【ルヴァンカップ1回戦】奈良クラブvsサガン鳥栖徹底分析|戸水先制もパク・ホミン&城定幹大で鳥栖が2-1逆転!全選手採点・課題を解説

【ルヴァンカップ1回戦】奈良クラブvsサガン鳥栖徹底分析|戸水先制もパク・ホミン&城定幹大で鳥栖が2-1逆転!全選手採点・課題を解説
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2026年9月2日、ロートフィールド奈良で行われた「2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド1回戦」、奈良クラブvsサガン鳥栖。

カテゴリーの異なる両クラブによる一発勝負は、想像以上に拮抗したゲームになりました。

先に試合を動かしたのはホームの奈良クラブ。12分、戸水利紀がペナルティーエリア内から左足でゴール右下へ流し込み、奈良が先制します。

しかし、J2の鳥栖も簡単には崩れません。30分にパク・ホミンが同点ゴールを奪うと、後半72分にはハーフタイムから投入された城定幹大がCKを頭で合わせて逆転。最終的に鳥栖が2-1で勝利し、次のラウンドへ駒を進めました。

興味深いのは、単純なシュート数では奈良が上回っていたことです。

奈良は13本のシュートを放ったのに対し、鳥栖は6本。それでもスコアは1-2。つまりこの試合は、ボールを前へ運ぶ力だけではなく、**「決めるべきところで決める力」と「ゴール前で耐える力」**が結果を分けた一戦だったと言えるでしょう。

本記事では、試合の流れを振り返りながら、奈良クラブとサガン鳥栖の全出場選手を独自採点。さらに両チームが今後改善すべきポイントまで詳しく分析します。

目次

1. 奈良クラブvsサガン鳥栖|試合結果

鳥栖が2-1で逆転勝利

項目内容
大会2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1回戦
開催日2026年9月2日
会場ロートフィールド奈良
結果奈良クラブ 1-2 サガン鳥栖
前半1-1
後半0-1
得点12分 戸水利紀(奈良)
得点30分 パク・ホミン(鳥栖)
得点72分 城定幹大(鳥栖)
入場者数822人
天候曇り
気温28℃

公式記録によるスターティングフォーメーションは、奈良が4-2-3-1、鳥栖が3-4-2-1と予想されていました。また、両クラブにとってJリーグでの直接対決はこれが初めてでした。

2. 前半分析|奈良が理想的な先制、それでも鳥栖は慌てなかった

12分、戸水利紀がホームを沸かせる

試合序盤は、奈良の入りが良かったと言っていいでしょう。

6分には田村亮介がペナルティーエリア外から狙い、鳥栖も8分に山内翔がシュートを放つなど、互いに探り合いながらもゴールを意識した立ち上がりとなりました。

そして12分。

奈良が先手を取ります。

ペナルティーエリア内でボールを受けた戸水利紀が左足で丁寧にゴール右下へ流し込み、1-0。

ホームで格上カテゴリーの鳥栖を迎えた奈良にとって、これ以上ないスタートでした。

戸水は単に得点しただけではありません。

中盤から前へ顔を出すタイミングがよく、奈良が攻撃へ切り替える際のアクセントになっていました。この試合の奈良で最も印象に残った選手の一人です。

松原颯汰のセーブが鳥栖を救う

先制後も奈良は勢いを落としません。

18分には森本ヒマンがペナルティーエリア内から枠内へシュート。しかし、ここは鳥栖GK松原颯汰がセーブします。

結果論ではありますが、このセーブはかなり大きかった。

ここで奈良が2-0にしていれば、鳥栖にとって試合は一気に難しくなっていたはずです。

この日の松原はその後も奈良の決定機を止め続けます。スコアだけならパク・ホミンや城定幹大に目が行きますが、試合全体を見れば鳥栖勝利の陰の立役者は松原だったと言っていいでしょう。

