2026年10月27日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2026-27シーズン、東地区リーグステージ第3節の大田ハナ・シチズン対ヴィッセル神戸が、韓国・大田ワールドカップ・スタジアムで開催された。
試合は、ヴィッセル神戸が大田ハナ・シチズンを1-0で下し、ACLE開幕3連勝を達成した。
神戸は直近のJ1リーグ・FC町田ゼルビア戦から先発7人を変更。大迫勇也やマテウス・トゥーレルらをメンバー外とし、小松蓮、岩波拓也、渡辺皓太、日髙光揮らを先発起用した。
しかし、試合は決して簡単な展開ではなかった。
ホームの大田は立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛け、前半だけで多くのシュートを記録。神戸は相手のカウンターやサイド攻撃に苦しみながらも、GK権田修一や最終ラインの粘り強い対応によって無失点を維持した。
そして迎えた後半83分。
右サイドから酒井高徳が左足でクロスを供給すると、ゴール前へ走り込んだ小松蓮が頭で合わせ、待望の先制ゴールを記録した。
この得点が決勝点となり、神戸が1-0で勝利。
これでACLEは3戦全勝、勝ち点9に到達した。
一方、大田はシュート数や枠内シュート数で神戸を上回りながらも、最後まで得点を奪えなかった。
今回は、両チームの実際のスタメン、試合展開、得点シーンの詳細、戦術分析、全出場選手の採点、MOM、今後の課題と次節の展望まで詳しく解説する。
試合概要|神戸が敵地で大田を1-0撃破!
試合結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | AFCチャンピオンズリーグエリート2026/27 |
| ラウンド | 東地区リーグステージ第3節(MD3) |
| 開催日 | 2026年10月27日(火) |
| キックオフ | 19時01分(日本時間) |
| 会場 | 大田ワールドカップ・スタジアム |
| 開催地 | 韓国・大田広域市 |
| 対戦 | 大田ハナ・シチズン vs ヴィッセル神戸 |
| 試合結果 | 大田 0-1 神戸 |
| 前半 | 0-0 |
| 後半 | 0-1 |
| 天候 | 晴れ |
| 気温 | 11℃ |
| 主審 | ムハンマド・ナズミ・ナサルディン |
得点者・アシスト
| 時間 | チーム | 得点者 | アシスト |
|---|---|---|---|
| 83分 | ヴィッセル神戸 | 小松蓮 | 酒井高徳 |
得点は後半83分の1点のみ。
神戸は試合を通じて多くの時間で大田の攻撃に対応する展開となったが、終盤の一瞬のチャンスを生かして勝利を収めた。
両チームの主要スタッツ
| 項目 | 大田 | 神戸 |
|---|---|---|
| ボール支配率 | 48% | 52% |
| シュート数 | 18 | 12 |
| 枠内シュート数 | 6 | 3 |
| パス数 | 522 | 464 |
| パス成功率 | 69.5% | 70.0% |
| コーナーキック | 7 | 2 |
| オフサイド | 1 | 0 |
| イエローカード | 0 | 1 |
| レッドカード | 0 | 0 |
※スポーツナビ掲載の試合スタッツを参照。
この試合で注目したいのは、神戸が勝利したものの、シュート数では大田が大きく上回った点だ。
大田は18本のシュートを記録し、枠内シュートも6本。
一方の神戸は12本のシュートを放ち、枠内は3本だった。
ボール支配率では神戸がわずかに上回ったものの、攻撃機会の数という点では大田に優位な時間帯があった。
しかし、最終的には神戸が限られた決定機を得点へつなげ、大田は無得点。
シュート数で上回った大田と、決定力・守備力で勝利をつかんだ神戸。
