【ルヴァンカップ2026/27 1回戦】SC相模原0-3ジュビロ磐田|前半終盤15分で明暗!スタメン・全選手採点・試合内容を徹底分析

【ルヴァンカップ2026/27 1回戦】SC相模原0-3ジュビロ磐田|前半終盤15分で明暗!スタメン・全選手採点・試合内容を徹底分析
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2026年9月2日、相模原ギオンスタジアムで行われた2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド1回戦、SC相模原vsジュビロ磐田。

結果だけを見れば「0-3」。J3の相模原に対して、J2の磐田がカテゴリーの差を見せつけたようにも映ります。

ただ、この試合はスコアだけを追ってしまうと、本当の内容がかなり見えにくい一戦でした。

序盤に試合を支配していたのは、むしろ相模原です。前半20分時点では相模原がシュート6本、磐田がわずか1本。相模原らしい前向きな守備から次々とゴールへ迫りました。

ところが35分の先制点を境に状況は一変。39分、45+3分と磐田が立て続けにゴールを奪い、わずか約10分間で0-3。最終的にはシュート数でも相模原10本に対して磐田19本、枠内シュート7本対14本、CK3本対12本と大きな差がつきました。

「なぜ相模原は良い入りをしながら崩れてしまったのか?」

「磐田はどこで試合の流れを変えたのか?」

本記事では、9月2日に行われたSC相模原vsジュビロ磐田を、試合展開、スタメン、途中交代、全選手採点、両チームの課題まで含めて詳しく振り返ります。

目次

1. はじめに:0-3以上に大きかった「15分間」の差

この試合を一言で表現するなら、「90分間の力の差」というよりも「勝負どころでの差」が0-3という結果につながったゲームでした。

相模原のシュタルフ悠紀リヒャルト監督も試合後、普段先発機会の少ない選手たちが躍動感のあるスタートを見せ、序盤については自分たちのゲームだったとの認識を示しています。

