久保建英、なぜチュニジア戦に出場できないのか
日本代表の攻撃を支えるキープレーヤー、久保建英(レアル・ソシエダード)が、6月21日のチュニジア戦を欠場することが決定している。オランダ戦で見せた活躍から一転、なぜ出場できない状況になったのか。負傷の経緯と現在の状態を整理する。
負傷の経緯:オランダ戦終盤の接触プレー
久保は6月14日(日本時間15日)に行われたグループF初戦のオランダ戦に右シャドーとして先発出場。MF中村敬斗の同点ゴールに絡む活躍を見せていたが、後半75分、ボールを保持していた場面でオランダのDFデンゼル・ダンフリースの激しいチャージを受けて左膝を負傷した。久保は自らバツ印を示してピッチ外での治療を要求したが、立ち上がることができず、無念の途中交代となった。試合後は車椅子で会場を後にする様子が伝えられ、その深刻さが懸念されていた。
MRI検査の結果は「チーム離脱なし」
翌6月15日、久保はテネシー州内の病院でMRI検査を受診。日本サッカー協会の発表によると、検査結果を受けてチームドクターが確認した上で「チームを離脱することはない」と判断された。早期復帰を目指して治療とリハビリを継続していく方針が示され、最悪のシナリオである大会からの離脱は回避された形だ。
しかし、6月17日の全体練習には参加せず、ホテルでトレーナーとの個別調整を行うなど、実戦復帰には時間が必要な状態であることが明らかになっていった。6月18日には日本サッカー協会の広報担当者が、久保がモンテレイへの移動に同行しないことを明らかにし、チュニジア戦の欠場が事実上決定的となった。
所属クラブ幹部は「深刻ではない」とコメント
久保の負傷状況については、一部スペイン地元メディアが「残りの大会出場が危ぶまれるほどの重傷」と報じるなど、悲観的な見方も流れていた。しかし6月19日、所属クラブ・レアル・ソシエダードのスポーティングディレクター、エリック・ブレトス氏がクラブの公式X(旧Twitter)の動画で久保の状態について言及。「膝を軽く痛めている。こうした短期間の大会ではどんな小さなトラブルでも影響が大きくなってしまう。数試合を欠場することになるが、負傷はそれほど深刻なものではない」と説明した。
さらにブレトス氏は「今後の回復状況や、日本代表がどこまで勝ち進むかにもよるが、ワールドカップ期間中に再びプレーできる可能性は十分にある」と述べ、日本代表側とも密に連絡を取り合っていることを明らかにしている。この発言を受けて、日本国内のファンの間でも一定の安心感が広がった。
現在の状態:「数試合欠場」という位置づけ
現時点での状況を整理すると、久保の負傷は「軽度の膝の捻挫」とされ、全治期間や正式な診断名については公式には発表されていない。ただし、所属クラブ幹部のコメントからは、長期離脱というよりも「直近の数試合を欠場し、状態が整えば大会中に復帰を目指す」という位置づけであることがうかがえる。チュニジア戦に続き、最終節のスウェーデン戦への出場についても現時点では不透明な状況だ。
チームとしての受け止め
久保の欠場について、チームメイトからもコメントが寄せられている。中村敬斗は「僕らとしては痛い」と率直な思いを語り、鎌田大地は「マイナスな部分もあるが、他にもギラギラした良い選手がいっぱいいる」と前向きな姿勢を示した。長友佑都も「決勝トーナメントで帰ってこられるでしょう。タケ(久保)のためにも絶対に勝ち上がらないといけない」と語っており、チーム全体が久保の不在を結束力で乗り越えようとする姿勢がうかがえる。
まとめ
久保建英のチュニジア戦欠場は、オランダ戦終盤の接触プレーによる左膝の負傷が原因だ。所属クラブ幹部のコメントによれば深刻な負傷ではなく、チームを離脱せずに治療を継続しながら、大会中の復帰可能性も残されている状況だ。チュニジア戦は久保不在で迎えるが、チームとしてどう穴を埋めていくかが注目される。
※本記事の情報は2026年6月20日〜21日時点のものです。負傷の診断名・全治期間について公式な発表はなく、本記事の内容は関係者証言・報道に基づくものです。今後の状態は変化する可能性があるため、最新情報は公式発表をご確認ください。



