鹿島アントラーズからベルギーへ渡った荒木遼太郎が、新天地でいきなり強烈なインパクトを残しました。
2026年8月30日に行われたベルギー1部ジュピラー・プロ・リーグ第4節、ロイヤル・アントワープ対シント=トロイデンVV(STVV)。リーグ戦初先発となった荒木は開始わずか9分、ゴール前のこぼれ球を右足のダイレクトボレーでゴール左下へ突き刺し、移籍後初ゴールを記録しました。
STVVはその後一度追いつかれたものの、後半に一気に3得点。終わってみれば4-1の快勝で、2026-27シーズンのリーグ戦初勝利をつかみました。荒木にとっては、自身のベルギーリーグ初戦でチームを勢いづける先制点を奪ったことになります。
鹿島サポーターにとっても、このゴールはどこか特別に感じられたのではないでしょうか。
19歳でJ1二桁得点を記録した、あの荒木遼太郎らしい「ゴール前で一瞬早く反応する感覚」が、ベルギーでも早速発揮されたからです。
本記事では、荒木のSTVV初ゴールまでの流れ、なぜあの場面で得点できたのか、ベルギーで求められる役割、そして今後の日本代表選出の可能性まで詳しく解説します。
※厳密には、荒木のSTVVでの公式戦デビューは8月21日のUEFAヨーロッパリーグ・プレーオフ、オモニア戦です。今回のアントワープ戦がベルギー国内リーグでの初先発・初得点となります。
荒木遼太郎がベルギーリーグ初戦でいきなりゴール
アントワープ戦でリーグ戦初先発
荒木は2026年7月20日、鹿島アントラーズからSTVVへ完全移籍しました。
加入時、STVVの立石敬之CEOは荒木について、視野の広さ、ドリブル技術、ライン間でボールを受ける能力、ラストパスだけでなく自らゴールを狙える得点力を高く評価しています。
移籍直後からいきなりリーグ戦に出場したわけではありません。
8月21日のオモニア戦で途中出場してSTVV公式戦デビュー。8月28日に行われた同カードの第2戦にも途中出場しました。
そして中2日で迎えた8月30日のアントワープ戦。
荒木は中盤の一角としてリーグ戦初先発を果たします。
相手のアントワープは開幕から無敗。
決して「デビュー戦で簡単に結果を残せる相手」ではありませんでした。
ところが荒木は、わずか9分で結果を出します。
荒木遼太郎の先制ゴールはどのように生まれた?
開始9分、こぼれ球を右足ダイレクトボレー
得点シーンを振り返ってみましょう。
STVVが前線から攻撃を仕掛けると、荒木自身も攻撃の起点となりチャンスを作ります。
相手GKが飛び出したところでムヤがシュート。
これはアントワープDFにブロックされました。
普通であれば、そこで一度攻撃が途切れてもおかしくない場面です。
しかし、こぼれ球が落ちた場所にいたのが荒木でした。
ワントラップしてボールを整えるのではなく、右足を一閃。ダイレクトボレーでゴール左下へ叩き込みました。
開始9分。
STVVにとっても、荒木本人にとっても非常に大きな先制ゴールでした。
STVVは58分にCKから同点とされますが、73分にバジュダルが勝ち越し。76分には途中出場した松澤海斗がファーストプレーで3点目を奪い、90分には再びバジュダルが得点。
最終的に4-1で勝利しました。
荒木のゴールが、結果的にチームの今季リーグ初勝利への号砲となったわけです。
なぜ荒木遼太郎はあの場面でゴールを決められたのか?