一方で、先制点を許してから前半終了までの時間を「もったいない15分間」と振り返り、インテンシティーの低下とセットプレー対応を敗因として挙げました。

実際、20分頃までの相模原はかなり良かったです。

前から迷わずプレッシャーを掛け、セカンドボールへの反応も速い。タナウット、川畑優翔、奥山洋平らが前線から走ることで磐田に簡単なビルドアップを許しませんでした。

それでも点が入らない。

そして、点を取れないまま時間が過ぎると、徐々に磐田が相模原のプレスを外し始めます。

ここから試合の空気が一気に変わりました。

2. SC相模原vsジュビロ磐田の試合結果・スタッツ

試合結果

2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド1回戦

SC相模原 0-3 ジュビロ磐田

  • 35分 渡邉りょう
  • 39分 山﨑浩介
  • 45+3分 川﨑一輝

会場:相模原ギオンスタジアム
入場者数:2,297人
キックオフ:18時33分

磐田は前半35分からアディショナルタイムまでに3得点。後半は両チーム無得点となり、そのまま0-3で試合終了となりました。

主な試合スタッツ

項目SC相模原ジュビロ磐田
得点03
シュート1019
枠内シュート714
オフサイド21
コーナーキック312
フリーキック1012
警告10
退場00

数字を見ると磐田の完勝ですが、興味深いのは時間経過です。

前半20分時点では相模原がシュート6本、磐田が1本。つまり、そこから試合終了までに磐田は18本ものシュートを積み上げています。

この変化こそ、この試合最大のポイントでした。

3. 前半徹底分析:相模原ペースからなぜ一気に0-3となったのか

前半20分までは完全に相模原の狙い通り

相模原は試合開始直後から積極的でした。

5分にはタナウットがペナルティーエリア内からシュート。6分には川畑、8分には徳永裕大、11分には加藤慎太郎と次々にフィニッシュまで持ち込みます。

17分には三鬼海もシュート。

前半20分時点でシュート6本という数字が示す通り、「格上相手に耐える」のではなく、最初から自分たちが主導権を奪おうという意思がはっきり出ていました。

相模原の神戸康輔も、前向きに守備ができていた20分頃までは良かったと振り返っています。

しかし磐田がGKから前線へ直接ボールを送り、さらに背後を狙う回数を増やすと、相模原は徐々に「前向きの守備」から「後ろ向きの守備」を強いられるようになりました。

これが最初の分岐点です。

35分、渡邉りょうが試合を動かす

均衡を破ったのは磐田でした。

35分、ゴール前で生まれたこぼれ球に渡邉りょうが反応し、左足でゴール左下へ。

相模原にとって痛かったのは「1点を失ったこと」以上に、ここから試合を落ち着かせることができなかった点でした。

シュタルフ監督も、1失点目の後にチーム全体でもっと助け合い、仮に0-1でもハーフタイムまで持っていく必要があったと指摘しています。

39分、セットプレーから山﨑浩介

わずか4分後。

磐田が左サイドでFKを獲得し、ゴール前へ送ったボールからマテウス・ペイショットがシュート。最後は山﨑浩介が押し込み0-2となりました。

相模原にとっては最も避けたかった連続失点です。

特に序盤からハイプレスを続けていただけに、25分以降に運動量が少し落ち始め、ファウルやセットプレーが増えていったことが苦しくなりました。

山内琳太郎も試合後、25分頃までは前でボールを奪えていたものの、徐々に対応が後手に回り、ファウルやプレスを外される場面が増えたと振り返っています。

45+3分、川﨑一輝の一撃で決着

さらに前半アディショナルタイム。

川﨑一輝がペナルティーエリア外から右足を振り抜き、ゴール左下へ突き刺します。

これで0-3。

35分まで0-0だった試合は、約13分後には事実上決着していました。

相模原が悪かったというだけではありません。

磐田が「相手が苦しくなった瞬間」を見逃さず、得点、セットプレー、追加点と一気に畳み掛けたことを評価するべきでしょう。

このあたりはJ2クラブとしての試合運びの成熟度を感じさせる部分でした。

4. 後半徹底分析:磐田のゲーム管理と相模原の意地

磐田はハーフタイムから2枚替え

3点をリードした磐田は後半開始から松原后、西岡健斗を下げ、増田大空、野澤零温を投入。

さらに後半18分に先制点を奪った渡邉りょうを佐藤凌我へ交代させるなど、試合をコントロールしながら選手を入れ替えていきました。

3点リードという状況で無理に前掛かりになる必要はありません。

それでも終盤までゴールへ迫り続け、最終的には19本のシュート、14本の枠内シュートを記録しています。

追加点こそありませんでしたが、相模原に大きく流れを渡さなかった点は磐田にとってポジティブでした。

相模原は後半を0-0で終える

相模原も完全に崩れたわけではありません。

ハーフタイムに守備を整理し直し、後半は無失点。

神戸康輔を中心にコミュニケーションを取り、前半に空いていたバイタルエリアやマークの受け渡しを修正したことで、守備の安定感は前半より改善しました。

ただし、当然ながら0-3から必要だったのはゴールです。

後半に1点でも返せていれば、磐田に心理的なプレッシャーを与えられた可能性はあります。

守備を修正できた一方で、試合を再び動かすだけの「最後の一手」が不足しました。

5. SC相模原のスタメン・途中交代・全選手採点

※採点は10点満点。公式記録、試合速報、クラブコメントなどを基にした当サイト独自評価です。公式採点ではありません。

SC相模原 選手採点

選手出場採点評価
GK 三浦基瑛先発・フル出場5.014本の枠内シュートにさらされた。複数のセーブはあったが、先制点につながる場面は悔やまれる
DF 山内琳太郎先発・フル出場5.5序盤は強度高く対応。25分以降に押し込まれ、セットプレー対応に課題を残した
DF 加藤慎太郎先発・フル出場5.5序盤には攻撃参加からシュートも記録。守備では後半に持ち直した
DF 佐藤颯真先発→後半36分OUT5.5高い位置を取る積極性を見せた一方、本人も課題に挙げた終盤の走力面は改善材料
MF 徳永裕大先発→後半25分OUT5.5立ち上がりからシュートを放つなど積極的。中盤で磐田に主導権を握られてから苦しくなった
MF 神戸康輔先発・フル出場6.0相模原では最も評価したい一人。攻守に走り続け、後半は守備の修正にも貢献
MF 三鬼海先発→後半36分OUT5.5序盤は高い位置で攻撃参加。試合中盤以降は守備対応の時間が増えた
MF 川畑優翔先発→後半40分OUT6.0高いインテンシティーで前線から走った。監督からもコンディションと強度を評価された
FW 武藤雄樹先発→後半25分OUT5.5経験を生かしたかったが、決定的な仕事までは持ち込めず
FW 奥山洋平先発・フル出場5.5前線から献身的にプレス。運動量はあったが得点には結びつかなかった
FW タナウット先発・フル出場6.0開始5分からシュート。90分を通して積極性を失わず、今後への期待を感じさせた
MF 中山陸後半25分IN5.53点を追う難しい状況で投入。流れを一変させるまでには至らず
MF 前田泰良後半25分IN5.5攻撃活性化を期待されたが、磐田の守備を崩し切れなかった
DF 綿引康後半36分IN5.5終盤の守備を安定させ、追加失点を許さなかった
FW 棚橋尭士後半36分IN5.5プレー時間は限定的。前線にエネルギーを加えた
DF 沖田空後半40分IN5.5終盤から出場。0-3のまま試合を締める役割を担った

