2026年10月17日、明治安田J1リーグ第10節、東京ヴェルディ対FC東京の「東京ダービー」が味の素スタジアムで開催された。
試合は、FC東京が東京ヴェルディを4-0で下す完勝。
同じ東京を本拠地とするライバル同士の一戦は、開始18分の退場処分によって大きく展開が変わった。
東京ヴェルディは前半18分、FW染野唯月が危険なプレーで一発退場。早い時間帯から10人で戦うことを余儀なくされた。
一方のFC東京は数的優位を生かし、41分にアレクサンダー・ショルツが先制。後半にはマルセロ・ヒアン、長倉幹樹、ダニ・ゴメスが追加点を記録し、4ゴールを奪った。
これでFC東京はリーグ戦5連勝。さらに5試合連続の無失点勝利というクラブ記録も達成した。
対照的に、東京Vは開幕から10試合未勝利となり、相馬直樹新監督のもとでも初勝利を挙げられなかった。
今回は、両チームのスタメン、直近の試合からの変更点、得点経過、戦術分析、全出場選手の採点、MOM、今後の課題まで詳しく解説する。
試合概要|FC東京が東京ダービーで4-0の完勝
試合結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 明治安田J1リーグ2026/27 第10節 |
| 開催日 | 2026年10月17日(土) |
| キックオフ | 14時03分 |
| 会場 | 味の素スタジアム |
| 対戦 | 東京ヴェルディ vs FC東京 |
| 試合結果 | 東京V 0-4 FC東京 |
| 前半 | 0-1 |
| 後半 | 0-3 |
| 観客数 | 28,945人 |
| 主審 | 上村篤史 |
| 天候 | 晴れ |
| 気温 | 29.2℃ |
得点者・アシスト
| 時間 | チーム | 得点者 | アシスト |
|---|---|---|---|
| 41分 | FC東京 | アレクサンダー・ショルツ | 俵積田晃太 |
| 55分 | FC東京 | マルセロ・ヒアン(PK) | なし |
| 68分 | FC東京 | 長倉幹樹 | 大森理生 |
| 90+4分 | FC東京 | ダニ・ゴメス | 山田楓喜 |
主要スタッツ
| 項目 | 東京V | FC東京 |
|---|---|---|
| ボール支配率 | 24% | 76% |
| シュート数 | 0 | 21 |
| 枠内シュート数 | 0 | 8 |
| パス成功率 | 53% | 85% |
| コーナーキック | 1 | 11 |
| 走行距離 | 108.5km | 114.8km |
| スプリント回数 | 110 | 122 |
| 退場 | 1 | 0 |
※Jリーグ公式サイト掲載の試合スタッツを使用。なお、シュート数は集計元によって差があり、FC東京公式サイトでは東京Vが1本、FC東京が18本と記録されている。
数字を見ると、FC東京がほぼすべての項目で優位に立っている。
特にボール支配率は76%を記録。東京Vが前半18分に退場者を出した影響もあり、FC東京が長い時間ボールを保持した。
また、コーナーキックは11対1と大きな差がついた。
東京Vは守備に人数を割かざるを得ず、攻撃へ切り替える場面がほとんど作れなかった。
ただし、今回の結果を単純にチーム力の差だけで説明することはできない。
早い時間帯での退場によって、試合の前提条件が大きく変化したことを踏まえる必要がある。
両チームのスターティングメンバー
東京ヴェルディ|4-4-2
監督:相馬直樹
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
|---|---|---|
| GK | 1 | マテウス |
| DF | 15 | 鈴木海音 |
| DF | 4 | 林尚輝 |
| DF | 29 | 佐古真礼 |
| DF | 40 | 新井悠太 |
| MF | 19 | 藤本寛也 |
| MF | 2 | 柴戸海 |
| MF | 8 | 齋藤功佑 |
| MF | 14 | 福田湧矢 |
| FW | 17 | キム・ヒョンウ |
