【ルヴァンカップ1回戦】金沢vs今治を徹底分析|パトリック89分の劇的決勝弾!スタメン・全選手採点・課題を解説

【ルヴァンカップ1回戦】金沢vs今治を徹底分析|パトリック89分の劇的決勝弾!スタメン・全選手採点・課題を解説
  • URLをコピーしました!

2026年9月2日、Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド1回戦で、ツエーゲン金沢とFC今治が激突しました。

リーグ戦ではJ3の金沢が開幕4試合を1勝3敗、J2の今治は4連敗。どちらも「ここで流れを変えたい」という思いが強い中で迎えた一発勝負でした。カテゴリーだけを見れば今治に分があるようにも映りましたが、終わってみれば金沢が2-1で勝利。29分の杉浦恭平の先制点、72分の菊地健太による同点弾、そして89分にパトリックが決勝点を奪う、最後まで目の離せない試合となりました。

目次

金沢vs今治、試合結果と基本情報

ルヴァンカップ1回戦は金沢が2-1で勝利

試合は2026年9月2日、石川県西部緑地公園陸上競技場で開催され、ツエーゲン金沢がFC今治を2-1で下しました。金沢は3-4-2-1、今治は4-2-3-1でスタートしています。

29分、金沢がCKから先制します。土佐陸翼のシュートがブロックされたこぼれ球に杉浦恭平が反応。ゴール左下へ流し込み、ホームの金沢が1-0としました。

今治もそのまま終わりません。72分にはゴール前のこぼれ球を菊地健太が右足で仕留めて1-1。しかし延長戦も見え始めた89分、最後に仕事をしたのがパトリックでした。決勝ゴールを奪い、金沢が2回戦進出を決めています。

前半分析|金沢が「セカンドボール」で先手

ボールを持たなくても試合を支配できる金沢

前半を見て印象的だったのは、金沢が「きれいに崩すこと」にこだわり過ぎなかったことです。

パトリックを最前線に置き、その背後に杉浦と榊原杏太。相手陣内へ入れば、パトリックへの縦のボールやセットプレーを起点に、こぼれ球を拾って二次攻撃につなげる。今治にボールを持たせながらも、危険なエリアでは人数をそろえて跳ね返すという割り切りがありました。

実際、開始2分には早くもパトリックがシュート。9分には毛利駿也、10分には松本大輔と、立ち上がりから金沢がゴールを意識したプレーを続けます。

そして29分の先制点は、その狙いが最も分かりやすく表れた場面でした。

CKから一度では決まらない。しかし土佐のシュート、そのブロック後のこぼれ球を杉浦が拾ってゴール。華麗なパスワークというより、「ゴール前の二球目を誰が取るか」というカップ戦らしい勝負で金沢が上回りました。

今治は保持できても最後の一手が足りなかった

今治も内容が悪かったわけではありません。前半終了時点のボール保持率は金沢44%、今治56%。35分にはアレクサンダル・パロチェヴィッチ、39分にはウェズレイ・タンキ、45分過ぎには森晃太がゴールを狙っています。

特にパロチェヴィッチからタンキへつながる攻撃には可能性がありました。

ただ、ボールを持っている時間と「相手が本当に嫌がる攻撃」が必ずしも一致していませんでした。金沢の3バックが整ってから横へ動かす場面もあり、ペナルティーエリア内へ侵入するまでに時間がかかってしまった印象です。

後半分析|今治が追いつくも、最後はパトリック

今治の選手交代が流れを変える

今治は前半26分に佐藤璃樹から駒井善成、ハーフタイムには久保恵音に代えて萩原慶を投入。さらに63分にはパロチェヴィッチから古山兼悟へと交代カードを切りました。

後半に入ると今治が徐々に押し込む時間を増やします。

63分にはタンキ、64分にはCKから孫大河がゴールを狙うなど、金沢のペナルティーエリア付近でプレーする時間が増加。そして72分、菊地健太がこぼれ球を右足で決め、ついに1-1へ追いつきました。

