2026年9月27日、MUFGスタジアム(国立競技場)で行われたJFL第5節。
クリアソン新宿は沖縄SVに0-3で敗れ、開幕から続いていた無敗がストップした。
しかし、この1試合の結果だけでクリアソン新宿を語ることはできない。
2005年、大学サッカーサークルを引退したメンバーによるコミュニティから始まり、東京都リーグ、関東リーグを経てJFLへ。
そして現在は、
「新宿からJリーグへ」
という大きな目標を掲げている。
しかもクリアソン新宿は、単に試合に勝つことだけを目指すクラブではない。
新宿という巨大都市をホームタウンに、企業、学校、商店街、地域住民などをサッカーでつなぐ独自のクラブづくりを進めている。クラブは「Enrich the World.」を掲げ、2020年には新宿区と包括連携協定を締結。2023年には東京23区を本拠地とするクラブとして初めてJ3クラブライセンスを取得した。Criacao Shinjuku Official Site
今回は、そんなクリアソン新宿について、
どんなクラブなのか。
どんな選手がいるのか。
そして本当にJ3昇格は可能なのか。
詳しく見ていく。
クリアソン新宿とは?
2005年、大学生のコミュニティからスタート
クリアソンの始まりは2005年。
大学サッカーサークルを引退した4年生たちによるコミュニティとして誕生した。
「Criacao」はポルトガル語で「創造」を意味する。
2012年には株式会社Criacaoを設立。
2018年には、活動拠点としてきた新宿区をより明確に打ち出すため、クラブ名を**「Criacao Shinjuku」**へ変更した。
同年に関東リーグ2部へ昇格。
その後カテゴリーを駆け上がり、2022年からJFLへ参戦している。Criacao Shinjuku Official Site
「新宿」がホームタウンという特殊性
クリアソン最大の特徴の一つが、ホームタウンだ。
東京・新宿。
住宅地。
オフィス街。
繁華街。
外国人居住者。
巨大ターミナル駅。
さまざまな顔を持つ都市をホームとしている。
クラブもサッカーだけではなく、地域・企業・学校などとの接点づくりを重視してきた。
2020年には新宿区と包括連携協定を締結。
地域社会の発展や多文化共生などでも協力している。Criacao Shinjuku Official Site
2026-27シーズンは好スタート
最初の4試合で3勝1分・無失点
今季のクリアソン新宿は開幕から非常に特徴的な戦いを見せた。
第1節 横河武蔵野FC 1-0
第2節 ボンズ市原 1-0
第3節 FCマルヤス岡崎 1-0
第4節 アスルクラロ沼津 0-0
4試合で3勝1分。得点3、失点0。
派手に大量点を奪うチームではない。
しかし、
1点を取り、最後まで守り切る。
そんな勝負強さで上位へ進出した。日本翻訳連盟
沖縄SV戦で今季初黒星
9月27日の国立開催では沖縄SVに0-3。
開幕から続いていた無敗と無失点が同時に途切れた。
前半17分、19分に連続失点。
後半も攻め込みながら得点を奪えず、88分に3点目を許した。
5試合終了時点では、
3勝1分1敗
勝点10
5位。
首位Honda FCとは勝点2差であり、順位こそ5位だが、まだ序盤戦で十分に上位争いの中にいる。Tokyo Football
クリアソン新宿のサッカーは何が特徴?
「堅守」と「全員で勝ち切る力」
現在のチームで最も分かりやすい特徴は守備だ。
沖縄戦までの4試合を無失点。
さらに最初の3勝はすべて1-0だった。
成山一郎監督も、先発選手だけではなく、途中出場の選手まで含めて全員が役割を果たしていることを勝因として挙げている。Criacao Shinjuku Official Site
特定のスター一人に依存するというより、
守る。
走る。
競る。
交代選手が流れを変える。
最後まで集中する。
というチーム全体の力で勝点を積み上げるタイプだ。
一方、沖縄戦では攻撃機会を作りながら無得点。
今後J3昇格争いへ入るためには、
「1-0を守る力」に加えて「2点目を奪う力」
も必要になってくる。
ポジション別・注目選手
GK|大杉啓
今季の堅守を語るうえで外せないのが大杉啓だ。
開幕からゴールを守り、第4節まで無失点。
天皇杯の横浜FC戦などでも先発している。
GKとして最後尾から守備を支えながら、現在のクリアソンの「失点しないサッカー」を支える中心人物の一人だ。Criacao Shinjuku Official Site
沖縄戦では3失点したものの、それまで4試合連続無失点。
J3昇格を狙う長いシーズンでは、GKの安定感は極めて重要になる。
DF|坂本修佑
DFで注目したいのが坂本修佑。
開幕から最終ラインの中心として起用され、第2節ボンズ市原戦では決勝ゴールも記録した。
天皇杯・流通経済大学戦でも得点しており、守備だけではなくセットプレーなど攻撃面でも力を発揮できる。Criacao Shinjuku Official Site
1点勝負が多いクリアソンにとって、
DFが得点できる
ことは非常に大きい。
MF|島田譲
中盤のキーマンは島田譲。
アルビレックス新潟、V・ファーレン長崎などで豊富なJリーグ経験を持つベテランで、現在のクリアソンではピッチ内外のリーダーとして大きな役割を担っている。
開幕・横河武蔵野戦では79分に決勝ゴール。
本人も今季の目標として、
「JFL優勝、Jリーグ昇格」
を明確に掲げている。Criacao Shinjuku Official Site
若手とベテランが混在するチームで、試合を落ち着かせられる島田の経験は大きな武器だ。
MF|前澤甲気
もう一人注目したいのが前澤甲気。
ソニー仙台、アスルクラロ沼津、ヴァンラーレ八戸などを経験してきた。
本人が自身の武器として挙げているのは、
運動量と予測。
2025年にはリーグ28試合3得点。
攻撃と守備の両方に顔を出し続ける、いわば中盤の潤滑油となる存在だ。Criacao Shinjuku Official Site
FW|中山仁斗
FWでまず注目したいのは中山仁斗。
ガイナーレ鳥取、レノファ山口、モンテディオ山形、ジュビロ磐田、水戸ホーリーホック、ベガルタ仙台など、長くJリーグでプレーしてきたストライカーだ。
本人が自身の武器に挙げるのは、
「ゴール前のプレー」。
第3節マルヤス岡崎戦では途中出場から77分に決勝ゴール。
まさにFWに求められる仕事を果たした。Criacao Shinjuku Official Site
接戦が増えるJFLでは、途中から投入されて1点を取れるFWの存在は極めて大きい。
FW|齊藤和樹
もう一人、経験豊富なFWが齊藤和樹。
ロアッソ熊本、ジュビロ磐田、ファジアーノ岡山などでプレー。
本人は、
裏への動き出しとキープ力
を武器として挙げている。
今季目標は、
「J3昇格と二桁ゴール」。
中山とタイプが異なるため、相手や試合展開によってFWを使い分けられるのもクリアソンの強みだ。Criacao Shinjuku Official Site
クリアソン新宿はJ3へ昇格できる?