| FW | 9 | 染野唯月 |
東京Vは4-4-2を採用した。
相馬監督は前節のサンフレッチェ広島戦でも4-4-2を採用しており、今回も同じ先発メンバーを継続起用した。
最前線には染野唯月とキム・ヒョンウを配置。
中盤では柴戸海や齋藤功佑らが守備と攻撃の切り替えを担当した。
しかし、前半18分に染野が退場。
当初の布陣を維持することが難しくなり、守備を重視した戦いへ変更することになった。
FC東京|4-4-2
監督:松橋力蔵
| ポジション | 背番号 | 選手名 |
|---|---|---|
| GK | 81 | キム・スンギュ |
| DF | 4 | 稲村隼翔 |
| DF | 6 | バングーナガンデ佳史扶 |
| DF | 22 | 石原広教 |
| DF | 24 | アレクサンダー・ショルツ |
| MF | 7 | 安斎颯馬 |
| MF | 8 | 高宇洋 |
| MF | 20 | 永野修都 |
| MF | 33 | 俵積田晃太 |
| FW | 9 | マルセロ・ヒアン |
| FW | 26 | 長倉幹樹 |
FC東京は4-4-2を基本布陣としてスタートした。
前線にはマルセロ・ヒアンと長倉幹樹を配置し、スピードと連係によって相手守備を攻略する狙いが見られた。
中盤では高宇洋と永野修都が中央を担当。
両サイドには安斎颯馬と俵積田晃太が入り、サイド攻撃からチャンスを作った。
特に注目したいのは、数的優位となった後の攻撃だ。
相手が中央を固めた状況でも、左右にボールを動かしながらクロスやセットプレーにつなげた。
直近の試合からスタメンを比較|両監督の起用意図
東京ヴェルディ|広島戦から変更なし
東京Vは10月11日の第9節、サンフレッチェ広島戦に0-2で敗れていた。
この試合は、相馬直樹新監督の初陣だった。
相馬監督は前任の城福浩監督時代に使用されていた3-4-2-1から、4-4-2へ基本布陣を変更。
広島戦で起用した11人を、今回も継続して先発させた。
| 比較項目 | 第9節・広島戦 | 第10節・FC東京戦 |
|---|---|---|
| フォーメーション | 4-4-2 | 4-4-2 |
| GK | マテウス | マテウス |
| センターバック | 林、佐古 | 林、佐古 |
| 中盤の主力 | 柴戸、齋藤、藤本 | 柴戸、齋藤、藤本 |
| 2トップ | 染野、キム・ヒョンウ | 染野、キム・ヒョンウ |
| 先発変更 | ― | 0人 |
この起用から考えられるのは、相馬監督がチームの基本的な戦い方を定着させようとしていたことだ。
監督交代直後は、選手を頻繁に入れ替えるよりも、同じメンバーで戦術理解を高める方法もある。
前節は敗れたものの、今回も同じ布陣で臨んだことから、一定の継続性を重視した可能性がある。
しかし、早い時間帯で染野が退場したことで、準備していた攻撃の形を十分に発揮できなかった。
FC東京|浦和戦から1人のみ変更
FC東京は10月10日の第9節、浦和レッズ戦で3-0の勝利を収めていた。
この試合では長倉幹樹、安斎颯馬、佐藤恵允が得点を記録。
攻守に安定した内容で4連勝を達成していた。
第10節では、前節から1人のみ先発メンバーを変更した。
| 項目 | 第9節・浦和戦 | 第10節・東京V戦 |
|---|---|---|
| フォーメーション | 4-4-2 | 4-4-2 |
| GK | キム・スンギュ | キム・スンギュ |
| DFライン | 同じ4人 | 同じ4人 |
| 中盤 | 常盤亨太 | 高宇洋 |
| 2トップ | マルセロ・ヒアン、長倉幹樹 | 同じ2人 |
| 先発変更人数 | ― | 1人 |
唯一の変更は、常盤亨太に代わって高宇洋が先発した点だった。
FC東京は10月14日にルヴァンカップで水戸ホーリーホックと対戦し、0-1で敗れている。
その試合ではリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えていたが、東京ダービーではリーグ戦の主力を中心とした布陣へ戻した。
