2026年9月2日、Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド1回戦、ヴァンラーレ八戸対栃木シティがプライフーズスタジアムで行われました。
結果は0-2で栃木シティが勝利。
11分にバスケス・バイロンが鮮やかな左足のシュートで先制すると、八戸が猛攻を仕掛けた後半を耐え抜き、88分に途中出場のトクマック・グェンが決定的な2点目を奪いました。栃木シティは83分に乾貴哉が2枚目の警告を受けて退場し、10人になる苦しい展開。それでも最後までゴールを割らせず、敵地で大きな勝利をつかんでいます。
一方の八戸は、8月15日のリーグ戦で栃木シティに0-5と大敗していたこともあり、今回はホームで雪辱を果たしたい一戦でした。前回対戦と比べれば試合内容は大きく改善。しかし、「内容が良くなったこと」と「ゴールを奪って勝つこと」の間には、まだ埋めなければならない差がありました。
今回は、試合の流れ、両チームの全出場選手採点、勝敗を分けたポイント、そして次戦に向けた課題まで詳しく振り返ります。
八戸vs栃木シティ 試合結果
試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ |
| ラウンド | 1stラウンド 1回戦 |
| 開催日 | 2026年9月2日 |
| 会場 | プライフーズスタジアム |
| 結果 | ヴァンラーレ八戸 0-2 栃木シティ |
| 前半 | 0-1 |
| 後半 | 0-1 |
| 得点 | 11分 バスケス・バイロン、88分 トクマック・グェン |
| 入場者数 | 923人 |
| 主審 | 山岡良介 |
Jリーグ公式の最終記録では、八戸がシュート18本、枠内5本。栃木シティはシュート12本、枠内5本となっています。八戸はシュート数では相手を上回りましたが、最後まで1点が遠い試合になりました。
前半:バスケス・バイロンの一撃で栃木Cが先制
八戸の入りは決して悪くなかった
八戸は3-1-4-2をベースにスタート。
GK谷口裕介、最終ラインに鈴木慎之介、雪江悠人、白井陽貴。中盤では栗澤陸、井波勇太、猪狩祐真らを配置し、前線に髙尾流星と190cmのオウイエ・ウイリアムを並べました。
対する栃木シティは4-1-2-3。
GK原田欽庸を最後尾に、知念哲矢、小西慶太郎、シモンズ・エイデン、乾貴哉を最終ラインへ。前線にはバスケス・バイロン、西村朋倭、升掛友護を並べています。
開始5分には八戸の田中翼冴がミドルシュート。
ホームの八戸は前回の0-5とは違い、序盤からボールを持ちながら相手ゴールへ向かう姿勢を見せました。
しかし、試合を動かしたのは栃木シティでした。
11分、バスケス・バイロンが左足一閃
11分、バスケス・バイロンがペナルティーエリア外から左足を振り抜きます。
ボールはゴール上部へ。
八戸GK谷口も届かず、栃木シティが先制しました。
栃木Cにとって大きかったのは、押し込んで何度もチャンスを作った末のゴールではなく、比較的早い時間帯の一発で試合の構図を変えられたことです。
先制したことで、無理に前へ人数を掛ける必要がなくなりました。
八戸にボールを持たせながら、前線のスピードを生かしてカウンターを狙う。
前半37分には升掛が枠内シュートを放つなど、追加点の気配もありました。前半終了時のボール保持率は八戸53%、栃木C47%。八戸がボールを握っていたものの、栃木Cの方が怖い攻撃を作れていた前半だったと言えます。
後半:八戸が押し込むも原田欽庸を崩せず
永田一真投入で八戸の攻撃が活性化
八戸はハーフタイムに田中翼冴を下げ、永田一真を投入。
さらに62分には一気に3枚を変更し、鈴木裕斗、澤上竜二、新谷聖基をピッチへ送り込みました。
後半の八戸は明らかに攻撃のギアを上げます。
49分には栗澤、51分にも再び栗澤。
59分には井波がペナルティーエリア内から狙い、65分にも井波がシュート。69分には栗澤が再び枠内へ飛ばしました。
特に栗澤陸は積極的でした。
後半14分の時点で5本以上のシュートを放ったことが公式速報にも記録されており、「まず自分が打つ」という姿勢で停滞した攻撃を動かしています。
