2026年9月23日、天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会3回戦で、柏レイソルとFC今治が対戦する。
キックオフは17時。会場は三協フロンテア柏スタジアム。配信はスカパー!動画ストアで予定されている。
柏はJ1第8節終了時点で6勝2敗、勝点18の2位。首位ヴィッセル神戸とは勝点1差だ。対するFC今治はJ2で1勝1分5敗、勝点4の20位。順位だけなら大きな差がある。
しかし、天皇杯では今治も侮れない。
2回戦では同じJ2のブラウブリッツ秋田を4-1で撃破。さらに9月21日にはアベル・モウレロ監督が解任され、久保山由清氏が新監督に就任した。
4大会でタイトルを狙う柏か。
新体制の初戦で番狂わせを狙う今治か。
チーム状況、予想スタメン、戦術面から試合を展望する。
試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会 3回戦 |
| 対戦 | 柏レイソル vs FC今治 |
| 開催日 | 2026年9月23日(水・祝) |
| キックオフ | 17:00 |
| 会場 | 三協フロンテア柏スタジアム |
| 柏監督 | リカルド・ロドリゲス |
| 今治監督 | 久保山由清 |
| 配信 | スカパー!動画ストア |
Jリーグ公式でも同日17時キックオフと発表されている。
柏レイソルの現在地
J1・2位、首位とは勝点1差
柏は8試合を終えて、
6勝0分2敗
勝点18
17得点12失点
J1・2位
となっている。
2026/27シーズン序盤の優勝争いに加わっており、結果だけでなく試合内容にも勢いがある。
今回の天皇杯は、柏にとって中断期間前最後の公式戦。
次の公式戦は10月3日のルヴァンカップ4回戦・ガンバ大阪戦となるため、今治戦後には約10日の間隔が空く。
そのため中2日ではあるものの、完全な“主力温存試合”になるとは限らない。
直近の町田戦は4-2の逆転勝利
後半だけで4ゴール
9月20日のJ1第8節。
柏は町田に38分、相馬勇紀のゴールで先制を許した。
しかし後半開始から瀬川祐輔、渡井理己を投入すると試合が一変する。
53分 瀬川祐輔
58分 遠藤渓太
65分 小泉佳穂
88分 瀬川祐輔
と後半だけで4得点。
4-2で逆転勝利した。
シュート数は柏24本、町田6本。ボール保持率も柏60%で、パス成功率は87%だった。
現在の柏は、ボールを持つだけではなく、相手ゴールまで到達する回数も多い。
柏最大の注目は瀬川祐輔
天皇杯2回戦でも1トップで先発
Jリーグ公式の今治戦プレビューでも、柏側の注目選手として挙げられているのが瀬川祐輔だ。
今季J1ではチーム最多の7得点。
町田戦でも後半から出場して2ゴールを決めた。
さらに8月26日の天皇杯2回戦・専修大学戦では1トップとして先発し、33分に先制ゴール。
柏は長南開史のゴールもあり2-1で勝利している。
リーグでは途中出場で圧倒的な結果を残しているが、天皇杯ではスタートから使える。
リカルド・ロドリゲス監督にとって非常に使い勝手の良い存在だ。
柏は「4冠」を目指す
Jリーグ公式も明記
前回記事で記載した「4冠」という表現についても再確認した。
Jリーグ公式の今治戦プレビューには、ACLEを含めて**「4冠を目指す」柏**と明記されている。
柏が今季戦っているのは、
J1リーグ
天皇杯
ルヴァンカップ
ACLE
の4大会。
天皇杯を軽視できない理由はここにもある。
柏レイソル予想スタメン
天皇杯2回戦の3-4-2-1を基本に予想
天皇杯2回戦ではJリーグ公式が柏の布陣を3-4-2-1として紹介している。
今回も町田戦から中2日であることを考え、カップ戦組を中心に以下の11人を予想する。
