【2026年W杯直前情報】クロアチア国内リーグ(HNL)から世界へ羽ばたく注目選手まとめ

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2026年の北米ワールドカップまで、もうカウントダウンが始まっている。今回はクロアチアのトップリーグ「プルヴァHNL」に絞って、大会本番で顔を見ることになりそうな選手たちを一気にまとめてみた。意外と知らない選手も多いはずなので、予習がてらチェックしておいてほしい。


目次

HNLってどんなリーグ?レベルと特徴をざっくり解説

まず前提として、HNL(Hrvatska Nogometna Liga)がどのくらいのレベルのリーグなのかを押さえておきたい。

UEFAのカントリー係数ランキング(2025-26暫定)では、クロアチアは27.906ポイントで第20位。スウェーデン(19位)とイスラエル(21位)のちょうど間に位置しており、欧州の中堅どころ、という表現がいちばんしっくりくる。

特徴的なのはリーグの規模で、参加クラブがわずか10チームしかない。これによって同じ相手と1シーズンに4回対戦することになるため、戦術的な駆け引きが非常に濃密になる。

リーグ全体の市場価値は約2億245万ユーロ(約334億円)。その中でもディナモ・ザグレブが約5,820万ユーロ(約96億円)と頭ひとつ抜けていて、チャンピオンズリーグやELにも定期的に出場している。ぶっちゃけ、このクラブが欧州水準のインテンシティをリーグ全体に持ち込んでいる部分は大きい。

育成面でも侮れなくて、モドリッチやコヴァチッチ、グヴァルディオールといった世界クラスの選手たちを生み出してきた哲学が今も現役で機能している。HNLは「才能のコンベアベルト」という表現がいちばん的を射ているかもしれない。


主要な選考対象選手(クロアチア代表)

ダリッチ監督率いるヴァトレニは、欧州予選グループLを首位で突破して本大会の切符を獲得済み。今は黄金世代からの世代交代を進めているフェーズで、国内リーグ組がその橋渡し役を担っている。

選手名年齢ポジション所属クラブ市場価値選出可能性
ディオン・ドレナ・ベリョ24CFディナモ・ザグレブ約6.6億円当確
トニ・フルク25OMFHNKリエカ約14.9億円有力
イヴィツァ・イヴシッチ31GKハイドゥク・スプリト約2.5億円当確
マルコ・パシャリッチ25RWHNKリエカ約10.7億円有力
ブルーノ・ドゥルドヴ18RWハイドゥク・スプリト約5.0億円可能性あり
シムン・フルゴヴィッチ21LBハイドゥク・スプリト約5.0億円可能性あり

注目選手:ディオン・ドレナ・ベリョ(CF / ディナモ・ザグレブ)

今季のHNLで14得点を叩き出している得点王候補。195cmの高さと左足の精度を兼ね備えているというのが珍しくて、クロアチアが長年抱えていた「CFの駒不足」問題を解消する存在として、代表首脳陣から完全に信頼を勝ち取っている。正直、今のクロアチアに彼の代わりはいない。

注目選手:トニ・フルク(OMF / HNKリエカ)

HNLの中で最も市場価値の高い攻撃的MFというのがまず目を引く。代表ではジョーカー的な起用が想定されているが、リエカでの存在感を考えると本大会でのスタメン争いに絡んでくる可能性は十分ある。


主要な選考対象選手(他国代表)

HNLはクロアチア人だけのリーグじゃない。近隣諸国からの選手がヨーロッパへのステップアップを狙って集まってくる構造になっていて、複数の代表チームに選手を供給している。

選手名年齢ポジション所属クラブ市場価値選出可能性
ニコ・シグル22RB / DMFハイドゥク・スプリト約6.6億円当確
アルベル・ホッジャ27LWディナモ・ザグレブ約4.1億円当確
イスマエル・ベナセル28DMFディナモ・ザグレブ約14.9億円有力
アレクサンダル・トライコフスキ33LW / STロコモティヴァ約2,900万円有力

注目選手:ニコ・シグル(RB / ハイドゥク・スプリト)

もともとはクロアチア代表候補だったが、開催国のカナダ代表を選択するという大きな決断を下した選手。北米開催という特殊な環境で戦うカナダにとって、欧州仕込みのタフさを持つ彼の存在価値はかなり高い。2月22日のリエカ戦でレッドカードをもらった件だけがちょっと引っかかるところ。

注目選手:イスマエル・ベナセル(DMF / ディナモ・ザグレブ)

ACミランからのローンで加入しているアルジェリア代表の司令塔。本来ならほぼ当確の存在なんだけど、ふくらはぎとハムストリングの怪我を抱えており、3月中旬に復帰予定とはいえ再発リスクが消えていないのが頭の痛いところ。完全に戻ってきたときのポテンシャルは疑いようがない。


選考が微妙な選手たち

怪我や出場停止といった要因で、本来なら「当確」のはずが選考から漏れるリスクを抱えている選手を整理しておく。

選手名国籍負傷・状況選外リスク
イスマエル・ベナセルアルジェリアふくらはぎ/ハムストリング(再発リスク)
ブルーノ・ペトコヴィッチクロアチア筋肉系の負傷(全治不明)
マルティン・バトゥリナクロアチア左足首三角靭帯捻挫(3月中旬復帰見込み)
ニコ・シグルカナダ2月22日レッドカード(試合勘の欠如)極低

ペトコヴィッチは現在コカエリスポル(トルコ)所属だが、前クラブのディナモ・ザグレブ時代のHNL在籍が代表選考のベースになっている選手。3月6日に筋肉損傷を抱えておりコンディション不良が長引けばさすがに外れる可能性がある。


その他の有力選手

直接選考には絡まないかもしれないが、今後のHNLを彩っていく若手をせっかくなのでまとめておく。

選手名ポジション所属クラブ特徴
セルジ・ドミンゲスCBディナモ・ザグレブ空中戦勝利数 3.41/試合(U23リーグ1位)。バルサ育ちのビルドアップ型CB
アレクス・ストヤコヴィッチCFロコモティヴァ・ザグレブ枠内シュート0.8/試合(U23リーグ1位)。ボックス内での頭脳的なプレーが光る
ロカス・プクスタスOMF(HNL所属)xG 0.29/試合(U23リーグ1位)のシャドーストライカー

ブルーノ・ドゥルドヴはすでに上の表に載せたが、ラミン・ヤマル(バルセロナ)と比較されているというのはさすがに少し盛りすぎかなとも思うが、それだけスカウトたちの期待値が高いということの表れではある。


まとめ

2026年ワールドカップに向けて、HNLは「クロアチア代表の補充供給源」としてだけじゃなく、カナダ、アルバニア、アルジェリア、北マケドニアといった複数の代表チームに選手を送り込む国際的なタレント市場としての機能を発揮している。

経済的にはディナモ・ザグレブへの依存度が高すぎるという構造的な問題は残るけど、わずか10クラブという過密なリーグ設計と、HNSが長年積み上げてきた育成システムが、人口400万人という小国のポテンシャルを最大限に引き出している。

北米の地で、HNLのピッチで磨かれた選手たちがどんなパフォーマンスを見せるか。開幕前にこのリーグの名前だけでも頭に入れておくと、本大会の観戦がもっと面白くなるはずだ。

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