2026年9月29日、2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド2回戦「ロアッソ熊本vs川崎フロンターレ」が、えがお健康スタジアムで行われました。
J3のロアッソ熊本がホームにJ1の川崎フロンターレを迎えた一戦は、前半を0-0で折り返した後、58分にDFフィリップ・ウレモヴィッチがヘディングで先制。これが決勝点となり、川崎Fが1-0で勝利して3回戦進出を決めました。両クラブにとって、Jリーグ公式戦では初対戦となる一戦でした。
熊本も永井颯太や鹿取勇斗を中心にゴールへ迫り、後半開始直後には川崎Fを押し込む時間帯を作りました。それでも最後まで川崎Fの守備を崩し切れず、ルヴァンカップは2回戦敗退となりました。
ロアッソ熊本vs川崎フロンターレ|試合結果
試合概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド2回戦 |
| 開催日 | 2026年9月29日 |
| キックオフ | 19:03 |
| 会場 | えがお健康スタジアム |
| 結果 | ロアッソ熊本 0-1 川崎フロンターレ |
| 前半 | 0-0 |
| 後半 | 0-1 |
| 得点 | 58分 フィリップ・ウレモヴィッチ(川崎F) |
| 入場者数 | 6,682人 |
| 天候 | 晴れ |
| 気温 | 22.6℃ |
| 湿度 | 81% |
川崎Fは58分の1点を守り切って1-0で勝利。公式記録では川崎Fが12本、熊本が6本のシュートを記録しています。
両チームのスターティングメンバー
ロアッソ熊本|3-1-4-2
| Pos. | 選手 |
|---|---|
| GK | 佐藤 優也 |
| DF | 大西 遼太郎 |
| DF | 薬師田 澪 |
| DF | 李 泰河 |
| MF | 渡邉 怜歩 |
| MF | 三島 頌平 |
| MF | 永井 颯太 |
| MF | 松田 詠太郎 |
| MF | 根岸 恵汰 |
| FW | 鹿取 勇斗 |
| FW | 石原 央羅 |
川崎フロンターレ|4-2-3-1
| Pos. | 選手 |
|---|---|
| GK | 山口 瑠伊 |
| DF | 三浦 颯太 |
| DF | フィリップ・ウレモヴィッチ |
| DF | 丸山 祐市 |
| DF | 山原 怜音 |
| MF | 河原 創 |
| MF | 山本 悠樹 |
| MF | 伊藤 達哉 |
| MF | 持山 匡佑 |
| MF | マルシーニョ |
| FW | デリキ・ラセルダ |
熊本は3-1-4-2、川崎Fは4-2-3-1でスタートしました。
前半|川崎Fがボールを握るも、熊本も鋭いカウンター
川崎Fが両サイドから押し込む
試合序盤からボール保持で優位に立ったのは川崎Fでした。
三浦颯太と山原怜音がサイドの高い位置を取り、伊藤達哉、マルシーニョらと連係しながら熊本陣内へ侵入。19分には持山匡佑と伊藤が立て続けにシュートへ持ち込みます。
27分には三浦のクロスにマルシーニョが合わせ、33分にも三浦がペナルティーエリア左からシュート。川崎Fがボールを動かしながら熊本を押し込む展開となりました。
熊本も永井颯太、鹿取勇斗が川崎ゴールを脅かす
ただ、熊本も守るだけではありませんでした。
7分には永井颯太がペナルティーエリア手前からシュート。44分には永井のスルーパスから鹿取勇斗が抜け出して左足で狙いますが、GK山口瑠伊がセーブしました。
前半終了間際には鹿取が直接FKを狙うなど、川崎Fが主導権を握りながらも、熊本がカウンターで決定機を作る展開となります。
前半は0-0。