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | 若原智哉 |
| RCB | 馬場晴也 |
| CB | 犬飼智也 |
| LCB | 弓場堅真 |
| RWB | 長南開史 |
| CMF | 原川力 |
| CMF | 小西雄大 |
| LWB | 三丸拡 |
| AMF | 満田誠 |
| AMF | 仲間隼斗 |
| FW | 瀬川祐輔 |
この11人は、実際に天皇杯2回戦・専修大学戦で先発したメンバーと一致する。
したがって「完全な想像の11人」ではなく、リカルド監督がすでに天皇杯で採用した構成をベースにした予想となる。
ただしリーグ主力投入も十分あり得る
柏はこの試合後に約10日間公式戦がない。
そのため、
小泉佳穂
遠藤渓太
渡井理己
藤尾翔太
久保藤次郎
ら町田戦で起用されたリーグ主力が先発、あるいは早い時間から投入される可能性もある。
カップ戦組だけで90分戦うと断定するのは危険だ。
弓場堅真にとって古巣戦
原田亘にも今治との縁
Jリーグ公式プレビューでは、柏に在籍する原田亘、弓場堅真について、今治から育っていった選手として紹介している。
特に弓場は天皇杯2回戦でも先発。
今回も起用されれば古巣との対戦となる。
通常の天皇杯3回戦以上にモチベーションの高い一戦になりそうだ。
FC今治の現在地
1勝1分5敗でJ2最下位
今治は第7節終了時点で、
1勝1分5敗
勝点4
6得点15失点
20位
となっている。
リーグでは開幕4連敗。
大分戦で初めて勝点を獲得し、鳥栖戦では1-0で初勝利を挙げたものの、9月19日の横浜FC戦は1-2で敗れた。
順位だけを見れば、柏との間には大きな差がある。
今治は監督交代直後
モウレロ監督を9月20日付で解任
FC今治は9月21日、アベル・モウレロ監督との契約を解除し、9月20日付で解任したと発表した。
後任にはヘッドコーチだった久保山由清氏が就任。
久保山監督は9月20日のトレーニングからすでにチームを指揮している。
したがって柏戦は、
久保山氏が正式監督として迎える最初の公式戦
となる。
実は横浜FC戦ですでに指揮している
3-1-4-2を採用
久保山監督は正式就任前にも一度チームを率いている。
9月19日の横浜FC戦では、モウレロ監督が不在となり久保山氏が代行指揮。
Jリーグ公式ではFC今治のフォーメーションを3-1-4-2としている。
その先発は、
伊藤元太
丸山大和
櫛引一紀
ガブリエル・ゴメス
梶浦勇輝
近藤高虎
持井響太
中井卓大
菊地健太
ウェズレイ・タンキ
古山兼悟
だった。
これが久保山体制を予想するうえで一つの重要な基準になる。
天皇杯では秋田に4-1
リーグとは違う得点力を見せた
今治を侮れない最大の理由が天皇杯2回戦だ。
ブラウブリッツ秋田を相手に、
9分 持井響太
33分 古山兼悟
87分 ウェズレイ・タンキ
90+3分 森晃太
が得点。
4-1で快勝した。
しかもシュート数は7本。
限られたチャンスを4得点へ変換している。
柏が一方的にボールを持ったとしても、今治に数回の決定機を与えれば危険だ。
天皇杯2回戦ではメンバーを変更
秋田戦の実際の先発
2回戦で先発したのは以下の11人。
GK
伊藤元太
DF
孫大河
菊地健太
竹内悠力
丸山大和
MF
山田貴文
持井響太
佐藤璃樹
久保恵音
FW
ウェズレイ・タンキ
古山兼悟
だった。
これは直近の横浜FC戦とは大きく異なる。
つまり今治は、
リーグ戦仕様
と、
カップ戦仕様
を使い分ける可能性がある。
FC今治予想スタメン
予想の不確定要素は柏より大きい
今治は9月26日にJ2第8節・湘南ベルマーレ戦を控えている。天皇杯から中2日だ。
しかも現在リーグ20位。
そのため、久保山監督がリーグ主力を全員そのまま柏戦で起用するとは限らない。
今回は横浜FC戦の3-1-4-2を基本にしつつ、天皇杯2回戦組も加えた以下の構成を予想する。
