サッカーの試合において、審判による判定は時に大きな議論を呼びます。しかし、世界中のサッカーファンや関係者の開いた口が塞がらなくなるような「前代未聞の事件」が起きたのをご存知でしょうか。
それは、「走行中に選手と接触して転倒した主審が、起き上がりざまに選手へ蹴りを入れ、さらにその選手にレッドカードを提示して退場させた」という、まさに「世紀の誤審」と呼ぶにふさわしいハプニングです。
「本当にそんなことが起きたの?」「なぜ主審はそんな暴挙に出たのか?」「その後の処分はどうなったの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
本記事では、世界中で大炎上を巻き起こしたこの前代未聞のトラブルについて、事件の発端から主審の苦しい釈明、そして事件がサッカー界に残した教訓までを詳しく徹底解説します!
目次
- はじめに:サッカー史に残る前代未聞のハプニング「主審が選手を蹴って退場」
- 事件の現場:ナントvsPSG戦で起きた89分の衝撃ドラマ
- 倒れた主審の「報復キック」と「レッドカード」:なぜ異例の誤審が起きたのか?
- 世界中から批判殺到!処分・カード撤回と主審の苦しい「釈明」
- 審判の権威とVAR時代の教訓:事件が世界のサッカー界に与えた影響
- まとめ:前代未聞の珍事から学ぶサッカーの奥深さ
- 免責事項
1. はじめに:サッカー史に残る前代未聞のハプニング「主審が選手を蹴って退場」
サッカーの試合中、審判の判断ミス(誤審)が話題になることは少なくありません。しかし、判定の正誤以前に「審判自身が選手に危害を加え、その上でペナルティを科す」という事態は、長いサッカーの歴史の中でも極めて稀です。
2018年1月、フランス最高峰のプロサッカーリーグ「リーグ・アン」の試合で、まさに映画かコメディのような出来事が現実のものとなりました。
本来であれば公平なゲームコントロールを行わなければならない主審が感情を剥き出しにし、被害者であるはずの選手にレッドカードを提示。世界中のニュースやSNSで一気に拡散され、「審判が退場させられるべきだ」と大騒動に発展したのです。
この前代未聞の事件はなぜ起きてしまったのか、当時のピッチの状況を振り返ってみましょう。
2. 事件の現場:ナントvsPSG戦で起きた89分の衝撃ドラマ
事件が起きたのは、2018年1月14日に行われたフランス・リーグ1第20節、FCナント対パリ・サンジェルマン(PSG)の一戦です。
試合はアウェイのPSGが1-0とリードしたまま終盤を迎え、白熱した展開を見せていました。問題のシーンが発生したのは、試合終了間際の後半89分です。
PSGが鋭いカウンターアタックを仕掛け、ピッチ中央を駆け上がります。この展開を間近でジャッジするため、ベテランのトニー・シャプロン主審も全速力でボールを追いかけていました。
その時、自陣へ急いで戻ろうとバックランしていたナントのブラジル人DFジエゴ・カルロス選手が、前方を走っていたシャプロン主審と交差する形となり、足が接触してしまったのです。
スピードに乗っていたシャプロン主審は勢い余って豪快にピッチへ転倒。ここまでは、サッカーの試合でごく稀に見られる「審判と選手の不運な接触事故」に過ぎませんでした。しかし、問題はこの「直後」に起こります。
3. 倒れた主審の「報復キック」と「レッドカード」:なぜ異例の誤審が起きたのか?