今回の試合は、攻撃の回数だけでなく、ゴール前での精度とGKの働きが結果を左右する一戦となった。
両チームのスターティングメンバー
大田ハナ・シチズン|4-2-3-1
監督:ファン・ソンホン(黄善洪)
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
|---|---|---|
| GK | 1 | イ・シャングン |
| DF | 4 | チョ・ソングォン |
| DF | 16 | イ・ミョンジェ |
| DF | 33 | キム・ムンファン |
| DF | 98 | アントン・クリヴォチュク |
| MF | 14 | キム・ジュンボム |
| MF | 30 | キム・ボンス |
| MF | 44 | イ・スンミン |
| FW | 9 | ジオゴ・オリヴェイラ |
| FW | 27 | チョン・ジェヒ |
| FW | 77 | ジョアン・ヴィクトル |
大田は4-2-3-1を基本布陣として試合に臨んだ。
最前線にはジオゴ・オリヴェイラを配置し、ジョアン・ヴィクトルやチョン・ジェヒらが攻撃を支える構成となった。
中盤ではキム・ボンス、キム・ジュンボム、イ・スンミンらが攻守のバランスを担当。
最終ラインには韓国代表経験のあるキム・ムンファン、アントン・クリヴォチュクらを起用した。
大田の特徴は、ボールを奪った後の素早い攻撃と、サイドからの積極的な仕掛けだ。
今回も前半から神戸の守備の背後を狙い、シュート機会を作った。
特にチョン・ジェヒとジョアン・ヴィクトルは、ドリブルやシュートによって神戸の守備陣に負担をかけた。
ヴィッセル神戸|4-1-2-3
監督:ミヒャエル・スキッベ
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
|---|---|---|
| GK | 71 | 権田修一 |
| DF | 4 | 山川哲史 |
| DF | 24 | 酒井高徳 |
| DF | 31 | 岩波拓也 |
| DF | 41 | 永戸勝也 |
| MF | 5 | 郷家友太 |
| MF | 20 | 渡辺皓太 |
| MF | 25 | 鍬先祐弥 |
| MF | 44 | 日髙光揮 |
| FW | 26 | ジェアン・パトリッキ |
| FW | 29 | 小松蓮 |
神戸は4-1-2-3を基本としてスタートした。
最前線には小松蓮を配置し、ジェアン・パトリッキや日髙光揮がサイドから攻撃を仕掛ける布陣となった。
中盤では鍬先祐弥が守備のバランスを保ち、渡辺皓太や郷家友太がボールの循環を担当。
最終ラインには酒井高徳、山川哲史、岩波拓也、永戸勝也を配置した。
特に注目したいのは、岩波や渡辺、日髙らの起用だ。
直前のJ1町田戦では控えだった選手が先発し、ACLの舞台で重要な役割を担った。
さらに、大迫勇也がメンバー外となったことで、前線では小松が攻撃の中心を務めた。
結果として、この小松が決勝ゴールを記録。
スキッベ監督の選手起用に応える形となった。
直近の試合からスタメンを比較|神戸は7人を変更!
神戸|町田戦から大幅なターンオーバー
神戸は10月24日のJ1リーグ第12節で、FC町田ゼルビアと対戦していた。
試合は0-0の引き分け。
ホームで上位対決を迎えたものの、得点を奪えず勝ち点1の獲得にとどまった。
その町田戦から中2日で、韓国でのアウェーゲームを迎えた神戸。
今回の大田戦では先発7人を変更した。
| 町田戦の先発から外れた選手 | 大田戦で先発した選手 |
|---|---|
| マテウス・トゥーレル | 山川哲史 |
| ジエゴ | 岩波拓也 |
| カエターノ | 渡辺皓太 |
| 井手口陽介 | 鍬先祐弥 |
| 岩本悠庵 | 日髙光揮 |
| 大迫勇也 | 小松蓮 |