要因1:こぼれ球を予測したポジショニング
ゴールだけを切り取れば、「こぼれ球が荒木のところに来た」と見ることもできます。
しかし、荒木の良さはそこではありません。
大事なのは、こぼれ球が落ちそうな場所へ先に入っていたことです。
ゴール前で相手GKとDFに意識が集まっている中、荒木は一歩引いた位置から状況を見ていました。
シュートがブロックされた瞬間に慌てて動いたのではなく、次のプレーに関われる場所をあらかじめ取っていた。
これは荒木が鹿島時代から得意としてきたプレーです。
JFAも荒木について、バイタルエリアやペナルティーエリア内で「決定的な仕事」ができる選手と評価しています。
要因2:トラップせずボレーを選択した判断
もう一つ重要なのがシュートの判断です。
あの場面でトラップしていたら、おそらく相手DFに寄せられていたでしょう。
荒木はこぼれ球の軌道を見た瞬間、ダイレクトで打つことを選択しました。
そして力任せにゴール中央へ蹴るのではなく、右足でゴール左下へ。
このシュート感覚こそ、荒木の大きな武器です。
JFAの選手紹介でも、荒木自身が自分の武器として「シュート」を挙げています。
要因3:鹿島時代から持っていた「ゴールを取るMF」の感覚
鹿島サポーターなら、このゴールを見て2021年の荒木を思い出した人も多いでしょう。
当時19歳だった荒木はJ1で36試合に出場し、10得点。
Jリーグのベストヤングプレーヤー賞にも輝きました。10代でJ1二桁得点を記録したのは当時、1994年の城彰二以来となる快挙でした。
2021年は10得点だけでなく7アシストも記録。
荒木の魅力は、いわゆる「パサー」だけではありませんでした。
味方を使える。
自分でも運べる。
そして最後には自分自身がゴール前へ入って得点する。
アントワープ戦の一撃は、まさにその荒木らしさが凝縮されたゴールだったと言えます。
荒木遼太郎のこれまでのキャリア
東福岡高校から鹿島アントラーズへ
荒木は2002年1月29日生まれ、熊本県出身。
ロアッソ熊本ジュニアユースから名門・東福岡高校へ進み、2020年に鹿島アントラーズへ加入しました。
プロ2年目の2021年に大ブレイク。
前述した通り36試合10得点を記録し、ベストヤングプレーヤー賞を受賞します。
その後は出場機会が減少する時期も経験。
2024年にはFC東京へ期限付き移籍すると、J1で29試合7得点を記録して復調します。
2025年には鹿島へ戻り、2026年夏までプレーした後、STVVへの完全移籍を決断しました。鹿島公式記録ではJ1通算136試合20得点を記録しています。
そして24歳で初の欧州挑戦。
そのリーグ戦最初の試合で、早くもゴールという結果を残しました。
荒木遼太郎はSTVVでどのような役割を期待されている?
「トップ下」だけではない攻撃的MFへ
荒木については「トップ下の選手」という印象を持っている人も多いと思います。
もちろん、相手の中盤とDFラインの間でボールを受ける能力は大きな武器です。
ただ、現在のSTVVが荒木に求めているのは、ボールを受けてパスを出すだけの司令塔ではないでしょう。
クラブは加入時から、荒木の運動量、ライン間でのプレー、ラストパス、そして得点力まで評価しています。
アントワープ戦でも先発時の登録はMF。
そこから攻撃時には前線へ顔を出し、結果として9分のゴールにつなげました。75分までプレーしており、「10番タイプだから守備を免除される」という選手ではありません。
ベルギーで評価を高めるには、この運動量を保ちながらゴールとアシストを積み上げることが重要になります。
荒木遼太郎の日本代表選出はある?
結論:十分可能性はある。ただし1ゴールで代表入りとはならない
鹿島サポーターとして、次に期待したくなるのが日本代表でしょう。
荒木は年代別代表では豊富な経験があります。
2024年にはU-23日本代表としてAFC U23アジアカップに参加し、パリオリンピックのメンバーにも選出されました。JFAは当時から、密集地帯での技術、機動力、バイタルエリアでの決定力を評価していました。
一方、Jリーグ公式プロフィールでは国際Aマッチ出場数は0。つまり、今後はSAMURAI BLUEで本格的な競争に入っていく立場です。
可能性は十分にあります。
ただし、今回の1ゴールだけで一気に代表入りというほど競争は簡単ではありません。
日本代表の2列目は非常に競争が激しい
現在の日本代表には久保建英、堂安律、鎌田大地、中村敬斗、鈴木唯人ら、攻撃的なポジションに欧州で活躍する選手がそろっています。2026年W杯でもこれらの選手が招集されていました。
荒木がここへ割って入るためには、
ベルギーで継続的に先発すること。
そして、
ゴールとアシストという数字を残すこと。
これが最も分かりやすい条件になるでしょう。
特に荒木は「得点できる攻撃的MF」という明確な特徴があります。
