0-0。
そのまま勝点1を分け合うかに思われた。
しかし、最後の最後にドラマが待っていた。
2026年9月20日に長野Uスタジアムで行われた明治安田J3リーグ第7節、AC長野パルセイロvsFC岐阜。
スコアレスのまま後半アディショナルタイムへ突入した一戦で、試合を決めたのはAC長野パルセイロMF忽那喬司だった。
90+5分。
途中出場の忽那がゴールネットを揺らし、長野が1-0で劇的勝利。
公式記録上、忽那は79分から出場してわずか11分。
放ったシュートは1本。
その1本を試合を決めるゴールへ変えた。
しかも決勝点を生み出したのは、忽那だけではない。
同じく途中からピッチに入った清水蒼太朗、庄司朗が前線で粘り、そこへ忽那が走り込んだ。
まさに「交代選手が試合を決めた」劇的な一戦。
全国的にはJ1ほど大きく取り上げられにくいJ3だが、試合のドラマ性だけを見れば今節屈指と言っていいゲームだった。
今回は長野vs岐阜を、90+5分の決勝ゴールを中心に振り返る。
AC長野パルセイロvsFC岐阜 試合結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 明治安田J3リーグ 2026/27 |
| 節 | 第7節 |
| 開催日 | 2026年9月20日 |
| 会場 | 長野Uスタジアム |
| 結果 | AC長野パルセイロ 1-0 FC岐阜 |
| 前半 | 0-0 |
| 後半 | 1-0 |
| 得点 | 90+5分 忽那喬司 |
| 入場者数 | 6,797人 |
| 天候 | 曇・弱風 |
| 気温 | 25.0℃ |
| 湿度 | 75% |
90分を終えても0-0。
勝負を分けたのはアディショナルタイムだった。
前半|両チームにチャンス、それでもゴールは生まれず
岐阜が立ち上がりからゴールへ迫る
試合序盤、積極性を見せたのは岐阜だった。
5分には箱崎達也がペナルティーエリア外から枠内シュート。
続く6分には外山凌もペナルティーエリア内からゴールを狙う。
しかし、長野GK中野小次郎がセーブ。
岐阜は開始早々からゴールへ迫ったが、先制点を奪うことはできなかった。
長野も徐々にペースアップ
長野も時間の経過とともに攻撃のリズムを作る。
16分には近藤貴司。
19分には山中麗央。
20分にも山中がシュート。
岐阜の守備陣とGK春名竜聖を相手にゴールへ迫った。
開始直後はやや様子を見るような入りだった長野だが、小林伸二監督も試合後、時間が経つにつれて中盤の選手が前へ出られるようになったと振り返っている。
0-0のまま試合は終盤へ
長野は13本、岐阜は7本のシュート
AC長野パルセイロ公式記録では、最終的なシュート数は、
長野13本
岐阜7本
となっている。
長野はゴールへ迫る回数を作りながらも決められない。
一方の岐阜も、CKを8本獲得するなどセットプレーを含めてチャンスを探した。
それでもスコアは動かない。
時間だけが過ぎていく。
0-0。
試合は後半終盤へ入った。
79分|忽那喬司を投入
小林監督が切った勝負のカード
長野は79分。
近藤貴司を下げ、忽那喬司を投入。
同じタイミングで山中麗央に代えて野嶋圭人もピッチへ送り込んだ。
さらに67分には清水蒼太朗。
89分には庄司朗。
攻撃陣へ次々とフレッシュな選手を投入する。
結果的に、この交代策が劇的な決勝点へつながった。
90+5分|ついに試合が動く
清水と庄司の粘りから忽那が走り込む
試合終了直前。
長野が最後の攻撃へ出る。
小林監督によると、決勝点は清水蒼太朗と庄司朗が前線で粘ったところから生まれた。
ボールが前線へ入る。
清水が身体を張る。
庄司も絡む。
そして、その後方からゴール前へ入ってきたのが忽那だった。
90+5分。
ゴール。
長野Uスタジアムが一気に沸いた。
忽那本人「気づいたらゴール前に走っていた」
試合後、忽那は決勝点の場面について、清水と庄司がボールを収めてくれると信じ、自然とゴール前へ走っていたという趣旨のコメントを残している。
普段から出場機会が限られる中で、ともに練習を続けてきた選手たち。
だからこそ、
「彼らなら必ずボールをつないでくれる」
という信頼があった。
その信頼が、90+5分の決勝点につながった。
忽那喬司「11分・シュート1本・1ゴール」
途中出場で最高の結果
この日の忽那の記録は非常にシンプルだ。
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| 出場 | 途中出場 |
| 出場時間 | 11分 |
| シュート | 1本 |
| 得点 | 1 |
| 警告・退場 | なし |
出場11分。
シュート1本。
1ゴール。
FWではなくMF。
しかも途中出場。
それでも最後にゴール前へ入っていく。
忽那自身も試合後、最近はゴール前へ入る迫力や回数が足りなかったと自己分析し、この試合へ向けて意識していたことを明かしている。
その課題を、最も劇的な場面で結果へ変えた。
忽那喬司はどんな選手?
