモレとの準決勝第2戦を辞退することを発表した。
ミナスジェライス州サッカー連盟(FMF)もこの決定を承認している。
その結果、11月8日に予定されていた準決勝第2戦は中止され、マモレの決勝進出が確定した。
ウベルランジアは辞退の理由について、フェアプレーの精神に基づく判断だったと説明している。
マモレは大量の退場処分によって、準決勝第2戦に出場可能な選手がわずか7人になる見通しだった。
一方、ウベルランジアにはU-20やU-17カテゴリーから起用できる選手がいた。
この状況を踏まえ、ウベルランジアは大幅に人数が不足する相手との試合を行わず、準決勝からの撤退を選択した。Ge+1
マモレは決勝進出と来季の1部昇格が決定
マモレにとって、準決勝第2戦を戦わずに決勝進出が決まったことは、大会結果という点では大きな意味を持つ。
この大会では、決勝進出により翌シーズンのミナスジェライス州U-20選手権1部への昇格も確定する。
そのため、マモレは2027年の1部昇格を決めたことになる。
一方、準決勝を辞退したウベルランジアも、大会全体から撤退したわけではない。
連盟の判断により、3位決定戦への出場資格は維持されている。
3位決定戦でも1部昇格の可能性が残されているため、ウベルランジアはその試合に向けて準備することになる。
なお、今回の大量退場に伴う自動的な出場停止については、連盟の決定に基づき消化された扱いとなる。
ただし、これは追加の懲戒処分が行われないことを意味するものではない。Ge+1
両クラブに追加処分の可能性も
スポーツ司法機関が暴力行為を審査へ
準決勝第2戦の中止が決定したことで、今回の問題がすべて解決したわけではない。
ミナスジェライス州サッカー連盟は、準決勝第1戦で発生した一連の事件について、州のスポーツ司法機関による審査対象になると説明している。
審査では、選手の暴力行為だけでなく、スタッフの関与や審判団への脅迫なども問題になる可能性がある。
今後、個別の選手やスタッフに対する追加の出場停止処分などが科されるかどうかが焦点となる。
また、連盟は安全面への配慮から、ウベルランジアがホームで開催する3位決定戦について無観客で行う方針も示している。
最終的な処分内容については、司法機関の判断を待つ必要がある。Ge+1
育成年代の大会で発生したことが深刻
今回の事件で特に重要なのは、舞台がU-20カテゴリーだったという点だ。
U-20は、将来的なプロ契約やトップチームへの昇格を目指す若手選手にとって、大切な育成の時期に当たる。
選手たちは公式戦を通じて技術や戦術だけでなく、競争のなかで感情をコントロールし、スポーツマンシップを身につけていく必要がある。
ところが、今回の事件では選手同士だけでなく、指導する立場の監督やスタッフまで暴力行為に関与したと記録されている。
これは単なる試合中のトラブルではなく、育成環境そのものを考えるうえでも深刻な問題だ。
クラブや大会主催者には、厳正な事実確認と適切な処分に加え、再発防止に向けた取り組みが求められる。
なぜ51人もの退場処分が発生したのか?事件の背景を分析
① すでに試合中から高まっていた緊張
今回の大乱闘は、突然発生した単独のトラブルというより、試合中に高まっていた緊張が最後に爆発したと見ることもできる。
後半にはウベルランジアの選手が退場となり、クラブ関係者が審判団へ抗議する騒動も起きていた。
こうした出来事によって、ピッチ内外の雰囲気が悪化していた可能性がある。
ただし、試合中の緊張が乱闘の直接的な原因だったと断定できるわけではない。
② ゴール後の挑発から暴力行為へ拡大
大乱闘の直接的な発端として報告されているのは、マモレ選手による相手ベンチへの挑発と、それに反応したウベルランジアのGKコーチによる接触だ。
挑発的な行為があったとしても、それに対して暴力で応じることは正当化されない。
また、最初の衝突に直接関係していなかった選手やスタッフまで乱闘に加わったことで、事態は一気に制御困難となった。
感情的な対立が集団的な暴力へと広がったことが、処分人数を増加させる大きな要因だったと考えられる。
③ 試合を制御できなくなった運営上の問題
今回の主審は、乱闘中にすべての退場処分を提示できないほどの混乱に直面した。
これほど多くの関係者がピッチやベンチ周辺で衝突した場合、審判だけで対応することは極めて困難だ。
今後は試合会場の警備体制、ベンチ周辺の立ち入り管理、選手やスタッフの暴力行為への初動対応なども検証すべきだろう。
ただし、当日の警備体制に具体的な不備があったかどうかは、現時点の報道だけでは判断できない。
まとめ|51人退場という前代未聞の事件、ブラジルサッカー界に残る課題
ブラジルのミナスジェライス州U-20選手権2部準決勝で発生した大乱闘は、サッカー界に大きな衝撃を与えた。
2026年11月1日のウベルランジア対マモレの試合では、両チームの選手43人、スタッフ8人、合計51人が退場処分を受けた。
事件後にはウベルランジアが準決勝第2戦を辞退し、マモレの決勝進出と来季1部昇格が決定している。
今回の事件のポイントは以下のとおりだ。
- 2026年11月1日、ブラジルU-20準決勝で大乱闘が発生
- ウベルランジア対マモレは3-1でマモレがリードしていた終盤に試合打ち切り
- 選手43人、スタッフ8人の計51人が退場処分
- クラブ幹部2人を含めて53人とする報道もある
- 乱闘の発端はマモレ選手による相手ベンチへの挑発
- 審判への脅迫やスタジアム設備の破損も報告
- 従来のギネス世界記録36人を上回る退場者数
- 11月4日にウベルランジアが準決勝第2戦を辞退
- マモレの決勝進出と2027年の1部昇格が決定
- 暴力行為については今後もスポーツ司法機関による審査が行われる見通し
サッカーでは、試合に勝ちたいという強い気持ちや、熱いプレーが大きな魅力となる。
しかし、その情熱が相手選手や審判への暴力に変われば、競技の価値そのものが損なわれてしまう。
特に育成年代においては、選手の技術を高めることと同じくらい、規律や相手への敬意を教えることが重要だ。
今回の事件が単なる珍しい世界記録として消費されるのではなく、ブラジルサッカー界における暴力防止や育成環境の改善につながることを期待したい。
免責事項
本記事は、2026年11月5日時点で確認できるブラジル国内のスポーツメディア、海外報道および大会運営に関する情報を基に作成しています。
記事の構成、文章作成、情報整理および一部の分析にはAIライティングツールを使用しています。記載内容の正確性には十分配慮していますが、情報の完全性・正確性・最新性を保証するものではありません。
退場者数については、選手43人とスタッフ8人の計51人とする報道と、クラブ幹部2人を含めた計53人とする報道があります。本記事では、この集計対象の違いを区別して記載しています。
また、事件の経緯や当事者の行為については、主審の公式試合報告書に基づくメディア報道などを参照しており、すべての関係者の最終的な責任が司法・懲戒手続きによって確定したことを示すものではありません。
なお、世界最多退場記録については従来のギネス世界記録を数字上で上回ったことを指しており、新記録の正式認定を保証するものではありません。
今後、追加の懲戒処分、大会運営上の判断、関係者からの説明などによって情報が更新される可能性があります。最新の情報については、主催サッカー連盟および各クラブの公式発表をご確認ください。