今季STVVで10得点前後に絡むようなシーズンを送れば、日本代表スタッフが無視できない存在になる可能性は十分あります。
ベルギーでプレーするメリットも大きい
ベルギーリーグは日本代表とも縁の深いリーグです。
STVVだけを見ても、谷口彰悟、小久保玲央ブライアン、石渡ネルソン、松澤海斗ら多くの日本人選手が所属しています。今回のアントワープ戦では実に日本人7選手がピッチに立ちました。
フィジカルコンタクトが強いベルギーで、荒木のような170cmの技巧派選手がどこまで自分の技術を出せるのか。
ここで結果を残せれば、日本代表で戦う上でも大きな武器になるはずです。
鹿島アントラーズサポーターへ――「やっぱり荒木はこれだ」と思わせた一撃
鹿島サポーター目線で今回のゴールを見ると、単なる海外組の1ゴールでは終わりません。
2021年。
19歳で10ゴール。
鹿島の13番。
狭いところでボールを受け、ゴール前へ入り込み、最後は自分で決める。
あの頃に何度も見た「荒木遼太郎らしい形」が、ベルギーでも早速出ました。
もちろん、その後のキャリアがすべて順調だったわけではありません。
鹿島で出場機会を失った時期もありました。
FC東京への期限付き移籍も経験しました。
鹿島へ戻ってからも、2021年のように数字を積み重ねることは簡単ではありませんでした。
それでも24歳で欧州へ渡り、リーグ戦最初の試合でゴールを決めた。
これはかなり嬉しいニュースです。
荒木が鹿島を離れた以上、「鹿島で活躍してほしい」という願いはもう叶いません。
その代わり、次に鹿島サポーターが期待できるのは、
「鹿島で育った荒木が欧州でどこまで行けるのか」
ではないでしょうか。
ベルギーで結果を残す。
欧州カップ戦で活躍する。
そして日本代表へ。
その先にさらに大きな欧州クラブへの移籍が待っているなら、それは鹿島にとっても誇れるストーリーになります。
今回のゴールは、その第一歩として十分すぎる一撃でした。
まとめ:荒木遼太郎のベルギー挑戦は最高のスタート
2026年8月30日のアントワープ戦。
リーグ戦初先発を果たした荒木遼太郎は、開始9分に右足のダイレクトボレーを決め、STVV加入後初ゴールを記録しました。
チームも4-1で快勝し、今季リーグ戦初勝利。
新加入選手として、これ以上ないスタートです。
しかも今回のゴールは偶然性だけで生まれたものではありません。
こぼれ球への予測。
ゴール前のポジショニング。
トラップせずに打ち切る判断。
そして正確なシュート。
鹿島時代から荒木が持っていた武器がすべて詰まっていました。
ただし、本当の勝負はここからです。
ベルギーでは相手も荒木の特徴を研究してきます。
厳しいフィジカルコンタクトを受けながら、毎試合ライン間でボールを受け、ゴールとアシストを継続できるのか。
それができれば、日本代表という扉も決して遠くありません。
鹿島で19歳の荒木が見せてくれたワクワク感を、今度はベルギーで。
「ワールドサッカーポータル」では今後も、荒木遼太郎のSTVVでの成績、ゴール・アシスト、日本代表選出の可能性について追っていきます。
免責事項
当サイトのコンテンツは、シント=トロイデンVV、鹿島アントラーズ、Jリーグ、日本サッカー協会(JFA)の公式情報、国内外の報道機関および公開されているサッカーデータを参考に、運営事務局およびAIライティングサポートツールを活用して作成・編集しております。
試合結果、出場記録、得点時間等については記事作成時点で確認できる情報を掲載していますが、その後公式記録が訂正・更新される可能性があります。また、本記事に記載した「得点できた要因」「STVVで期待される役割」「日本代表選出の可能性」などは、試合内容や選手の過去のプレースタイル、公開情報を基にした当サイト独自の分析であり、選手本人、所属クラブ、日本サッカー協会、監督および関係者の公式見解ではありません。
最新かつ正確な情報については、シント=トロイデンVV、鹿島アントラーズ、JFAおよび大会主催者等の公式発表をご確認ください。本記事の情報を利用したことによって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。
- 【アーセナル】マルティネッリがアル・ヒラルへ完全移籍!クラブ史上最高額£60m、7年間の軌跡・名場面3選・新天地での役割を徹底解説
- 【遠藤航】リヴァプールのCL登録メンバーから外れる…なぜ?現在の序列・移籍の可能性と現実的な移籍先を徹底考察
- 【ガンバ大阪】角昂志郎の獲得が決定的と報道!名和田我空の後釜は磐田の24歳MF?経歴・プレースタイル・ACLエリート適性を徹底分析
- 【上田綺世】リールデビュー戦でいきなり初ゴール!途中出場15分で決勝弾|得点シーン・主力争い・今季ゴール数を徹底考察
- 【ガンバサポ必見】名和田我空のシャルルロワ移籍動画が話題!「ベルギーのブルーロック」異例のアニメ吹き替え演出を徹底解説