愛媛県出身の29歳MF
Jリーグ公式プロフィールによると、忽那喬司は1997年8月20日生まれ。
愛媛県出身。
175cm・65kgのMFだ。
育成年代から愛媛FCでプレーし、びわこ成蹊スポーツ大学を経て愛媛FCへ。
現在はAC長野パルセイロに所属している。
今季は途中出場が中心
今季J3では、9月20日の岐阜戦を含めて途中出場が中心。
8月22日の熊本戦では3分。
8月30日の群馬戦17分。
9月5日の相模原戦23分。
9月13日の栃木SC戦11分。
そして岐阜戦も11分間だった。
限られた時間の中で結果を求められる立場だった。
だからこそ今回の決勝点は大きい。
小林監督が評価した「交代選手の力」
最後の3枚でゴールを奪った
小林伸二監督は試合後、最後に投入した選手たちが得点へつながったことを高く評価した。
普段の全体練習後にも残ってシュート練習などへ取り組んでいるという。
試合に出ている選手だけではない。
ベンチにいる選手。
出場機会が少ない選手。
彼らが日常から準備し続けた結果が、90+5分に表れた。
清水蒼太朗は今季リーグ初出場
特に興味深いのが清水蒼太朗だ。
67分から出場。
長野公式によれば、この岐阜戦が今季リーグ戦初出場だった。
それでも前線で身体を張り、決勝点につながるプレーへ絡んだ。
清水自身も、出場機会がない時から「出たら絶対にできる」という自信を持って準備してきたことを試合後に語っている。
長野の勝因① 最後まで守備の集中を切らさなかった
劇的なゴールばかりが目立つが、忘れてはいけないのが守備だ。
長野は90分以上、
岐阜を無得点に抑えた。
立ち上がりには岐阜のシュートを受けた。
それでもGK中野小次郎が防ぐ。
最終ラインも粘る。
小林監督も、途中出場した忽那が外から試合を見て「失点する気配がなかった」と感じていたことを紹介している。
0-0を維持できたからこそ、最後の1点が決勝点になった。
長野の勝因② ベンチメンバーが流れを変えた
この試合の象徴とも言える。
忽那。
清水。
庄司。
全員途中出場だ。
スタートから出た11人だけで勝ったわけではない。
後半に投入された選手が、
走る。
身体を張る。
ゴール前へ入る。
その結果、最後の最後に1点が生まれた。
長いリーグ戦を戦う上で、これは非常に重要な勝ち方だ。
長野の勝因③ 「引き分けでいい」とならなかった
90分を過ぎる。
0-0。
一般的には、
「最低でも勝点1」
という考えが頭をよぎっても不思議ではない。
しかし長野は最後までゴールを狙った。
前線へ人数をかけた。
忽那も中盤の安全な位置に残らず、ゴール前まで走り込んだ。
その姿勢が、勝点1を勝点3へ変えた。
FC岐阜にとって痛すぎる3連敗
一方、岐阜にとっては非常に厳しい結果となった。
直近のJ3は、
9月5日 金沢戦 0-1。
9月12日 奈良戦 1-2。
9月20日 長野戦 0-1。
3連敗。
しかも3試合でわずか1得点となっている。
90+5分まで勝点1を持っていた
この試合のダメージが大きい理由はここだ。
90分を終えて0-0。
アウェーで勝点1を持ち帰れる状況だった。
しかし最後のワンプレーで失点。
0から90分まで積み上げてきたものが、一瞬で勝点0へ変わった。
シーズン序盤とはいえ、昇格を目指すチームにとって非常に痛い敗戦だ。
岐阜の課題はやはり得点力
岐阜は開幕2戦で、
滋賀戦3-0。
高知戦7-0。
と大量得点を記録していた。
しかし直近は得点が止まり始めている。
金沢戦0。
奈良戦1。
長野戦0。
守備が90+4分まで耐えても、得点できなければ勝利には届かない。
この試合でも序盤にはチャンスを作っただけに、最後の精度が課題として残る。
MOM:忽那喬司
この試合のWorld Soccer Portal選出MOMは、
忽那喬司。
理由は説明するまでもない。