この点からも、松橋監督がダービーでの勝利とリーグ戦の連勝継続を重視していたことがうかがえる。
試合前のスタメン予想としても現実的だった布陣
もし今回の試合前に、直近の公式記録のみを使って先発メンバーを予想していた場合、両チームとも大幅な変更は考えにくかった。
東京Vは新監督の戦術を定着させる時期だったため、広島戦の先発を基本に予想することが合理的だったといえる。
一方のFC東京はリーグ戦4連勝中だったため、勝利しているチームの骨格を維持する可能性が高かった。
実際の先発メンバーは、このような見方と整合するものだった。
試合展開|染野の一発退場で流れが激変
前半0~17分:FC東京がボールを保持、東京Vはカウンターを狙う
試合序盤、FC東京が徐々にボールを保持し始めた。
安斎や俵積田がサイドで攻撃を仕掛け、相手守備陣の背後を狙う。
一方、東京Vはボールを奪った後に素早く前線へ展開し、カウンター攻撃を狙った。
17分には、FC東京の俵積田が左サイドから中央へ切り込んでシュート。
しかし、相手DFにブロックされた。
この時点では、FC東京がボールを保持する一方、東京Vも守備から攻撃へ切り替えることができていた。
前半18分:染野唯月が一発退場!東京Vは10人に
試合を大きく変えたのが18分のプレーだった。
東京Vの染野唯月がこぼれ球を争う際、足を高く上げた。
その足裏がFC東京の稲村隼翔の頭部に当たり、主審はレッドカードを提示。
染野は一発退場となり、東京Vは前半18分から10人で戦うことになった。
この判定は試合結果を左右する重要な場面となった。
染野は東京Vの前線で攻撃の起点となる選手だ。
その染野を失ったことで、東京Vは前線の枚数を減らし、守備に多くの人数を配置する必要が生じた。
なお、退場の判定についてはさまざまな見方があるが、公式記録ではレッドカードによる退場となっている。
前半29分:東京Vが早くも選手交代
数的不利となった東京Vは、29分に福田湧矢を下げ、熊取谷一星を投入した。
相馬監督は守備のバランスを維持しながら、前線への攻撃の可能性を残そうとしたと考えられる。
しかし、FC東京は数的優位を生かして攻撃を継続。
東京Vは中央を固めながら守備を続けたが、サイドからクロスを供給される場面が増えていった。
前半41分:ショルツがヘディングで先制!
試合が動いたのは41分だった。
FC東京は左サイドでコーナーキックを獲得。
キッカーの俵積田晃太が右足でボールをゴール前へ供給した。
このボールに反応したアレクサンダー・ショルツが、ペナルティエリア中央からヘディングシュート。
ボールはゴール左下へ決まり、FC東京が1-0と先制した。
数的優位のFC東京が、セットプレーから均衡を破った。
東京Vは10人になってからも中央を固めて粘り強く守っていた。
しかし、セットプレーで失点したことは大きな痛手だった。
一方、FC東京にとっては、相手が守備を固める難しい状況で得点を奪えたことが重要だった。
前半終了:FC東京が1-0で折り返す
FC東京は先制後も攻撃を続けた。
前半終了間際には、石原広教のクロスにマルセロ・ヒアンがヘディングで合わせる場面を作ったものの、シュートは枠を外れた。
東京Vは10人での守備を続け、追加点を許さず前半を終了。
FC東京が1-0でリードして折り返した。
後半の試合展開|FC東京が3得点を追加
後半開始:東京Vが一美和成を投入
東京Vはハーフタイムにキム・ヒョンウを下げ、一美和成を投入した。
数的不利の状況でも前線でボールを収めることができれば、守備一辺倒の展開を変える可能性がある。
相馬監督も試合後、一美にはボールを奪った後の攻撃の起点となる役割を期待したと説明している。
しかし、後半もFC東京がボールを保持する展開が続いた。
後半55分:マルセロ・ヒアンがPKで追加点
後半6分、FC東京が再びチャンスを迎える。
ショルツが右サイドからクロスを送ると、相手DFのブロックに入った手にボールが当たり、PKの判定となった。
キッカーを務めたのはマルセロ・ヒアン。
右足で冷静にゴール右下へシュートを決め、FC東京が2-0とリードを広げた。
