マルティン・バトゥリナ徹底解説|クロアチアの次世代司令塔のプレースタイルと2026年W杯での可能性

マルティン・バトゥリナ徹底解説|クロアチアの次世代司令塔のプレースタイルと2026年W杯での可能性

ポスト・モドリッチ時代のクロアチアを担う天才、マルティン・バトゥリナ。コモで輝きを放つ彼の経歴、詳細なプレースタイル分析、市場価値、そして2026年ワールドカップでの役割を徹底解剖します。

モドリッチの後継者、現る。クロアチアの至宝マルティン・バトゥリナの全て

目次

選手プロフィール

マルティン・バトゥリナは、現代の中盤選手としては比較的コンパクトな体躯を持ちながらも、それを補って余りある技術的・知的基盤を保持しています。低い重心がもたらすアジリティとバランス感覚は、密集地帯でのプレーにおいて大きな武器となっています。セリエAというフィジカルコンタクトの激しい環境で、その「いなし」の技術によって物理的なハンディキャップを最小限に留めています。

選手名年齢ポジション所属クラブ市場価値選出可能性
マルティン・バトゥリナ23攻撃的ミッドフィルダー、セントラルミッドフィルダーコモ 190754億円ほぼ確実(95%以上)

フルネーム: マルティン・バトゥリナ (Martin Baturina) 生年月日: 2003年2月16日 出生地: スイス、チューリッヒ 国籍: クロアチア 身長 / 体重: 172cm / 68kg 利き足: 右足 背番号: 20 契約期間: 2030年6月30日まで

来歴

バトゥリナのキャリアは、クロアチアのフットボール史においても特筆すべき家族の物語と密接に関わっています。父マテ・バトゥリナもまたクロアチア代表経験を持つプロ選手であり、マルティンがスイスで生まれたのは、父がグラスホッパーでプレーしていた時期でした。

キャリア初期はハイドゥク・スプリトのアカデミーから始まり、RNKスプリトを経て、2017年に大きな転機が訪れます。クロアチア最大のクラブであるディナモ・ザグレブが、マルティンだけでなく、兄のロコ、弟のマリンを含めた「三兄弟同時獲得」という異例の契約を提示したのです。

ディナモのアカデミーに入ったバトゥリナは驚異的なスピードで昇格し、2021年5月16日、18歳の時にトップチームデビュー。ディナモでの通算成績は165試合出場、22ゴールを記録し、リーグ4連覇など数々のタイトル獲得に貢献しました。

2025年夏、多くのメガクラブからのオファーを受けながらも、セリエAのコモ 1907への移籍を選択。移籍金は総額2,500万ユーロ(約45億円)規模の大型契約でした。この移籍の決め手は、コモの監督を務めるチェスク・ファブレガスが自ら電話をかけ、彼を中心とした戦術的なビジョンを熱心に説明したことでした。自身の成長と出場機会を最優先する彼のプロフェッショナルな姿勢がうかがえます。

プレースタイル

バトゥリナのプレーは、卓越した技術と高いサッカーIQによって定義されます。「10番」としての創造性と、現代的な「8番」としての運動量と守備への献身性も備えています。

最大の特徴は、狭いスペースでのボールコントロールです。重心の低さを利用し、相手が密集するエリアでもプレスを無効化します。中盤から前線へボールを運ぶ能力に長けており、攻撃に推進力をもたらします。

また、「フィールド上のチェスプレーヤー」のように数手先の展開を読んでプレーを選択し、味方のスピードを殺さない完璧なウェイトのラストパスを供給できます。単なるチャンスメーカーに留まらず、特にペナルティエリア外からのロングシュートは大きな脅威です。

イタリアへの移籍後は、プレースタイルがさらに進化。セリエAの組織的で強度の高いプレーに対応し、監督のファブレガスのもとで「偽9番」としても機能。中盤に降りてビルドアップを助けながら、隙を見てゴール前に走り込む役割を完璧にこなしています。守備面でも大きく成長し、「ボールを失った瞬間の即時奪回」や献身的なプレスを高いレベルで実践しています。

ワールドカップの選出可能性

2026年FIFAワールドカップに向け、バトゥリナは単なる「控えの若手」から、チームの勝敗を左右する「主軸」へと脱皮しつつあります。

2023年11月にA代表デビューを果たし、ユーロ2024のメンバーにも選出されました。当初はバックアップでしたが、クラブでの圧倒的なパフォーマンスにより、ダリッチ監督にとって「外せないピース」となりました。

2026年3月のアメリカ遠征では、強豪コロンビア、ブラジルを相手にプレー。ブラジル戦では先発出場し、カゼミロといった歴戦の猛者たちと互角以上に渡り合いました。セットプレーのキッカーを任された事実は、彼が代表チームでも「技術的リーダー」としての信頼を獲得していることを裏付けています。

2026年4月現在の状況を鑑みると、ワールドカップの選出可能性は「ほぼ確実(95%以上)」と断言できます。セリエAでの安定した活躍、代表チームへの融合、そして何よりルカ・モドリッチの負担を軽減し、創造性を引き継げる唯一無二の存在であるためです。想定される役割は4-3-3のインサイドハーフ、またはトップ下で、「試合を決定づけるXファクター」として期待されています。

まとめ

マルティン・バトゥリナは、「有望な若手」というフェーズを完全に脱却し、欧州サッカーのトップレイヤーに足を踏み入れています。彼の技術的完成度、戦術的適応力はすでに欧州トップクラスに匹敵し、54億円を超える市場価値はワールドカップでの活躍によってさらに高騰する可能性が高いです。

2026年ワールドカップは、ルカ・モドリッチからマルティン・バトゥリナへの「王位継承」の舞台となる準備が整っています。クロアチア代表が過去2大会で見せた強さを継続できるかは、この若きマエストロの右足に懸かっていると言っても過言ではありません。伝統的な10番の魔法を現代的な強度の中に再構築するバトゥリナが、2026年夏の北米の地で、自らの名前を歴史に刻むことになるでしょう。

免責事項:この記事の情報は2026年4月時点のものであり、選手の市場価値や所属クラブ、代表選出の可能性は変動することがあります。全ての情報は公式発表等をご確認ください。

選手名年齢ポジション所属クラブ市場価値選出可能性
マルティン・バトゥリナ23攻撃的ミッドフィルダー、セントラルミッドフィルダーコモ 190748億6,000万円
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