30分、パク・ホミンが鳥栖を振り出しに戻す

奈良が先制した後、鳥栖は徐々にボールを持つ時間を増やします。

30分までの直近15分では鳥栖側が大きくポゼッションを伸ばし、その流れからパク・ホミンがペナルティーエリア内で仕留めました。

右足でゴールを奪い、1-1。

加入後の鳥栖攻撃陣に新たな選択肢を与えているパク・ホミンが、一発勝負のカップ戦でも仕事を果たします。

前半終了時点では1-1。

奈良には「十分に勝てる」という手応えがあり、一方の鳥栖にとっては「先制されても慌てず戻した」という展開でした。

3. 後半分析|奈良がチャンスを作るも、城定幹大が一撃

奈良は森本ヒマンを下げて安藤陸登を投入

奈良はハーフタイムに動きます。

森本ヒマンに代えて安藤陸登を投入。

鳥栖も得点を決めたパク・ホミンを下げ、城定幹大をピッチへ送りました。

この鳥栖の交代が、最終的に試合を決めることになります。

51分には奈良の濵名元希が枠内シュート。さらに増田隼司もこぼれ球に反応してシュートを放ちます。

58分には富樫佑太がFKからゴールを狙いますが、再び松原がセーブ。

シュート数でも試合を通して奈良が13本、鳥栖が6本。奈良は決して攻められなかったわけではありません。むしろ、フィニッシュまで持っていく回数では鳥栖を上回っていました。

それだけに、「2点目を取れなかった」ことが重くのしかかります。

72分、城定幹大がヘディングで逆転

決勝点はセットプレーでした。

72分、鳥栖が右CKを獲得。

左足で供給されたボールに城定幹大が反応し、ヘディングシュートをゴール左上へ突き刺します。

1-2。

ハーフタイムから出場した城定が、大仕事をやってのけました。

奈良からすると、流れの中で完全に崩された失点ではありません。

だからこそ悔しい。

カップ戦のような一発勝負では、セットプレー1本が試合そのものを決めます。流れが悪くなくても、CKでマークを外せば終わってしまう。それを改めて突き付けられた失点でした。

奈良は最後まで攻めたが松原を破れず

奈良は76分に田村亮介と濵名元希を下げ、佐藤諒とオラスンカンミを投入。

87分には富樫佑太に代えて関口智也を送り込み、最後まで同点ゴールを目指しました。

88分には安藤陸登がペナルティーエリア内から枠内シュートを放ちます。

しかし松原がセーブ。

アディショナルタイムにも関口、戸水がゴールを狙いましたがネットは揺れず、そのまま1-2で終了しました。

奈良にとっては「力の差で何もできずに負けた」という試合ではありません。

むしろ、チャンスを作ったからこそ悔しさの残る敗戦でした。

4. 奈良クラブ|スタメン・途中出場選手採点

※10点満点、6.0を標準とした当サイト独自採点です。公式採点ではありません。スターティングメンバーはJリーグ公式記録に基づいています。

奈良クラブ スタメン採点

選手Pos.採点評価
宮澤 樹GK5.5序盤に山内のシュートをストップ。2失点したものの、大きなミスによる失点ではなかった
高畠 捷DF5.5対人で粘り強く対応。攻撃参加ではもう一段の積極性が欲しかった
中山 雅斗DF5.5最終ラインを支えたが、セットプレーからの2失点目は守備陣として悔しい
石井 大生DF5.5ビルドアップにも参加。鳥栖の少ないチャンスを得点につなげられた点が響いた
吉村 弦DF5.567分までプレー。守備で大きく崩されなかったが、攻撃面で決定的な違いまでは出せず
富樫 佑太MF6.058分には枠内シュート。前線と中盤をつなぎながらゴールにも迫った
戸水 利紀MF7.0奈良のMOM。12分の先制ゴールに加え、終盤までゴールへの意欲を失わなかった
増田 隼司MF6.0中盤でボールを回し、51分にはこぼれ球からシュート。攻撃のリズムを支えた
田村 亮介FW6.06分、38分、前半終了間際と積極的にシュート。得点こそないが怖さは作った
濵名 元希FW6.0後半開始直後の枠内シュートなど、ゴール前へ積極的に入った
森本 ヒマンFW5.518分に絶好機を迎えたが松原に阻まれる。前半のみで交代

