2026年9月23日、天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会3回戦で、鹿島アントラーズとヴァンフォーレ甲府が対戦する。
キックオフは17時。会場はメルカリスタジアム。
鹿島はJ1第8節終了時点で8位、甲府はJ2で17位。カテゴリーと現在の順位だけを見れば鹿島優位に映るが、このカードは天皇杯において何度も波乱を生んできた。
2022年準決勝では甲府が鹿島を1-0で破り、その後クラブ史上初の天皇杯優勝を達成。2023年3回戦でも1-1からPK戦11-10で甲府が勝利した。2024年ラウンド16では鹿島が2-1で勝利している。
今回もカテゴリー差だけでは判断できない、3回戦屈指の注目カードだ。
試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会 3回戦 |
| 対戦 | 鹿島アントラーズ vs ヴァンフォーレ甲府 |
| 開催日 | 2026年9月23日(水・祝) |
| キックオフ | 17:00 |
| 会場 | メルカリスタジアム |
| 鹿島監督 | 鬼木達 |
| 甲府監督 | 渋谷洋樹 |
| 放送 | スポーツライブ+2 |
| 配信 | スカパー!動画ストア |
JFA公式でも9月23日17時キックオフ、メルカリスタジアム開催と発表されている。(jfa.jp)
鹿島アントラーズの現在地
4勝1分3敗・勝点13でJ1・8位
鹿島は第8節終了時点で、
4勝1分3敗
勝点13
17得点16失点
8位
となっている。
開幕から4連勝と最高のスタートを切ったものの、第5節から水戸、浦和、神戸に3連敗。
9月19日の川崎フロンターレ戦では連敗を止めたものの、3-2で迎えた90+7分にペドロ・ホマーノの同点弾を許し、3-3で引き分けた。
勝利からは4試合遠ざかっている。
鹿島最大の武器は得点力
レオ・セアラは早くも10得点
守備面に課題を抱える一方、攻撃力は高い。
リーグ8試合で17得点。
その中心がレオ・セアラだ。
川崎戦でも44分と67分に2得点を決め、今季リーグ戦の得点数を10まで伸ばした。Jリーグ公式の得点データでも鹿島最多となっている。
さらにチャヴリッチも4得点。
甲府としては、鹿島の攻撃を90分間完全に封じるのは簡単ではない。
ただし16失点は気になる
先制しても試合を閉じ切れていない
鹿島は8試合で16失点。
川崎戦でも2度リードしながら最終的に3失点した。
一発勝負では「点を取れるから大丈夫」という考え方は危険だ。
甲府に先制点や同点弾を許し、試合をロースコアの接戦へ持ち込まれる展開は避けたい。
カップ戦では結果が出ている鹿島
天皇杯2回戦はアトレチコ鈴鹿に3-0
鹿島は天皇杯2回戦でアトレチコ鈴鹿と対戦。
前半は0-0だったが、
47分 千田海人
75分 チャヴリッチ
90分 レオ・セアラ
の得点で3-0と勝利した。
この試合では山田大樹、津久井佳祐、千田海人、大川佑梧、元砂晏翔仁ウデンバ、林晴己、吉田湊海ら、リーグ戦とは異なるメンバーを多数起用している。
ACLEではニューカッスル・ジェッツに7-1
鹿島はACLE初戦でもニューカッスル・ジェッツを7-1で撃破。
Jリーグ公式プレビューでも、チャヴリッチのハットトリックなどで大勝したことが紹介されている。(jleague.jp)
リーグでは勝ち切れていない一方、カップ戦では攻撃力を発揮できている。
鹿島は主力を投入しやすい日程
次のJ1は10月9日
鹿島の次のJ1リーグ戦は10月9日のガンバ大阪戦。
今回の天皇杯から約2週間空く。
一方、甲府は3日後の9月26日にJ2第8節・RB大宮アルディージャ戦を控えている。
この日程差は大きい。
鹿島は今回、主力を温存する必要性が比較的小さい。
鬼木監督が2回戦よりも強いメンバーを送り出す可能性は十分にある。
鹿島アントラーズ予想スタメン
4-4-2を基本形として予想
直近の川崎戦では、Jリーグ公式で鹿島の予想フォーメーションは4-4-2とされていた。
今回も4-4-2を基本として、以下の11人を予想する。
これはあくまで本稿独自の予想。
JFAが公開している3回戦登録リストにも上記選手全員が含まれている。
レオ・セアラ+鈴木優磨を前線に
最大の注目は2トップ。
レオ・セアラをゴール前に置き、鈴木優磨が少し下がってボールを引き出す。
甲府が5バック気味になれば、中央でレオがCBを引きつけ、鈴木が中盤との間に立つ形が重要になる。
ヴァンフォーレ甲府の現在地
2勝1分4敗でJ2・17位
甲府はJ2第7節終了時点で、
2勝1分4敗
