ポチェッティーノ率いるアメリカが、序盤から圧倒的なボール支配でパラグアイを飲み込んだ。前半51分時点でポゼッションは72%対28%、シュート数8本対1本、枠内シュート3本対0本、ゴール期待値(xG)も0.70対0.05と、数字がそのまま試合内容を物語る一方的な展開。3-0のリードで試合を折り返した。
前半の流れ
立ち上がりからアメリカがボールを握り、7分にスコアが動く。プリシッチがペナルティエリア手前で仕掛けた流れから、パラグアイ守備陣がクリアし切れなかったボールがゴールに吸い込まれ、幸先よく先制した。
勢いに乗るアメリカは31分、プリシッチの右からのクロスにバログンが反応。ペナルティエリア中央から右足でゴール右下に流し込み、リードを2点に広げる。さらに前半終了間際の50分、バログンがエリア中央から左足を振り抜き、ゴール左上に突き刺さる完璧な一撃で自身2点目。3-0として試合を折り返した。
パラグアイは14分にエリア手前へ進入したエンシソがシュートを放つも枠の左へ。これがほぼ唯一の見せ場で、枠内シュートはゼロ。9分にはカセレスが警告を受けるなど、終始受け身に回った前半だった。
前半採点
アメリカ(4-2-3-1 / 監督:マウリシオ・ポチェッティーノ)
| Pos. | 選手名 | 採点 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| GK | マット・フリース | 6.0 | 枠内シュートを一本も許さず無失点。出番は少なかったが安定したプレー。 |
| DF | セルジーニョ・デスト | 7.0 | 右サイドで再三仕掛け、クロスとスルーパスで攻撃を活性化させた。 |
| DF | クリス・リチャーズ | 7.0 | 守備で安定感を発揮。セットプレーでも惜しいシュートを放った。 |
| DF | アントニー・ロビンソン | 6.5 | 左から積極的にクロスを供給し、CKのキッカーも担当。 |
| DF | ティム・リーム | 6.5 | 危なげない対応で最終ラインを統率し、無失点に貢献。 |
| DF | アレックス・フリーマン | 6.5 | 右サイドの推進力。10分の単独突破は好機を演出した。 |
| MF | タイラー・アダムス | 6.5 | 中盤の底でボールを回収し、圧倒的な保持率を下支えした。 |
| MF | ウェストン・マッケニー | 7.5 | エリア内への飛び出しと絡みが秀逸。攻撃の中心として躍動。 |
| MF | マリク・ティルマン | 7.0 | シュート、CK、ドリブルと多彩に貢献し攻撃を牽引。 |
| FW | クリスチャン・プリシッチ | 7.5 | 31分の2点目をアシスト。先制点の起点にもなった。 |
| FW | フォラリン・バログン | 8.5 | 前半のMOM。2ゴールで決定力を見せつけた。 |
パラグアイ(4-4-2 / 監督:グスタボ・アルファロ)
| Pos. | 選手名 | 採点 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| GK | オーランド・ヒル | 5.0 | 数本のセーブを見せたが、3失点で流れを止められず。 |
| DF | オマル・アルデレーテ | 5.0 | クリアで対応するも、3失点の守備崩壊を防げなかった。 |
| DF | フアン・ホセ・カセレス | 4.5 | 9分に警告。攻撃面での貢献はあったが守備で再三突破を許す。 |
| DF | フニオール・アロンソ | 4.5 | 存在感が薄く、最終ラインの綻びの一因となった。 |
| DF | グスタボ・ゴメス | 5.0 | 主将としてクリアで奮闘も、ラインを統率しきれず。 |
| MF | ディエゴ・ゴメス | 5.0 | 2分の折り返し以降は目立った仕事ができなかった。 |
| MF | ミゲル・アルミロン | 4.5 | 前半は完全に消えていた。攻撃を作れず。 |
| MF | アンドレス・クバス | 5.0 | ブロックなど守備で奮闘したが、押し込まれ続けた。 |
| MF | ダミアン・ボバディージャ | 5.0 | クリアで貢献するも、攻撃へ繋げられなかった。 |
| FW | アントニオ・サナブリア | 4.0 | 完全に孤立。シュート0本と仕事をさせてもらえず。 |
| FW | フリオ・エンシソ | 5.5 | 14分のシュートなど、パラグアイで唯一気を吐いた。 |
※採点は前半終了時点での評価。10点満点。
後半の見どころ
1. アルファロ監督の采配 ―― パラグアイは「動かざるを得ない」
0-3、枠内シュート0本という現実を前に、パラグアイは交代カードを切らざるを得ない。前半に消えていたサナブリア、アルミロンの周辺をどうテコ入れするかが焦点だ。ベンチにはラモン・ソーサ、ガブリエル・アバロス、アレハンドロ・ロメロ・ガマラ、イシドロ・ピッタら攻撃的な選手が控える。3点差を追う展開で前掛かりにいくのか、傷口を広げないバランス重視でいくのか、ハーフタイムの修正に注目したい。
2. ポチェッティーノのターンオーバー
3点リードの盤石な展開だけに、米国は中心選手を休ませる判断も視野に入る。バログン、プリシッチ、マッケニーら主力をどこまで引っ張るか。ベンチにはリカルド・ペピ、ブレンデン・アーロンソン、ジョバンニ・レイナといった攻撃の駒がそろっており、彼らの投入で得点ペースが変わるかも見どころだ。
3. バログンのハットトリックなるか
すでに2ゴールと絶好調のバログン。後半も同じリズムでプレーできれば、ハットトリック達成は十分に現実的だ。米国の高い保持率が続く限り、決定機は再び訪れるだろう。
4. パラグアイは反撃の糸口をつかめるか
ポゼッション28%、枠内シュート0本では試合を動かせない。まずはボールを保持する時間を作れるか。前半唯一の見せ場を作ったエンシソを起点に、カウンターから一矢報いる形を見出せるかが鍵となる。
5. 米国の無失点継続
ほぼ仕事のなかったGKフリースと最終ライン。3点差で気の緩みが出やすい時間帯に、集中を切らさずクリーンシートを守り切れるか。リチャーズ、リームのセンターバックコンビの対応にも引き続き注目したい。