| 武藤嘉紀 | ジェアン・パトリッキ |
※前節から外れた選手と今回新たに先発した選手の一覧。必ずしも同じポジションでの直接的な入れ替えを意味するものではない。
今回、大迫勇也、マテウス・トゥーレル、エリキらは遠征メンバーに入らなかった。
神戸はJ1リーグとACLEの両方で戦っており、過密日程が続いている。
特に町田戦から中2日での韓国遠征という厳しい条件を踏まえると、選手のコンディションを考慮した起用だった可能性が高い。
ただし、スキッベ監督は単純に主力を休ませただけではなかった。
小松、渡辺、鍬先、岩波らを起用しながらも、勝利を狙える戦力を維持していた。
今回の勝利は、神戸の選手層の厚さを示す結果となった。
大田|ホームでのACLE連勝を狙う一戦
大田は2025シーズンのKリーグ1で2位となり、ACLEへの出場権を獲得した。
今大会では、第1節で京都サンガF.C.を破り、第2節では中国の上海海港と引き分けていた。
開幕2試合で1勝1分、勝ち点4。
今回の神戸戦では、勝利すればACLEリーグステージでさらに上位へ進出できる状況だった。
大田はホームでの試合を生かして、開始直後から積極的に攻撃を仕掛けた。
特にチョン・ジェヒ、ジョアン・ヴィクトル、ジオゴ・オリヴェイラら前線の選手が積極的にゴールを狙った。
試合序盤からチャンスを作れたことは収穫だったが、最終的には神戸の守備を崩せなかった。
試合展開|大田が攻勢も、神戸が粘り強く耐える
前半1~10分:大田が立ち上がりから積極的に攻撃
試合開始直後から攻勢を強めたのは、ホームの大田だった。
開始1分にはコーナーキックを獲得し、チョン・ジェヒがゴール前でシュートを放った。
さらに4分には、ジオゴ・オリヴェイラがペナルティエリア中央から左足でシュート。
しかし、神戸の山川哲史が体を張ってブロックした。
その後も大田はサイドからクロスを供給し、神戸のゴールへ迫った。
神戸は守備で対応する時間帯が多かったものの、最終ラインが集中力を維持。
相手に先制点を与えなかった。
前半15分:小松蓮が最初の得点機を迎える
15分、神戸にも得点機会が訪れた。
左サイドから郷家友太がクロスを供給。
このボールに小松蓮が反応し、ペナルティエリア左から左足でシュートを放った。
しかし、大田のGKイ・シャングンが対応し、ゴールを許さなかった。
この場面では、小松がゴール前へ入り込む動きが効果的だった。
最終的に得点にはならなかったものの、前線で積極的にゴールを狙う姿勢を見せた。
前半20~30分:両チームが攻撃を展開
大田は21分、ジョアン・ヴィクトルが左サイドからシュートを放ったが、ボールは枠を外れた。
24分には再びジョアン・ヴィクトルがペナルティエリア左から右足でシュート。
しかし、神戸のGK権田修一がセーブして失点を防いだ。
一方、神戸は28分にコーナーキックを獲得。
日髙光揮がボールを供給し、鍬先祐弥が中央からシュートを放ったものの、ゴールにはつながらなかった。
この時間帯は両チームともにチャンスを作り、均衡した展開が続いた。
前半37~45分:大田が決定機!権田修一が好セーブ
前半終盤は、大田が攻撃を強めた。
38分にはチョン・ジェヒが右サイドからドリブルで進入し、クロスを供給。
神戸の岩波拓也が対応し、危険な場面を防いだ。
44分にはキム・ジュンボムがペナルティエリア左からシュート。
しかし、山川がブロックして失点を防いだ。
そして45分、大田が大きなチャンスを迎える。
チョン・ジェヒがドリブルで攻め上がり、ペナルティエリア右から強烈な右足シュートを放った。
しかし、神戸のGK権田修一が右手を伸ばして好セーブ。
前半終了間際の大きなピンチを、権田が救った。
神戸にとって、この場面で失点しなかったことは非常に重要だった。
試合は0-0のままハーフタイムを迎えた。
後半の試合展開|小松蓮が83分に決勝ゴール!