マルセロ・ヒアンが確実にPKを成功させ、勝利へ大きく近づいた。
一方の東京Vにとって、後半開始直後の失点は非常に厳しいものだった。
1点差であればカウンターから追いつく可能性も残っていたが、2点差となったことで、攻撃へ出る必要性が高まった。
後半66分:FC東京が2枚替え
FC東京は66分、バングーナガンデ佳史扶と俵積田晃太を下げた。
代わって大森理生と佐藤恵允を投入。
守備の安定を維持しながら、前線の運動量を確保する狙いがあったと考えられる。
この交代は、わずか2分後に得点へつながることになる。
後半68分:長倉幹樹が3点目!大森のクロスが決定機を演出
68分、FC東京が3点目を奪う。
稲村隼翔が後方から対角線のロングパスを供給。
途中出場した大森理生が、右サイドからダイレクトでゴール前へ折り返した。
このクロスに反応した長倉幹樹が、ペナルティエリア中央から右足でシュート。
ボールはゴール右下へ決まり、スコアは3-0となった。
途中出場の大森がアシストし、長倉がリーグ戦2試合連続ゴールを記録した。
この得点で注目したいのは、稲村のロングパスから大森のクロス、長倉のシュートまでがスムーズにつながったことだ。
数的優位を生かして相手守備を左右に動かし、最終的に中央で得点する形だった。
後半80分:東京Vが5バックへ変更
3点差となった東京Vは、80分に選手交代を実施。
藤本寛也に代えて森田晃樹、柴戸海に代えてチョ・ユミンを投入した。
相馬監督は、この交代によって5-3-1の布陣へ変更したことを試合後に明かしている。
守備の人数を確保し、これ以上の失点を防ぐ狙いがあった。
しかし、東京Vはその後もゴールを目指して攻撃を仕掛けた。
結果として、守備の背後にスペースが生じる場面もあった。
後半90+4分:ダニ・ゴメスが4点目!
試合終了間際、FC東京が4点目を奪う。
右サイドから途中出場の山田楓喜がスルーパスを供給。
抜け出したダニ・ゴメスがペナルティエリア右から右足でシュートを放った。
ボールはゴールネットを揺らし、FC東京が4-0とした。
ダニ・ゴメスは83分からの途中出場。
限られた時間で結果を残し、ダービーでの大勝を締めくくった。
試合終了:FC東京が4-0で東京ダービーを制する
そのまま試合終了。
FC東京は4-0の大勝を収め、リーグ戦5連勝を達成した。
一方の東京Vは3連敗となり、開幕からの未勝利が10試合に伸びた。
戦術分析|FC東京が東京ダービーで完勝した4つの理由
① 数的優位を生かしたボール保持
今回のFC東京は、前半18分に数的優位を得た。
その後、ボール支配率は76%を記録。
しかし、重要なのは単にボールを保持したことではない。
相手が中央を固めた状況でも、サイドへボールを展開し、攻撃の幅を確保していた。
特に石原や俵積田、安斎らがサイドから攻撃へ関与。
相手守備陣を横方向に動かし、クロスを供給する機会を増やした。
数的優位を生かしながらも、攻撃の組み立てに一定の規律を保っていた点が評価できる。
② セットプレーから先制点を奪った
41分のショルツのゴールは、非常に大きな意味を持つものだった。
東京Vは退場後、中央を固めて守備を続けていた。
こうした相手に対しては、流れの中から得点することが難しくなる場合がある。
そこで重要となるのがセットプレーだ。
FC東京は俵積田のコーナーキックからショルツがヘディングで先制。
相手の守備組織を直接崩すことが難しい場面でも、得点を奪えることを示した。
松橋監督も試合後、この先制点が試合の流れを変える重要なゴールだったと評価している。
③ 交代選手が得点に関与した
今回、FC東京の交代策も効果的だった。
66分に投入された大森理生は、わずか2分後に長倉の得点をアシスト。
83分から出場した山田楓喜とダニ・ゴメスも、90+4分の得点を生み出した。
先発選手が試合の流れを作り、途中出場選手が追加点を奪う。
こうした選手層の厚さは、連戦を戦ううえで大きな強みとなる。
特に今後は、対戦相手の戦い方に応じて複数の攻撃パターンを使い分けられることが重要になる。
④ 守備の安定感が継続している