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | 伊藤元太 |
| RCB | 丸山大和 |
| CB | 櫛引一紀 |
| LCB | 菊地健太 |
| DMF | 梶浦勇輝 |
| RWB | 山田貴文 |
| CMF | 中井卓大 |
| CMF | 持井響太 |
| LWB | 竹内悠力 |
| FW | 古山兼悟 |
| FW | ウェズレイ・タンキ |
これは本稿独自の予想であり、横浜FC戦の主力と天皇杯2回戦で実際に起用された選手を組み合わせている。
ガブリエル・ゴメスを残す可能性も
横浜FC戦ではガブリエル・ゴメスが3バックの一角で先発した。
柏の攻撃力を考えれば、守備強度を重視してガブリエル・ゴメスを継続起用する可能性も十分ある。
一方で3日後の湘南戦を考えれば、孫大河や竹内悠力らカップ戦組へ入れ替える可能性もある。
今治のスタメンは柏以上に読みづらい。
注目選手|柏レイソル
瀬川祐輔
J1で7得点。
天皇杯2回戦でも先発して得点。
直近の町田戦でも途中出場から2ゴール。
柏の選手層を象徴する存在と言っていい。
瀬川が先発した場合、今治の3CBがどこまで動きを捕まえられるかが試合の大きなポイントになる。
注目選手|FC今治
丸山大和
Jリーグ公式プレビューが今治側の注目選手に挙げているのが丸山大和。
天皇杯2回戦で今季初先発を果たして以降、公式戦4試合連続でスタメン出場中と紹介されている。
対人能力を武器とする若いCBが、瀬川や満田ら柏の攻撃陣にどこまで対応できるか。
古山兼悟
攻撃側では古山に注目したい。
天皇杯2回戦・秋田戦でゴール。
横浜FC戦でも50分に同点ゴールを記録した。
現在の今治で、ゴールという結果を続けて残している選手だ。
試合展開予想① 柏がボールを握る
今治はまず中央を閉じる
試合の基本構図は、
柏が保持
今治が守る
となる可能性が高い。
柏は町田戦で60%のボール保持率、87%のパス成功率を記録した。
今治も今季J2では平均保持率50.7%と、極端にボールを放棄するチームではない。
ただし相手が柏となれば、普段以上に自陣で守る時間は増えるだろう。
試合展開予想② 柏は今治の「3+1」をどう動かすか
瀬川と2シャドーの立ち位置が鍵
今治が横浜FC戦と同じ3-1-4-2なら、
3CBの前に梶浦。
その前に中盤4枚。
という構造になる。
柏としては満田、仲間が、
今治のCBとボランチの間
に立てるかが重要。
梶浦が前へ出れば瀬川へのパス。
CBが前へ出ればその背後。
柏がポジションを入れ替えながら今治の守備基準を曖昧にできれば、決定機は増える。
試合展開予想③ 今治はタンキを“出口”にしたい
守備だけでは90分持たない
今治が最も避けたいのは、
クリア
↓
柏が回収
↓
再び攻撃
という展開の繰り返しだ。
そこで重要になるのがウェズレイ・タンキ。
ロングボールを収める。
古山が裏へ走る。
中井、持井が押し上げる。
ここまでつなげれば、今治も柏ゴールへ迫れる。
試合展開予想④ 今治はセットプレーも重要
丸山ら高さを生かしたい
流れの中で柏を何度も崩すのは難しい。
そのため今治には、
CK
FK
ロングスロー
などのセットプレーが重要になる。
丸山、櫛引、ウェズレイ・タンキらがゴール前へ入れば、柏にとっても簡単ではない。
0-0から一発で先制できれば、試合の構図は大きく変わる。
試合展開予想⑤ 柏は後半の交代カードも強力
町田戦の再現も可能
柏最大の強みは、試合途中からさらに戦力を上げられることだ。
仮に天皇杯2回戦組でスタートしても、
小泉佳穂
渡井理己
遠藤渓太
藤尾翔太
らを投入できる可能性がある。
町田戦では実際に、瀬川と渡井の投入をきっかけに後半4ゴールを奪った。