後半開始:両チームが積極的に攻撃
後半開始直後、神戸は山川のパスから小松がペナルティエリア内でボールを受けた。
小松のパスを受けた郷家がシュートを放ったものの、ゴール左へ外れた。
一方、大田も攻撃を続けた。
後半開始直後にはキム・ジュンボムがペナルティエリア手前からシュートを放ち、権田がセーブ。
両チームともに先制点を狙う展開となった。
後半59分:神戸が川端彪英を投入
神戸は59分、日髙光揮を下げて川端彪英を投入した。
サイドの選手を入れ替え、攻撃に変化を加えようとした。
日髙は前半から積極的にクロスを供給していたが、得点にはつながらなかった。
神戸としては、フレッシュな選手の投入によって相手守備陣に新たな負担をかける狙いがあったと考えられる。
後半65分:大田が3枚替えで攻撃を強化
大田は65分、3人を同時に交代した。
ジョアン・ヴィクトルに代えてグスタフ・ルドウィグソン、チョン・ジェヒに代えてオム・ウォンサン、キム・ジュンボムに代えてソ・ジンスを投入。
前線の構成を大きく変更し、攻撃の活性化を狙った。
この交代後も大田は攻撃を続けた。
特にオム・ウォンサンは右サイドからの攻撃に関与し、クロスやパスで得点機会を作ろうとした。
しかし、神戸の守備陣も集中力を維持した。
後半70分:神戸が井手口陽介とジエゴを投入
神戸は70分、2人の選手を交代した。
渡辺皓太に代えて井手口陽介、永戸勝也に代えてジエゴを投入。
中盤と最終ラインの構成を変更した。
試合は大田が積極的に攻撃を仕掛ける展開だったため、神戸としては守備の安定感を維持する必要があった。
井手口は中盤での守備とボール回収を担当し、ジエゴも最終ラインで相手の攻撃に対応した。
この交代によって神戸は守備の強度を維持しながら、終盤の勝負どころへ入っていった。
後半74分:鍬先祐弥にイエローカード
74分、神戸の鍬先祐弥が警告を受けた。
神戸はその後も大田の攻撃に対応し、カウンターやサイドからの攻撃を狙った。
ただし、試合は終盤に入っても0-0。
先制点が勝敗を大きく左右する緊迫した展開となった。
後半83分:小松蓮が決勝ゴール!酒井高徳のクロスにヘディング
ついに試合が動いたのは83分だった。
神戸は右サイドから攻撃を展開。
酒井高徳が左足でゴール前へクロスを供給した。
このボールに小松蓮が反応。
ペナルティエリア中央からニアサイドへ動きながら、頭でボールを合わせた。
シュートはゴール左下へ決まり、神戸が1-0と先制した。
小松蓮が値千金の決勝ゴールを記録!
この場面で評価したいのは、酒井の正確なクロスと小松の動き出しだ。
酒井は右サイドからゴールへ向かう軌道のボールを供給。
小松は相手DFの間で動き出し、頭でコースを変えてゴールへ流し込んだ。
一瞬の判断が求められる難しいプレーだったが、小松は冷静にシュートを成功させた。
今回、神戸は多くの時間で大田の攻撃に苦しんでいた。
そのなかで、限られたチャンスを確実に得点へつなげたことは大きかった。
後半84分:小松蓮が交代、武藤嘉紀を投入
得点直後の84分、神戸は小松に代えて武藤嘉紀を投入した。
さらに岩波拓也に代えてカエターノを起用。
攻守のバランスを整えながら、残り時間を戦う形となった。
小松は得点後に脚をつって倒れ込む場面もあり、厳しい試合で最後まで走り続けたことがうかがえる。
一方、武藤には前線でボールを収め、相手の反撃を抑える役割が期待されたと考えられる。
試合終盤:神戸が大田の猛攻をしのぐ
1点を追う大田は、終盤に攻撃を強めた。
84分にはジオゴ・オリヴェイラに代えてチョ・ミンギュを投入。
さらに88分にはイ・スンミンを下げ、パク・ビョンチャンを投入した。
大田は最後まで同点ゴールを狙ったが、神戸の守備陣が対応。
GK権田修一を中心にゴールを守り続けた。
試合終了:神戸が1-0で勝利!ACLE開幕3連勝
試合はそのまま1-0で終了した。
神戸は83分の小松のゴールを守り切り、ACLE開幕3連勝。
勝ち点を9へ伸ばした。
一方の大田はシュート18本、枠内シュート6本を記録しながらも得点できず、今大会初黒星となった。
戦術分析|ヴィッセル神戸が勝利できた4つの理由
① GK権田修一の好セーブ
今回の神戸で最も重要な役割を果たした選手の一人が、GK権田修一だ。
前半24分にはジョアン・ヴィクトルのシュートをセーブ。
さらに前半終了間際には、チョン・ジェヒの強烈なシュートを右手で防いだ。