FC東京は今回の勝利で、リーグ戦5試合連続の無失点勝利を達成した。
これはクラブ記録となる。
もちろん、今回の試合では相手が早い時間帯から10人になったことも影響している。
それでも、相手の攻撃をほとんど許さなかったことは評価できる。
特に中盤でのボール回収と、ボールを失った直後の守備への切り替えが機能していた。
松橋監督は試合後、守備の細かな部分を継続して改善してきた成果が表れていると説明している。
攻撃力だけでなく守備の安定感も、FC東京の好調を支える重要な要因だ。
東京ヴェルディの戦術分析|大敗の原因と今後の課題
① 前半18分の退場が試合を決定づけた
東京Vにとって、最大の誤算は染野唯月の退場だった。
4-4-2でスタートしたチームは、前線の中心選手を失ったことで当初の攻撃プランを変更せざるを得なかった。
特に2トップの一角を失ったことで、ボールを奪った後の攻撃が難しくなった。
守備に多くの人数を配置する必要があり、相手陣内まで攻撃を進める機会も減少。
結果として、FC東京の攻撃を受ける時間が増えた。
ただし、退場という要因だけで0-4の結果を説明することも適切ではない。
残り時間をどのように戦うかという部分には、改善すべき点が残されている。
② 守備を固めてもセットプレーで失点
東京Vは退場後、中央を固めた守備を続けた。
しかし、41分にはコーナーキックから先制点を許した。
数的不利の状況では、流れの中での守備だけでなく、セットプレーでも人数の管理が難しくなる。
それでも、マークの確認や相手選手への対応を徹底することは重要だ。
特に相手のショルツのように高さのある選手には、より慎重な対応が求められる。
③ ボール奪取後の攻撃が機能しなかった
今回の東京Vは、シュート数でも非常に厳しい数字となった。
相馬監督も試合後、ボールを奪った後に相手陣内まで運ぶことができなかった点を課題として挙げている。
10人になった状況では、長い時間ボールを保持することが難しい。
そのため、ボールを奪った直後に前線へ展開し、相手の背後を狙う攻撃が重要になる。
しかし、今回のFC東京は守備への切り替えが速く、東京Vは十分な攻撃機会を作れなかった。
今後は数的不利の状況でも、前線に攻撃の起点を残す方法を検討する必要がある。
④ 相馬新体制での戦術理解を高める必要
東京Vは10月5日に城福浩監督との契約を解除し、10月8日に相馬直樹監督の就任を発表した。
新監督のもとで、フォーメーションも変更されている。
こうした変化が短期間で結果につながるとは限らない。
今回の試合でも、退場という特殊な状況によって本来の戦術を十分に発揮できなかった。
今後は11人で戦える試合において、相馬監督が目指す守備の組織力と攻撃の形をどれだけ構築できるかが重要になる。
注目選手分析|アレクサンダー・ショルツが攻守で存在感
先制ゴールが試合の流れを変えた
今回のFC東京で特に評価したいのが、アレクサンダー・ショルツだ。
41分には俵積田のコーナーキックからヘディングで先制点を記録。
相手が中央を固めていた状況で、重要な得点を奪った。
さらに後半には右サイドからクロスを供給し、PKにつながる場面を作っている。
センターバックでありながら、攻撃面でも結果を残した。
守備の安定にも貢献
ショルツは得点だけでなく、最終ラインでの守備も担当した。
FC東京は今回、相手にほとんどシュートを許さなかった。
もちろん、東京Vが数的不利だった点は考慮すべきだが、守備陣が集中力を維持したことも評価できる。
リーグ戦5試合連続無失点という結果は、センターバックの安定したプレーにも支えられている。
全出場選手採点|東京ヴェルディ
※以下は試合内容を基にした本記事独自の採点です。Jリーグ公式採点ではありません。10点満点で6.0点を標準としています。
東京ヴェルディ先発選手採点
| 選手 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|
| マテウス | 5.5 | 大量失点となったが、複数のシュートに対応。数的不利のなかで厳しい試合となった |