相模原のスタメンと交代選手はJリーグ公式記録に基づいています。

SC相模原 MOM:神戸康輔 6.0

敗戦したチームからMOMを選ぶなら神戸康輔です。

0-3となっても走ることをやめず、自陣への帰陣、セカンドボールへの対応、周囲への声掛けを継続。

何より、試合中に起きている問題を認識し、後半の守備修正につなげようとしていた点を評価しました。

6. ジュビロ磐田のスタメン・途中交代・全選手採点

ジュビロ磐田 選手採点

選手出場採点評価
GK 三浦龍輝先発・フル出場7.0序盤の相模原攻勢を無失点で耐えたことが大きい。クリーンシート達成
DF 松原后先発→HT OUT6.5前半を3-0で終えるまで安定。予定通りとも見える交代で役割を完遂
DF 加藤大育先発・フル出場6.5古巣相手に落ち着いてプレー。序盤の圧力を耐え、時間とともに安定した
DF 山﨑浩介先発・フル出場7.5セットプレーから重要な2点目。守備でも無失点に貢献
DF 川﨑一輝先発・フル出場7.5前半ATの3点目は試合を決定づける一撃。攻守で存在感
MF 上原力也先発・フル出場7.0相模原のプレスに苦しんだ序盤を乗り越え、中盤で徐々に主導権を握った
MF 西岡健斗先発→HT OUT6.5前半にフィニッシュまで絡み、3点リード形成に貢献
MF 井上潮音先発・フル出場7.0ボールを落ち着かせ、相模原が前から来る時間帯を徐々に無力化した
FW 渡邉りょう先発→後半18分OUT7.5均衡を破る先制ゴール。試合の流れを磐田へ引き寄せた
FW マテウス・ペイショット先発→後半33分OUT7.0前線で基準点となり、2点目のセットプレーでもシュートから得点に関与
FW 佐藤大樹先発→後半35分OUT6.5背後への動きで相模原守備陣を下げさせ、試合の流れを変える要因になった
DF 増田大空HT IN6.03点リードの後半を落ち着いてプレー
FW 野澤零温HT IN6.5積極的にシュートへ向かい、古巣相手に攻撃の勢いを維持
FW 佐藤凌我後半18分IN6.0渡邉に代わって出場。前線でプレッシャーを掛け続けた
MF 石塚蓮歩後半33分IN6.0終盤の中盤を支え、試合を安定させた
MF 奥田悠真後半35分IN6.0限られた時間でもゴール前へ顔を出し、攻撃姿勢を維持