後半も相手のシュートに対応し、最後まで無失点を維持した。
今回、大田は枠内シュートを6本記録している。
神戸がこの攻撃をしのぎ、最終的に勝利できた背景には、権田の安定したパフォーマンスがあった。
② 山川哲史と岩波拓也を中心とした守備
神戸は試合を通じて大田の攻撃を受ける場面が多かった。
それでも、最終ラインの選手たちは集中力を維持した。
特に山川哲史は試合序盤から相手のシュートをブロック。
岩波拓也もサイドからのクロスに対応し、中央へのパスを制限した。
最終ラインの複数の選手が守備に関与し、相手のシュートをゴールへ通さなかったことは評価できる。
③ 酒井高徳の攻撃参加とクロス精度
今回の決勝ゴールを生み出したのが酒井高徳だった。
神戸は大田の攻撃に押し込まれる場面が多かったものの、酒井は右サイドから攻撃へ参加。
83分には左足で正確なクロスを供給し、小松のゴールをアシストした。
このクロスでは、単にゴール前へボールを送るのではなく、小松の動き出しに合わせた軌道が効果的だった。
守備に対応しながら、得点に直結するプレーを生み出せる点は、酒井の大きな強みだ。
④ 小松蓮のゴール前での動き
今回の神戸で決定的な仕事をしたのが小松蓮だ。
前半15分には郷家のクロスからシュートを放ち、後半も積極的にゴール前へ進出した。
そして83分には、酒井のクロスに合わせて決勝ゴールを記録。
特に注目したいのは、相手DFのマークを外す動きだ。
ゴール前で相手よりも先にボールへ到達するためには、走り込むタイミングが重要になる。
小松はそのタイミングを見極め、頭でシュートコースを変えて得点した。
大迫勇也がメンバー外となった試合で、自ら結果を残したことも大きな意味を持つ。
神戸の課題|開幕3連勝でも改善したいポイント
① 相手にシュートを許す時間帯が多かった
神戸は今回、1-0で勝利したものの、大田に18本のシュートを許した。
特に前半は相手に攻撃される場面が多かった。
結果として無失点で勝利できたが、毎試合GKや最終ラインの好守に頼ることは難しい。
今後は、相手の攻撃をより高い位置で止めることが重要になる。
② 攻撃の組み立てに改善の余地
今回の神戸はボール支配率でわずかに上回ったものの、決定機を数多く作れたわけではなかった。
前線の小松やジェアン・パトリッキにボールを供給しようとしたが、相手の守備に阻まれる場面もあった。
今後は、中盤から前線への縦パスやサイドチェンジを増やし、より効果的に得点機会を作る必要がある。
③ 大幅なターンオーバー時の連係向上
神戸は町田戦から7人を変更して勝利した。
これは選手層の厚さを示す一方、先発の組み合わせが変わった際の連係には改善の余地もある。
特に中盤から前線へボールをつなぐ形を安定させることが重要だ。
ACLEとJ1リーグの連戦が続くなか、誰が先発しても同じ戦術を発揮できるチームを構築したい。
大田ハナ・シチズンの戦術分析|なぜ18本のシュートで無得点だったのか?
① サイド攻撃は効果的だった
大田は前半からサイド攻撃を積極的に仕掛けた。
特にチョン・ジェヒやジョアン・ヴィクトルは、ドリブルで相手の守備陣へ勝負を仕掛けた。
前半には何度もペナルティエリア内へ進入し、シュート機会を作った。
しかし、最終的には神戸の守備陣に対応された。
攻撃の形自体は作れていたため、最後のクロスやシュートの精度を改善することが重要だ。
② シュート精度の不足
大田はシュート18本を記録したが、得点はゼロ。
枠内シュートは6本だった。
数字からも、決して攻撃機会がなかったわけではないことが分かる。
しかし、神戸のGK権田や最終ラインの対応を上回ることはできなかった。
今後は、より良い位置でシュートを放つための連係を高めたい。
③ 83分のクロスへの対応
大田にとって最も悔やまれるのは83分の失点だ。
酒井のクロスに対し、小松がゴール前で動き出した。
大田の守備陣はこの動きへの対応が遅れ、ヘディングでシュートを許した。
守備を続ける試合終盤こそ、相手ストライカーへのマークやクロスへの対応を徹底する必要がある。
④ 交代選手を得点につなげられなかった
大田は65分に3人を投入するなど、積極的な交代策を実施した。
オム・ウォンサンやルドウィグソンらの投入によって攻撃の変化を狙ったが、結果として得点を奪えなかった。
今後は、交代選手の特徴を生かした攻撃の形をさらに高める必要がある。
注目選手分析|小松蓮が決勝ゴールで存在感!