| 鈴木海音 | 5.0 | 守備で奮闘したものの、FC東京の攻撃を止めきれず |
| 林尚輝 | 5.0 | 最終ラインで守備を続けたが、4失点を防げなかった |
| 佐古真礼 | 5.0 | 数的不利のなかで対応を続けたが、サイドからの攻撃に苦戦 |
| 新井悠太 | 5.0 | サイドの守備に追われ、後半には警告を受けた |
| 藤本寛也 | 5.0 | ボールを保持する場面が限られ、攻撃の組み立てに苦戦 |
| 柴戸海 | 5.5 | 中盤で守備に奮闘したが、相手の攻撃を抑えきれず |
| 齋藤功佑 | 5.0 | 守備での対応が中心となり、攻撃への関与は限定的 |
| 福田湧矢 | 5.5 | 序盤からプレーしたが、数的不利となった後の29分に交代 |
| キム・ヒョンウ | 5.0 | 前線で攻撃の起点となる機会が少なく、ハーフタイムに交代 |
| 染野唯月 | 3.0 | 前半18分に一発退場。チームの試合プランに大きな影響を与えた |
東京ヴェルディ途中出場選手採点
| 選手 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|
| 熊取谷一星 | 5.5 | 29分から出場。数的不利のなかで攻守に対応 |
| 一美和成 | 5.5 | 後半開始から出場。前線で攻撃の起点となることを期待された |
| 平川怜 | 5.5 | 66分から出場。中盤の立て直しを図った |
| 森田晃樹 | 5.5 | 80分から出場。終盤の守備と攻撃のつなぎ役を担当 |
| チョ・ユミン | 5.5 | 80分から出場。5バックへの変更に対応した |
東京ヴェルディMOM:柴戸海
MOM:柴戸海/5.5点
東京Vからは柴戸海を選出した。
今回の試合では、チーム全体として高い評価を付けることが難しい内容だった。
そのなかで柴戸は、数的不利となってからも中盤で守備の役割を担い続けた。
ただし、相手の攻撃を抑えきれなかったことも事実だ。
今回はあくまでチーム内での相対的な評価として選出している。
全出場選手採点|FC東京
FC東京先発選手採点
| 選手 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|
| キム・スンギュ | 6.5 | 相手の攻撃機会が少ないなか、最後まで集中力を維持して無失点 |
| 稲村隼翔 | 7.5 | 守備で安定した対応を見せ、3点目の起点となるロングパスも供給 |
| バングーナガンデ佳史扶 | 7.0 | 左サイドで攻守に貢献。66分に交代 |
| 石原広教 | 7.0 | 右サイドから積極的にクロスを供給し、攻撃を支えた |
| アレクサンダー・ショルツ | 9.0 | 先制ゴールを記録。PKにつながるクロスも供給し、攻守で大きく貢献 |
| 安斎颯馬 | 7.0 | 右サイドから積極的に攻撃を仕掛けた |
| 高宇洋 | 7.5 | 中盤でボールを動かし、数的優位を生かした攻撃の組み立てに貢献 |
| 永野修都 | 7.0 | 中盤でパスをつなぎ、チームのボール保持を支えた |
| 俵積田晃太 | 8.0 | 先制点をアシスト。左サイドからの攻撃が効果的だった |
| マルセロ・ヒアン | 7.5 | PKで追加点を記録。前線で相手守備陣に負担をかけた |
| 長倉幹樹 | 8.0 | 3点目を記録。ゴール前での動きと決定力が光った |
FC東京途中出場選手採点
| 選手 | 評価 | 寸評 |
|---|---|---|
| 大森理生 | 7.5 | 66分から出場し、わずか2分後に長倉の得点をアシスト |
| 佐藤恵允 | 6.5 | 66分から出場。前線で運動量を確保した |
| 常盤亨太 | 6.5 | 74分から出場。中盤の安定に貢献 |
| 山田楓喜 | 7.5 | 83分から出場し、ダニ・ゴメスの得点をアシスト |
| ダニ・ゴメス | 7.5 | 83分から出場し、終了間際に4点目を記録 |
FC東京MOM:アレクサンダー・ショルツ
MOM:アレクサンダー・ショルツ/9.0点