ただし、そのシュートが得点にならない。
ここにこの日の八戸のすべてが詰まっていました。
原田欽庸の安定感が栃木Cを救う
栃木シティGK原田欽庸も非常に落ち着いていました。
八戸がミドル、セカンドボール、クロスと攻撃の形を変えてくる中でも、枠に来たボールへ安定して対応。
1点差のまま時間が進んでも、守備陣に焦りが広がらなかった理由の一つは原田の存在だったと思います。
八戸は60分から75分にかけて、区間によって57%、63%とボール保持率を高めました。
しかし、ボールを持っていることと決定機を作ることは同じではありません。
ゴール前へ人数は入る。
シュートも打つ。
でも、相手GKが「これは無理だ」と感じるような決定機が少なかった。
八戸が今後J2で勝点を積み重ねるためにも、ここは大きなテーマになりそうです。
83分、乾貴哉が退場。それでも栃木Cが追加点
八戸に訪れた最大のチャンス
83分。
栃木シティの乾貴哉がこの試合2枚目のイエローカードを受けて退場となります。
乾は49分にも警告を受けており、残り約10分を栃木Cは10人で戦うことになりました。
スコアは0-1。
八戸にとっては、これ以上ないほどの追い風です。
86分には永田がペナルティーエリア内からシュート。続くCKでは雪江もゴールを狙いました。
スタンドの空気も「追いつける」に変わっていたはずです。
しかし、サッカーは本当に分からないものです。
88分、途中出場トクマック・グェンが試合を終わらせる
79分から途中出場していたトクマック・グェンが88分、ペナルティーエリア内で左足を振り抜きます。
シュートはゴール左上へ。
0-2。
1人少ない栃木シティが、まさかの追加点を奪いました。
八戸からすれば、同点を目指して前掛かりになった裏を突かれた形。
一方の栃木Cからすると、守り切るだけではなく「奪ったら前へ出る」という姿勢が最後に報われました。
勝敗を決定付けた、非常に大きな一発でした。
ヴァンラーレ八戸 全出場選手採点
※評価は10点満点。当サイト独自採点であり公式評価ではありません。
| 選手 | 出場 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| 谷口裕介 | 先発 | 6.0 | 2失点も升掛、西村らの枠内シュートを防ぎ、試合をつないだ。 |
| 鈴木慎之介 | 先発 | 6.0 | 前回0-5より守備は改善。最後まで強度を保った。 |
| 雪江悠人 | 先発 | 6.0 | 最終ラインから攻撃参加。86分にはCKからシュートも。 |
| 白井陽貴 | 先発 | 6.0 | 後半には自らミドルも狙うなど前へ出た。 |
| 佐藤碧 | 先発→69分OUT | 5.5 | 中盤で奮闘したが、攻撃を決定機へつなげ切れず。 |
| 栗澤陸 | 先発 | 7.0 | 八戸で最も積極的。何度もシュートを放ち攻撃を牽引。 |
| 田中翼冴 | 先発→HT OUT | 5.5 | 開始5分にシュート。前半のみで交代。 |
| 井波勇太 | 先発 | 6.5 | 後半に何度もフィニッシュへ絡み、攻撃の推進役となった。 |
| 猪狩祐真 | 先発 | 6.0 | 中盤でボールを動かし、後半の攻勢を支えた。 |
| 髙尾流星 | 先発→62分OUT | 5.5 | 前線で動いたものの、決定的な仕事まではできなかった。 |
| オウイエ・ウイリアム | 先発→62分OUT | 5.5 | 高さを生かしたかったが、栃木C守備陣に封じられた。 |
| 永田一真 | HT IN | 6.5 | 後半から攻撃を活性化。終盤にも枠内シュート。 |
| 鈴木裕斗 | 62分IN | 6.0 | 途中から最終ラインを支え、押し上げにも貢献。 |
| 澤上竜二 | 62分IN | 6.0 | 入ってすぐシュート。前線に変化を加えた。 |
| 新谷聖基 | 62分IN | 5.5 | 前線で動いたが、ゴール前で決定的な仕事は残せず。 |
| 高吉正真 | 69分IN | 5.5 | 攻守に動いたが76分に警告。 |
