2026年ワールドカップを終え、新たなスタートを切るサッカー日本代表に新しい動きが出てきた。
GK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデンVV)と、DF岡村大八(FC町田ゼルビア)が、9月24日から始まる日本代表活動の招集候補としてリストアップされていることが報じられた。
小久保は選出されれば2025年11月以来、およそ10カ月ぶりの日本代表復帰。
一方、29歳の岡村は選ばれればA代表初招集となる。日刊スポーツによると、小久保には招集レターが届いており、岡村については9月6日のJ1名古屋グランパス戦で負傷したため、コンディションを見極めながら最終判断される見通しだ。
ただし、2026年9月14日時点で日本サッカー協会(JFA)から正式な代表メンバーはまだ発表されていない。
正式発表は9月17日が予定されており、現段階ではあくまで「招集有力」「リストアップ」という段階として捉える必要がある。
ワールドカップ後最初となる本格的な代表活動で、森保一監督はどのような新戦力を試すのか。
今回は、小久保玲央ブライアンと岡村大八の特徴、代表で期待される役割、そして新生日本代表のポジション争いについて詳しく見ていく。
日本代表はW杯後初の「4連戦」へ
今回の代表活動は、通常の国際Aマッチ期間とは少し事情が異なる。
日本代表は9月24日から10月5日までの短期間に4試合を戦う。
| 開催日 | 対戦相手 | 会場 |
|---|---|---|
| 9月24日 | ウルグアイ代表 | キューアンドエースタジアムみやぎ |
| 9月28日 | ベネズエラ代表 | エディオンピースウイング広島 |
| 10月1日 | エクアドル代表 | 横浜国際総合競技場 |
| 10月5日 | パナマ代表またはニュージーランド代表 | 国立競技場 |
JFAの公式日程では、9月24日のウルグアイ戦を皮切りに、ベネズエラ、エクアドル、そしてキリンカップ最終戦まで4試合が組まれている。
森保監督は「30人前後」の招集を示唆
これだけ試合数が多ければ、通常の23~26人だけで戦い抜くのは難しい。
森保監督は9月6日、今回の活動について「30人前後」の選手を招集する考えを明かしている。
また、前半2試合と後半2試合で完全にメンバーを分けるのではなく、基本的には活動開始から最後まで同じグループで戦いながら、選手個々の事情に応じて対応する方針を示した。
つまり今回の4連戦は、
「主力の再確認」
だけではない。
「これまで代表の当落線上だった選手を試す」
絶好の機会でもある。
その象徴的な存在が小久保と岡村と言えそうだ。
小久保玲央ブライアンが約10カ月ぶりの日本代表復帰へ
2025年11月にA代表初招集
小久保玲央ブライアンは2001年1月23日生まれ。
身長193cmの大型GKで、現在はベルギーのシント=トロイデンVVに所属している。
パリ五輪世代では正GKとして活躍。
2025年11月には森保ジャパンへ初めて招集され、ガーナ戦、ボリビア戦に臨む日本代表メンバーに名を連ねた。
ただし、この2試合で出場機会はなく、A代表キャップはまだ「0」。
つまり、今回招集されれば「代表復帰」であると同時に、A代表デビューを目指す活動にもなる。
2026年W杯メンバーからは落選
小久保は2026年北中米ワールドカップの26人には入らなかった。
日本代表がW杯で選択したGKは、
の3人だった。
つまり今回、小久保が復帰するとなれば、W杯を戦ったGK陣へ再び挑戦状を叩きつけることになる。
ワールドカップが終わったからといって、GK争いがリセットされるわけではない。
むしろ2027年1月にはアジアカップも控えている。
ここから数カ月のパフォーマンスによって、新しいGK序列が作られていく可能性がある。
なぜ今、小久保玲央ブライアンなのか?
ベルギーで継続的に試合経験を積んでいる
最も大きいのはクラブで試合に出続けていることだろう。
シント=トロイデンでは今季も開幕からゴールマウスを任され、国内リーグだけでなく欧州カップ戦でも出場機会を得ている。
クラブ公式記録でも、開幕戦ロンメル戦をはじめ、アントワープ戦、ラ・ルヴィエール戦、ベフェレン戦などで小久保が出場している。
昨季もベルギーリーグで30試合、プレーオフで8試合に出場。
「将来性のあるGK」という段階から、「欧州トップカテゴリーで継続的に経験を積んでいるGK」へ変化してきた。
193cmのサイズは大きな武器
小久保最大の特徴の一つが193cmというサイズだ。
現代サッカーのGKには、
シュートストップ能力。
クロス対応。
ハイボール処理。
ビルドアップ。
そしてDFライン背後のカバー。
非常に多くの能力が求められる。
その中でも国際試合では、高さとリーチは非常に大きな武器になる。
南米勢との試合が続く今回のシリーズは、小久保がA代表レベルでどこまで通用するのかを見るには絶好の機会になるだろう。
日本代表GK争いはどうなる?