結論|競技面では十分可能。ただし「順位だけ」では決まらない
5試合終了時点で勝点10。
順位は5位だが、首位とはわずか勝点2差。
今季は全30試合あるため、まだ25試合を残している。
競技成績という意味では、J3昇格争いに十分加われる位置だ。 Tokyo Football
ただしJFLからJ3へ上がるには、試合に勝つだけでは足りない。
現在のJ3昇格ルール
Jリーグ理事会から入会承認を得たJFLクラブについて、
JFL1位ならJ3最下位と自動入れ替え。
JFL2位ならJ3側クラブとの入れ替え戦。
という仕組みになっている。
また入会には、現行の基準では、
平均入場者数2,000人。
年間入場料収入1,000万円。
安定した支援組織。
短期的に資金難へ陥る可能性が極めて低いこと。
J3クラブライセンス。
など、ピッチ外の条件もクリアする必要がある。Jリーグ公式サイト
クリアソンにはライセンス面の実績がある
クリアソン新宿は2023年に東京23区のクラブとして初めてJ3クラブライセンスを取得。
2026特別シーズン向けのJ3クラブライセンスも、施設基準に課題を残しながら例外適用を受けて交付されている。Criacao Shinjuku Official Site
ただし、これは2027/28シーズンのライセンス取得を意味するものではない。
2027/28シーズン向けのクラブライセンス判定は2027年3月に予定されている。Jリーグ公式サイト
したがって、
順位+ライセンス+入会要件。
この3つを同時にクリアすることが必要だ。
国立開催が持つ大きな意味
クリアソンの強みは、集客を大きく伸ばせるポテンシャルにもある。
国立競技場を使った大型ホームゲームを何度も開催し、クラブそのものを知らない層にも接点を広げている。
J3入会では平均入場者数も重要になるだけに、
「国立だけでなく通常のホームゲームにも来てもらえるか」
が今後の大きなテーマになる。
今後の鍵は「得点力」
5試合で3得点。
一方、失点も沖縄戦の3点だけ。
守備力はリーグ上位レベルの数字だ。
だからこそ、今後必要なのは攻撃。
0-0を1-0へ。
1-0を2-0へ。
そこまでできるようになれば、優勝・昇格争いでさらに安定して勝点を積み上げられる。
中山仁斗。
齊藤和樹。
島田譲。
前澤甲気。
そして若い神谷友騰ら。
経験豊富な選手と新戦力が融合できるかが注目だ。
まとめ|「新宿からJリーグへ」は夢物語ではなくなってきた
クリアソン新宿は、
大学生のコミュニティから始まったクラブだ。
東京都リーグ。
関東リーグ。
JFL。
そして次に見据えるのはJ3。
一歩ずつカテゴリーを上がってきた。
国立競技場では大観衆を集める。
地域や企業とのつながりも増えている。
そして現在、ピッチ上でもJFL上位争いを続けている。
もちろんJ3への道は簡単ではない。
順位。
得点力。
ライセンス。
入場者数。
クラブ経営。
越えなければならない壁はいくつもある。
それでも、
「新宿にJリーグクラブを」
という挑戦は、確実に現実へ近づいている。
国立での0-3は悔しい敗戦だった。
しかしシーズンはまだ始まったばかり。
この敗戦をどんな成長につなげるのか。
東京のど真ん中からJリーグを目指すクリアソン新宿の挑戦を、今後も応援しながら追いかけていきたい。
免責事項
本記事は、クリアソン新宿に関する公開情報や公式発表、各種報道などをもとに作成しています。記事制作の一部にAIライティングツールを使用していますが、掲載内容については情報の確認・編集を行ったうえで公開しています。
選手情報、所属状況、試合結果、順位、J3昇格条件、クラブライセンスに関する情報などは、記事公開後に変更される場合があります。最新かつ正確な情報については、クリアソン新宿、JFL、Jリーグなどの公式サイト・公式発表をご確認ください。
また、本記事内のJ3昇格の可能性に関する記述は、執筆時点の順位や制度、チーム状況などをもとにした内容であり、実際の昇格を保証・断定するものではありません。