FC東京からはショルツを選出した。
最大の評価ポイントは、41分の先制ゴールだ。
東京Vが中央を固めていた状況で、コーナーキックから重要な得点を奪った。
さらに後半にはPKにつながるクロスを供給し、守備でも安定したプレーを見せた。
長倉幹樹、俵積田晃太、稲村隼翔らも高く評価できるが、試合結果に与えた影響を考慮すると、ショルツが最も印象的な選手だった。
総合MOM|アレクサンダー・ショルツ
今回の試合全体を通じたMOMには、FC東京のアレクサンダー・ショルツを選出する。
数的優位となったFC東京にとって、先制点を奪うことは重要だった。
その状況でショルツは、セットプレーから均衡を破るゴールを記録。
さらに守備でも無失点に貢献し、攻守に存在感を示した。
今回の東京ダービーを象徴する選手だったといえる。
両チームの交代選手・交代時間
東京ヴェルディ
| 時間 | OUT | IN |
|---|---|---|
| 29分 | 福田湧矢 | 熊取谷一星 |
| 46分(HT) | キム・ヒョンウ | 一美和成 |
| 66分 | 齋藤功佑 | 平川怜 |
| 80分 | 藤本寛也 | 森田晃樹 |
| 80分 | 柴戸海 | チョ・ユミン |
FC東京
| 時間 | OUT | IN |
|---|---|---|
| 66分 | バングーナガンデ佳史扶 | 大森理生 |
| 66分 | 俵積田晃太 | 佐藤恵允 |
| 74分 | 高宇洋 | 常盤亨太 |
| 83分 | 安斎颯馬 | 山田楓喜 |
| 83分 | マルセロ・ヒアン | ダニ・ゴメス |
※交代時間はJリーグ公式記録に基づく。ハーフタイムの交代は46分と表記している。
両チームの課題と改善点
東京ヴェルディ:まずは11人で戦い切ること
東京Vにとって、今回の敗戦は非常に厳しい結果だった。
特に前半18分の退場によって、戦術的な準備を十分に発揮できなかった。
今後改善したいポイントは以下の3点だ。
① 不必要な退場や警告を減らす
今回のように試合序盤で選手が退場すると、その後の戦術や選手起用に大きな影響が生じる。
球際での強度を維持しながら、危険なプレーを避ける判断が重要になる。
② 数的不利でも攻撃の機会を作る
10人になった場合でも、ボールを奪った後に前線へ展開できる形を持つ必要がある。
特に攻撃の起点を失わないことが重要だ。
③ 新体制の戦術を定着させる
相馬監督のもとで4-4-2へ変更しているが、まだ新体制が始まったばかりだ。
守備組織の構築だけでなく、ボールを奪った後の攻撃の形も高めていきたい。
FC東京:好調維持とさらなる攻撃の精度向上
FC東京は今回、4得点で完勝した。
しかし、数的優位という特殊な状況での勝利だった点も考慮する必要がある。
今後改善したいポイントは次の3点だ。
① 11人同士の試合でも攻撃の質を維持する
今回のように相手が10人にならない試合では、より厳しい守備に対応する必要がある。
中央での連係やサイド攻撃の精度をさらに高めたい。
② 決定機をより確実に得点へつなげる
FC東京は多くのシュート機会を作った。
今後、上位チームと対戦する際には、少ないチャンスを得点へつなげることが重要になる。
③ 守備の集中力を継続する
リーグ戦5試合連続の無失点勝利は非常に大きな成果だ。
ただし、相手の攻撃力が高い試合でも、同じように安定した守備を維持できるかが重要になる。
第10節終了時点の両チームの状況
東京ヴェルディ:開幕10試合未勝利
東京Vは今回の敗戦によって、リーグ戦10試合で0勝4分6敗となった。
勝ち点は4。
さらに、直近のリーグ戦では3連敗となり、苦しい状況が続いている。
監督交代によってチームの立て直しを図っているが、今回も勝利を挙げることはできなかった。
ただし、相馬監督の就任からまだ時間は経っていない。
今後は、今回の結果を踏まえながら、守備の安定と攻撃の改善を進める必要がある。
FC東京:5連勝で上位争いを継続
FC東京は今回の勝利によって、リーグ戦10試合で7勝2分1敗、勝ち点23となった。
さらに、リーグ戦5連勝と5試合連続の無失点勝利を記録。
