いよいよ天皇杯が本格的に動き出します。
2026年8月26日(水)、味の素フィールド西が丘で行われる天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会2回戦。対戦カードは、J1の東京ヴェルディとJ3のザスパ群馬です。
「リーグカテゴリーだけを見れば東京ヴェルディ有利では?」
そう考える人も多いでしょう。
しかし、天皇杯は毎年のように“格上撃破”が起こる大会です。しかも今回は、両チームとも8月22日にリーグ戦を戦ったばかり。東京Vは3日後の8月29日に鹿島アントラーズ戦、群馬も8月30日にAC長野パルセイロ戦を控えており、ターンオーバーをどこまで行うかが試合の大きなポイントになります。東京Vは8月22日の岡山戦から中3日でこの試合を迎え、その3日後には鹿島戦という日程です。群馬も滋賀戦から中3日で天皇杯、その4日後に長野戦が組まれています。
本記事では、2026年8月26日時点の最新情報と直近のスターティングメンバーをもとに、東京ヴェルディvsザスパ群馬の予想スタメン、試合展開、勝敗予想、注目選手まで徹底的に掘り下げます。
※本記事の予想スタメンは試合前時点の情報をもとにした独自予想です。公式メンバー発表とは異なる場合があります。
1. はじめに:J1の意地か、天皇杯名物のジャイアントキリングか
天皇杯の面白さは、普段なら同じ舞台で戦うことのないクラブ同士が、一発勝負で激突するところにあります。
今回のカードもまさにその典型です。
東京ヴェルディはJ1、ザスパ群馬はJ3。カテゴリーだけを比較すれば東京Vが明確に格上ですが、今の両チームには簡単に片付けられない事情があります。
東京Vは2026/27シーズンのJ1開幕後、川崎フロンターレに1-1、柏レイソルに1-3、8月22日のファジアーノ岡山戦は0-0。開幕3試合で2分1敗と、まだリーグ初勝利を挙げられていません。特に岡山戦ではシュート5本にとどまり、守備では粘ったものの、攻撃面にはまだ伸びしろを残しています。
一方の群馬もJ3開幕から苦戦。直近のレイラック滋賀FC戦では前半だけで3点を失いましたが、終盤に風間宏希、イクサン・ファンディが立て続けにゴールを奪い、2-3まで追い上げました。敗れはしたものの、16本のシュートを放つなど、攻撃面では決して悲観する内容ではありませんでした。
つまり今回の天皇杯は、単純な「J1対J3」ではありません。
リーグ戦でまだ波に乗り切れていないチーム同士が、カップ戦をきっかけに流れを変えたい一戦でもあるのです。
2. 東京ヴェルディvsザスパ群馬|試合情報と直近のチーム状況
試合は2026年8月26日(水)18時30分キックオフ、味の素フィールド西が丘で開催されます。JFA公式でも天皇杯2回戦として東京ヴェルディvsザスパ群馬のカードが組まれています。
東京ヴェルディの直近スタメン
8月22日のファジアーノ岡山戦では、東京Vは以下のメンバーを先発起用しました。
GK:マテウス
DF:宮原和也、林尚輝、井上竜太
MF:内田陽介、山本丈偉、平川怜、溝口修平
前線:平尾勇人、福田湧矢、染野唯月
ベンチには長沢祐弥、鈴木海音、松橋優安、食野壮磨、山田剛綺、熊取谷一星、神田奏真らが入っていました。
ここで重要なのが、岡山戦でベンチスタートだった選手たちです。
中3日で天皇杯、その3日後に鹿島戦というスケジュールを考えれば、マテウス、染野、平川、宮原らを再び90分近く使うよりも、フレッシュな選手を積極的に起用する可能性が高いでしょう。
特に松橋、食野、山田、熊取谷、鈴木海音あたりは先発候補としてかなり有力と見ています。