大迫勇也の代役で先発
今回、小松蓮は大迫勇也がメンバー外となった試合で先発起用された。
大迫は神戸の攻撃の中心的な存在だ。
その役割を担うことは、簡単ではない。
しかし、小松は前線で積極的にプレーし、相手守備陣にプレッシャーをかけた。
83分の決勝ゴール
小松の最大の見せ場は83分だった。
酒井高徳が右サイドから供給したクロスに反応。
相手の守備をかわすように動きながら、頭でシュートを放った。
ボールはゴール左下へ決まり、神戸が先制した。
この得点は単に試合の勝敗を決めただけではない。
神戸がACLE開幕3連勝を達成するうえで、非常に大きな意味を持つゴールだった。
今後の先発争いにも影響か
小松はACLE第1節のポートFC戦でも得点を記録している。
今回も大田戦で決勝ゴールを記録し、アジアの舞台で結果を残した。
大迫勇也や武藤嘉紀ら経験豊富な攻撃陣がいる神戸において、若いストライカーが結果を残すことは重要だ。
今回のゴールが、今後の先発争いにどのような影響を与えるのか注目したい。
全出場選手採点|ヴィッセル神戸
※以下の採点は試合記録、スタッツ、報道されたプレー内容を基にした本記事独自の評価です。公式採点ではありません。10点満点、6.0点を標準としています。
ヴィッセル神戸先発選手採点
| 選手 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|
| 権田修一 | 8.5 | 前半終了間際の好セーブを含め、相手の攻撃を防いだ。完封勝利の立役者 |
| 山川哲史 | 7.5 | 序盤からシュートをブロック。中央で安定した守備を見せた |
| 酒井高徳 | 8.5 | 決勝ゴールをアシスト。守備だけでなく、攻撃面でも重要な働き |
| 岩波拓也 | 7.0 | クロス対応やシュートブロックで貢献。先発起用に応えた |
| 永戸勝也 | 6.5 | サイドの守備に対応し、攻撃にも参加。70分に交代 |
| 郷家友太 | 6.5 | 中盤から前線へ積極的に関与。シュート機会も作った |
| 渡辺皓太 | 6.5 | 中盤でボールをつなぎ、守備にも貢献した |
| 鍬先祐弥 | 7.0 | 中盤の守備とボール回収で貢献。シュートも放ったが74分に警告 |
| 日髙光揮 | 6.5 | サイドからクロスを供給し、攻撃を支えた |
| ジェアン・パトリッキ | 6.5 | 左サイドからドリブル突破を狙い、攻撃の幅を作った |
| 小松蓮 | 9.0 | 83分に決勝ゴール。前線で積極的にプレーし、勝利に直結する仕事を果たした |
ヴィッセル神戸途中出場選手採点
| 選手 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|
| 川端彪英 | 6.0 | 59分から出場。サイドで攻撃に変化を加えた |
| 井手口陽介 | 6.5 | 70分から出場。中盤で守備の強度を維持 |
| ジエゴ | 6.5 | 70分から出場。最終ラインで相手の攻撃に対応 |
| 武藤嘉紀 | 評価なし | 84分から出場。出場時間が短いため採点対象外 |
| カエターノ | 評価なし | 84分から出場。終盤の守備を担当したが、採点対象外 |
ヴィッセル神戸MOM:小松蓮
MOM:小松蓮/9.0点
神戸からは小松蓮を選出した。
今回の試合は、権田修一の好セーブや酒井高徳のアシストも重要だった。
しかし、83分に決勝ゴールを記録し、チームを勝利へ導いた小松の働きは非常に大きかった。
特に、相手DFのマークを外す動きとヘディングの精度を高く評価した。
全出場選手採点|大田ハナ・シチズン
大田ハナ・シチズン先発選手採点
| 選手 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|
| イ・シャングン | 6.5 | 小松のシュートなどに対応。1失点したものの守備を支えた |
| チョ・ソングォン | 6.0 | 最終ラインで守備を担当したが、決勝ゴールを防げず |
