2026年9月29日、2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド2回戦が行われ、愛媛FCとFC東京がニンジニアスタジアムで対戦した。
試合は前半15分、佐藤恵允のゴールでFC東京が先制。後半14分(59分)には長倉幹樹が追加点を奪い、FC東京が2-0で勝利した。
スコアだけを見るとJ1のFC東京が順当に勝利した一戦にも見えるが、内容はそれほど単純ではなかった。
J3で好調を維持する愛媛は、立ち上がりから持ち味のパスワークを発揮。FC東京を押し込んで決定機も作った。しかし、FC東京GK田中颯がゴールを許さず、逆にFC東京は限られたチャンスを確実に得点へと結び付けた。
カテゴリーの差以上に、ゴール前での決定力と守護神のパフォーマンスが結果を分けた一戦だった。
愛媛FCvsFC東京 試合結果
愛媛FC 0-2 FC東京
| 項目 | 愛媛FC | FC東京 |
|---|---|---|
| 得点 | 0 | 2 |
| シュート | 8 | 14 |
| コーナーキック | 10 | 9 |
| フリーキック | 9 | 9 |
| 警告 | 3 | 3 |
| 退場 | 0 | 0 |
得点者
15分 佐藤恵允(FC東京)
59分 長倉幹樹(FC東京)
観客数は3,529人。試合は19時03分にキックオフされ、天候は雨のち曇り、気温21.3度、湿度90%だった。
シュート数は愛媛の8本に対してFC東京が14本。一方、愛媛はCKを10本獲得しており、0-2というスコアだけでは見えにくいが、FC東京ゴールへ迫る場面は決して少なくなかった。
試合の流れ
序盤は愛媛FCがパスワークで主導権
試合序盤に存在感を示したのはホームの愛媛だった。
大木武監督のチームらしく、中間ポジションへ選手が入りながらショートパスをつなぎ、FC東京のプレスをかいくぐって前進。FC東京公式のマッチレビューでも、愛媛にパスルートを作られ「主導権を握られた」と振り返られている。
林誠道や藤本佳希を前線に置き、樺山諒乃介や行友翔哉らがその周辺へ関わることで、FC東京守備陣を押し込む時間を作った。
FC東京としては決して理想的な立ち上がりではなかった。
前半15分、佐藤恵允がFC東京に先制点
流れを変えたのはFC東京の一撃だった。
前半15分、高宇洋が左サイドから前線のスペースへ浮き球のパス。そこへ走り込んだ佐藤恵允が、バウンドに合わせて左足で仕留めた。
FC東京にとって試合最初のシュートをゴールへ結び付ける効率の良い攻撃だった。
公式記録では15分に佐藤恵允の得点。FC東京のマッチレビューでは、このゴールが佐藤にとって今シーズン公式戦初得点だったことも紹介されている。
愛媛がボールを動かして試合を進めていた時間帯だっただけに、この失点は大きかった。
室屋成が負傷交代、大森理生が急きょ右サイドへ
FC東京には先制直後にアクシデントが発生した。
キャプテンの室屋成が左足を痛め、前半20分に大森理生と交代。
大森は本来とは異なる右サイドバックへ入ったが、大きくバランスを崩すことなく対応した。
松橋力蔵監督も試合後、大森について、十分な準備ができていないポジションでありながら役割を果たしたことを高く評価している。
田中颯のビッグセーブがFC東京を救う
前半終盤、愛媛FCに同点のチャンス
FC東京が1点をリードしたものの、愛媛も簡単には引き下がらなかった。
前半終盤には再び愛媛がゴールへ迫る。
FC東京公式によれば、40分に愛媛の鋭いシュートを田中颯が左手一本でセーブ。さらにその直後にも至近距離からの強烈なシュートを阻止した。
愛媛にとっては、ここで1-1に追いついていれば試合展開が大きく変わった可能性がある。