ザスパ群馬の直近スタメン
8月22日の滋賀戦では、
GK:近藤壱成
DF:大畑隆也、山原康太郎、相馬丞
MF:神垣陸、下川太陽、藤村怜、瀬畠義成
前線:小西宏登、田中翔太、モハマド・ファルザン佐名
というメンバーでスタートしました。
ただし、群馬については非常に分かりやすい材料があります。
8月19日の天皇杯1回戦・東北学院大学戦では、リーグ戦とは大幅に顔ぶれを入れ替え、
GK岡田慎司、DF貫真郷、シルヴァン・デランド、小柳達司、MF玉城大志、池下由也、櫻井文陽、出間思努、FW原田高虎、田中翔太、小竹知恩
を先発起用し、3-1で勝利。中でも出間思努が2得点、中島大嘉が途中出場から1得点を記録しています。
この実績を考えると、東京V戦でも「天皇杯組」をベースにする可能性はかなり高そうです。
3. 【重要】両チームの予想スタメン|ターンオーバーを徹底予想
東京ヴェルディ予想スタメン
基本布陣はこれまで通り3-4-2-1を予想します。
GK:長沢祐弥
3バック:鈴木海音、林尚輝、井上竜太
中盤:内田陽介、食野壮磨、山本丈偉、溝口修平
2シャドー:松橋優安、熊取谷一星
CF:山田剛綺
岡山戦から6人前後を変更するターンオーバーを予想しました。
GKはリーグ戦でマテウスが続けて起用されているため、カップ戦では長沢に出番が回ると予想。最終ラインは全員を入れ替えるよりも、林尚輝や井上竜太を残して守備の基準を保ちつつ、鈴木海音を入れる形が現実的でしょう。
中盤では岡山戦でベンチだった食野壮磨を起用。山本丈偉は岡山戦でJ1の舞台に立っており、若い選手にさらに実戦経験を積ませる意味でも連続起用が考えられます。
前線は最も変化がありそうです。
染野唯月を鹿島戦に向けて温存し、山田剛綺を中央へ。松橋優安と熊取谷一星がその周囲で動く形なら、普段よりも縦へのスピードを出しやすくなります。
東京Vにとってこの試合は、単なる「主力の休養日」ではありません。リーグ戦のレギュラー争いに割って入りたい選手にとっては、絶好のアピールチャンスです。
ザスパ群馬予想スタメン
群馬も3バックを基本とする布陣を予想します。
GK:岡田慎司
3バック:貫真郷、シルヴァン・デランド、小柳達司
中盤:玉城大志、池下由也、風間宏希、出間思努
前線:原田高虎、田中翔太、小竹知恩
こちらは8月19日の東北学院大学戦で先発した「天皇杯組」をかなり残す予想です。
最大の注目は出間思努でしょう。
天皇杯1回戦では40分と69分にゴールを奪い、群馬を2回戦へ導きました。
また、滋賀戦で途中出場からゴールを決めたイクサン・ファンディも怖い存在です。東京Vとしては、群馬が後半まで競った状態を維持すると、イクサンや中島大嘉といったパワーのある選手を途中から投入される展開が非常に嫌でしょう。
群馬側から見ると、前半は運動量のあるカップ戦組で耐え、後半にリーグ戦の主力を投入するのがジャイアントキリングへの最も現実的なシナリオだと考えます。
4. 東京ヴェルディvsザスパ群馬の試合展開を徹底予想
試合の入りは、東京Vがボールを持つ展開になると予想します。
カテゴリー差があり、西が丘でのゲームということも考えれば、東京Vが3バックから丁寧にボールを動かし、ウイングバックを高い位置へ押し上げる時間が増えるでしょう。
ただし、この試合で東京Vが気をつけたいのは「焦り」です。
ターンオーバーで前線の組み合わせが変われば、普段のリーグ戦ほど連係が合わない時間帯が出ても不思議ではありません。
そこで群馬が中央を締め、ボールを奪った瞬間に出間、小竹、原田らを走らせることができれば、一気にゴール前まで運ぶチャンスがあります。
