2026年10月3日、2026/27 U-21 Jリーグ・東西リーグラウンドEAST第4節で、U-21川崎フロンターレとU-21東京ヴェルディが対戦した。
試合は川崎が開始5分、14分と持山匡佑の連続ゴールで2点を先行。
その後、21分に東京VのGK中村圭佑が決定機阻止で一発退場となり川崎が数的優位を得たが、39分に神田奏真が鮮やかなミドルシュートを決めて東京Vが1点差へ迫る。
さらに前半アディショナルタイムには川崎の由井航太が2枚目の警告で退場。後半は10人対10人となった。
それでも川崎は78分に山市秀翔、83分には途中出場の小林悠が得点。最終的に4-1で勝利し、EAST首位へ浮上した。
U-21川崎フロンターレvsU-21東京ヴェルディ 試合結果
試合概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 2026/27 U-21 Jリーグ |
| ラウンド | 東西リーグラウンド EAST 第4節 |
| 開催日 | 2026年10月3日 |
| キックオフ | 15:03 |
| 会場 | Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu |
| 結果 | U-21川崎F 4-1 U-21東京V |
| 前半 | 2-1 |
| 後半 | 2-0 |
| 入場者数 | 9,474人 |
| 川崎得点者 | 持山匡佑×2、山市秀翔、小林悠 |
| 東京V得点者 | 神田奏真 |
9,474人が集まったU等々力で、若手選手だけでなく小林悠ら経験豊富な選手も出場する注目度の高い一戦となった。
両チームのスターティングメンバー
U-21川崎フロンターレ
| POS | 選手 |
|---|---|
| GK | イ・クンヒョン |
| DF | 野田裕人 |
| DF | 對馬羽琉 |
| DF | 松長根悠仁 |
| DF | 渡邉拓眞 |
| MF | 由井航太 |
| MF | 山市秀翔 |
| MF | 武内勇人 |
| MF | 持山匡佑 |
| MF | 長璃喜 |
| FW | カイキ・ケイロス |
U-21東京ヴェルディ
| POS | 選手 |
|---|---|
| GK | 中村圭佑 |
| DF | 松田陸 |
| DF | 田邉秀斗 |
| MF | 山本丈偉 |
| MF | 食野壮磨 |
| MF | 仲山獅恩 |
| MF | 今井健人 |
| FW | 白井亮丞 |
| FW | 神田奏真 |
| FW | 山田剛綺 |
| FW | 松橋優安 |
東京V側のメンバーはクラブ公式でも同じ11人が確認されている。
前半5分、持山匡佑が先制
ボール奪取から一気にゴールへ
試合序盤は東京Vがボールを持つ時間もあった。
しかし川崎は5分、前線で粘り強くボールを奪うと、カイキ・ケイロスがそのまま前進してクロス。
長璃喜がシュートを放ち、GKが弾いたボールに持山匡佑が反応する。
最後は持山が押し込み、川崎が早くも1-0と先制した。
若いチーム同士の試合では、立ち上がりの1点が流れを大きく変える。
川崎は相手がボールを持つ展開の中でも、ボール奪取から素早くゴールへ向かうことで試合の主導権を握った。
14分、持山が鮮やかなボレーで2点目
長璃喜のクロスから連続ゴール
先制から9分後。
右サイドから長璃喜がアーリークロスを送ると、再び持山が反応。
今度はボレーシュートでネットを揺らし、川崎が2-0とリードを広げた。
持山は開始14分で早くも2得点。
前半だけでシュート4本を記録しており、ゴール前で圧倒的な存在感を発揮した。
試合後、持山は直近のトップチームでの出場では自身の特徴を十分に出せなかったと振り返り、この試合では「ゴール前で怖さを出すこと」を意識していたと語っている。
21分、東京VのGK中村圭佑が一発退場
決定機阻止で試合展開が大きく変わる
東京Vにとって大きなアクシデントが起きたのは21分。
GK中村圭佑が決定機を阻止するファウルで一発退場となった。
大会公式記録では退場理由は「S5=得点機会阻止」と記録されている。
東京Vは山田剛綺を下げ、控えGK高居丈流を22分から投入。
2点ビハインドに加え、約70分を10人で戦わなければならない非常に厳しい状況になった。
39分、神田奏真が意地の一撃
10人の東京Vが1点差へ
数的不利になっても東京Vは崩れなかった。
39分、神田奏真がミドルシュートを放ち、ゴール。
スコアを2-1とした。
神田はこの日、チーム最多となる4本のシュートを記録。
1人少ない中でも積極的にゴールを狙い続け、東京Vの攻撃をけん引した。
川崎からすれば、相手が10人になった直後に試合を完全に決め切れず、逆に1点を返されたことは改善すべきポイントとなる。