転倒したシャプロン主審は、起き上がろうとする体勢のまま右足を伸ばし、すぐ横を走り抜けていこうとしたジエゴ・カルロス選手の足を引っかけようと蹴り飛ばした(報復キック)のです。
さらに信じがたいことに、立ち上がったシャプロン主審は、何が起きたか分からず困惑するジエゴ・カルロス選手に対し、迷わずイエローカードを提示。ジエゴ・カルロス選手はこの試合2枚目のイエローカードとなり、そのままレッドカードで退場処分となってしまいました。
故意に倒されたと勘違いしたのか、あるいは転倒したことへの羞恥心や怒りから冷静さを失ってしまったのか——。
映像を見返せば、ジエゴ・カルロス選手が故意に主審を倒したわけではないことは明白でした。むしろ主審側から足を出して選手を転倒させようとした上、不当な退場処分を下したのです。このあまりに不条理な判定に、ナントの選手たちやスタジアムの観客、そしてベンチの首脳陣は騒然となりました。
4. 世界中から批判殺到!処分・カード撤回と主審の苦しい「釈明」
試合終了後、この映像は世界中に衝撃を与えました。ナントの会長であるヴェルダーマー・キタ氏は「スキャンダルだ!世界中から『あのジャッジはジョークか?』と連絡が来た」と激怒。サッカーファンや大手スポーツメディアからも主審に対する批判が殺到しました。
事態を重く見たフランスサッカー連盟(FFF)と審判委員会は、翌日に迅速な対応を発表します。
- カードの撤回:ジエゴ・カルロス選手に提示された2枚目のイエローカードおよびレッドカード(退場処分)は無効とし、次節の出場停止処分を取り消し。
- 主審への処分:トニー・シャプロン主審に対し、当面の間職務停止(暫定処置)を課し、その後の規律委員会で6ヶ月間の審判資格停止処分(うち3ヶ月は執行猶予)を言い渡した。
追い詰められたシャプロン主審は試合後に公式声明を出し、「自分と接触した瞬間に最近痛めた箇所に激痛が走り、反射的に足が伸びてしまった」「ジエゴ・カルロス選手には故意ではなかったと映像を見て確信したため、謝罪したい」と苦しい釈明を行いました。
しかし、「痛みで足が勝手に伸びた」という説明に納得するファンは少なく、結果的にシャプロン主審はこのシーズンをもって審判員を引退することとなりました。まさに「主審が自身にレッドカードを突きつけられた」格好となったのです。
5. 審判の権威とVAR時代の教訓:事件が世界のサッカー界に与えた影響
この「主審の報復&誤審事件」は、単なるおもしろ珍事にとどまらず、サッカー界の審判制度やアンパイア精神において大きな教訓を残すことになりました。
① 審判のメンタルヘルスと感情コントロール
審判も一人の人間であり、極度のプレッシャーや肉体的疲労の中で判定を行っています。しかし、ピッチ上では常に冷静かつ客観的であり続けなければなりません。感情にまかせて判決を下すことが、どれほど競技の信用を失墜させるかを世界に示す事例となりました。
② テクノロジー(VAR)導入の重要性
当時はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が本格普及する直前の時期でした。もしVARが存在していれば、別角度の映像から即座に「ただのアクシデント」であることが判明し、その場で修正できたはずです。この事件は、人間の主観だけに頼る判定の限界と、映像補助の必要性を強く印象付けるきっかけの一つとなりました。
6. まとめ:前代未聞の珍事から学ぶサッカーの奥深さ
2018年に起きたナントvsPSGでの「主審による選手への蹴りと退場処分」は、サッカー史に刻まれるレベルの前代未聞の誤審事件でした。
要点を振り返ると以下の通りです。
- 接触の事故:走っていた主審と選手が不運にも交差して転倒。
- 主審の暴挙:倒れた主審が選手を蹴り、理不尽にレッドカード(退場)を提示。
- 結末:カードは即座に撤回され、主審には長期の資格停止処分が下され引退へ。
審判のミスや意外なハプニングもまた、サッカーという筋書きのないドラマの一部と言えます。しかし、ルールを守らせる立場の主審がルールを破ってしまったこの事件は、今なお「伝説の珍事件」として語り継がれています。
今後サッカーを観戦する際は、選手たちの素晴らしいプレーだけでなく、ピッチ上のゲームコントロールを担う審判たちの挙動やプレッシャーにも注目してみると、より深い視点で試合を楽しめるかもしれません。
7. 免責事項
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