攻守両面で安定した結果を残している。
特に今回の試合では、先発選手だけでなく途中出場選手も得点に関与した。
こうした選手層の厚さは、今後のリーグ戦やカップ戦を戦ううえでも大きな強みとなる。
優勝争いを続けるためにも、この勢いを維持したいところだ。
次節の展望|東京Vは横浜FM、FC東京は柏と対戦
東京ヴェルディ:横浜F・マリノス戦で今季初勝利を目指す
東京Vは10月21日(水)、アウェーで横浜F・マリノスと対戦する予定だ。
試合会場はMUFGスタジアム、キックオフは19時。
今回の東京ダービーでは早い時間帯の退場によって厳しい展開となった。
次節は、11人で戦い切りながら相馬監督の戦術を発揮することが重要になる。
特に中盤でのボール奪取から攻撃へつなぐ形を改善したい。
なお、染野唯月の退場に伴う次節の出場可否については、Jリーグの公式な出場停止情報を確認する必要がある。
FC東京:柏レイソル戦で6連勝を狙う
FC東京は10月21日(水)、ホームで柏レイソルと対戦する予定だ。
会場は味の素スタジアム、キックオフは19時。
FC東京はリーグ戦5連勝という好調な状態で次節を迎える。
特に注目したいのは、ショルツを中心とした守備陣と、マルセロ・ヒアン、長倉ら攻撃陣の連係だ。
柏は上位争いを続けている相手だけに、今回のような数的優位を前提としない戦い方が求められる。
FC東京が持ち味の攻撃力を発揮し、6連勝を達成できるか注目したい。
まとめ|FC東京が東京ダービーで4発完勝!東京Vは新体制での立て直しが急務
J1第10節、東京ヴェルディ対FC東京は、FC東京が4-0で勝利した。
東京Vは前半18分に染野唯月が退場し、長い時間を10人で戦うことになった。
FC東京は41分にショルツが先制。
後半にはマルセロ・ヒアン、長倉幹樹、ダニ・ゴメスが追加点を記録し、ダービーでの大勝を収めた。
今回の試合のポイントを整理すると、以下のとおりだ。
- FC東京が4-0で東京ダービーに完勝
- 染野唯月が前半18分に一発退場
- ショルツがセットプレーから先制点を記録
- マルセロ・ヒアンがPKを成功
- 長倉幹樹が2試合連続ゴール
- ダニ・ゴメスが途中出場から4点目を記録
- FC東京はリーグ戦5連勝、5試合連続無失点勝利
- 東京Vは開幕10試合未勝利
FC東京にとっては、ライバルとの重要な一戦で攻守に結果を残した試合となった。
特に、相手が守備を固めるなかで先制点を奪い、後半に追加点を重ねたことは大きな収穫だ。
一方、東京Vは退場というアクシデントがありながらも、4失点という結果を受け止め、改善を進めなければならない。
相馬新監督がどのようにチームを立て直していくのか。
そして、好調のFC東京が連勝をどこまで伸ばすのか。
東京Vは今季初勝利へ、FC東京はさらなる上位進出へ。
次節以降も、両チームの戦いに注目していきたい。
免責事項
本記事は、2026年10月19日時点で確認できるJリーグ公式記録、両クラブの公式発表、国内スポーツメディアの報道、試合データなどの公開情報を基に作成しています。
記事の構成、文章作成、情報整理にはAIライティングツールを使用しています。記載内容の正確性には十分配慮していますが、情報の完全性・正確性・最新性を保証するものではありません。
また、試合の戦術分析、選手採点、マン・オブ・ザ・マッチの選出、スタメン起用に関する考察、今後の展望などには本記事独自の評価・考察が含まれており、クラブ、選手本人、大会主催者の公式見解を示すものではありません。
なお、今回の試合はすでに終了しているため、予想スタメンではなく実際の先発メンバーを掲載しています。直近の試合からのメンバー変更に関する分析は、公式の出場記録を基にした考察です。
選手のポジションやフォーメーションは、試合中の戦況や交代によって変化する場合があります。
最新の試合結果、出場記録、選手情報、出場停止情報については、各クラブおよびJリーグの公式サイトをご確認ください。
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