磐田のスタメン、得点者、交代選手についてもJリーグ公式記録に基づいています。

ジュビロ磐田 MOM:渡邉りょう 7.5

山﨑浩介、川﨑一輝も高評価ですが、MOMは渡邉りょうとしました。

相模原の勢いが完全には消えていなかった35分に先制点を奪った意味は大きいです。

0-0の時間があと10分続いていれば、相模原が再び勢いを取り戻した可能性もありました。

その均衡を破り、磐田が一気に試合を支配するきっかけを作った先制点は、このゲーム最大のプレーだったと言えるでしょう。

7. SC相模原の課題と次戦への改善点

課題① 良い時間帯で点を取れない

最大の課題です。

前半20分でシュート6本。

格上の磐田を相手に、これほど明確に主導権を握れる時間を作ったこと自体は大きな収穫です。

しかし0点では意味がありません。

シュタルフ監督も試合後、最後のパス、ドリブルかパスかシュートかという判断、ゴールを生み出す直前のプレーについて、さらに改善が必要だと話しています。

J3リーグで上位を狙うためにも、「チャンスを作った」で満足せず、良い時間帯に1点を奪う力が必要です。

課題② 失点後のゲームマネジメント

1失点目が35分。

そこから前半終了まで耐えていれば0-1でした。

しかし実際には約13分間で3失点。

ここには明確な改善余地があります。

カップ戦であればなおさら、1点を取られた直後は無理に取り返そうとせず、まず5分間ゲームを落ち着かせる判断も必要です。

「悪い時間を0-1で終わらせる能力」は、長いリーグ戦を戦う上でも極めて重要になります。

課題③ セットプレー守備

山内、神戸、シュタルフ監督がそろって触れているように、セットプレー対応はこの試合の大きな反省材料です。

マークだけではなく、

  • セカンドボールへの反応
  • シュートブロックへの寄せ
  • 失点後の声掛け
  • ラインを押し上げるタイミング

まで含めて整理する必要があります。

次戦は9月5日のAC長野パルセイロ戦

相模原は9月5日、J3リーグ第5節でAC長野パルセイロとホームで対戦します。

ルヴァンカップ敗退を引きずる暇はありません。

カップ戦で出場機会の少なかった選手が見せたエネルギーを、リーグ戦のメンバー争いにどう還元できるか。

むしろそこが、この敗戦を「意味のある90分」に変えられるかどうかのポイントでしょう。

8. ジュビロ磐田の課題と次戦への改善点

3-0で勝った磐田ですが、すべてが完璧だったわけではありません。

課題① 序盤20分の入り

J3の相模原に前半20分でシュート6本を許したことは、磐田として見過ごせません。

相模原のプレスが良かったのは間違いありませんが、J2で昇格争いを目指すのであれば、相手の勢いを受けた時間帯でも、もっと早くボールを落ち着かせたいところです。

もし相模原が序盤の決定機を先に決めていたら、試合はまったく違ったものになっていたでしょう。

改善点② 試合途中で解決策を見つけられた点は高評価

一方で評価すべきなのは、試合の中で修正できたこと。

GKから前線へのボール、背後へのランニング、前線の立ち位置の変更などによって、相模原のプレスを徐々に後ろ向きにさせました。

前半20分までは押し込まれながら、そこから3点を奪った点は磐田の対応力の高さを示しています。

改善点③ 後半にも1点欲しかった

3-0になれば無理をする必要はありません。

ただ、最終的に19本のシュート、14本の枠内シュートを放ちながら、後半は無得点でした。

カップ戦を勝ち進み、さらにJ2でも上位を目指すのであれば、優勢な試合で4点目、5点目を奪う決定力も磨いていきたいところです。

次戦は9月6日のカターレ富山戦

磐田は9月6日、J2リーグ第5節でカターレ富山をホーム・ヤマハスタジアムに迎えます。

今回のルヴァンカップでは渡邉、山﨑、川﨑と異なるポジションの選手が得点。

リーグ戦に向けても「特定のストライカーだけに依存しない得点パターン」が増えたことは大きなプラスです。

相模原戦の後半に複数選手の出場時間を管理できたことも、過密日程を考えれば意味のある勝利だったと言えるでしょう。

9. まとめ:スコア以上に明確だった「試合を決める時間帯」の差

SC相模原0-3ジュビロ磐田。

最終スコアだけなら磐田の完勝です。

しかし試合を丁寧に振り返ると、最初から最後まで磐田が圧倒したゲームではありませんでした。

むしろ前半20分頃までは相模原が積極的なプレスから次々とシュートを放ち、先制していても不思議ではない内容でした。

それでも得点できなかった相模原。

そして相手の運動量が落ち始めた瞬間を見逃さず、35分、39分、45+3分と一気に試合を終わらせた磐田。

ここにカテゴリー以上の差が表れたように感じます。

相模原に必要なのは、「良いサッカーをする時間」を「得点」に変えること。そして悪い時間帯を最小失点で乗り切ること。

磐田に必要なのは、序盤から相手に主導権を渡さず、90分を通して安定した試合運びを続けることです。

0-3という結果以上に、両チームにとって今後につながる材料が多かった一戦。

相模原はこの悔しさをJ3リーグへ、磐田はこの勝利をJ2リーグとルヴァンカップの次戦へどうつなげるか。

次の90分で、それぞれの答えが見えてきそうです。

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