79分投入。
出場11分。
シュート1本。
90+5分。
決勝点。
スコアレスゲームを一振りで終わらせた。
さらに評価したいのは、ただ偶然こぼれ球が来たわけではないこと。
本人が課題としていた、
「ゴール前へ入る回数」
を意識し、
清水と庄司を信じて走った。
その積極性が生んだゴールだった。
6,797人の前で生まれた劇的決勝弾
この日の長野Uスタジアムには6,797人が来場した。
クラブは試合前から6,500人へのベースボールシャツ配布企画などを実施しており、多くのサポーターが集まったホームゲームだった。
小林監督も試合後、サポーターの声が強く響き、最後のゴールを後押ししてくれたという趣旨のコメントを残している。
ホーム。
アディショナルタイム。
90+5分。
決勝ゴール。
スタジアム観戦の醍醐味が詰まった瞬間だった。
忽那はこのゴールを浮上のきっかけにできるか
今回のゴールは重要だ。
しかし忽那自身にとっては、ここがゴールではない。
今季リーグ戦では途中出場が中心。
先発ポジションを奪うためには、次も結果を残さなければならない。
ただ、小林監督は忽那について、今までにない部分を引き出しているという本人の実感にもつながっている。
29歳。
プロ7年目。
若手だけが成長するわけではない。
この年代からプレースタイルを変え、もう一段階上へ行くこともできる。
90+5分の一撃が、その転機となるかもしれない。
次節|長野は福島ユナイテッドFC戦
長野の次戦は9月26日。
アウェーで福島ユナイテッドFCと対戦する予定。
小林監督も岐阜戦後、喜びつつもすぐ次の福島戦へ切り替える考えを示している。
今回の劇的勝利を勢いへ変えられるか。
そして忽那が再び得点へ絡めるか。
注目したい。
まとめ|0-0の95分間を一瞬で変えた忽那喬司
AC長野パルセイロ1-0FC岐阜。
90分まで0-0。
そしてアディショナルタイム。
90+5分。
忽那喬司。
ゴール。
試合終了。
これほど劇的な決着はなかなかない。
しかも忽那は79分から途中出場。
出場11分。
シュート1本。
1ゴール。
清水蒼太朗。
庄司朗。
そして忽那。
普段のリーグ戦で出場時間が限られてきた選手たちが最後に試合を動かした。
長野にとっては、
単なる勝点3ではない。
「ベンチから入る選手が試合を変えられる」
ことを証明した勝利でもある。
一方の岐阜にとっては90+5分で勝点1を失い、リーグ3連敗。
残酷なまでに明暗が分かれた。
J3だから全国的な露出は大きくないかもしれない。
それでも、
残りわずかな時間で生まれた一発のゴールが、スタジアム全体を爆発させる。
これもJリーグの面白さだ。
90+5分。
忽那喬司。
この劇的な決勝点は、2026/27シーズン序盤のJ3を語る上で覚えておきたい一撃となった。
免責事項
本記事は2026年9月22日時点で、Jリーグ、AC長野パルセイロ、FC岐阜などが公開している公式情報・公式記録を中心に作成しています。
得点時間、出場時間、スターティングメンバー、交代選手、スタッツなどは公式記録を基準としています。なお、データ提供元によって一部スタッツの集計基準や数値が異なる場合があります。
また、本記事はAIライティングツールを活用して記事構成・文章の下書きを作成し、公式情報・公開情報を照合しながら編集したものです。可能な限り正確な内容となるよう確認していますが、公開後に公式記録が修正・更新される場合があります。
試合の勝因・敗因、MOM、選手の今後に関する記述はWorld Soccer Portalによる独自の分析・考察であり、Jリーグ、各クラブ、監督、選手本人による公式評価ではありません。
最新かつ正式な情報については、Jリーグ、AC長野パルセイロ、FC岐阜の公式発表をご確認ください。