| イ・ミョンジェ | 6.5 | サイドで攻守に関与し、クロスから攻撃機会を作った |
| キム・ムンファン | 6.5 | サイドから積極的に攻撃参加。クロスや守備で貢献 |
| アントン・クリヴォチュク | 6.0 | 最終ラインで守備を続けたが、終盤の失点を防げなかった |
| キム・ジュンボム | 6.5 | シュート機会を作り、中盤から攻撃に参加 |
| キム・ボンス | 7.0 | 中盤でのボール回収とパスワークを支えた |
| イ・スンミン | 6.0 | 中盤で攻撃に関与したが、得点にはつながらず |
| ジオゴ・オリヴェイラ | 6.5 | 前線でシュートやドリブルを仕掛けたが無得点 |
| チョン・ジェヒ | 7.5 | 前半終了間際に決定機。積極的な突破で神戸の守備を苦しめた |
| ジョアン・ヴィクトル | 7.0 | 前半からシュート機会を作り、攻撃を活性化させた |
大田ハナ・シチズン途中出場選手採点
| 選手 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|
| オム・ウォンサン | 6.5 | 65分から出場。サイドから攻撃を仕掛けた |
| グスタフ・ルドウィグソン | 6.0 | 65分から出場。攻撃に変化を加えたが、得点には届かず |
| ソ・ジンス | 6.5 | 65分から出場。前線で積極的にプレーした |
| チョ・ミンギュ | 評価なし | 84分から出場。プレー時間が短いため採点対象外 |
| パク・ビョンチャン | 評価なし | 88分から出場。プレー時間が短いため採点対象外 |
大田MOM:チョン・ジェヒ
MOM:チョン・ジェヒ/7.5点
大田からはチョン・ジェヒを選出した。
前半から積極的にシュートを放ち、神戸の守備陣にプレッシャーをかけた。
特に前半45分の右サイドからのシュートは、権田の好セーブによって阻まれたものの、得点に迫る場面だった。
チームは無得点に終わったが、攻撃面での積極性を高く評価した。
総合MOM|小松蓮
今回の試合全体を通じたMOMには、ヴィッセル神戸の小松蓮を選出する。
神戸がシュート数で下回り、難しい時間帯が続いた試合において、83分に決勝ゴールを記録した。
また、試合開始から前線でプレーを続け、守備でも積極的に相手へプレッシャーをかけた。
権田修一の好セーブと酒井高徳のアシストも非常に重要だったが、最終的に勝敗を決めた小松の貢献を最も高く評価した。
両チームの交代選手・交代時間
ヴィッセル神戸
| 時間 | OUT | IN |
|---|---|---|
| 59分 | 日髙光揮 | 川端彪英 |
| 70分 | 渡辺皓太 | 井手口陽介 |
| 70分 | 永戸勝也 | ジエゴ |
| 84分 | 小松蓮 | 武藤嘉紀 |
| 84分 | 岩波拓也 | カエターノ |
大田ハナ・シチズン
| 時間 | OUT | IN |
|---|---|---|
| 65分 | ジョアン・ヴィクトル | グスタフ・ルドウィグソン |
| 65分 | チョン・ジェヒ | オム・ウォンサン |
| 65分 | キム・ジュンボム | ソ・ジンス |
| 84分 | ジオゴ・オリヴェイラ | チョ・ミンギュ |
| 88分 | イ・スンミン | パク・ビョンチャン |
※交代時間はJリーグ公式試合記録に基づく。
ACLE第3節終了時点の両チームの状況
ヴィッセル神戸|3戦全勝で勝ち点9
神戸は今回の勝利によって、ACLEリーグステージ開幕3連勝を達成した。
ここまでの結果は以下のとおりだ。
| 節 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 第1節 | ポートFC | 2-1 勝利 |
| 第2節 | 全北現代モータース | 2-0 勝利 |
| 第3節 | 大田ハナ・シチズン | 1-0 勝利 |
3試合で3勝、勝ち点9。
総得点は5、失点は1となった。
また、第2節の全北現代戦に続き、2試合連続の無失点勝利。