前半45+3分、川崎も退場者
由井航太が2枚目の警告
前半終了直前、今度は川崎に退場者が出る。
38分に1枚目の警告を受けていた由井航太が45+3分に再び警告。
2枚目のイエローカードにより退場となった。
これで人数は10人対10人。
2-1というスコアのままハーフタイムへ入った。
東京Vにとっては、数的不利が解消され、一気に同点へ持ち込める可能性が生まれた。
川崎にとっては前半終了間際の退場によって、後半のゲームプランを大きく変更する必要が生じた。
後半は東京Vがボールを握る展開
川崎は「我慢してカウンター」に切り替える
後半は東京Vがボールを持つ時間が増え、川崎が守備からカウンターを狙う構図となった。
長橋康弘監督は試合後、前半終了間際の退場によってハーフタイムに準備していた話を大きく変更したことを明かしている。
苦しい時間帯を想定しながら、
「辛抱強く守る」
↓
「奪ったら素早く前進する」
という戦い方を選択した。
監督は、この狙いから何度かカウンターを作れたことを評価している。
76分、小林悠投入で空気が変わる
ベテランストライカーが若手チームへ与えた影響
この試合最大のターニングポイントの一つとなったのが、76分の交代だった。
カイキ・ケイロスに代わり、小林悠が投入される。
ケガから復帰し、2027年1月1日限りでの現役引退を表明している小林にとって、U等々力への復帰戦でもあった。
小林がピッチへ入ると、川崎の攻撃に明確な変化が生まれる。
長橋監督も、経験豊富な小林が入ったことで周囲の選手まで変化したことを高く評価している。
78分、山市秀翔が3点目
小林投入からわずか2分
小林投入のわずか2分後。
山市秀翔が個人技からゴールを奪い、川崎が3-1と突き放す。
10人対10人となって以降、試合は一進一退の時間が続いていた。
その中で生まれた3点目は非常に大きかった。
山市は得点だけでなく、守備でもハードワーク。
長橋監督は、
- 球際で戦える
- ピンチでは戻れる
- チャンスではゴール前へ入れる
という山市の特徴がよく出た試合だったと評価し、トップチーム争いへ入ってほしいと期待を寄せている。
83分、小林悠が圧巻のジャンピングボレー
山市のクロスに“ストライカーらしい”一撃
試合を決定付けたのは小林悠だった。
83分、山市が振り向きざまにクロス。
小林がゴール前でタイミング良く動き、ジャンピングボレーで合わせる。
ボールはネットへ吸い込まれ、川崎が4-1とした。
小林自身は試合後、相手が最も嫌がる場所で待ち、山市が蹴った瞬間に動こうと考えていたと説明。
長年ゴールを積み重ねてきたストライカーらしい動き出しだった。
若手主体のU-21リーグにおいて、こうしたベテランの動きを同じピッチで体感できること自体が、若い選手にとって非常に大きな教材になる。
スタッツ|川崎が19本のシュート
東京Vも12本を放つ
公式記録では、
| スタッツ | U-21川崎F | U-21東京V |
|---|---|---|
| シュート | 19 | 12 |
| CK | 4 | 3 |
| 直接FK | 6 | 15 |
| オフサイド | 2 | 3 |
| 退場 | 1 | 1 |
川崎は前半だけで11本、後半も8本のシュートを記録。
一方、東京Vも12本を放っており、4-1という最終スコアほど一方的な試合ではなかったことが分かる。
特に東京Vは21分から一時10人になりながら、前半だけで7本のシュートを記録している。
なぜU-21川崎フロンターレは勝ったのか
勝因① 開始14分で2点を奪った
最大のポイントは試合への入り方だ。
5分。
14分。
持山匡佑が2ゴール。
相手にボールを握られる時間があっても、決定機を確実に得点へつなげた。
若手主体の試合では、早い時間帯にリードを作ることで精神的にも大きな優位に立てる。
勝因② 数的不利・数的同数への対応力
この試合は通常の11対11では終わらなかった。
東京Vが21分に退場。
川崎も45+3分に退場。
試合中に状況が大きく変わった。
その中で川崎は、後半に「自分たちがボールを持つ」ことへ固執せず、守備からカウンターという戦い方へ変更した。
試合展開に応じて戦術を変えられたことは大きな収穫だ。
勝因③ 山市秀翔のハードワーク
山市は1ゴール1アシスト。
攻撃面の数字だけでも十分に目立つ。
しかし長橋監督が評価したのは、それだけではなかった。
守備に戻る。
球際で戦う。
そして攻撃時にはゴール前へ出ていく。
若手選手がトップチームへ近づくうえで必要となる「攻守の連続性」を示した。
勝因④ 小林悠という「生きた教材」
小林悠が入ったのは76分。