逆にFC東京にとっては、田中の連続セーブがこの試合における重要な分岐点となった。
松橋監督も試合後、相手にチャンスを作られる状況で田中がビッグセーブを見せたことについて、試合の流れを自分たちへ持ってくるうえで非常に大きかったと振り返っている。
後半59分、長倉幹樹が追加点
FC東京が後半開始から攻勢
1-0で迎えた後半はFC東京が積極的にゴールを狙った。
後半2分にはマルセロ・ヒアンから佐藤を経由し、長倉がシュート。
さらに後半5分にはヒアンのクロスに俵積田晃太が飛び込み、9分には長倉のシュートから石原広教がゴールネットを揺らしたかに見えたが、これはファウルの判定で得点とは認められなかった。
それでもFC東京は攻撃を継続する。
大森理生から長倉幹樹、追加点が生まれる
59分、FC東京がついに2点目を奪った。
石原広教のサイドチェンジを受けた大森理生が前方を確認し、中央寄りのスペースへ入った長倉へパス。
ボールを受けた長倉が前方へ持ち運び、右足のグラウンダーシュートをゴールへ流し込んだ。
途中出場で本来とは異なるポジションを務めていた大森から、長倉へ。
FC東京の選手層の厚さを感じさせる追加点となった。
両チームのスターティングメンバー
愛媛FC
GK
45 牧口一真
DF
4 金沢一矢
6 谷岡昌
37 石尾崚雅
MF
18 柴田徹
22 竹本雄飛
39 武藤寛
48 行友翔哉
99 樺山諒乃介
FW
9 藤本佳希
44 林誠道
FC東京
GK
1 田中颯
DF
2 室屋成
4 稲村隼翔
22 石原広教
24 アレクサンダー・ショルツ
MF
8 高宇洋
10 佐藤恵允
27 常盤亨太
33 俵積田晃太
FW
9 マルセロ・ヒアン
26 長倉幹樹
スターティングメンバーは両クラブおよびJリーグ公式記録で確認できる。
両チームの選手交代
愛媛FC
| 時間 | OUT | IN |
|---|---|---|
| 72分 | 藤本佳希 | 室井彗佑 |
| 72分 | 武藤寛 | 仙波隼太郎 |
| 72分 | 林誠道 | 藤原悠汰 |
| 77分 | 竹本雄飛 | アデオラ・デイビッド |
| 87分 | 樺山諒乃介 | 舩橋京汰 |
FC東京
| 時間 | OUT | IN |
|---|---|---|
| 20分 | 室屋成 | 大森理生 |
| 74分 | 俵積田晃太 | 山田楓喜 |
| 74分 | 長倉幹樹 | 仲川輝人 |
| 74分 | 石原広教 | 安斎颯馬 |
| 88分 | マルセロ・ヒアン | ダニ・ゴメス |
FC東京ではダニ・ゴメスがこの試合でクラブ公式戦デビューを果たした。
愛媛FC 個人採点
本記事独自採点
※10点満点、6.0を標準とした本記事独自の評価。公式採点ではありません。
| 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| 牧口一真 | 5.5 | 2失点。FC東京の後半の攻勢にも対応した |
| 金沢一矢 | 5.5 | J1攻撃陣を相手に粘り強く対応 |
| 谷岡昌 | 5.5 | 最終ラインからつなぐ姿勢を見せた |
| 石尾崚雅 | 5.5 | ゴール前で身体を張った |
| 柴田徹 | 6.0 | サイドで仕掛けながら攻撃に関与 |
| 竹本雄飛 | 5.5 | 中盤でパスワークに参加 |
| 武藤寛 | 6.0 | ボール循環に関わり、愛媛のテンポを作った |
| 行友翔哉 | 6.0 | 中間ポジションでパスを引き出した |
| 樺山諒乃介 | 6.0 | 攻撃の変化を生み出そうと積極的に関与 |
| 藤本佳希 | 5.5 | 前線でプレッシャーを掛け続けた |