鈴木彩艶が依然として中心
2026年ワールドカップで日本のゴールを守った中心は鈴木彩艶だった。
W杯登録メンバーも鈴木、早川、大迫の3人。
したがって、小久保が今回招集されたとしても、いきなり序列トップに入るわけではない。
まずは代表キャンプの中で、
「鈴木彩艶とは違う何を提供できるのか」
を示す必要がある。
小久保にとって重要なのは「A代表デビュー」
2025年11月には代表チームを経験した。
次のステップは明確だ。
実際にピッチに立つこと。
4試合が行われる今回の代表活動では、通常の2試合シリーズよりGKを試しやすい。
森保監督が複数のGKへ出場機会を与えるなら、小久保がA代表デビューを果たす可能性も十分考えられる。
ウルグアイ、ベネズエラ、エクアドルという南米勢を相手にどんなプレーを見せるのか。
招集が正式決定すれば、注目度の高いポイントになる。
岡村大八が29歳で日本代表初選出へ
そして今回、さらに注目されるのがFC町田ゼルビアのDF岡村大八だ。
選出されればA代表初招集
岡村は1997年2月15日生まれの29歳。
身長183cm、体重85kgのセンターバックで、Jリーグ公式プロフィールではA代表出場数は0。
前橋育英高、立正大を経て、ザスパクサツ群馬、テゲバジャーロ宮崎、北海道コンサドーレ札幌などでプレー。
その後FC町田ゼルビアへ加入した。
決して10代、20代前半から「代表候補」として注目され続けてきたエリート街道の選手ではない。
それでもJリーグで一つずつ評価を高め、29歳でついにA代表が見える位置までたどり着いた。
今回の初選出が実現すれば、非常に興味深い“遅咲きの代表入り”となる。
岡村大八が評価される理由
首位・町田の守備を支えるセンターバック
岡村は2025年に町田でJ1リーグ32試合に出場し4得点。
2026/27シーズンも開幕から6試合に出場し、1得点を記録している。
現在の町田はJ1の首位争いをリードするチーム。
その最終ラインで岡村は昌子源らとともに重要な役割を担ってきた。
派手なドリブルやロングフィードだけで評価されるタイプではない。
岡村の最大の武器は、
「対人で簡単に負けないこと」
そして、
「ゴール前で相手の攻撃をはね返すこと」
にある。
デュエルと空中戦の強さ
Jリーグ公式データでは、今季ここまでデュエル勝利17回、空中戦勝利9回を記録している。
日本代表はこれまで、ボールを保持して攻撃する能力だけでなく、世界の大型FWと戦えるセンターバックを探してきた。
ウルグアイやベネズエラ、エクアドルとの対戦では、フィジカル能力の高いアタッカーと直接ぶつかる場面も増える。
そこで岡村のような「対人守備型CB」を試す意味は大きい。
岡村大八に残る最大の懸念は負傷状態
名古屋戦で36分に負傷交代
唯一気になるのがコンディションだ。
岡村は9月6日に行われたJ1第6節・名古屋グランパス戦に先発したものの、前半36分に負傷。
望月ヘンリー海輝との交代を余儀なくされた。
続く9月12日の横浜F・マリノス戦でもメンバーに入っていない。
日刊スポーツの報道でも、岡村については代表側が最後まで状態を確認した上で判断するとされている。
「リストアップ=選出決定」ではない
ここは今回のニュースで最も注意したい部分だ。
岡村は代表候補として評価されている。
しかし負傷状態次第では、9月17日の正式メンバーから外れる可能性もある。
したがって現時点では、
「岡村の初選出が決定」ではなく「初選出へ向けリストアップされている」
という表現が正確になる。
岡村大八が代表入りした場合、どこで使われる?