川崎Fにとってはボールを持ちながら得点を奪えず、熊本にとっては格上を相手に十分勝負できていると感じられる45分間だったでしょう。
後半|熊本が立ち上がりに猛攻
47分、48分と熊本が連続してゴールへ迫る
熊本はハーフタイムに根岸恵汰と鹿取勇斗を下げ、小林慶太と那須健一を投入。
その交代策が効き、後半開始直後から川崎Fを押し込みます。
47分には石原央羅がペナルティーエリア左からシュート。48分には永井が左サイドから切り込み、右足で枠内へシュートを放ちました。
しかしGK山口瑠伊が落ち着いてセーブ。
熊本にとっては、この時間帯で先制できなかったことが結果的に大きく響きました。
58分|ウレモヴィッチがセットプレーから決勝点
山原怜音のクロスに豪快ヘッド
試合を決めたのは川崎Fのセンターバックでした。
58分、川崎Fが左サイドのショートコーナーから攻撃を展開。
山原怜音がゴール前へクロスを送り、ファーサイドへ入ったフィリップ・ウレモヴィッチがヘディングでゴール右下へ流し込みました。
川崎Fが1-0と先制。
Jリーグ公式記録でも山原にアシストが記録されています。
センターバックのウレモヴィッチは、この得点だけでなく守備でも熊本のクロスやペナルティーエリア内へのボールを何度も処理。
川崎F公式の「本日のアウェイで大賞」にも選出され、攻守で勝利の中心となりました。
得点後|川崎Fが試合をコントロール
熊本のセットプレー攻勢を耐える
失点した熊本も諦めません。
65分には途中出場の小澤秀充がシュート。66分以降にはCKを連続して獲得し、三品直哉のキックから川崎Fゴールへ迫りました。
しかし川崎Fはウレモヴィッチ、丸山祐市、河原創らが中央を固めて対応。
89分にも熊本が右サイドからクロスを送りましたが、ウレモヴィッチがクリアしました。
終盤は川崎Fも家長昭博、長璃喜、山市秀翔らを投入し、相手陣内でボールを保持する時間を作ります。
90+3分には長が左サイドから抜け出してシュートまで持ち込み、熊本に最後の猛攻を許さないまま試合終了。
川崎Fが1-0で勝利しました。
両チームの交代選手
ロアッソ熊本
| 時間 | OUT | IN |
|---|---|---|
| HT | 根岸 恵汰 | 小林 慶太 |
| HT | 鹿取 勇斗 | 那須 健一 |
| 64分 | 永井 颯太 | 小澤 秀充 |
| 64分 | 渡邉 怜歩 | 三品 直哉 |
| 76分 | 松田 詠太郎 | 長嶋 志歩 |
川崎フロンターレ
| 時間 | OUT | IN |
|---|---|---|
| 69分 | 山本 悠樹 | 橘田 健人 |
| 79分 | 持山 匡佑 | 家長 昭博 |
| 79分 | 伊藤 達哉 | 山市 秀翔 |
| 79分 | マルシーニョ | 長 璃喜 |
| 89分 | デリキ・ラセルダ | カイキ・ケイロス |
熊本はハーフタイムから2枚を変更して後半開始直後の流れを引き寄せました。一方、川崎Fは先制後に中盤と前線を段階的に入れ替え、試合を落ち着かせています。
スタッツから見る熊本vs川崎F
Jリーグ公式記録
| 項目 | 熊本 | 川崎F |
|---|---|---|
| シュート | 6 | 12 |
| CK | 6 | 6 |
| 直接FK | 8 | 9 |
| 間接FK | 3 | 2 |
| オフサイド | 3 | 2 |
| 警告 | 2 | 1 |
| 退場 | 0 | 0 |
Jリーグ公式の試合記録では、シュート数は熊本6本、川崎F12本でした。
一方、スポーツナビのトラッキングデータでは保持率が熊本44%、川崎F56%、パス数は熊本490本、川崎F617本。シュートは熊本9本、川崎F16本と集計されています。