| 林誠道 | 5.5 | FC東京最終ラインとの駆け引きを続けた |
| 室井彗佑 | 5.5 | 途中出場からゴールを狙った |
| 仙波隼太郎 | 5.5 | 中盤の活性化を狙って投入 |
| 藤原悠汰 | 5.5 | 終盤の攻撃に参加 |
| アデオラ・デイビッド | 5.5 | 77分から出場 |
| 舩橋京汰 | 5.5 | 限られた時間で前線へ入った |
FC東京 個人採点
本記事独自採点
| 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| 田中颯 | 7.5 | 前半終盤に連続ビッグセーブ。無失点勝利の大きな立役者 |
| 室屋成 | 5.5 | 負傷により前半途中で交代 |
| 稲村隼翔 | 6.5 | 縦パスから攻撃のスイッチを入れた |
| 石原広教 | 6.5 | 攻撃参加を続け、2点目につながる展開にも関与 |
| A・ショルツ | 6.0 | 早い時間に警告を受けながらも無失点に貢献 |
| 高宇洋 | 7.0 | 佐藤の先制点につながる浮き球のパスを供給 |
| 佐藤恵允 | 7.0 | 苦しい時間帯に先制点。今季公式戦初ゴール |
| 常盤亨太 | 6.0 | 中盤で攻守のバランスを取った |
| 俵積田晃太 | 6.0 | ドリブルとゴール前への進入で脅威を与えた |
| マルセロ・ヒアン | 6.0 | 前線で起点となり、後半には複数のチャンスを演出 |
| 長倉幹樹 | 7.0 | 59分に試合を大きく決定づける追加点 |
| 大森理生 | 6.5 | 緊急出場ながら右SBをこなし、2点目を演出 |
| 山田楓喜 | 5.5 | 途中出場から右サイドへ |
| 仲川輝人 | 6.0 | 終盤の前線でプレー |
| 安斎颯馬 | 6.0 | 左サイドバックへ入り試合を締めた |
| ダニ・ゴメス | 6.0 | FC東京での公式戦デビュー。力強いドリブルも見せた |
FC東京が勝利できた3つのポイント
田中颯が愛媛の決定機を止めた
この試合で最も重要だったポイントの一つがGK田中颯のパフォーマンスだ。
FC東京は序盤、愛媛のパスワークに苦しみ、前半終盤にも立て続けに決定機を許した。
そこで田中が失点を阻止したことで、FC東京は1-0のリードを保ったまま後半へ入ることができた。
0-2という最終スコア以上に、GKの存在が勝敗へ与えた影響は大きかった。
愛媛に流れがある時間帯でも得点できた
先制点も重要だった。
愛媛が主導権を握りかけていたなか、FC東京は最初のシュートを佐藤が得点へ結び付けた。
サッカーでは必ずしもボールを長く保持した側が勝つわけではない。
相手に流れがある時間帯でも、一度のチャンスを仕留める。
J1クラブの決定力を示した場面だった。
アクシデント後もチームバランスを失わなかった
室屋の負傷交代はFC東京にとって想定外だった。
しかし大森が右サイドバックに入り、その後は2点目にも関与した。
松橋監督も試合後、大森が本来とは異なる役割をしっかりと果たした点を評価している。
選手交代によって試合の構造が崩れなかったことも、勝利につながった要素だった。
愛媛FCの収穫と課題
J1相手にも通用したパスワーク
結果こそ0-2だったものの、愛媛が何もできなかった試合ではない。
Jリーグ公式の試合前プレビューでも、愛媛は大木武監督の下で狭いスペースをショートパスで攻略する攻撃的なスタイルが特徴として紹介されていた。
実際、この試合でもそのパスワークはFC東京を苦しめている。
カテゴリーが二つ上の相手にも、自分たちのスタイルでゴール前まで進めた点は今後のJ3リーグへ向けた収穫だろう。
決定機を得点へ変える力
