東京ダービーとは?FC東京vs東京ヴェルディの歴史・伝説の試合・最新動向を完全解説

  • URLをコピーしました!

「東京のクラブ」を名乗る権利を巡って、ずっと戦い続けてきた2つのクラブがあります。FC東京と東京ヴェルディ——この2つが対戦する「東京ダービー」は、1970年の初対戦から半世紀以上の歴史を持つ、日本サッカー界でも特別なカードです。今回はその歴史から現在の話まで、まとめてご紹介します。

目次

実は1970年から続いているライバル関係

東京ダービーの始まりは、Jリーグよりずっと前に遡ります。

FC東京の前身・東京ガスサッカー部は1935年創設。対する東京ヴェルディの前身・読売サッカークラブは1969年に誕生しています。この2つが初めて公式に激突したのは、Jリーグ発足の23年前、1970年の東京都社会人サッカーリーグです。その初戦では東京ガスが読売クラブを5-3で下しています。

1970〜80年代、読売クラブは日本サッカーのプロ化を牽引する存在として一気に台頭。JSL(日本サッカーリーグ)の頂点に上り詰めていきます。一方の東京ガスも着実に実力を蓄え、90年代にはJFLで屈指の強豪になっていきました。

項目FC東京東京ヴェルディ
前身クラブ東京ガスサッカー部(1935年〜)読売サッカークラブ(1969年〜)
クラブカラー青と赤
ホームスタジアム味の素スタジアム味の素スタジアム(共用)
Jリーグ参入1999年(J2)1993年(J1・川崎市)

2001年:「東京の主」を名乗る権利を巡る戦いが始まる

1993年のJリーグ開幕時、読売クラブは「ヴェルディ川崎」として川崎市をホームに選んでいます。FC東京は1999年にJ2から参入し、翌2000年にJ1昇格。この時点で、東京都を本拠地とするJ1クラブはFC東京のみでした。

ところが2001年、ヴェルディ川崎が東京都へ移転して「東京ヴェルディ1969」に改称すると、状況が一変します。両クラブは味の素スタジアムを共用することになり、ここで初めて本当の意味での「東京ダービー」が成立するわけです。

2001年3月10日、スタジアムのこけら落としとして行われた第1節のダービーには、44,030人もの観衆が集まりました。延長戦の末にFC東京が2-1で勝利。移転してきた「かつての王者」に対し、東京に根を張った新興勢力が意地を見せた象徴的な一戦となっています。

J1では全試合が1点差以内という驚きのデータ

東京ダービーの競技面で特に目を引くのが、2025年9月時点の通算成績です。

大会試合数FC東京勝引分東京V勝FC東京得点東京V得点
J1リーグ167542118
J2リーグ202011
カップ戦6510157
合計2412843726

数字で見るとFC東京が大きくリードしていますが、実はJ1リーグ戦の全16試合が引き分けか1点差での決着というデータがあります。一度も2点差以上の大差がついたことがないというのは、東京ダービーならではの特異な記録です。

カップ戦ではFC東京が5勝1分と無敗ですが、リーグ戦はとにかく接戦になる——このダービーの性格をよく表しています。

ダービーを彩った「得点者ランキング」

両クラブで複数ゴールを挙げた選手たちも、ダービーの歴史に欠かせない存在です。

選手名所属クラブダービー得点
エジムンド東京ヴェルディ4得点
ルーカスFC東京4得点
アマラオFC東京3得点
平山相太FC東京3得点
梶山陽平FC東京2得点
フッキ東京ヴェルディ2得点
遠藤渓太FC東京2得点
染野唯月東京ヴェルディ2得点

ルーカスは2004年のナビスコカップ準決勝でVゴールを決めるなど、カップ戦でのFC東京の優位を決定づける活躍ぶり。梶山陽平はFC東京のアカデミー出身者として、ダービーの重みを身をもって体現してきた選手の一人です。

2024年の劇的な再会:ヴェルディのJ1復帰

東京ヴェルディが長くJ2に在籍したため、リーグ戦でのダービーはしばらく途絶えていました。ところが2024年のヴェルディJ1復帰で、東京ダービーが一気に脚光を浴びることになります。