シュート数はデータサービスによってブロックされたシュート等の集計基準に違いがあるため、本記事では公式記録の6本対12本を基準としています。
ロアッソ熊本|選手採点
※10点満点。当サイト独自評価です。
| 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| 佐藤 優也 | 6.0 | 川崎の攻撃に冷静に対応。失点場面は対応困難 |
| 大西 遼太郎 | 6.5 | ブロックを重ね、59分には攻撃参加から枠内シュート |
| 薬師田 澪 | 6.5 | クロス対応で存在感。川崎の攻撃を何度も跳ね返した |
| 李 泰河 | 6.5 | ゴール前で粘り強く対応。クリアを重ねた |
| 渡邉 怜歩 | 6.0 | セットプレーも担当し、前半の攻撃を支えた |
| 三島 頌平 | 6.0 | 中盤でボールを動かし、ビルドアップを支えた |
| 永井 颯太 | 6.5 | 熊本で最もゴールの可能性を感じさせた。枠内シュート2本 |
| 松田 詠太郎 | 6.0 | サイドから積極的に仕掛け、前半にシュートも放った |
| 根岸 恵汰 | 5.5 | 前半のみ。川崎の圧力の中で決定的な仕事はできず |
| 鹿取 勇斗 | 6.0 | 44分の決定機などゴールへ迫った |
| 石原 央羅 | 6.0 | 前線で身体を張り、後半開始直後にはシュート |
| 小林 慶太 | 6.0 | 後半から入り中盤を活性化 |
| 那須 健一 | 6.0 | 球際で強さを見せ、後半の押し込みに貢献 |
| 小澤 秀充 | 6.0 | 途中出場直後から積極的にゴールを狙った |
| 三品 直哉 | 6.0 | CK、FKから同点ゴールを狙った |
| 長嶋 志歩 | 5.5 | 終盤投入。攻撃的に試合へ入った |
スポーツナビの個人データでは永井がシュート2本・枠内2本、大西は複数のブロックを記録。薬師田も多くのクリアで川崎Fの攻撃を防いでいます。
川崎フロンターレ|選手採点
| 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| 山口 瑠伊 | 7.0 | 熊本の枠内シュートを防ぎ無失点。勝利を支えた |
| 三浦 颯太 | 6.5 | 左サイドから積極的に前進。クロスで攻撃を活性化 |
| フィリップ・ウレモヴィッチ | 7.5 | 決勝ゴール+無失点。文句なしのMOM |
| 丸山 祐市 | 7.0 | 熊本のクロス、シュートを中央で繰り返し処理 |
| 山原 怜音 | 7.0 | 決勝点をアシスト。攻撃参加でも存在感 |
| 河原 創 | 6.5 | 中盤でボールを回収しながら試合のリズムを作った |
| 山本 悠樹 | 6.5 | ボール循環とセットプレーで川崎の攻撃を構築 |
| 伊藤 達哉 | 6.5 | 右サイドから何度も突破し、攻撃の起点に |
| 持山 匡佑 | 6.5 | 積極的にシュートへ持ち込み相手守備に圧力 |
| マルシーニョ | 6.5 | 背後への動きとドリブルで熊本守備を押し下げた |
| デリキ・ラセルダ | 6.0 | 前線で起点となったが得点は奪えず |
| 橘田 健人 | 6.0 | 先制後の中盤を安定させた |
| 家長 昭博 | 6.0 | 終盤にボールを収め、試合を落ち着かせた |
| 山市 秀翔 | 6.0 | 終盤でも積極的に仕掛けた |
| 長 璃喜 | 6.5 | 左サイドから複数回チャンスを生み出した |
| カイキ・ケイロス | 5.5 | 出場時間は短いが前線でボールを収めた |
ウレモヴィッチは決勝点だけでなく、終盤の熊本のクロスにも繰り返し対応。川崎F公式でもこの試合の「本日のアウェイで大賞」に選出されています。
なぜ川崎フロンターレが勝てたのか?