最大の課題はやはりフィニッシュだ。
前半にはFC東京GK田中の好守に阻まれたとはいえ、J1クラブ相手に作ったチャンスを得点へ結び付けられなかった。
一発勝負のカップ戦では、一つの決定機がそのまま勝敗を左右する。
FC東京との差が最も表れた部分の一つだった。
FC東京の収穫と課題
公式戦4試合連続無失点
FC東京はこの愛媛戦を無失点で終え、クラブ公式レビューによれば公式戦4試合連続のクリーンシートとなった。
キム・スンギュではなく田中颯が先発した試合でも無失点を維持できたことは、過密日程を戦ううえでもプラス材料となる。
序盤の守備は改善が必要
一方で、試合開始から愛媛のパスワークを捕まえ切れず、相手に主導権を渡した時間帯は改善したい。
J1リーグの上位クラブなど、より決定力の高い相手であれば、前半のチャンスを失点へつなげられていた可能性もある。
前線からのプレスと最終ライン、中盤の距離を整理し、相手に簡単に中間ポジションを使わせないことが今後のポイントとなる。
両チームの次戦
愛媛FCは10月3日にザスパ群馬戦
愛媛の次戦は10月3日(土)15時、明治安田J3リーグ第9節・ザスパ群馬戦。
会場はニンジニアスタジアムとなる。
ルヴァンカップでは敗退となったが、現在J3で上位を争う愛媛にとって最大の目標はリーグ戦での結果。
FC東京相手にも通用したパスワークを、今度は得点と勝点へつなげたい。
FC東京は10月7日に天皇杯・湘南戦
FC東京の次の公式戦は10月7日(水)19時、天皇杯3回戦の湘南ベルマーレ戦。レモンガススタジアム平塚で行われる。
その後、10月10日にJ1リーグ浦和レッズ戦を控える。
さらにルヴァンカップでは3回戦進出が決定しており、10月14日(水)19時から水戸ホーリーホックと対戦することが決定。9月29日時点では開催スタジアムは未定と発表されている。
まとめ
2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド2回戦、愛媛FC対FC東京は、FC東京が2-0で勝利した。
試合序盤は愛媛が得意のパスワークを生かしてFC東京を押し込んだものの、15分に佐藤恵允がFC東京のファーストシュートをゴールへ結び付けて先制。
その後、愛媛は前半終盤に決定機を作ったが、GK田中颯が連続セーブで阻止した。
後半59分には、負傷した室屋成に代わって途中出場した大森理生のパスから長倉幹樹が追加点。
FC東京が2点のリードを守り、3回戦へ駒を進めた。
愛媛にとっては敗退という結果になったものの、J1クラブを相手に自分たちのパスサッカーを機能させた時間帯があったことは大きな収穫だ。
一方のFC東京は、佐藤と長倉という攻撃陣の得点に加え、田中、大森ら普段とは異なるメンバーも結果に貢献。今後のリーグ戦、天皇杯、ルヴァンカップと複数大会を戦ううえで、チーム全体の選手層を示す勝利となった。
免責事項
本記事は、Jリーグ公式サイト、愛媛FC公式サイト、FC東京公式サイトなどの公開情報を参照し、AIライティングツールを使用して情報整理、構成および文章作成を行っています。
試合結果、得点者、得点時刻、スターティングメンバー、選手交代、各種スタッツなどについては、記事作成時点で公開されている公式情報を基に確認しています。
一方、試合内容に関する分析、選手評価、個人採点、課題や改善点については各クラブやJリーグによる公式評価ではなく、公開された試合記録や試合レビューを基にした本記事独自の見解です。
公式記録の訂正やクラブからの追加発表などによって情報が変更される場合があります。最新情報についてはJリーグおよび各クラブの公式サイトをご確認ください。