八戸MOM:栗澤陸 7.0
敗れた試合ではありますが、八戸側で最も強い意志を感じたのは栗澤でした。
「入るまで打つ」という姿勢は、得点不足に苦しむチームに必要なもの。
あとはシュートの質、そして周囲との連係で、よりゴールに近い場所から打てるようになればさらに怖い存在になります。
栃木シティ 全出場選手採点
| 選手 | 出場 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| 原田欽庸 | 先発 | 7.5 | 枠内シュートを確実に処理。クリーンシートの立役者。 |
| 知念哲矢 | 先発 | 6.5 | 八戸の後半の猛攻にも落ち着いて対応。 |
| 小西慶太郎 | 先発 | 6.5 | ゴール前で身体を張り、シュートブロックにも貢献。 |
| シモンズ・エイデン | 先発→62分OUT | 6.0 | 1点リードの時間帯まで守備を安定させた。 |
| 乾貴哉 | 先発→83分退場 | 4.5 | 守備では貢献も、2枚の警告で退場。今後への明確な課題。 |
| 加藤丈 | 先発 | 6.5 | 中盤の底でバランスを取り、八戸の攻撃を中央で制限。 |
| 大嶌貴 | 先発→79分OUT | 6.0 | 攻守に走り、序盤はミドルも狙った。 |
| 加藤大 | 先発→72分OUT | 6.0 | 試合を落ち着かせる役割を担った。 |
| バスケス・バイロン | 先発 | 8.0 | 11分の先制弾が見事。試合の流れを一変させた。 |
| 西村朋倭 | 先発→72分OUT | 6.5 | ゴールはなかったが複数回シュートまで持ち込んだ。 |
| 升掛友護 | 先発→79分OUT | 6.5 | 前半に決定機を作り、八戸守備陣へプレッシャーを掛けた。 |
| 西谷和希 | 72分IN | 6.0 | 終盤の攻撃とボール保持に貢献。 |
| 吉田篤志 | 72分IN | 6.0 | 前線からプレッシャーを継続。 |
| トクマック・グェン | 79分IN | 7.5 | 10人になった直後の88分に決定的な追加点。 |
| 森俊貴 | 79分IN | 6.0 | 終盤の苦しい時間で中盤を支えた。 |
| 鵜木郁哉 | 81分IN | 6.0 | 守備強度を維持し、勝利に貢献。 |
栃木シティMOM:バスケス・バイロン 8.0
この試合のMOMはバスケス・バイロン。
11分の先制ゴールは、技術的にも試合展開という意味でも非常に価値の高い一発でした。
Jリーグ公式の試合前記事でも、カットインからのシュートが武器として挙げられていましたが、まさにその特徴を結果で示しました。
ヴァンラーレ八戸の課題と次戦への改善点
課題① 18本打って0点――最後の精度
最大の課題は、やはりここです。
18本のシュートを打ちながら0得点。
前回の栃木C戦では「シュートまで行けない」ことが問題でしたが、今回は明確に一歩進みました。
シュートまでは行けています。
次に必要なのは、
「シュート数を増やす」から「決定機の質を上げる」へのステップアップです。
ペナルティーエリア外からのシュートだけでなく、相手DFを動かしてゴール前でフリーになる形を増やしたいところ。
オウイエの高さを使うなら、単純なクロスだけでなく、セカンドボールを誰が拾うかまで設計する必要があります。
課題② 追い掛ける展開でのリスク管理
乾の退場後、八戸が前へ出た判断自体は正しいです。
しかし、0-1から0-2になってしまったことで、試合は実質終了しました。
相手が10人になったときほど、「全員で前へ出ればいい」というものではありません。
後方に最低限の人数を残しながら押し込むこと。
ここも経験を積んで改善したいポイントです。
次戦は藤枝MYFC戦
八戸は9月5日、明治安田J2リーグ第5節で藤枝MYFCとアウェーで対戦します。
藤枝は第4節終了時点で3位、八戸は11位。中2日という厳しい日程だけに、この試合で出場時間を得た選手とリーグ戦の主力をどう組み合わせるかも重要になります。
内容は悪くありません。
あとはゴールです。
栃木シティの課題と次戦への改善点