その2分後に川崎が3点目。
さらに83分、小林自身が4点目。
長橋監督が「入っただけで周りの選手が変わった」と語ったように、ベテランの存在がゲームそのものへ影響を与えた。
U-21 Jリーグが単なる若手だけの大会ではなく、経験者との共演によって若手を成長させる場にもなっていることを象徴する試合となった。
U-21川崎フロンターレ 選手採点
※10点満点。本記事独自の評価であり、公式採点ではありません。
| 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| イ・クンヒョン | 6.5 | 神田の一撃で失点したが、それ以外は安定 |
| 野田裕人 | 6.5 | 10人対10人でも守備を支えた |
| 對馬羽琉 | 6.5 | 東京V前線への対応で粘り強さ |
| 松長根悠仁 | 6.5 | 最終ラインで落ち着いて対応 |
| 渡邉拓眞 | 6.5 | 前半から積極的にプレーし、シュートも記録 |
| 由井航太 | 5.0 | 中盤を支えたが前半に2枚の警告で退場 |
| 武内勇人 | 6.5 | 中盤でハードワークし試合を支えた |
| 長璃喜 | 7.5 | 2得点に絡み、持山へのクロスで攻撃をけん引 |
| 持山匡佑 | 8.5 | 開始14分までに2ゴール。勝利の土台を作った |
| 山市秀翔 | 8.5 | 1得点1アシスト。攻守で高い存在感 |
| カイキ・ケイロス | 7.0 | 先制点につながるボール奪取と突破 |
| 小林悠 | 8.0 | 投入後に流れを変え、圧巻のボレーで1得点 |
| 加藤昊 | 6.5 | 後半から出場し、中盤を支えた |
| 藤田明日翔 | 6.0 | 10人対10人の時間帯を安定させた |
| 木村風斗 | 6.0 | 終盤の中盤で役割を遂行 |
| 廣瀬寧生 | 6.0 | 終盤から入り前線の運動量を維持 |
MOMは持山匡佑
山市も非常に高いパフォーマンスだったが、MOMには持山匡佑を選びたい。
開始5分。
そして14分。
試合がまだ落ち着く前に2得点。
その後、両チームに退場者が出る複雑なゲームになったことを考えても、この2点が川崎に与えた意味は非常に大きかった。
U-21東京ヴェルディ 選手採点
| 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| 中村圭佑 | 4.5 | 21分に決定機阻止で退場。チームを難しい状況にした |
| 松田陸 | 5.5 | 川崎の攻撃に対応したが4失点 |
| 田邉秀斗 | 5.5 | 最終ラインで粘ったものの終盤に崩された |
| 山本丈偉 | 6.0 | 中盤でボールを動かし攻撃を支えた |
| 食野壮磨 | 6.0 | 10人でも前へ運ぶ姿勢を見せた |
| 仲山獅恩 | 6.0 | 攻守に走り続けた |
| 今井健人 | 6.0 | 中盤で積極的にプレー |
| 白井亮丞 | 6.0 | 前線でシュート2本を記録 |
| 神田奏真 | 7.5 | 4本のシュートを放ち、39分にチーム唯一の得点 |
| 山田剛綺 | 5.5 | GK退場に伴い22分で交代 |
| 松橋優安 | 6.0 | 前線から積極的にプレー |
| 高居丈流 | 6.0 | 緊急出場。難しい状況でゴールを守った |
| 川村楽人 | 6.0 | 途中出場からシュート2本 |
| キム・ヒョンウ | 5.5 | 後半途中から前線へ |
| 熊取谷一星 | 5.5 | 攻撃の変化を狙った |
| 下吉洸平 | 5.5 | 終盤から中盤に投入 |
| 大藤颯太 | 6.0 | 途中出場からシュートを記録 |
東京ヴェルディはなぜ敗れたのか
敗因① 開始14分までの2失点
21分の退場より前に、すでに0-2だった。
つまり敗戦の最大の原因を「退場したから」だけで説明することはできない。
試合開始直後、川崎の素早い攻撃への対応で後手に回り、持山をゴール前で自由にしてしまった。
まず改善したいのは試合への入り方だ。
敗因② GK退場によるゲームプラン変更
21分の中村退場は大きかった。
山田剛綺を下げてGK高居を投入したため、攻撃のカードを一つ早い時間帯で使うことになった。
それでも39分に神田が1点を返したことは評価できる。
むしろ10人の時間帯に得点できたことは、東京Vの大きな収穫でもある。
敗因③ 10対10となった後に追いつけなかった
前半終了間際、川崎にも退場者が出た。
後半は10人対10人。
東京Vにとっては流れを完全に変えるチャンスだった。
実際にボールを保持する時間は増えた。
しかし次の1点を奪えないまま時間が経過。
78分に山市のゴールを許すと、83分には小林にも決められ、試合が決まった。