ここまでは今治のゲームプランが機能していたと言っていいでしょう。

金沢はパトリックを最後まで残した

興味深かったのは金沢の選手交代です。

65分に土佐から川上竜、73分には杉浦と榊原を下げ、望月耕平と大澤朋也を投入しました。一方で、最前線のパトリックは残します。

37歳のストライカーを90分近くまでピッチに残す判断にはリスクもあります。しかし、一発勝負で「最後にゴール前で仕事ができる選手」を残した意味は大きかった。

その判断に応えたのが89分です。

パトリックが決勝ゴール。公式記録でもこの試合は90分出場、2本のシュートから1得点を記録しました。試合を通して圧倒的に多くボールへ触ったわけではありません。それでも、一番必要な瞬間にゴールを奪う。ストライカーとしてこれ以上分かりやすい仕事はないでしょう。

ツエーゲン金沢のスタメン・交代選手・採点

金沢の全選手評価

金沢は3-4-2-1でスタート。以下の出場選手、交代についてはJリーグ公式記録を基にしています。

選手起用出場状況採点評価
後藤 大輝先発90分7.0パロチェヴィッチ、タンキらのシュートを防ぎ、勝利を支えた
松本 大輔先発90分6.53バックの一角として安定。攻撃参加でも存在感
畑尾 大翔先発90分6.5中央で身体を張り、タンキへの対応を続けた
寺阪 尚悟先発90分6.5大崩れせず、終盤の今治の攻勢にも対応
宮崎 海冬先発90分6.0上下動を続け、3-4-2-1の幅を確保
毛利 駿也先発90分6.59分にはシュート。攻守に積極性を見せた
土佐 陸翼先発65分7.0先制点につながるシュート。復帰戦で大きな存在感
村田 迅先発90分6.5中盤でボールを動かし、FKからもゴールを狙った
榊原 杏太先発73分6.0パトリック周辺を動き、相手守備を揺さぶった
杉浦 恭平先発73分7.5先制ゴール。こぼれ球への反応はさすが
パトリック先発90分8.0/MOM89分に決勝弾。一発勝負でエースの仕事を完遂
川上 竜途中出場65分~6.0中盤の強度を維持し、試合を締める役割
望月 耕平途中出場73分~6.0終盤にフレッシュな運動量を供給
大澤 朋也途中出場73分~6.5投入直後からシュートを放ち、攻撃を活性化

FC今治のスタメン・交代選手・採点

今治の全選手評価

今治は4-2-3-1。26分、45分、63分、74分に交代を行い、最終的には5枚のカードを使っています。

選手起用出場状況採点評価
伊藤 元太先発90分6.5前半から複数のシュートに対応。2失点だけで評価を落としにくい
孫 大河先発90分6.0CKからシュートも。対人では粘った
菊地 健太先発90分7.072分に同点弾。ただし49分には警告
竹内 悠力先発90分6.0ボール保持時の組み立てに参加したが2失点
丸山 大和先発90分6.0大きく崩れなかったが終盤の失点を防げず
山田 貴文先発74分6.0前半23分に連続してゴールへ迫った
森 晃太先発90分6.5積極的にフィニッシュへ入り、攻撃の推進役
佐藤 璃樹先発26分5.5早い時間帯で交代となり、十分に持ち味を出せず
久保 恵音先発45分5.5前半のみ。攻撃を決定的に加速させるまでには至らず
A・パロチェヴィッチ先発63分6.035分など自らシュート。危険な位置には入った
ウェズレイ・タンキ先発74分6.0ポスト役とフィニッシュを担ったが得点には届かず
駒井 善成途中出場26分~6.5早い時間から入り、中盤・攻撃のリズムを改善
萩原 慶途中出場45分~6.0後半のチームの押し上げに貢献
古山 兼悟途中出場63分~6.0前線に変化を付けたが決定的な仕事までは届かず
持井 響太途中出場74分~6.0同点後の攻撃を活性化しようと走った
中井 卓大 ピピ途中出場74分~6.0ボールを引き出したが、短時間で試合を決めるには至らず

