日本時間4月1日、サッカー日本代表がイングランドの聖地ウェンブリー・スタジアムで歴史的な勝利を収めたニュースは、海を越えた隣国・韓国でもトップニュースとして大々的に報じられました。
長年、アジアの覇権を争い、常に互いを強烈に意識してきた「永遠のライバル」である韓国。ソン・フンミンやイ・ガンイン、キム・ミンジェといった世界トップクラスの個のタレントを擁する彼らの目には、森保ジャパンが成し遂げた完全アウェイでのイングランド撃破劇はどう映ったのでしょうか。現地のスポーツメディアの論調や、SNS・ネット掲示板に溢れる韓国のサッカーファンのリアルな声をまとめました。
韓国主要メディアの論調:「アジアの誇り」と「認めざるを得ない格差」
韓国の主要スポーツ紙や一般紙のウェブ版は、試合終了直後からこの結果を大々的に報じました。その論調の多くは、純粋な称賛と、自国代表チームの現状と比較した上での危機感が入り交じったものです。
有力スポーツ紙は「サムライブルー、サッカーの母国を沈黙させる。アジアサッカー史に残る偉大な勝利」という見出しで速報。記事内では、「日本代表はもはや『アジアの枠』に収まるチームではない。イングランドの強力なプレッシャーをいとも簡単にパスワークで剥がし、試合をコントロールしていた。個人の能力に依存するのではなく、11人が完璧な連動を見せるその組織力は、現在の韓国代表が最も欠いている要素だ」と、痛烈な自国への批判を交えながら日本の戦術完成度を高く評価しました。
また、別のメディアは「ソン・フンミンというワールドクラスのストライカーは韓国にいるが、ワールドクラスの『チーム』を作ったのは日本だった。彼らの欧州組の層の厚さと、どの選手が出ても機能するシステムは、長年かけて構築された見事な育成の賜物である」と、日本サッカー協会の長期的なビジョンにまで言及し、羨望の眼差しを向けています。
韓国のネット掲示板・SNSの反応:「素直に羨ましい」「我々も変わらなければ」
韓国最大のポータルサイト「NAVER」のスポーツニュースのコメント欄や、X(旧Twitter)、サッカー専門のネットコミュニティでも、日本の勝利は爆発的な話題を呼びました。かつてはライバルの勝利に対して否定的なコメントも見られましたが、今回のイングランド戦のパフォーマンスに対しては、潔く実力を認める声が圧倒的多数を占めています。
- 「ライバル国として悔しい気持ちはあるが、今日の日本のプレーを見たら素直に拍手を送るしかない。彼らは本当に強かった」
- 「イングランドのホームで、あんなに堂々とボールを保持して攻め込むアジアのチームを今まで見たことがない。別次元のサッカーをしている」
- 「日本の中盤(遠藤、守田)の安定感が異常だ。プレミアリーグのスター選手たちが束になってもボールを奪えていなかった。今の韓国代表が日本と戦ったら、どれだけ点差が開くか想像するだけで恐ろしい」
- 「我が国にはキム・ミンジェやイ・ガンインがいるが、日本はチーム全体が一つの生き物のように動く。監督の戦術と選手のインテリジェンスの差が、ここまでの結果の差を生むのか」
- 「悔しいが、日本サッカーは完全に我々の先を行っている。韓国サッカー協会はこの現実を直視し、根本的なシステム改革を行わなければ、永遠に日本に追いつけなくなるぞ」
ライバル関係がもたらす今後のアジアサッカーの進化
韓国のファンやメディアの反応に共通しているのは、「日本へのリスペクト」と「強烈な危機感」です。日本がウェンブリーという最高の舞台で世界のトップ層に通用することを証明した事実は、韓国サッカー界にとってこれ以上ない刺激となりました。
日韓両国は、これまでも互いに切磋琢磨することでアジアのサッカーレベルを底上げしてきました。今回の日本の歴史的快挙は、ワールドカップ本大会を前に、韓国代表の闘争心に火をつける起爆剤になることは間違いありません。世界の舞台でさらなる高みを目指すアジアの両雄。今後も両国のダイナミックなライバル関係から目が離せません。

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