2024年4月13日の一戦では、ヴェルディが2点を先制しながらもFC東京の遠藤渓太が2得点を挙げて2-2のドローに。その後2025年9月15日には、FC東京が長倉幹樹の後半60分の決勝ゴールで1-0の勝利を手にします。これでそれまで「6勝7分6敗」と完全に五分だったリーグ戦通算成績でFC東京が初めて勝ち越すことになりました。

直近5試合がすべて引き分けだったことを考えると、この1勝がどれほど大きかったかがわかります。

同じスタジアムなのに、雰囲気は全然違う

FC東京と東京ヴェルディは味の素スタジアムを共用していますが、それぞれのホームゲームの雰囲気はまるで別物です。

FC東京のホームゲームでは、試合前に青と赤の巨大な幕が垂れ下がり、スタンドが「青赤」に染まります。「青赤横丁」と呼ばれるスタジアム内のグルメ・アトラクションエリアも名物で、家族連れや若い層も多く集まります。

対して東京ヴェルディのホームゲームは「緑一色」の旗がなびく光景が印象的。ヴェルディのサポーターは黄金時代から受け継いだ応援歌を胸に選手を鼓舞し、ゴール後には選手とサポーターがハイタッチを交わすような「距離の近さ」を大切にする文化があります。

同じ場所なのに全然違う空気感が漂う——これが東京ダービーの面白さのひとつでもあります。

FC町田ゼルビアの台頭で「東京のダービー」は多極化

2010年代以降、東京サッカーシーンに新たな勢力が登場しています。多摩地域を本拠地とするFC町田ゼルビアです。

東京ヴェルディとFC町田の対戦は「東京クラシック」と呼ばれていますが、この名称にはJリーグより前の1980年代に遡る歴史への敬意が込められています。1988〜89年の日本クラブユース選手権(U-15)決勝で、2年連続して「読売クラブ対FC町田」という顔合わせが実現しているほど、育成年代からの因縁があるんです。

2024年にFC町田がJ1昇格を果たすと、FC東京との対戦は「新東京ダービー」として盛り上がりを見せています。音楽とスポーツを組み合わせた大規模な演出など、現代的なエンターテインメントとして進化しているのも特徴的です。

2026年の注目点

2026年3月時点での各クラブの状況はこちらです。

クラブ名状況注目ポイント
FC東京J1で3位(好調)横浜FMに3-0勝利など上位争い中
東京ヴェルディJ1で5位(上位圏)ベレーザもWEリーグで健闘中
FC町田ゼルビアJ1参戦中東京第3の勢力として定着、チケット完売が続く

2026年3月22日には味の素スタジアムで今季最初の東京ダービーが予定されており、チケットの動向も含めて注目が集まっています。

まとめ

東京ダービーは「東京の主は誰か」という問いをずっと抱えたダービーです。地域に根を張って一歩ずつ上ってきたFC東京と、かつての栄光を携えて川崎から「凱旋」した東京ヴェルディ——この2つが激突するたびに、飛田給の道は青赤と緑に染まります。FC町田という第3の勢力が加わり、東京のサッカーシーンはいよいよ面白くなってきました。

あわせて読みたい
Jリーグのダービーマッチ完全ガイド|全国10大ダービーの歴史・見どころ・因縁を一挙解説 Jリーグには、単なる勝ち点争いを超えた「特別な試合」がいくつも存在します。それがダービーマッチです。同じ地域に本拠を置くクラブ同士、あるいは歴史的な因縁でつな...

免責事項 当サイトのコンテンツは、最新のFIFA公式レギュレーションやJリーグ公式情報・各種サッカー情報機関のデータに基づき、運営事務局およびAIライティングサポートツールを活用して作成・編集を行っております。正確性の確保には万全を期しておりますが、情報の突然の変更や解釈の違いが発生する可能性もございます。最新かつ公式な情報につきましては、必ずJリーグ公式サイトおよび各クラブ公式サイト等でご確認いただきますようお願いいたします。本記事の情報を利用したことによるいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。

  • URLをコピーしました!
目次