奈良クラブ 途中出場選手採点

選手出場採点評価
安藤 陸登HT~6.0後半から投入され積極的にシュート。88分の決定機は惜しかった
宮崎 樹67分~5.5吉村に代わって出場。攻撃の枚数を増やすチームを後方から支えた
佐藤 諒76分~5.5終盤の攻撃活性化を期待されたが、決定的な仕事には至らず
オラスンカンミ76分~5.5前線に変化を加えたものの、鳥栖守備を完全に崩すことはできなかった
関口 智也87分~5.5アディショナルタイムにCKからシュート。短い時間でもゴールを狙った

5. サガン鳥栖|スタメン・途中出場選手採点

サガン鳥栖 スタメン採点

選手Pos.採点評価
松原 颯汰GK7.5この試合のMOM。奈良の枠内シュートを何度も防ぎ、逆転勝利を支えた
神山 京右DF6.0奈良の前線に粘り強く対応。失点後も守備組織を崩さなかった
今津 佑太DF6.054分に警告を受けたものの、ゴール前では身体を張った
安藤 寿岐DF6.0終盤まで奈良の攻撃に対応。90+2分に交代
森下 怜哉DF6.0サイドで守備の強度を維持。75分までプレー
松本 凪生MF6.5中盤から落ち着いてゲームを組み立て、33分には自らシュート
楢原 慶輝MF6.5攻守に運動量を発揮。68分にはゴールを狙うなど攻撃にも顔を出した
中原 輝MF6.067分に枠内シュート。技術を生かして攻撃を前進させた
山内 翔MF6.08分にいきなり枠内シュート。前線と中盤の間でボールを引き出した
田中 雄大MF6.0派手さはないものの中盤のバランスを維持し、攻撃陣を支えた
パク ホミンFW7.030分に同点ゴール。一発で試合を振り出しに戻す仕事を果たした

サガン鳥栖 途中出場選手採点

選手出場採点評価
城定 幹大HT~7.572分に決勝ヘッド。交代策を結果につなげた文句なしの活躍
小川 大空75分~6.0リード後の守備を安定させ、奈良の追撃を抑えた
鈴木 大馳75分~6.0終盤の前線にフレッシュさを加え、奈良守備陣への圧力を維持
松岡 響祈87分~6.0難しい終盤に投入され、リードを守る役割を遂行
長澤 シヴァタファリ90+2分~出場時間が短いため採点対象外

