イヴァン・ペリシッチの全貌|2026年W杯注目選手|プレースタイル・来歴・市場価値を徹底解説

イヴァン・ペリシッチの全貌|2026年W杯注目選手|プレースタイル・来歴・市場価値を徹底解説

クロアチア代表のレジェンド、イヴァン・ペリシッチを徹底分析。完全な両利きのプレースタイル、波乱万丈のクラブキャリア、そして37歳で迎える2026年ワールドカップでの役割と選出可能性を詳しく解説します。

両足の魔術師、最後のW杯へ。クロアチアの英雄イヴァン・ペリシッチ、その伝説の最終章が始まる。

イヴァン・ペリシッチは、現代フットボールにおける「究極のユーティリティ」を体現する選手だ。その「多才さ」と「プロフェッショナリズム」は、37歳を迎えた現在(2026年4月時点)でも、オランダの名門PSVアイントホーフェンで主力として輝きを放ち続けている。

目次

選手プロフィール

1989年2月2日、旧ユーゴスラビアのスプリトで生まれたペリシッチは、186センチの恵まれた体格を持つ。彼の最大の武器は、世界でも類を見ない「完全な両利き」の能力だ。左右どちらの足でも同等の精度でクロスやシュートを放てるため、対峙するディフェンダーにとっては悪夢のような存在である。その能力に圧倒的なスタミナと空中戦の強さ、高い守備意識が加わり、キャリアを通じて8つ以上ものポジションをこなしてきた。

選手名年齢ポジション所属クラブ市場価値選出可能性
イヴァン・ペリシッチ37FW, MFPSVアイントホーフェン2億3,400万円極めて高い

来歴

ペリシッチのキャリアは、故郷のハイドゥク・スプリトで始まったが、その才能は早くから国外へと羽ばたいた。フランスのソショーを経て、ベルギーのクラブ・ブルッヘで才能が開花。2010/11シーズンには22ゴールを挙げ、得点王と年間最優秀選手に輝いた。

その活躍を足がかりに、ドイツのボルシア・ドルトムントへ移籍し、ユルゲン・クロップ監督のもとでリーグとポカールの2冠を経験。その後、ヴォルフスブルク、バイエルン・ミュンヘンでもタイトルを獲得し、バイエルンではUEFAチャンピオンズリーグ制覇を含む歴史的な三冠達成に貢献した。

最も長く在籍したイタリアのインテル・ミラノでは、左サイドの支配者として君臨。アントニオ・コンテ監督のもとでウイングバックとして新境地を開拓し、セリエA優勝の原動力となった。30代半ばでプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへ挑戦するも、前十字靭帯断裂という大怪我に見舞われる。しかし、不屈の精神で復活を遂げ、2024年からはPSVアイントホーフェンに加入。30代後半とは思えないパフォーマンスでエールディヴィジ連覇に貢献し、健在ぶりをアピールしている。

彼のキャリアで物議を醸したのが、2024年の古巣ハイドゥク・スプリトへの復帰だ。怪我のリハビリ中にもかかわらず、「月給1ユーロ」という情熱的な契約で帰還したが、当時の監督ジェンナーロ・ガットゥーゾとの衝突を機にファンとの関係が悪化。わずか7ヶ月でクラブを去るという、ほろ苦い結末を迎えた。

プレースタイル

ペリシッチのプレーは、天性の身体能力と血の滲むような努力の結晶だ。彼は単なるウインガーではなく、ピッチ上のあらゆる局面で違いを生み出す「戦術的兵器」である。

彼の代名詞である「完全な両利き」は、対峙する相手にとって予測不能な脅威となる。左サイドから縦に突破して左足でクロスを上げることも、中に切り込んで右足でシュートを放つことも自由自在。コーナーキックやフリーキックも状況に応じて蹴り分ける。

186センチの身長を活かした空中戦の強さも特筆すべき点で、サイドプレーヤーとしては異例の勝率を誇る。逆サイドからのクロスにファーサイドで合わせるヘディングは、彼の得意な得点パターンだ。また、そのフィジカリティは守備面でも大いに発揮され、ウインガーとは思えないほどの守備貢献度でチームを助ける。インテル時代にウイングバックの役割を完璧にマスターしたことで、戦術的柔軟性も身につけ、より完成度の高い選手へと進化した。

2025/26シーズン パフォーマンス統計

項目指標・数値備考
出場試合数(エールディヴィジ)27試合先発25試合、高い稼働率を維持
出場時間2,047分37歳にしてチームの主力を維持
ゴール数5ゴール決定力の高さは健在
アシスト数10アシストリーグトップクラスのチャンス創出
平均評価点(FotMob)7.57安定した高水準のパフォーマンス
空中戦勝利数42回 (勝率 63.6%)サイドプレーヤーとして突出
パス成功率76.3%前線でのプレーとしては安定した数値
チャンス創出数47回依然として攻撃の源泉となっている
クロス成功数37回 (成功率 24.7%)質・量ともに高い水準

ワールドカップの選出可能性

2026年に北米で開催されるFIFAワールドカップにおいて、ペリシッチのクロアチア代表選出の可能性は「極めて高い」と言える。

クラブでの活躍はもちろん、代表での実績はまさに伝説的だ。彼はワールドカップと欧州選手権という主要国際大会において、クロアチア代表史上最も多くのゴールに関与している。2018年ロシア大会では準優勝の立役者となり、2022年カタール大会でも日本戦での同点ゴールなど、勝負強さを発揮してチームを3位に導いた。ワールドカップ通算6ゴールは、同国のレジェンドであるダヴォール・シュケルの記録に並ぶもので、次の一点は歴史を塗り替えるものとなる。

ズラトコ・ダリッチ監督からの信頼も絶大だ。監督はペリシッチをピッチ上のリーダーとしてだけでなく、若手の手本となる存在として高く評価している。前十字靭帯の大怪我から完全復活し、PSVで高いパフォーマンスを維持している現状を考えれば、37歳という年齢は問題にならないだろう。彼が本大会に向けたコアメンバーであることは疑いようがない。

まとめ

イヴァン・ペリシッチのサッカー人生は、クロアチアという小国が世界の強豪と渡り合ってきた歴史そのものを映し出している。スプリトの養鶏場の息子は、欧州のビッグクラブを渡り歩き、行く先々でトロフィーを掲げてきた。

37歳で迎える2026年ワールドカップは、ルカ・モドリッチら「黄金世代」にとって最後の舞台となる可能性が高い。2億3,400万円という市場価値では到底測れない、彼の勝利への執念と両足から繰り出されるプレーは、クロアチアにとって不可欠な武器だ。北米の地で、彼が自らの記録を更新し、母国の歴史に新たな栄光を刻む姿を期待せずにはいられない。彼のプロフェッショナリズムは、引退の日までフットボールファンを魅了し続けるだろう。


免責事項:この記事は提供された情報源に基づき作成されており、2026年4月時点の情報を反映しています。選手のコンディションや移籍市場の動向により、将来的に内容が変更される可能性があります。市場価値は参考値であり、実際の取引価格を保証するものではありません。

選手名年齢ポジション所属クラブ市場価値選出可能性
イヴァン・ペリシッチ37ウイングPSVアイントホーフェン2億3,400万円
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