3バックでは適性を発揮しやすい
森保ジャパンでは3バックが使われるケースも多い。
岡村にとって、この形は比較的フィットしやすいだろう。
町田でも3バックの一角として、
対人守備。
空中戦。
カバーリング。
ゴール前でのシュートブロック。
といった能力を発揮してきた。
代表でも3CBの右、中央のどちらで起用できるかが確認ポイントになる。
「試合を締めるCB」という選択肢も
例えば日本が強豪相手に1点をリードしている終盤。
相手が大型FWを投入し、ロングボールとクロスを増やしてきたとする。
そうした展開では岡村の強さが生きる。
必ずしも90分間の先発だけが役割ではない。
最後の15~20分、
「相手のパワープレーをはね返すためのDF」
として代表に新しい選択肢を与えられる可能性もある。
日本代表CB争いはさらに激化へ
2026年ワールドカップでは日本代表のDFとして、
谷口彰悟、板倉滉、渡辺剛、冨安健洋、伊藤洋輝、瀬古歩夢、鈴木淳之介らが選出された。
ここへ岡村が加われば、センターバック争いはさらに激しくなる。
しかも今回の活動は、単に2026年W杯メンバーを再集合させるためのものではない。
次のターゲットは2027年1月のアジアカップだ。
つまり森保監督としても、
「W杯メンバー+新戦力」
を融合させながら、次の競争をスタートさせる必要がある。
岡村にとっては、29歳だからこそ悠長に構える時間はない。
招集された場合、最初の代表活動から即戦力としてのパフォーマンスが求められるだろう。
小久保と岡村の選出が意味する「第3次森保ジャパン」の方針
実績だけではなく現在のコンディションを評価
2人の名前から見えてくるのは、森保監督が「W杯に行ったかどうか」だけで次の代表を決めるつもりではないということだ。
小久保はW杯メンバー外。
岡村はこれまでA代表経験すらない。
それでもクラブで結果を残せば代表への扉は開く。
これはJリーグ、海外リーグで代表を目指す選手にとっても非常に大きなメッセージになる。
29歳でも初代表のチャンスはある
特に岡村の存在は興味深い。
代表の世代交代というと、どうしても20歳前後の若手選手へ注目が集まる。
しかし代表強化に必要なのは「若い選手」ではなく「国際試合で勝利に貢献できる選手」だ。
29歳でも、現在のパフォーマンスが高ければ呼ぶ。
森保監督が岡村を実際に選出すれば、非常に明確な競争原理をチーム全体へ示すことになる。
4連戦で見たい小久保と岡村のポイント
小久保玲央ブライアン
注目したいのは3つ。
① ハイボール処理
193cmという高さを代表レベルでも生かせるか。
② 足元からのビルドアップ
日本がボールを保持する際、最終ラインの一員として相手のプレスを外せるか。
③ A代表での落ち着き
パリ五輪など年代別代表では経験豊富だが、A代表の国際試合はまた違う。
強豪相手でも普段通りプレーできるかが重要になる。
岡村大八
こちらも3つ。
① 対人守備
南米のフィジカルが強いFWを相手にどこまでデュエルで勝てるか。
② 空中戦
クロスやセットプレーへの対応で高さ以上の強さを発揮できるか。
③ ビルドアップ
町田とは異なり、日本代表では相手にボールを持たされるのではなく、自分たちが保持する展開も多い。
後方から正確にボールを運べるかは、代表定着へ向けた大きなポイントになる。
今回の日本代表活動で注目すべきポイント
今回の4試合は、2026年W杯後の「再スタート」であると同時に、約4カ月後に迫るアジアカップへ向けた重要な選考期間になる。
9月24日のウルグアイ。
28日のベネズエラ。
10月1日のエクアドル。
そして10月5日のキリンカップ第2戦。
南米勢を中心に、強度の高い相手との実戦が続く。
4試合あるからこそ、これまで出場機会が少なかった選手、新しく代表へ入る選手にもチャンスは生まれる。
小久保が鈴木彩艶らGK陣へ挑戦する。
岡村が既存のセンターバック陣へ挑戦する。
代表の競争という意味では、非常に面白いシリーズになりそうだ。
まとめ|小久保復帰&岡村初選出は新生日本代表の象徴となるか
小久保玲央ブライアンと岡村大八。
置かれている立場は大きく異なる。
小久保はパリ五輪を経験し、すでに一度A代表にも招集された25歳。
しかしA代表出場はまだなく、2026年W杯メンバーにも入れなかった。
今回は約10カ月ぶりに、再び森保ジャパンへの扉が開こうとしている。
一方の岡村は29歳。
これまでA代表経験はない。
それでも町田で安定したパフォーマンスを続け、ついに日本代表候補まで上り詰めた。
ただし、岡村は名古屋戦で負傷しており、正式招集についてはコンディションの確認が必要だ。
現時点では2人ともJFAからの正式発表前。
9月17日のメンバー発表を待つ必要がある。
もし2人の招集が実現すれば、
「W杯メンバーだけが次の代表の中心ではない」
という森保監督からの強烈なメッセージになる。
W杯ベスト16でブラジルに敗れてから約3カ月。
日本代表は再び動き出す。
小久保玲央ブライアンのA代表デビューはあるのか。
29歳・岡村大八は念願の初招集をつかめるのか。
第3次森保ジャパンの最初のメンバー発表に注目したい。
免責事項
本記事は2026年9月14日時点の報道および公開情報をもとに作成しています。
小久保玲央ブライアン、岡村大八の日本代表招集については、記事作成時点で日本サッカー協会から正式発表されていません。両選手の最終的な選出状況については、9月17日に予定されている日本代表メンバー発表およびJFA・所属クラブの公式発表をご確認ください。
本記事内の選手起用予想、代表で期待される役割、ポジション争いなどはWorld Soccer Portal編集部による独自の分析・考察です。
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