名古屋グランパスのアカデミーから世界へ羽ばたいた菅原由勢が、今度はイタリア・セリエA上陸に近づいています。
2026年8月31日、イタリア国内で日本代表DF菅原由勢について、カリアリがサウサンプトンから買い取りオプション付きのレンタルで獲得する方向で交渉を進めていると相次いで報じられました。ANSA通信は、カリアリが右サイドの補強として菅原を狙い、9月1日にローマでメディカルチェックを予定していると報道。日本でも移籍市場に詳しいジャンルカ・ディ・マルツィオ記者の情報をもとに「手続きは最終段階」と伝えられています。
正式発表前ではありますが、かなり具体的な段階まで進んでいる今回の移籍。もし実現すれば、菅原にとってJリーグ、オランダ、イングランド、ドイツに続く、新たな欧州主要リーグへの挑戦となります。
そして名古屋グランパスのサポーターにとっては、アカデミー時代から知る選手が「守備の国」イタリアへ向かうとなれば、やはり見逃せないニュースでしょう。
本記事では、菅原由勢のカリアリ移籍最新情報をはじめ、名古屋グランパス時代からの経歴、プレースタイル、サウサンプトンを離れる可能性が高まった理由、そしてカリアリが菅原を必要としている理由まで詳しく解説します。
※移籍情報は2026年9月1日時点の報道に基づいています。
1. 菅原由勢、カリアリ移籍へ!現在報じられている内容
カリアリが買い取りオプション付きレンタルで獲得へ
今回、菅原の新天地として急浮上したのが、イタリア・サルデーニャ島を本拠地とするカリアリ・カルチョです。
イタリアのANSA通信は8月31日、カリアリが菅原をサウサンプトンから買い取りオプション付きのレンタル移籍で獲得する方向だと報じました。さらに9月1日にローマでメディカルチェックが予定されているとされており、単なる「関心」の段階を越え、加入にかなり近い状況とみられます。
日本国内では、買い取りオプションが500万ユーロ前後に設定されているとの報道も出ています。一部では550万ユーロとも伝えられており、最終的な金額や契約条件については正式発表を待つ必要があります。
正式に決まれば、菅原はカリアリ史上初の日本人選手になると現地で報じられています。
グランパスから欧州へ飛び出して約7年。オランダ、イングランド、ドイツを経験した菅原が、次に選ぶ舞台がセリエAとなれば、キャリアの中でも非常に興味深いステップです。
2. 名古屋グランパスから世界へ――菅原由勢のこれまでの経歴
17歳で名古屋グランパスのトップチームデビュー
菅原由勢は2000年6月28日、愛知県豊川市生まれ。
名古屋グランパスの育成組織で成長し、2018年にはわずか17歳でトップチームデビューを果たしました。
現在では日本代表としてワールドカップを戦い、欧州各国を渡り歩く選手となりましたが、原点は間違いなくグランパスです。
2019年にはオランダのAZアルクマールへ移籍。当初はレンタルという形でしたが、その後完全移籍となり、一気に欧州での評価を高めていきます。
サウサンプトン公式によると、AZでは約5年間を過ごし、トップチームで約200試合に出場。欧州カップ戦ではクラブ記録となる53試合に出場するなど、若くして豊富な国際経験を積みました。
AZで評価を高め、夢だったプレミアリーグへ
2024年夏、菅原はサウサンプトンへ完全移籍します。
加入時にはプレミアリーグでプレーすることが「子どもの頃からの大きな夢の一つだった」と語っており、グランパスのアカデミーからスタートしたキャリアは、ついに世界最高峰のリーグの一つへ到達しました。
2024-25シーズンはプレミアリーグで30試合に出場し、1ゴール1アシストを記録。チーム自体は非常に苦しいシーズンとなりましたが、菅原自身は世界トップレベルのウインガーと対峙する貴重な経験を積みました。
ブレーメンでは31試合6アシスト
さらに2025年8月には、サウサンプトンからブンデスリーガのヴェルダー・ブレーメンへ期限付き移籍。
ここで菅原は再び存在感を示します。
2025-26シーズンのブンデスリーガでは31試合出場、6アシスト。右サイドからチャンスを生み出す能力を改めて証明しました。
プレミアリーグだけでなく、エールディヴィジ、ブンデスリーガでもプレーしてきた経験値は、26歳という年齢を考えてもかなり豊富です。
そこにセリエAまで加わるとなれば、「海外組」という言葉だけでは収まらないほど多彩なサッカー文化を経験する選手になります。
3. 菅原由勢のプレースタイルとは?