勝点7
5得点10失点
17位
となっている。
直近の徳島ヴォルティス戦は0-1。
74分にトニー・アンデルソンのゴールを許し、そのまま敗れた。
甲府最大の課題は得点力
リーグ7試合で5得点
リーグ戦では7試合で5得点。
直近の徳島戦も無得点だった。
鹿島が17得点しているのに対し、甲府は5得点。
単純な撃ち合いになれば甲府にとって厳しい。
だからこそ、
守る
↓
耐える
↓
少ない決定機を仕留める
という戦い方が必要になる。
ただし天皇杯では札幌に3-1
スタチオーリ・ミケーレが2ゴール
リーグとは違う姿を見せたのが天皇杯2回戦だ。
北海道コンサドーレ札幌に30分に先制されたものの、
59分 スタチオーリ・ミケーレ
70分 スタチオーリ・ミケーレ
81分 内藤大和
と後半に3得点。
3-1で逆転勝利した。(jfa.jp)
特にミケーレの2得点は今回の鹿島戦に向けても大きな材料となる。
甲府はターンオーバーの可能性が高い
3日後に大宮戦
甲府は9月26日にJ2の大宮戦。
天皇杯から中2日でリーグ戦を迎える。
しかも現在17位。
リーグ戦の重要度も非常に高い。
そのため渋谷洋樹監督は、天皇杯2回戦と同じようにリーグ戦から複数人を入れ替える可能性がある。
ヴァンフォーレ甲府予想スタメン
天皇杯2回戦の勝利メンバーを軸に予想
直近の徳島戦では甲府は3-4-2-1を採用している。
さらに天皇杯2回戦でも以下の11人が先発して3-1で勝利した。
本稿では、その成功体験を重視してほぼ同じ構成を予想する。
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | 東ジョン |
| RCB | 野澤陸 |
| CB | 山本英臣 |
| LCB | 小林岩魚 |
| RWB | 和田拓也 |
| CMF | 米陀大洋 |
| CMF | 末木裕也 |
| LWB | 水野颯太 |
| AMF | 平塚悠知 |
| AMF | 黒川淳史 |
| FW | スタチオーリ・ミケーレ |
この11人は、実際に札幌との天皇杯2回戦で先発したメンバーと一致する。
リーグ戦とは大幅に異なる可能性
直近の徳島戦では、小出悠太、遠藤光、荒木翔、安田虎士朗、村上千歩、武井成豪、内藤大和、佐藤和弘らが先発した。
つまり甲府は、
リーグ戦組
と、
天皇杯組
をかなり明確に使い分けている。
今回も同様の選択をする可能性は十分にある。
最大の見どころは「天皇杯での相性」
2022年は甲府が鹿島を1-0で撃破
2022年準決勝。
県立カシマサッカースタジアム、現在のメルカリスタジアムで両者が対戦。
37分に宮崎純真が得点し、甲府が1-0で勝利した。
鹿島は18本のシュートを放ったが、甲府の守備を最後まで崩せなかった。
この試合こそ、今回の甲府が参考にできるゲームだ。
2023年もPK戦で甲府
2023年3回戦は1-1。
延長でも決着がつかず、PK戦は13人目までもつれた。
最終的には11-10で甲府が勝利している。
2024年は鹿島がリベンジ
2024年ラウンド16では甲府が三沢直人のゴールで先制。
しかし鹿島が藤井智也のゴールで追いつき、89分に植田直通が決勝点。
鹿島が2-1で勝利した。
直近3回の天皇杯直接対決は、
| 年 | 結果 |
|---|---|
| 2022年 | 甲府 1-0 鹿島 |
| 2023年 | 鹿島 1-1 甲府/PK10-11 |
| 2024年 | 甲府 1-2 鹿島 |
甲府2勝、鹿島1勝。
ここは今回の試合を見るうえで無視できないデータだ。
試合展開予想① 序盤は鹿島が押し込む
甲府は5バック化して守る可能性
鹿島がボールを持つ展開を予想する。
甲府は3-4-2-1から、守備時には両ウイングバックが下がり5バック気味になる。
中央を狭くし、レオ・セアラへの縦パスを切る。
まずはこの形で鹿島の攻撃を受ける可能性が高い。
試合展開予想② 鹿島はサイドをどう崩すか
松村とチャヴリッチが鍵
中央に人数を集める甲府に対し、鹿島はサイド攻撃が重要になる。
松村のドリブル。
チャヴリッチの突破。
小池、小川のオーバーラップ。
ここから甲府を横へ広げたい。
クロスを入れるだけでなく、深い位置まで侵入してからのカットバックまで持っていければ、レオ・セアラの決定力をさらに生かせる。
試合展開予想③ 甲府は2022年型のカウンターを狙う
鹿島が押し込んだ瞬間がチャンス
2022年の準決勝でも、甲府は守備を固めながらカウンターで決勝点を奪った。(jleague.jp)
今回も考え方は似る可能性がある。
鹿島のSBが高く上がった瞬間。