今治が前半を耐えても、後半にもう一度大きな波が来る可能性が高い。
柏レイソルの勝利へのポイント
① 早い時間に先制する
今治が守備に人数をかける展開では、先制点が非常に重要。
柏が早めに1点を取れば、今治は前へ出る必要が生まれる。
そこから柏が使えるスペースが増える。
② タンキへのロングボールを処理する
今治の反撃の出口を消したい。
最初の競り合いだけでなく、セカンドボールまで柏が回収できるか。
③ 瀬川をペナルティーエリア内で使う
瀬川の得点力を考えれば、組み立てのために下がらせすぎる必要はない。
最後のフィニッシュに絡ませたい。
FC今治の勝利へのポイント
① 前半を0-0で終える
時間が進むほど、
「J1・2位がJ2最下位を相手に点を取れない」
という心理的な圧力が柏側に生まれる可能性がある。
今治としてはまず試合を長く接戦にしたい。
② 古山を走らせる
柏が押し込むほど最終ラインの背後にはスペースができる。
タンキが収めて古山が裏へ。
このパターンを作りたい。
③ 新体制の勢いを球際へ
戦術を大幅に変更する時間はほとんどない。
だからこそ、
球際。
切り替え。
運動量。
セカンドボール。
といった部分で久保山監督の掲げるアグレッシブさを表現できるかが重要になる。
最終的な試合展開予想
序盤は柏がボールを握り、今治が3-1-4-2から守備時に5バック気味となって対応する展開を予想する。
柏は左右へボールを動かし、
長南と三丸が幅を作る。
満田、仲間が内側へ入る。
瀬川が最終ラインの間を狙う。
今治はまず耐える。
そして奪った瞬間にタンキへ当て、古山を走らせる。
この構図になりそうだ。
前半を0-0で終えれば今治にもチャンスが出てくる。
ただし後半に入れば、柏にはリーグ主力を追加できる。
最終的には、柏のボール保持力だけではなく選手層の厚さが勝敗を分けると予想する。
本稿の予想スコア
柏レイソル 3-1 FC今治
本稿では柏3-1今治と予想する。
柏はJ1・2位。
直近の町田戦では24本のシュートから4得点を奪った。
今治も天皇杯2回戦では7本のシュートから4ゴールを奪っており、決して得点の可能性がないチームではない。
そのため今治にも1点の可能性は十分あると見る。
しかし90分を通じた攻撃の再現性、交代カード、選手層では柏が優位。
今治が前半を耐えても、後半に差が広がる展開を予想する。
まとめ|柏の総合力か、新体制・今治の一発か
柏はJ1・2位。
FC今治はJ2・20位。
数字だけなら明確に柏が上だ。
しかし天皇杯では、
柏は専修大学に2-1。
今治は秋田に4-1。
むしろ今治の方が2回戦では大きな点差で勝ち上がっている。
さらに今治は久保山新監督の正式就任初戦。
何が起きるか分からない要素は十分ある。
それでも柏には、
瀬川の得点力。
満田や仲間の中間ポジション。
長南らカップ戦組。
そしてリーグ主力という強力な交代カード。
がある。
柏が早い時間に先制できるか。
そして、
今治が試合を接戦のまま後半まで持ち込めるか。
この2点が、試合の行方を左右しそうだ。
免責事項
本記事は、JFA公式サイト、Jリーグ公式サイト、柏レイソル公式サイト、FC今治公式サイトなど、2026年9月23日時点で公開されている情報を確認し、ファクトチェックを行ったうえで作成しています。
試合日時、会場、順位、監督人事、天皇杯2回戦の出場記録、直近の試合結果などについては公式情報を参照しています。
一方、スターティングメンバー、フォーメーション、選手起用、戦術、試合展開および予想スコアについては、直近の公式戦、天皇杯での起用実績、チーム状況、今後の日程などをもとにした独自予想・分析であり、実際の内容とは異なる場合があります。
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