最大の武器は右サイドからの攻撃参加
菅原の持ち味を一言で表すなら、**「攻撃を作れる右サイドバック」**です。
単純に上下動を繰り返してクロスを上げるだけの選手ではありません。
右サイドでボールを受けると、味方とのコンビネーションで前進することもできれば、自ら持ち運んで高い位置まで侵入することもできる。さらに早いタイミングでクロスを入れたり、セットプレーのキッカーを務めたりと、右足のキック精度を攻撃に還元できます。
ブレーメンで31試合6アシストという数字を残したことからも、攻撃参加が単なるイメージではなく、実際に得点機会を作れる武器になっていることが分かります。
サイドバックだけではない「使いやすさ」も魅力
現地では、本職の右サイドバックだけでなく、右ウイングバックや中盤のワイドなポジション、状況によっては最終ラインの別ポジションでも対応可能な選手として紹介されています。
4バックなら右SB、3バックなら右WB。
監督によってシステムが変わっても起用しやすい点は、シーズンを通して戦うクラブにとって大きなメリットです。
一方で、セリエAでは守備時のポジショニングや一対一、ラインコントロールなどを細かく要求される可能性があります。
だからこそ今回のイタリア挑戦は面白いところ。
もともと持っている攻撃力に、イタリアで求められる守備戦術や駆け引きが加われば、菅原という選手がもう一段階完成形に近づく可能性があります。
4. なぜサウサンプトンを離れるのか?現在のチーム事情
実力不足というより「序列」の問題が大きい
今回の移籍報道を見るうえで重要なのが、サウサンプトンでの現在の立ち位置です。
2026年夏、ブレーメンへのレンタルを終えた菅原はサウサンプトンへ復帰しました。
クラブが発表した2026-27シーズンの背番号一覧にも「16番・Yukinari Sugawara」として登録されているため、形式上はファーストチームの一員です。
しかし、実際の序列を見ると状況は厳しいものがあります。
右サイドにはデンマーク代表経験を持つマッズ・ルールスレウがおり、さらにジェームズ・ブリーも2026年6月に2029年まで契約を延長しました。
ブリーはトンダ・エッカート監督の下、前シーズン後半のリーグ戦21試合無敗の期間に19試合で先発。クラブから高く評価されていることが分かります。
ルールスレウについても2025年に4年契約で加入しており、右サイドバックには複数の選択肢があります。
「プレーできる場所へ行く」という判断は自然
さらに日本では、菅原が2026-27シーズン開幕後の公式戦でメンバー外が続いているとも報じられています。
昨季ブンデスリーガで31試合に出場し、日本代表でも戦っている26歳の選手にとって、ベンチ外が続く環境で数か月を過ごすメリットはほとんどありません。
これは「サウサンプトンで通用しないから移籍する」と単純化するより、クラブ内のポジション競争と本人の出場機会を考えた結果、双方にとって移籍する合理性が高まったと見るほうが自然でしょう。
特にサイドバックは試合勘が重要なポジションです。
代表でのポジション争いまで考えれば、セリエAで継続的にプレーできる可能性があるカリアリへの移籍は、菅原側にとって十分魅力的な選択肢です。
5. なぜカリアリは菅原由勢を獲得するのか?
最大の理由は「右サイドバックの穴」
カリアリ側にも、菅原を必要とする明確な理由があります。
長く右サイドを支えてきたガブリエレ・ザッパが、2026年8月28日にエラス・ヴェローナへ移籍したからです。ヴェローナ公式も、条件付き買い取り義務が付いたレンタルでの加入を発表しています。
つまりカリアリにとって今回の菅原獲得は、単なる「選手層を厚くするための補強」ではありません。
ザッパが抜けた右サイドを埋める即戦力補強という意味合いが強いのです。
ANSAも、カリアリがザッパの後任として菅原を狙っていると明確に報じています。
ここは菅原にとって非常に重要です。
大きなクラブへ移籍して控えからスタートするよりも、「このポジションを任せたい」という明確な目的を持って獲得されるクラブへ行ったほうが、出場機会を得られる可能性は高くなります。
カリアリが求めるのは攻撃力と国際経験
菅原は26歳ながら、すでにオランダ、イングランド、ドイツでプレーしています。
AZでは欧州カップ戦を何度も経験し、サウサンプトンではプレミアリーグ、ブレーメンではブンデスリーガを経験。日本代表としても国際舞台に立ってきました。
カリアリからすれば、セリエA初挑戦とはいえ「欧州経験の浅い外国人選手」ではありません。
新しい環境への適応経験が豊富で、なおかつ右サイドから攻撃に変化を加えられる。
しかも完全移籍ではなく買い取りオプション付きレンタルであれば、クラブ側はリスクを抑えながら実力を見極めることができます。
選手には出場機会、カリアリには即戦力。
今回の移籍は、両者の思惑がかなり噛み合った取引と言えるのではないでしょうか。
6. まとめ:グランパス育ちの右SBが「セリエA」でさらに進化する可能性
菅原由勢のキャリアを振り返ると、ひとつのリーグに安住するのではなく、その時々で新しい環境へ飛び込みながら成長してきたことが分かります。
名古屋グランパスで17歳にしてトップチームへ駆け上がり、AZで欧州での基盤を作る。そしてサウサンプトンで憧れだったプレミアリーグを経験し、ブレーメンではブンデスリーガ31試合6アシスト。
次が本当にカリアリなら、今度は戦術と守備の文化が色濃いイタリア・セリエAです。
グランパスサポーターからすれば、「あの菅原が今度はイタリアか」と感慨深いものがあるでしょう。
もちろん、現時点ではカリアリから正式加入が発表されたわけではありません。ただ、メディカルチェックの日程まで報じられ、クラブ間の手続きも最終段階とされていることから、移籍実現への期待はかなり高まっています。
そして何より注目したいのは、「カリアリへ移籍した」という事実そのものではなく、そこでどんな選手になるかです。
攻撃性能には以前から定評があります。
そこにイタリアで守備の駆け引きやポジショニングを身につけることができれば、日本代表にとっても大きなプラスになるはずです。
名古屋グランパスから世界へ。オランダ、イングランド、ドイツ、そしてイタリアへ。
菅原由勢の欧州挑戦は、まだまだ続きそうです。
「ワールドサッカーポータル」では、カリアリ加入が正式発表された場合の契約内容や背番号、現地での起用法、デビュー戦についても随時お届けしていく予定です。
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菅原由勢選手のカリアリ移籍については、2026年9月1日時点では正式発表前の報道内容を含みます。移籍市場ではメディカルチェック、契約交渉、クラブ間の手続きなどによって状況が変更される可能性があります。また、移籍金・レンタル料・買い取りオプション等の条件についても、報道機関によって数字が異なる場合があります。
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