課題① 乾貴哉の退場は反省材料
勝利した栃木Cにも課題はあります。
最も分かりやすいのは83分の退場です。
1-0でリード。
残り10分弱。
そこで2枚目の警告を受けて1人少なくなるのは、リーグ戦であれば勝点を失う原因にもなりかねません。
今回はトクマックの追加点で事なきを得ましたが、ゲームコントロールという意味では改善が必要です。
課題② 押し込まれた時間帯のボール保持
後半は八戸に長い時間ボールを持たれました。
60分から75分までの区間では八戸の保持率が57%、63%まで上昇しています。
守れているから問題ない、と考えることもできます。
ただし、J2の上位クラブを相手に同じだけ押し込まれれば、そのまま無失点で終えられる保証はありません。
「守る時間」と「自分たちでボールを持って休む時間」。
この使い分けができれば、より安定したチームになるはずです。
次戦は北海道コンサドーレ札幌戦
栃木シティは9月6日、J2第5節で北海道コンサドーレ札幌とアウェーで対戦します。
第4節終了時点では栃木Cが10位。
カップ戦で勝利した勢いをリーグ戦につなげたいところです。
特にバスケス・バイロン、トクマック・グェンという攻撃陣が結果を残したことは好材料。
リーグ戦の先発争いにも影響を与えそうです。
まとめ:内容を取った八戸、結果を取った栃木シティ
ヴァンラーレ八戸0-2栃木シティ。
スコアだけを見ると、栃木Cの快勝に見えるかもしれません。
しかし実際の90分は、それほど単純ではありませんでした。
八戸は前回の0-5から明確な成長を見せました。
ボールを持てた。
シュートも打てた。
相手を押し込む時間も作った。
それでも0点。
この「あと一歩」が、J2を戦い抜く上で非常に大きな壁です。
対する栃木Cは、バスケス・バイロンの個の力で先制し、後半は苦しい時間を耐え、最後は途中出場のトクマック・グェンが試合を決めました。
決して90分間圧倒したわけではない。
それでも、
決めるべきところで決める。守るべきところで守る。
カップ戦では、この勝負強さが何より重要です。
八戸にとっては悔しい敗戦。
栃木シティにとっては、次につながる大きな勝利。
両チームとも数日後にはJ2リーグが待っています。
この一戦で見えた課題と収穫を、次の90分へどうつなげるのか。
そこまで含めて注目していきたいところです。
免責事項
当サイトのコンテンツは、Jリーグ公式サイト、各クラブ公式情報、試合速報および記事公開時点で確認可能なサッカー情報をもとに、運営事務局およびAIライティングサポートツールを活用して作成・編集しております。
試合結果、得点者、スターティングメンバー、選手交代、警告・退場、各種スタッツについては正確性の確保に努めていますが、Jリーグ公式記録の訂正やデータ提供元による更新などによって、掲載内容と最新情報に差異が生じる場合があります。
また、本記事内の選手評価点、戦術分析、課題、改善点、MOM選出については、Jリーグや各クラブによる公式評価ではなく、試合内容を踏まえた当サイト独自の見解です。
最新かつ正確な情報については、Jリーグおよびヴァンラーレ八戸、栃木シティの公式サイトをご確認ください。本記事の情報を利用したことによって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。
- 【アーセナル】マルティネッリがアル・ヒラルへ完全移籍!クラブ史上最高額£60m、7年間の軌跡・名場面3選・新天地での役割を徹底解説
- 【遠藤航】リヴァプールのCL登録メンバーから外れる…なぜ?現在の序列・移籍の可能性と現実的な移籍先を徹底考察
- 【ガンバ大阪】角昂志郎の獲得が決定的と報道!名和田我空の後釜は磐田の24歳MF?経歴・プレースタイル・ACLエリート適性を徹底分析
- 【上田綺世】リールデビュー戦でいきなり初ゴール!途中出場15分で決勝弾|得点シーン・主力争い・今季ゴール数を徹底考察
- 【ガンバサポ必見】名和田我空のシャルルロワ移籍動画が話題!「ベルギーのブルーロック」異例のアニメ吹き替え演出を徹底解説