6. 奈良クラブの課題|「13本打った」を勝利へ変えられるか

課題① 決定機を仕留める精度

奈良の最大の課題は明確です。

シュート13本で1得点。

現在のJ3リーグでも奈良は平均ボール保持率58.7%、1試合平均パス数599.3本と、ボールを握りながら攻撃を組み立てる色が強いチームです。

今回もJ2の鳥栖を相手に攻撃機会を作れました。

しかし、「作る」と「決める」は別の話です。

森本、田村、濵名、富樫、安藤らにチャンスがありながら、結果は戸水の1点だけ。

特に格上相手のカップ戦では3回チャンスがあれば1回を決めるくらいの決定力が必要になります。

課題② セットプレー守備

72分の失点はCKから。

流れの中では十分に対抗できていたからこそ、この失点は非常にもったいありません。

一発勝負ではセットプレーのマーク確認、ゾーンの受け渡し、セカンドボールへの反応まで含めて90分間集中する必要があります。

奈良が上位を目指すのであれば、こうした「防げる可能性の高い1点」を減らすことが重要になります。

課題③ 攻撃優勢の時間帯に畳みかける

1-0になった後、奈良には2点目を取れる時間がありました。

18分の森本のシュートなどを決め切れていれば、試合展開は大きく変わっています。

勢いがある時間帯に1点だけで終わらず、「相手が整う前にもう1点」を取りに行く。

この勝負強さが加われば、奈良のポゼッションサッカーは一段階上へ進むはずです。

次戦・熊本戦に向けて

奈良はJ3リーグで現在1勝1分2敗の14位。次節は9月6日、アウェイでロアッソ熊本と対戦します。

今回の敗戦は結果こそ悔しいものの、J2鳥栖を相手に13本のシュートを放った点はポジティブです。

あとはゴール前。

この試合で見せた攻撃をリーグ戦で勝点3に変えられるかが注目されます。

7. サガン鳥栖の課題|「勝ったからOK」で終わらせてはいけない

課題① シュートを打たれ過ぎた

鳥栖は勝利しました。

ただし内容を見ると、手放しで「完勝」と評価するのは難しいでしょう。

奈良に13本のシュートを許し、枠内シュートも6本。

松原の好守がなければ、延長戦に入っていても不思議ではありませんでした。奈良の公式クラブデータでも、この試合のシュート数は13本と記録されています。

J2で上位を狙うチームとしては、格下カテゴリーの相手にこれだけゴール前へ侵入された点は修正したいところです。

課題② ボールを持たない時間の守備整理

奈良が攻勢を強めた時間帯には、鳥栖が自陣へ押し込まれる場面もありました。

守備ブロックを作ること自体は悪くありません。

しかし、奪った後に前線へボールを届けられないと、再び奈良の攻撃を受け続けることになります。

リードした後こそ、一度ボールを落ち着かせる。

数本パスをつないで相手の勢いを切る。

こうしたゲームコントロールは今後のリーグ戦でも重要になるでしょう。

収穫① パク・ホミンと城定幹大の決定力

一方、鳥栖の大きな収穫は「少ないチャンスをゴールにした」ことです。

シュート6本で2得点。

パク・ホミンが前半に同点とし、後半は途中出場の城定が決勝点。

特に城定については、ハーフタイムの選手交代がそのまま決勝ゴールにつながりました。

カップ戦では内容以上に「勝って次へ進む」ことが重要です。

その意味では、鳥栖は非常にしたたかな勝ち方をしたと言えます。

次戦・宮崎戦に向けて

鳥栖はJ2リーグで1勝2分1敗の12位。9月5日の第5節では、ホームの駅前不動産スタジアムでテゲバジャーロ宮崎と対戦します。

直近ではリーグ戦の横浜FC戦を2-2で引き分け、今回のルヴァンカップでは逆転勝利。

勝ち切った勢いをリーグへ持ち込みたいところです。

松原の好調、パク・ホミンの得点、そして城定という新たな得点源。

攻撃陣に複数の選択肢が生まれていることは、小菊昭雄監督にとって大きなプラス材料でしょう。

8. まとめ|奈良は内容で善戦、鳥栖は「勝ち方」で上回った

最終スコアは、

奈良クラブ 1-2 サガン鳥栖。

12分に戸水利紀が奈良を先制へ導き、30分にパク・ホミンが同点。

そして72分、途中出場の城定幹大がCKからヘディングシュートを決め、鳥栖が逆転しました。

ただ、この試合をスコアだけで「J2の鳥栖がJ3の奈良を順当に破った」とまとめてしまうのは少し違います。

シュート数は奈良13本、鳥栖6本。

奈良にも勝つチャンスは十分にありました。

それでも勝ったのは鳥栖です。

奈良が13本で1得点だったのに対し、鳥栖は6本で2得点。

そして奈良が枠内へ飛ばしたシュートを松原颯汰が何度も止めた。

この差です。

奈良に必要なのは「良いサッカーだった」で終わらせず、チャンスを数字に変えること。

鳥栖に必要なのは、今回のような決定力を維持しながら、相手にシュートを打たせる回数そのものを減らすこと。

敗れた奈良にも手応えがあり、勝った鳥栖にも修正点がある。

だからこそ、両チームにとって今後につながる90分だったのではないでしょうか。

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