群馬は滋賀戦で前半に3失点した一方、後半は2得点。試合を諦めず、終盤に圧力を強められるところは東京Vにとって警戒ポイントです。
特に東京Vが前半30分までに先制できるかどうかはかなり重要でしょう。
東京Vが早い時間に1点を取れば、群馬は前へ出ざるを得なくなり、松橋や熊取谷が使えるスペースも広がります。
反対に0-0のまま60分、70分と進めば進むほど、心理的には群馬が有利になります。
「もしかしたらJ1を倒せる」
西が丘全体にそんな空気が生まれた瞬間、天皇杯特有の難しいゲームになるはずです。
5. 勝敗予想と注目選手|スコアは「東京V 2-1 群馬」と予想
筆者の最終予想は、
東京ヴェルディ 2-1 ザスパ群馬
です。
東京Vを本命としました。
理由はやはり、選手層の厚さと個々のプレー強度です。
仮に主力を複数休ませても、松橋優安、食野壮磨、熊取谷一星、山田剛綺、鈴木海音らJ1で戦える選手を起用できるのは大きな強みです。
一方で「東京Vが楽勝する」とまでは見ていません。
群馬は天皇杯1回戦をターンオーバーしながら3-1で勝っています。さらに出間というカップ戦で結果を出している選手がおり、後半にはイクサン・ファンディ、中島大嘉、風間宏希らを投入できる可能性もあります。
試合展開としては、
前半:東京Vがボールを保持するも群馬が粘る
→前半終盤から後半序盤に東京Vが先制
→群馬が選手交代で攻撃の圧力を上げて1点を返す
→最後は東京Vが個の力で決勝点
という流れを予想します。
東京Vで注目したいのは松橋優安です。
岡山戦ではベンチから途中出場しており、コンディション面では先発組よりフレッシュ。相手の守備ブロックの間に入る動きや、前を向いて仕掛けるプレーが出れば、群馬守備陣にとってかなり厄介な存在になります。
群馬ではやはり出間思努。
天皇杯1回戦2得点という結果は無視できません。こうした一発勝負では、「今大会でゴールを決めている」という自信が思わぬ力を生むことがあります。
そして後半の切り札として注目したいのがイクサン・ファンディ。滋賀戦では途中出場から89分にヘディングでゴールを決めています。
東京Vがリードしていても、最後まで安心はできません。
6. まとめ:序盤を耐えればザスパにも十分チャンスあり
2026年8月26日の天皇杯2回戦、東京ヴェルディvsザスパ群馬。
カテゴリーだけを見れば東京V有利ですが、今回のポイントは明らかにターンオーバーです。
東京Vは8月22日の岡山戦から26日の群馬戦、29日の鹿島戦と短い間隔で公式戦が続きます。群馬も22日の滋賀戦、26日の東京V戦、30日の長野戦という連戦です。
そのため、普段の「リーグ戦の東京V」と「リーグ戦の群馬」がそのまま対戦するとは考えない方がいいでしょう。
むしろ注目すべきは、普段出場時間の少ない選手たちです。
東京Vでは松橋、食野、熊取谷、山田、鈴木海音。
群馬では出間、原田、小竹、池下ら。
彼らにとって天皇杯は、チームを勝たせると同時に、自分自身がリーグ戦の序列を変えるための舞台でもあります。
予想スコアは東京ヴェルディ2-1ザスパ群馬。
ただし、群馬が前半を無失点で終えれば、この予想は一気に怪しくなります。
J1の意地を見せる東京ヴェルディか。
それともザスパ群馬が西が丘でジャイアントキリングを起こすのか。
18時30分のキックオフから、特に「誰が先発するのか」「後半にどの主力を投入するのか」に注目すると、90分をさらに面白く観戦できるはずです。
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