ツエーゲン金沢の課題と次戦への改善ポイント

課題は「先制後に主導権を渡し過ぎること」

勝った金沢ですが、内容が完璧だったわけではありません。

1-0になった後も今治にはシュートチャンスを作られ、35分、39分、41分、45分過ぎとゴールを脅かされています。後半も相手の攻勢を受け、最終的には72分に追いつかれました。

リーグ戦で勝点を積み上げるには、「1点を取る力」と同時に「1-0の時間をどう進めるか」が必要です。

特に中盤で相手に前向きな状態を作らせないこと、押し込まれた際にただクリアするのではなく、一度パトリックや中盤へつないで陣地を回復すること。この部分はまだ改善の余地があります。

次戦は9月5日のJ3第5節、アウェーFC岐阜戦。岐阜は4試合を終えて3勝1分の首位であり、金沢にとっては非常に厳しい相手です。今回のような粘り強さに加え、守備から攻撃へ切り替えた最初のパスの精度が重要になりそうです。

FC今治の課題と次戦への改善ポイント

「良い時間」を得点に変える効率が最大の問題

今治にとって悔しいのは、全く何もできず敗れた試合ではなかったことです。

ボールを保持する時間を作り、前半からパロチェヴィッチ、タンキ、森らがゴールへ迫り、後半には実際に同点まで持ち込みました。チーム記録ではこの試合、今治は14本のシュートを放っています。

それでも1得点。

ここが今の今治を象徴しています。

ペナルティーエリア付近までは進める。しかし「誰が最後に仕留めるのか」が曖昧になる。さらに、追いついた後に勝ち越しを狙って前へ出たところで89分の失点を喫しました。

攻撃人数を増やすことと、リスク管理はセットで考えなければなりません。

特に終盤はCBとボランチの間、あるいはボールを失った直後にパトリックを自由にさせない設計が必要でした。

今治はリーグ戦で開幕4連敗の20位。次戦は9月6日、アウェーで大分トリニータと対戦します。

今必要なのは大幅なスタイル変更というより、「ボールを保持した時間をどう決定機に変えるか」という最後の精度でしょう。この敗戦でも後半に追いつく力は見せています。そこを結果につなげられるかが重要です。

まとめ|カテゴリー差以上に大きかった「勝負どころ」の差

金沢2-1今治。

スコアだけを見れば接戦ですが、この試合にはカップ戦を勝つために必要なものが凝縮されていました。

金沢はCKのこぼれ球から杉浦が先制。同点にされても慌てず、最後まで残したパトリックが89分に決勝点を奪いました。リーグ戦ではJ3で18位と苦しいスタートだっただけに、この勝利は単なる「ルヴァンカップ1勝」以上の意味を持つ可能性があります。Jリーグ公式によると、金沢はこの勝利で2回戦へ進みます。

一方の今治は、内容と結果のギャップが残りました。

ボールを動かし、シュートまで持ち込み、72分には追いついた。それでも最後に勝負を決めたのは金沢でした。

「良いサッカーをしたか」ではなく、「90分が終わった時にどちらが1点多く取っているか」。

その当たり前の厳しさを、パトリックの89分弾が改めて突きつけた試合だったと言えるでしょう。

金沢にとっては浮上のきっかけにしたい劇的勝利。今治にとっては内容を結果へ変えるための答えを急いで見つけなければならない敗戦。両チームがこの一戦をリーグ戦へどうつなげるのか、次の試合はかなり興味深いものになりそうです。

免責事項

当記事の情報・選手評価について

当サイトのコンテンツは、Jリーグ公式サイト、各クラブ公式サイト、試合速報およびサッカー情報機関などの公開情報を基に、運営事務局およびAIライティングサポートツールを活用して作成・編集しています。

試合結果、スターティングメンバー、選手交代、得点時刻などについては正確性の確保に努めていますが、公式記録の更新・訂正などによって掲載内容と最新情報に差異が生じる場合があります。最新かつ正確な情報については、Jリーグおよび各クラブの公式発表をご確認ください。

また、本記事に掲載している選手の評価点および戦術分析は公式評価ではなく、試合内容や公開された試合データを基にした当サイト独自の見解です。評価は選手個人の能力や価値そのものを示すものではありません。本記事の情報を利用したことによって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。

  • URLをコピーしました!
目次