ボールを奪ってミケーレへ。
平塚、黒川が追い越す。
この攻撃をどれだけ作れるかが、甲府の下克上への鍵になる。
試合展開予想④ 先制点の価値が非常に大きい
鹿島が先制した場合
鹿島が先制すれば、甲府は守備だけでは勝てなくなる。
前へ出る必要があり、守備ブロックにはスペースが生まれる。
そこでレオ・セアラや鈴木優磨の決定力がさらに生きる。
鹿島にとって理想的な流れだ。
甲府が先制した場合
逆に甲府が先制すれば、全く違うゲームになる。
2022年の記憶もあり、鹿島側には心理的な焦りが生じる可能性がある。
甲府はさらに守備ラインを下げてカウンターに集中できる。
今回も甲府が番狂わせを起こすなら、先制点が最大の条件になるだろう。
鹿島の勝利へのポイント
レオ・セアラをゴール前から離しすぎない
リーグ10得点のストライカーを、ビルドアップ参加のために下げすぎる必要はない。
最後の仕事に集中させたい。
守備のリスク管理
鹿島が最も注意すべきなのは、自分たちがボールを持っているとき。
SBが高く上がった際に、三竿やマテウス・ブエノがカウンターへの備えを取れるかが重要になる。
ゲームを慌ててオープンにしない
直近の川崎戦は3得点しながら3失点。
一発勝負では「点を取り合えばいい」という戦いは危険だ。
甲府の勝利へのポイント
前半を0-0で終える
2022年のように鹿島の攻撃を耐え続ければ、時間が経つほど鹿島にプレッシャーがかかる。
ミケーレの決定力
札幌戦で2ゴールを奪ったFWに、少なくとも数回はフィニッシュの機会を作りたい。
セットプレー
流れの中でチャンスが少ない試合ほど、CKやFKの価値が高くなる。
注目選手|鹿島アントラーズ
レオ・セアラ
川崎戦で2得点。
今季J1で10得点。
甲府としては、この選手をペナルティーエリア内で自由にしないことが最優先となる。
注目選手|ヴァンフォーレ甲府
スタチオーリ・ミケーレ
天皇杯2回戦・札幌戦で2得点。
リーグ戦では得点数が伸びていない甲府にとって、一発勝負で得点できる存在は貴重だ。
最終的な試合展開予想
前半は鹿島がボールを持ち、甲府が自陣で守備ブロックを形成する展開を予想する。
鹿島は松村、チャヴリッチを使ってサイドから甲府を広げ、鈴木優磨が中盤との間でボールを受ける。
その先にレオ・セアラ。
一方の甲府はボールを奪った瞬間にミケーレを使い、短い時間で鹿島ゴールへ迫りたい。
30分まで0-0。
前半終了まで0-0。
と進めば甲府にも十分チャンスが出てくる。
逆に鹿島が早い時間に先制した場合は、その後甲府が前へ出ることで鹿島の攻撃陣にスペースが生まれ、点差が広がる可能性もある。
本稿の予想スコア
鹿島アントラーズ 2-1 ヴァンフォーレ甲府
本稿では鹿島2-1甲府と予想する。
鹿島には現在のJ1得点王レオ・セアラがいる。
次のリーグ戦まで時間があり、主力を投入しやすい。
さらに天皇杯2回戦3-0、ACLE初戦7-1と、カップ戦では結果も出ている。
それでも甲府が簡単に敗れるとは考えにくい。
過去3回の天皇杯対戦で鹿島を2度破った実績。
札幌を3-1で倒した2回戦。
そして一発勝負特有の緊張感。
甲府が先制できれば、再び延長戦やPK戦まで進む可能性もある。
まとめ|鹿島は“甲府の天皇杯”を今度こそ断ち切れるか
鹿島はJ1・8位。
甲府はJ2・17位。
リーグ戦だけを見れば鹿島優位。
しかし天皇杯では、
2022年 甲府勝利
2023年 甲府勝利
2024年 鹿島勝利
という歴史がある。
今回も鹿島にとって、単なるJ2クラブとの対戦ではない。
レオ・セアラを中心とした強力な攻撃陣で、過去の嫌な記憶ごと甲府を押し切れるか。
甲府は再び守備とカウンターで鹿島を苦しめ、“天皇杯の番狂わせ”を再現できるか。
試合の最大のポイントは、
鹿島が早い時間に先制できるか。
そして、
甲府が0-0の時間をどこまで長くできるか。
この2点になりそうだ。
免責事項
本記事は、JFA公式サイト、Jリーグ公式サイト、鹿島アントラーズ公式サイト、ヴァンフォーレ甲府公式サイトなど、2026年9月23日時点で公開されている情報を確認し、ファクトチェックを行ったうえで作成しています。
試合日時、会場、順位、過去の対戦結果、天皇杯2回戦の出場記録などは公式情報を参照しています。
一方、予想スターティングメンバー、フォーメーション、選手起用、試合展開および予想スコアについては、直近の公式戦、過去の起用傾向、試合日程などをもとにした独自予想であり、実際の内容とは異なる場合があります。
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