セットプレーを得点につなげた決定力
最大の違いは、得点に結びつける力でした。
熊本にもチャンスはありましたが、川崎Fは58分のセットプレーを確実に得点へ変換。
ショートコーナーから相手守備の立ち位置を動かし、山原がクロス。最後はセンターバックのウレモヴィッチが高い打点で仕留めました。
長谷部茂利監督も試合後、得点について練習してきた形が出たという趣旨のコメントを残しています。
山口瑠伊が熊本の決定機を止めた
熊本には44分の鹿取、48分の永井、59分の大西などゴールへ迫る場面がありました。
しかし最後に立ちはだかったのが山口瑠伊です。
特に0-0の時間帯で失点を防いだことで、川崎Fは焦らず自分たちの時間を待つことができました。
先制後のゲーム管理
1-0となってからも川崎Fは無理に2点目だけを追い求めず、橘田、家長ら経験のある選手を投入。
中盤でボールを保持しながら熊本の勢いを削ぎ、最後まで1点のリードを守りました。
ノックアウト方式のカップ戦では「内容以上に勝ち上がること」が重要です。その意味では、川崎Fらしい現実的な試合運びだったと言えるでしょう。
ロアッソ熊本が敗れた要因
良い時間帯でゴールを奪えなかった
熊本にとって最大の悔いは、前半終盤から後半立ち上がりの時間帯でしょう。
44分に鹿取、47分に石原、48分に永井と立て続けにゴールへ迫りましたが、先制点には結びつきませんでした。
J1クラブを相手にしたノックアウトゲームでは、こうした「流れが来ている時間」に1点を奪えるかが極めて重要です。
内容的には十分に戦えていただけに、最後の精度が結果を分けました。
セットプレーで一瞬の隙
熊本守備陣は川崎Fの攻撃を長時間耐えていました。
それだけに、58分の失点は痛恨でした。
ショートコーナーから山原に余裕を持ってクロスを入れられ、中央ではウレモヴィッチにヘディングを許しました。
流れの中では大崩れしていなかっただけに、セットプレーでのマーク、クロスへの寄せは今後改善したいポイントです。
ロアッソ熊本|次戦への改善ポイント
フィニッシュの質を一段上げたい
熊本はJ1の川崎Fを相手に、決して一方的に押し込まれたわけではありません。
永井のドリブル、鹿取の抜け出し、後半から投入された選手たちの推進力など、ゴール前まで運ぶ形は作れていました。
次に求められるのは、最後のシュート精度です。
熊本の次戦は10月2日、J3第9節でレイラック滋賀FCとのアウェイゲーム。ルヴァンカップから中2日という厳しい日程になります。
短期間でのコンディション調整とともに、川崎F戦で作ったチャンスをリーグ戦では得点につなげたいところです。
川崎フロンターレ|次戦への改善ポイント
優勢な時間帯に追加点を奪えるか
勝利した川崎Fにも課題は残りました。
長谷部監督自身が試合後、前半のチャンスで得点できていればもっと違う展開にできたことや、さらに得点を取れるよう改善する必要があると振り返っています。
保持率56%、617本のパスを記録し、多くの時間帯で熊本陣内へ押し込みながら最終的なスコアは1-0。
トーナメントをさらに勝ち上がるためには、セットプレー以外でも得点を奪う形を増やす必要があります。
川崎Fは10月7日に天皇杯3回戦でテゲバジャーロ宮崎と対戦し、その後10月11日にJ1第9節・名古屋グランパス戦を迎える予定です。ルヴァンカップ3回戦は10月14日に設定されています。
まとめ|ウレモヴィッチの一撃で川崎Fが勝ち上がり
ロアッソ熊本 0-1 川崎フロンターレ。
カテゴリーの差だけを見れば川崎F有利と考えられるカードでしたが、試合内容は決して簡単なものではありませんでした。
熊本は前半終盤から後半開始直後に決定機を作り、川崎Fのゴールを何度も脅かします。
それでも川崎FはGK山口瑠伊を中心に無失点で耐え、58分に山原怜音のクロスからフィリップ・ウレモヴィッチがヘディングで決勝点。
最後まで1点を守り切り、1-0で3回戦進出を決めました。
熊本にとっては敗退という結果になったものの、J1クラブを相手に互角に渡り合う時間帯を作れたことは今後につながる材料です。
一方の川崎Fは、内容に改善の余地を残しながらもノックアウト方式で最も重要な「勝利」を獲得。
攻守で存在感を発揮したウレモヴィッチの一撃が勝敗を分けた一戦となりました。
免責事項
本記事は、Jリーグ公式サイト、クラブ公式サイトおよび公開されている試合記録・スタッツをもとに作成しています。
また、記事制作の一部にAIライティングツールを使用し、情報整理、構成作成、文章表現の補助を行っています。掲載前に公開情報との照合を行っていますが、公式記録の修正やデータ更新などによって掲載内容が変更される場合があります。最新情報についてはJリーグおよび各クラブの公式発表をご確認ください。
なお、選手採点、戦術分析、試合評価については、公開された試合記録・スタッツをもとにした当サイト独自の見解であり、Jリーグ、ロアッソ熊本、川崎フロンターレおよび関係者による公式評価ではありません。