「ボールを持つ」から「決定機を作る」への変換が今後の課題となる。
U-21川崎の課題① 数的優位時のゲーム運び
11対10で逆に失点
勝利した川崎にも明確な反省点がある。
21分に相手GKが退場。
川崎は11対10となった。
しかしその18分後に神田のゴールを許している。
長橋監督も試合後、危ない場面や反省する部分が多かったことを認めている。
数的優位だからこそ、
無理に縦へ急がない。
ボールを動かして相手を走らせる。
相手の攻撃回数そのものを減らす。
といったゲームマネジメントが必要になる。
U-21川崎の課題② 自分たちでボールを保持する時間
長橋監督は、後半のカウンターについて一定の評価をしながらも、
「自分たちのボールを持つ時間を長くする」
ことを課題として挙げた。
東京Vに押し込まれた時間帯では、ボールを奪っても再び相手へ渡してしまう場面があった。
トップチームにつながる選手になるためには、守るだけでなく、プレッシャーを受けた中でもボールを保持し、ゲームを落ち着かせる力が必要になる。
U-21リーグならではの大きな収穫
若手が小林悠から学べる環境
この試合は、U-21 Jリーグの意義を非常に分かりやすく示した。
若手主体のチームに、長年J1でゴールを積み重ねてきた小林悠が加わる。
実際に同じピッチに立ち、
どこでボールを待つのか。
いつ動き出すのか。
どうシュートへ入るのか。
試合の流れをどう読むのか。
そうした部分を若手が直接見ることができた。
長橋監督も、経験のある選手が状況に応じてどうプレーするのかを若い選手たちに学んでほしいと話している。
川崎がEAST首位へ
4試合で3勝1分、勝点10
この勝利によってU-21川崎フロンターレは、
4試合
3勝
1分
0敗
勝点10
12得点
4失点
となり、EASTグループ首位に立った。
一方のU-21東京ヴェルディは4試合2勝2敗、勝点6で4位となっている。
川崎はここまで無敗。
さらに4試合で12得点と、高い攻撃力を示している。
次節はU-21浦和レッズ戦
U-21川崎フロンターレは次節、10月17日に川崎フロンターレ麻生グラウンドでU-21浦和レッズと対戦する。
首位をキープするためにも重要な一戦になる。
東京Vにとっても、この4-1という敗戦から守備面をどこまで修正できるかが今後のポイントとなる。
まとめ|持山2発、小林悠の復帰弾。川崎が若手と経験を融合して4-1勝利
U-21川崎フロンターレ4-1 U-21東京ヴェルディ。
スコアだけを見れば川崎の快勝だ。
しかし実際には、
開始14分までに川崎が2点。
21分に東京VのGKが退場。
39分に10人の東京Vが1点を返す。
45+3分には今度は川崎が退場。
後半は10人対10人。
という、非常に変化の多い90分だった。
それでも最終的に勝負を決めたのは川崎だった。
持山匡佑の2得点。
山市秀翔の1ゴール1アシスト。
そして76分に投入された小林悠が83分にジャンピングボレー。
若手が結果を残し、最後は経験豊富なストライカーが試合を締めた。
一方の東京Vも、約25分間を10人で戦いながら神田奏真が1点を返し、シュート12本を記録した。
4-1という結果ほど力の差があった試合ではない。
だからこそ、東京Vには開始直後の守備と、後半の10対10で主導権を得た時間にゴールを奪えなかった点を改善したい。
川崎にとっても、11対10で失点したことや、長い時間ボールを保持できなかったことは今後の課題となる。
U-21リーグの目的は、目の前の勝敗だけではない。
この試合で結果を残した持山や山市がトップチームへ入り込めるか。
若い選手たちが小林悠のような経験豊富な選手から何を吸収できるか。
4-1という結果の先に、どれだけ多くの選手がトップチームへつながっていくのか。
今後の両クラブの若手にも注目したい。
免責事項
本記事は、Jリーグ公式サイト、川崎フロンターレ公式サイト、東京ヴェルディ公式サイトが2026年10月5日時点で公開している試合記録・コメントなどをもとに作成しています。
試合結果、得点者、得点時間、スターティングメンバー、交代、警告・退場、シュート数などについては各公式記録を優先して確認しています。
なお、選手採点、戦術分析、勝敗要因、両チームの今後の課題については、公式記録・試合レポート・監督および選手コメントをもとにした本記事独自の評価・考察であり、Jリーグや各クラブの公式見解ではありません。
また、本記事の文章作成、構成および公開情報の整理にはAIライティングツールを使用しています。正確性の確保に努めていますが、最新かつ正式な情報についてはJリーグ、川崎フロンターレ、東京ヴェルディの公式発表をご確認ください。