攻撃面だけでなく、守備の安定感が好結果につながっている。
前回大会では準決勝敗退という悔しい結果となった神戸。
今大会は悲願のアジア制覇へ向けて、順調に勝ち点を積み重ねている。
大田ハナ・シチズン|勝ち点4で今大会初黒星
一方、大田は第3節終了時点で1勝1分1敗、勝ち点4となった。
第1節では京都サンガに勝利し、第2節では上海海港と引き分けた。
今回の神戸戦は、内容面では攻撃の機会を作れたものの、結果として無得点で敗戦。
今後は決定力の改善が重要になる。
ただし、神戸を相手に18本のシュートを記録したことは、攻撃面での可能性を示すものだった。
次節以降は、今回の内容を得点と勝利につなげたい。
次節の展望|神戸はラーチャブリー、大田は柏と対戦
ヴィッセル神戸:ホームでACLE4連勝を目指す
神戸は11月3日(火・祝)、ACLE第4節でタイのラーチャブリーFCと対戦する予定だ。
会場は神戸市御崎公園球技場(ノエビアスタジアム神戸)、キックオフは19時。
今回の勝利によって開幕3連勝となった神戸。
次節も勝利すれば、リーグステージ突破へ向けてさらに優位な状況を作ることができる。
特に、小松蓮や酒井高徳、権田修一らがどのような働きを見せるか注目したい。
また、神戸は10月31日にJ1リーグ第13節で名古屋グランパスと対戦する予定だ。
そのため、ACLEとリーグ戦の連戦が続く。
スキッベ監督がどのように選手を起用し、両大会で結果を残していくのかも重要なポイントとなる。
大田ハナ・シチズン:柏レイソル戦で巻き返しを狙う
大田は11月3日(火)、ACLE第4節で柏レイソルと対戦する予定だ。
会場は三協フロンテア柏スタジアム、キックオフは19時。
大田にとっては、今回の敗戦から立て直しを図る重要な試合となる。
特に、チョン・ジェヒやジョアン・ヴィクトルらの攻撃力をどのように得点へつなげるかがポイントだ。
柏もACLEで上位進出を狙うチームだけに、難しい試合が予想される。
まとめ|小松蓮の決勝ゴールと権田修一の好守!神戸がACLE開幕3連勝
ACLE第3節、大田ハナ・シチズン対ヴィッセル神戸は、神戸が1-0で勝利した。
試合はホームの大田が積極的に攻撃を仕掛け、前半から多くのシュート機会を作った。
しかし、神戸はGK権田修一の好セーブや、山川哲史、岩波拓也ら守備陣の粘り強い対応によって無失点を維持した。
そして83分、酒井高徳のクロスに小松蓮がヘディングで合わせ、決勝ゴールを記録した。
今回の試合のポイントは以下のとおりだ。
- ヴィッセル神戸が大田ハナ・シチズンに1-0で勝利
- 小松蓮が83分に決勝ゴールを記録
- 酒井高徳が左足のクロスで決勝点をアシスト
- GK権田修一が複数の好セーブで無失点に貢献
- 神戸は町田戦から先発7人を変更しながら勝利
- 大田はシュート18本、枠内シュート6本も無得点
- 神戸はACLE開幕3連勝、勝ち点9に到達
- 神戸はACLE2試合連続の無失点勝利
神戸にとって、今回の勝利は単なる勝ち点3以上の意味を持つものだった。
大迫勇也ら主力を欠き、連戦による疲労もあるなかで、普段は出場機会が限られる選手たちが結果を残した。
特に、小松が決勝ゴールを記録したことは、今後の攻撃陣の競争にとっても重要な収穫となる。
一方、大田はシュート数で上回りながら、最後までゴールを奪うことができなかった。
次節以降は、今回作った決定機を得点へつなげることが重要になる。
神戸は悲願のアジア初制覇へ、大田はリーグステージ突破へ。
両チームが今回の一戦から得た課題と収穫を、今後のACLEでどのように生かしていくのか。
ワールドサッカーポータルでは、引き続き両チームの戦いに注目していきたい。
免責事項
本記事は、2026年10月28日時点で確認できるAFC公式情報、Jリーグ公式記録、ヴィッセル神戸公式発表、国内スポーツメディアの報道、試合データなどの公開情報を基に作成しています。
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