日本時間7月5日に行われたFIFAワールドカップ2026決勝トーナメント、カナダ対モロッコは、モロッコが3-0で勝利しました。前半はカナダが高い位置からのプレスでモロッコを苦しめ、0-0で折り返しましたが、後半に入ると流れは一変。アゼディン・ウナヒが後半5分に先制点を決めると、後半37分にも追加点。さらに後半アディショナルタイムにはスフィアン・ラヒミがダメ押し弾を決め、モロッコが開催国の一角であるカナダを退けました。
試合結果
| 試合 | スコア | 勝者 |
|---|---|---|
| カナダ vs モロッコ | 0-3 | モロッコ |
得点経過
| 時間 | チーム | 得点者 | スコア |
|---|---|---|---|
| 後半5分 | モロッコ | アゼディン・ウナヒ | 0-1 |
| 後半37分 | モロッコ | アゼディン・ウナヒ | 0-2 |
| 後半45+8分 | モロッコ | スフィアン・ラヒミ | 0-3 |
前半はカナダが健闘
前半はカナダが積極的なプレスでモロッコのビルドアップを制限しました。モロッコはボールを保持する時間こそありましたが、カナダの守備に苦しみ、なかなか決定機を作れませんでした。カナダもタニ・オルワセイやジョナサン・デイヴィッドを中心に前へ出ましたが、最後の場面で精度を欠き、前半は0-0で終了しました。
モロッコにとっては苦しい45分でしたが、無失点で折り返したことが大きな意味を持ちました。前半に流れを失いながらも耐え、後半開始から一気にギアを上げたことで、試合の主導権を奪い返しました。
後半5分、ウナヒが先制
試合が動いたのは後半5分でした。右サイド付近のFKから、アシュラフ・ハキミがグラウンダー気味に折り返すと、走り込んだアゼディン・ウナヒがダイレクトで合わせてゴール。前半は押され気味だったモロッコが、セットプレーから一瞬の隙を突いて先制しました。
この先制点で、試合の構図は大きく変わりました。カナダは同点を狙って前に出る必要が生まれ、モロッコは守備を固めながらカウンターを狙える展開に。モロッコが得意とするトーナメント向きの試合運びに持ち込んだ形です。
ウナヒが2点目、カウンターで勝負あり
カナダは後半に入っても同点を目指して攻めましたが、モロッコの守備ブロックを崩し切れませんでした。逆に後半37分、カナダの縦パスをモロッコが奪うと、一気にカウンターを発動。最後はブラヒム・ディアスの折り返しを受けたウナヒが、ゴール右上へ見事なシュートを決めて2-0としました。
この2点目は、モロッコの強さを象徴するゴールでした。守備で我慢し、相手が前がかりになった瞬間を逃さず仕留める。カナダが押し込もうとした時間帯に、モロッコが一撃で試合を決定づけました。
ラヒミがアディショナルタイムにダメ押し
後半アディショナルタイムには、モロッコがさらに追加点を奪います。カナダが前に人数をかけたところを奪い返すと、ブラヒム・ディアスがスフィアン・ラヒミへパス。ラヒミはGKとの駆け引きを制し、左足で冷静に流し込みました。これでスコアは3-0。モロッコが完全に試合を決めました。
最終的には3-0という明確なスコアになりましたが、前半の内容だけを見れば、カナダにも十分にチャンスはありました。しかし、決定力、試合運び、終盤のカウンター精度でモロッコが大きく上回りました。
カナダは開催国として健闘も、ベスト16で敗退
カナダは開催国の一角として、今大会で大きな前進を見せました。グループステージを突破し、決勝トーナメント1回戦では南アフリカを1-0で下してベスト16に進出。自国開催の大会で、過去のワールドカップ以上に存在感を示しました。
ただし、モロッコ戦では攻撃面で最後の質が足りませんでした。前半はプレスと運動量で優位に立つ場面もありましたが、得点を奪えないまま後半に入り、先制点を許したことで一気に苦しくなりました。前へ出た後の背後を使われ、終盤に失点を重ねた点も、トーナメントを勝ち上がる上での課題として残ります。
モロッコは再びベスト8へ
モロッコはこれでベスト8進出を決めました。2022年カタール大会でアフリカ勢初のベスト4入りを果たしたチームは、2026年大会でもその勝負強さを発揮しています。グループステージではブラジルと引き分け、決勝トーナメント1回戦ではオランダをPK戦で撃破。そして今回はカナダを3-0で下し、再び大会の主役候補に名乗りを上げました。
この試合では、前半に苦しみながらも焦らず、後半にセットプレーとカウンターで一気に勝負を決めました。守備の粘り、試合を読む力、そして少ないチャンスを得点に変える決定力。モロッコの強みが凝縮された勝利だったと言えます。
次戦はフランス対パラグアイの勝者と対戦
モロッコは準々決勝で、フランス対パラグアイの勝者と対戦します。フランスが勝ち上がれば、前回大会準決勝の再戦を思わせる注目カードになります。一方で、ドイツを破ったパラグアイが勝ち上がれば、守備とカウンターを得意とするチーム同士の一戦になります。
いずれにしても、モロッコにとっては簡単な相手ではありません。しかし、ここまでの戦いぶりを見る限り、モロッコはどの相手にも粘り強く戦えるチームです。ベスト8でも、守備の安定とカウンターの鋭さが大きな武器になりそうです。
まとめ
カナダ対モロッコは、モロッコが3-0で勝利し、ベスト8進出を決めました。前半はカナダが健闘しましたが、後半にアゼディン・ウナヒが2ゴールを決め、最後はスフィアン・ラヒミがダメ押し。モロッコがトーナメント巧者らしい試合運びで、開催国カナダを退けました。
カナダはベスト16で敗退となりましたが、自国開催の大会で歴史的な勝ち上がりを見せました。一方のモロッコは、2022年大会に続く快進撃へ向けて再び勢いを増しています。








